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原発の再稼働を宣言した野田首相の会見を見ていたら、頭に血が昇ってきた。国民の生活を守るため・。よくこんな言葉が臆面もなく言えるものだ。これほど、国民の気持ちに寄り添わない首相も珍しい。口から発す言葉に誠意も真心も感じられない。無味乾燥な言葉を列挙しているようにしか聞こえない。
今回の会見で、野田首相の安全宣言に納得した人は、ほとんどいないだろう。再稼働する理由についても、説得力は皆無に等しい。「国民が何を求めているのか?」を真摯に受け止めようとする気持ちがコレッポッチもないのだろう。
****大飯原発、16日にも再稼働決定 福井知事も同意意向
関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働をめぐり、野田佳彦首相は16日にも関係3閣僚との会合を開き、再稼働を正式決定する方向で調整していることが8日、複数の関係者への取材で分かった。福井県の西川一誠にしかわ・いっせい知事が16日にも上京して同意を報告する見込み。
東京電力福島第1原発事故後、初めての原発再稼働は秒読み段階に入った。首相は8日夕、官邸で記者会見し「国民の生活を守るため、大飯3、4号機を再起動すべきだというのが私の判断だ」と表明。これを受け、西川知事は「重く受け止める」とコメントし、事実上同意する
また福井県は8日夜、再稼働の安全性を検証する「県原子力安全専門委員会」を10日に開催すると発表し、止まっていた同意に向けた県の手続きが動きだした。知事は同意前に原発を視察する。西川知事は、首相が原発の重要性を表明することを同意の条件として要求していた。おおい町の時岡忍町長も8日、「納得できた」と首相発言を歓迎。12日からの町議会で再稼働を容認する意向を表明する。
首相は会見で、京都府や大阪市など関西圏の自治体が求める夏季限定の再稼働は「今、原発を止めてしまっては日本の社会は立ち行かない」と否定。計画停電や電力料金の高騰による生活や経済への影響を避けるため、原発は電力需要期にかかわらず重要な電源とした。
また立地自治体について「関西を支えてきたのが福井県とおおい町だ。敬意と感謝の念を新たにしなければならない」と強調。ほかの原発も「大飯同様、丁寧に個別に判断する」とした。西川知事は専門委の報告や県議会などの意向を踏まえ、県としての同意を正式に決める。首相は知事の同意報告を受け、速やかに3閣僚との会合を開き、再稼働を決める。
一方、大阪市の橋下徹はしもと・とおる市長は、首相が夏季限定の再稼働を否定したことについて「電力会社の利益を考えたとしか思えない」と批判した。知事は今月4日、細野豪志原発事故担当相と県庁で会談した際「再稼働が必要だと首相が国民に直接表明することが安心につながる」と指摘。これに対し政府側は難色を示していたが、再稼働への県側の手続きが停止している現状を踏まえ、方針転換した。(中国新聞)****
この首相の発言は「これからも順次、原発を再稼働しますよ」と言っているに等しい。
多くの国民は原発の再稼働が「国民の生活と安全を脅かす」と感じているから反対しているのである。安心して生活できないと感じるから原発の再稼働に反対しているのである。「国民の生活と安全、安心を脅かしているのは野田首相!あなただ!」と叫びたい今日この頃である。
http://haru55.blogspot.jp/2012/06/blog-post_09.html
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