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自民党が追い詰められている。公明党の幹部が「消費税増税が国民の理解を得られるような状況にない。」というような旨の発言をしている。つまり、消費税増税法案の採決では反対するということである。とりあえず修正協議には参加し意見は言うが法案には反対するだろう。
理由は簡単で最大の支援組織である創価学会に反対意見が強いことと選挙に不利だからだ。となると、困るのは自民党である。ここで消費税増税法案に賛成すれば、次回の選挙から公明党との選挙協力が無理になるからだ。自民党が「消費税増税賛成」を訴え、もう一方の公明党が「消費税増税反対」では、一緒に選挙を戦うことは実質不可能だろう。
つまり、自民党は今後、公明党と連携を続ける為には「消費税増税法案に反対」という選択肢しか残されていないことになる。公明党と袂を分かつだけの覚悟があれば別だが。そもそも、2週間弱の日程で重要な「税と社会保障の改革」の修正協議を終わらせようと考えること自体がおかしい。そんなに簡単に決められるものなの?と誰もが不思議に思ってもおかしくない。
特別委員会の審議が行われている最中で且つ自民党の対案もまだ正式に出されていない状況で修正協議が始められるのか?とさえ思われる。(自民党の対案を検討するだけでも2週間はかかると思うだが・)そもそも根本の理念が違うものを簡単に修正できるのか?つまり、こんな短期間で決められるとしたら民主党が自民党案を丸のみするか、あるいは自民党が民主党案を丸のみする以外に方法はない。
しかし、これこそ「談合政治」以外の何物でもない。国民の理解が得られるわけがない。となると自民党も結局は「消費税増税法案に反対」をせざるを得ない。と考えるのが妥当だろう。というか公明党も自民党との距離を少しづつ広げようと考えている節が見受けられる。公明党お得意の「二股膏薬(公約)作戦」である。自民党に見切りをつけつつある。
ここまでの状況を簡単に纏めると、公明党や民主党中間派が「消費税増税反対」乃至「増税の先送り」の方向に舵を切り始めた。「小沢VS反小沢」という構図で煽っても効果が出なくなった。原発再稼働問題も絡んで、野田首相の求心力が著しく低下し始めた。今まで我慢していた議員たちが不満や批判を堂々とし始めた。
以上のようなことから伺いしれるように、マスコミ報道とは逆に野田首相は追い込まれ焦り始めている。同様に自民党も選択肢が狭められ追い詰められている。孫子の兵法に「軍の以て進む可からざるを知らずして之に進めと謂い、軍の以て退く可からざるを知らずして之に退けと謂う」というのがある。「戦場の実情をしらないのに、進撃命令や退却命令を下す。」という意味だが、今の野田首相がそれに当たる。政局の実情をよく知らないのに、早急な修正協議の開始や法案の採決を指示している。
対する小沢さんは孫子の兵法に忠実に沿った対応を進めている。「彼(かれ)を知り己(おのれ)を知れば、百戦して殆(あや)うからず」これも孫子の言葉だが、野田首相は小沢さんという人間をよく知らないようだ。そして自分自身もよく知っていないように思えるのだが・・・。
http://haru55.blogspot.jp/2012/06/blog-post_08.html
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