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6月4日に行われた内閣改造の裏にある野田首相の重大決意
http://blogs.yahoo.co.jp/hellotomhanks/63319140.html
「天木直人氏の視点ー(2012/06/08)」 : 本音言いまっせー!
当然のように報じられて終わってしまった6月4日の内閣改造だったが
その本当の理由が何であったについて語るメディアはない。
それが小沢切りの決意の表明だということはさんざん書かれている。
しかしその決意の裏にあることはどこも書かない。
自民党との消費税増税法案協議に踏み切るために、そのネックになっていた
防衛相、国土交通相の二人を更迭し、自民党との大連立を組んで小沢一郎の
消費税増税反対を封じる。
これがもっぱらのメディアの解説だ。
自民党が賛成すればいくら小沢派が結束してかかってきても、数の上では
圧倒できる。
消費税増税法案の今国会通過に政治生命をかける野田首相はついに決断した
というわけだ。
この解説自体はそのとおりだと私も思う。
しかし、それではなぜ2閣僚の更迭にとどまらず5閣僚を変えなければ
ならなかったのか。
これを説明するものは皆無だ。
野田首相は内閣機能強化であると言い、メディアもそれを当然のように
伝えて終わってしまった。
しかしその顔ぶれを見ると嘘であることは一目瞭然だ。
このうち、国民新党代表の自見庄三郎郵政改革・金融担当相が辞めて後任に
やはり国民新党の松下忠洋復興副大臣(73)を充てたのは、国民新党の要求
に野田首相が応じた低次元の大臣職のたらいまわしだとわかる。
しかしなぜ鹿野農水相を更迭しなければならなかったのか。
それは突如として表面化した中国人スパイ事件の引責だ。
一説によれば鹿野氏がTPPに反対だから米国の圧力で交代させられた
というのもあるが、その説はためにする説だ。
もはやTPPは野田首相にとっての緊急の課題ではない。それを証拠に
後任の郡司某という大臣があっさりとTPP推進に舵を切るとは思えない。
やはり対中農産物輸出促進がらみのスキャンダルが深刻だったということ
だろう。
鹿野大臣がこれを了承したことで、これ以上この問題は追及しないという
政局がらみの了解がなされたのだろう。
しかし小川法務大臣の更迭はまったく解せないしその理由は語られない。
それを考えるのがこのメルマガの目的だ。
小川法相が国会で競馬情報を見ていたとさんざん叩かれたことがあった。
しかし国会で不適切な言動をしているのは彼だけではない。
もっと酷い事をしている閣僚は沢山いた。
それが小川大臣にかぎってあっさり更迭される。
あれほど田中、前田2大臣の更迭を拒んできた野田首相、輿石幹事長が
そんなことで小川法相を変えるはずはない。
と思っていたら、突如でてきた小川大臣退任記者会見における指揮権発動
の告白だ。
これは衝撃的であった。
しかしメディアはその本当の深刻さを詳しく報じることなく小川法相の
「最後っ屁」発言だとしてその不適切さをさんざん非難して封印した。
唯一の彼の言葉を詳しく掲載したのが6月7日の朝日新聞の
インタビュー記事だ。
そこで小川前法相は、微妙な言い回しだが、しかし重大な事を語っている。
すなわちそこで彼はこう言っているのだ。
検察が起訴できなかったことを検察審査会がどうして起訴できるのか、
これは人権問題だ、私も辞めなくてはならなくなる、やることをやったうえで
検事総長は判断しなければならない、と。
これは、小沢強制起訴は不当だと言っているのだ。
野田内閣の現職法務大臣がそう考え、指揮権発動すると野田首相に訴えて
いたのである。
もっと重要なことは、それを野田首相はその場で了承しなかったので、
あらためて6月5日に首相と面会し、その時には法務大臣の専権事項として
指揮権発動を覚悟していたというのだ。
その前夜の更迭だ。
当初6月12日とされていた内閣改造が急遽6月4日に行なわれた理由が
ここにある。
小川法相の解任劇は、文字通り小沢国策起訴の本質と、それを知った上で
野田首相が小沢切りを決意している動かぬ証拠なのである。
国家の根本に関わる不透明な事が行なわれている。
メディアがそれを全力をあげて支えてきた。
このままではあまりにも危険だ。その危機意識が国民の間にも徐々に
浸透し始めてきている。
ここに私は最後の望みを賭ける。
国の命運を決めるのは最後は国民でなければならない。
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