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漂流する野田…自公は“内閣不信任案”模索で緊迫政局に突入!
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20120606/plt1206061810006-n1.htm
2012.06.06 夕刊フジ
★鈴木哲夫の核心リポート
野田佳彦首相は内閣改造を終え、消費税増税法案などの成立に向けて、自民党との修正協議を指示したが、民主党の輿石東幹事長との歩調のズレは深刻だ。5日には、民主、自民、公明3党の幹事長会談が開かれたが、修正合意の展望は見えない。こうしたなか、自民党と公明党が早期の衆院解散を実現するため「内閣不信任案」や「首相問責決議」を模索し始めた。キャスチングボートを握る公明党の知られざる動きを、政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏が暴いた。
「いつ衆院選になってもいいよう、臨戦態勢をとるように」
6月に入って、公明党の末端組織に、こんな指示が下りてきた。
以前、この核心リポートで報じたように、消費税政局のカギを握るのは、自民党と選挙協力し、大阪市の橋下徹市長率いる「大阪維新の会」とも良好な関係を持つ公明党である。支持母体の幹部がいう。
「次の衆院選は『消費税増税を進める民主、自民両党の既成政党VSそれ以外の勢力』という構図になりそう。公明党は前回完敗した小選挙区の復活が絶対的使命だが、そのためには既成政党側にいるのはマイナス。民主党と対決する姿勢を見せなければならない」
さらに、選挙の時期は年内の早い時期だという。
「来年は参院選と東京都議選がある。創価学会の本部は東京にあり、都議選は単なる地方選挙ではない。もし、衆院選まで加えたトリプル選挙になると選挙運動が厳しくなる。衆院選は今年やるしかない」(同)
最近の公明党幹部の言動をみると、布石を着々と打っている。
まず、山口那津男代表は5月26日、長野県での全国都道府県代表者懇談会で「次期衆院選、さらには来年の参院選、都議選の勝利を目指し、党勢拡大の波を起こしていこうではありませんか」とあいさつした。
最初に「次期衆院選」と言って、「さらに来年の…」と続けた。この順番は意図的なもので、「明らかに、年内衆院選に追い込むサインを党内に送った」(公明党幹部)というのである。
そして、同党の漆原良夫国対委員長は、民主党が呼びかけた増税法案の修正協議を拒否した。今後、対決姿勢を強め、会期末の21日に内閣不信任案を提出する準備を進めるという。公明党幹部が語る。
「野田首相は『会期内に政治生命をかけて成立させる』と公言してきたが、衆院で採決できるかも分からない。自民党と協力して衆院で採決しても参院まではいかない。わが党が主張してきた社会保障の部分は何も決まっていない。内閣不信任案提出の大義は十分ある」
強硬姿勢の公明党から、自民党はボールを投げられている。
公明票は、1つの小選挙区に2万票から2万5000票を持っている。選挙時の団結力や運動量は豊富で、自民党は長く選挙協力で助けられてきた。公明党との歩調を無視して、民主党との協調路線に動けば、死活問題になりかねない。
自民党中堅議員は「消費税増税で、民主党との連立を志向するのはベテラン勢だ。大量の落選組は『この3年、再起を目指して選挙区で民主党と戦ってきた。その民主党と連立など何事か』と反発している」と語る。
こうしたなか、自民党の谷垣禎一総裁は心に秘めたものがあるという。同党ベテラン議員がいう。
「党が5月に実施した全国世論調査で『単独過半数に届く』という結果が出た。あまりに良すぎたので、党執行部は現場に下ろさないようにしている。ところが、谷垣さんは『解散するならいまだ』という気持ちを強めている。このままズルズルいったら、野田政権を追い込めなかった責任で秋の総裁選では再選できない。谷垣さんも勝負なんだ」
谷垣氏は先月、「いまは『解散、解散』と青筋は立てませんよ」と、私(=鈴木)に語っていたが、裏返せば、自民党内に連立を模索するなどさまざまな動きやご注進があるなか、「ギリギリまで黙っていて、一気に対決姿勢に出る」という意思表示だったのだろう。
自民党ナンバー2の石原伸晃幹事長は、強硬姿勢に転じた公明党の井上義久幹事長と、水面下で連絡を取り合い調整している。衆院での内閣不信任案とともに、参院での首相問責決議案提出もダブルで検討されている。
野田首相は問責閣僚を一掃し、自民党に政権ごと抱きついていく方針。ただ、増税法案の修正協議の進展や、衆院採決の時期、会期延長問題など、今後の展開は不透明だ。
法案採決となれば、小沢グループなどの反対で民主党は分裂必至。不信任案が可決すれば、野田首相は解散か総辞職に追い込まれる。国民が信じて政権を託した民主党が、マニフェストを捨て、談合政治で乗り切ろうとしていることのツケだ。
緊迫した政局に突入した。
■すずき・てつお 1958年生まれ。早大卒。テレビ西日本報道部、フジテレビ政治部などを経て、現在、日本BS放送報道局長。著書に「政党が操る選挙報道」(集英社新書)、「汚れ役」(講談社)など。
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