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「アングロサクソン研究(抜粋)」
・・・キリスト教的な生き様とは、一方で神に誓いを立て、一方で我が身の自立を担保すると言う生き様です。
それ故に神の啓示を受けていない領域では、まったく自由であり、場合によっては神のためと言う名目で自己の利益を追求することを当然のことと了解します。
それが十字軍の遠征であり、植民地争奪戦争につながっています。
現代資本主義の資本の論理は、まさに神に隠れた領域で利己心を発揮することを善としています。
そこには神との何の契約も無いのです。
ユダヤ民族の論理が、そのまま入ってきていることも何の不思議も無いでしょう。
不思議なことに紀元前5000年を遡っても、アングロサクソンを構成している民族に、中国やインド、イスラムを見てきたとき出会った神話、伝説、民話の世界の印象が全く少ないのです。
そういう悠久のものがなく、常に契約、合理性の精神に満ちているように思います。
それは彼らが土地に根ざした文化を持つことが無かったからではないでしょうか。
別の言い方をすれば、何事も人間的過ぎる生き様をしてきたと言うことでしょう。
人間的過ぎると言う意味の反対に、多神教社会で見られる自然との共生の意識が希薄であると言うこともできます。
このことについて、現在のローロッパの農業は耕作地を転々とする農業であり、為政者となるものが統治するためには彼らとの人間関係を重要視する必要があった。
それは主従関係という契約であったと言うことを書いておられる方がいます。
このような土壌もあり、西欧では個人主義が発達してきたと言われています。
それが、キリスト教に影響したのか、一神教であるキリスト教にあっていたのか、結果として現在の西欧個人主義というものが展開してきたと思います。
また個人主義を中心とする故に社会契約がしっかりとしてないと共生が出来なかったのでしょう。
しかしながら、契約すなわち法律と言うものの宿命的な欠陥は、法に触れなければ規制を感じないと言う逆の問題が出てきます。
長い時間をかけてアングロサクソンの社会を書いてきましたのは、契約は尊重するが契約外(法に触れない領域)でユダヤ的な利己主義が繁栄する余地を残していると言うことです。
それがキリスト教を表にかかげたたアングロサクソン流(ピューリタリズム)の正体であると思います。
また、その法さえも都合の良いように作られていることも指摘しなければなりません。
これと悠久の大地に根ざした多神教世界の共生の有り様とはずいぶんと異なることは、今までの記述から少しは垣間見られたことと思います。
http://axz555.iza.ne.jp/blog/entry/983299/
ここで、しばらく、安藤 真氏のブログから、アングロサクソンのことに関する記述を紹介します。
少し偏った見方もありますが、ある意味アングロサクソン流と言うものを捉えています。
http://axz555.iza.ne.jp/blog/entry/983299/
ここ数百年、世界をリードしてきたアングロサクソン流とは何かを解くとき、キリスト教、ユダヤの影響も重ねて考えねばなりません。
それを御承知の上で、読んでいただきたく思います。
世界地図を見れば一目瞭然のことがある、それは、この数百年で何が行われてきたかということ。
地球上の主要な地域がヨーロッパ人種の支配下にあった、北アメリカはイギリス・フランスの移民の子孫が支配権を握り、オーストラリア・ニュージーランドはアングロサクソン勢力、アフリカ諸国の産業はヨーロッパ諸国の資本によって統制されている、ようだ。
南アメリカ大陸もひどいものだ、ここで、何が行われたかは、中南米の各地に残るMatanza・Matanzas(虐殺)という地名が雄弁に物語っている。
地球上の広大な地域に、彼らの子孫が繁栄していると言う事実の裏には、どれだけの懐柔・陰謀・略奪が行われてきたことか、彼らの巧妙な植民地支配は分割統治・divide and ruleとなって、骨の髄まで搾取し続けた・・・
それは、国家的犯罪・民族的破壊・・・ところが、それらに対する根本的批判や本質的反省が為されてきたであろうか。
「なにがクジラだ、さんざん殺戮・破壊しておきながら、いまさら何を言うか」
そういった率直な意見が、世界のテーマになることがなかったのも不思議といえば不思議だ。
これは、世界の言論をリードする国際的機関の長期的な「働き」と「工作」なのかもしれない。
21世紀の世界地図を虚心に見つめれば、どんなグループによって、どんなことが行われてきたかは、子供でも分かる。
漢民族は中華文明を建設したのだが、そのシンボルはドラゴン、一方、アングロサクソンのシンボルはヒュドラ、私はドラゴンの方が手に負えないかと思っていたが、どうしてどうして、「ヒュドラ・Hydra」も大変なものだ。
(中略)
ヒュドラは手の内を見せずにやることはやる、気がついたら、彼らの思惑通りにコトが進んでいるではないか。
彼らが勝利している、彼らが成功している、世界の大半を支配していた。
疑うものは一枚の世界地図を広げてみたら良い、眺めてみたら良い、世界の広大な地域が、彼らの影響下にあるではないか。
オーストラリア大陸は全ヨーロッパに匹敵する面積を持っており、ここを、支配しているのであるが、それにはきれいごとだけではなく、やはり、原住民の殺害を行っていた。
こっそりと陰険に歴史を押し進める、この辺が怪物の怪物たる所以だろう、だから、それに対するには、小さなこと細かいことでキャンキャン吠え立てるのではなく、骨太な乾いた戦略を立ち上げるべきだろう。
ガリアの大地で弱小民族を追い払い、ブリテン島でケルト民族を追い詰め、アメリカではインデアンを壊滅寸前にまで虐待し、そして、タスマニア島・オーストラリア本土の原住民を殺戮する。
タスマニア島では、最後の一人が、死んでいた。
これで終わったのか、いや、オーストラリアの北方数千キロメートルの島国でも大量殺害を行っていた、
1、東京大空襲
2、広島の原爆投下
3、長崎の原爆投下・・・
これは、民主党のトルーマン政権ではあったが、当然、アングロサクソン勢力の同意・承認があったことだろう。
来日したヴェネズエラのチャベス大統領は、
「アメリカは日本に謝罪すべきだ」
そう、アメリカは、未だに謝罪していない、オバマに期待がかかっているが、どうであろう。
謝罪しない理由は、原爆の投下によって、
1、本土決戦で予想される米軍死傷者の人数を減じることができた
2、戦争の長期化にともなう日本人の新たな犠牲者を回避した
子供や赤ん坊、女性や老人まで殺しておきながら、なんという理屈であろう、もし、自分たちがそういう目にあったら、こんな屁理屈で納得できるのか。
この自分勝手な冷酷な論理の押し付け、この強引な手法によって、世界各地の広大な領域を手に入れていったのだろう。
我々は、ここ一番での、彼らの勢力拡大の秘密を知ることができる、そう、一面の事実のみを主張して、自分の利権を確保すること、正義とは彼らの立場を守るときにのみ発揮される、あのダライ・ラマは、
「アメリカの正義とは、アメリカの利権があるところにしか存在しない」
それにしても、なんとずる賢い、自分本位な理由であったことか、ものはいいようであるが、この辺が、ヒュドラのヒュドラたる所以であろうか。
(引用終り)
さて時代が変わり、現代社会において、アングロサクソン流の侵略は、マネタリズムという聖書のもと、武器を使わない殺戮を繰り返している。
(註 マネタリズムとは)
マネタリズムとは、新古典派経済学を代表するミルトン・フリードマンが唱えた「貨幣数量説」による通貨政策重視の考え方のことで、これを支持する経済学者たちのことをマネタリスト(monetarist)と呼びます。基本的に経済は自由な市場に委ねるべきであり、物価や経済の安定のためには貨幣政策をコントロールすることこそ最も重要であるとの考え方です。積極的な財政政策や金融政策などにより有効需要を創出すべきだとするケインズ学派とは正反対の立場をとり、大きな政府は不要であって、できるだけ財政収支の均衡を図るべきであり、金融政策も貨幣供給量の安定化にとどめるべきだと主張しました。このように、民間の自由な行動を重視し、ケインジアンのように政府の介入が重要とする主張に反対するマネタリストたちのことを、新自由主義学派とか、シカゴ大学を中心に活動したことからシカゴ学派などとも呼んでいます。マネタリズムは、1980年代半ばにかけて米国のレーガン政権に取り入れられ、英国のサッチャー政権などにも大きな影響を与えましたが、マネタリズムを取り入れたチリの軍事政権が崩壊したことを契機に疑問の声も起こるようになりました。
(註 終わり)
その結果、世界中に横たわっているのは、グローバル化に伴う格差拡大、固定化である。
「飴と鞭」と言う言葉が良く使われる。
現代社会において「飴」は民主主義である。
個人の権利の保証という果実と引き替えに、自己責任を押し付け、経済的負荷、社会的負荷を納得させる。
結局は弱肉強食の時代と全く変わらないのが現代社会である。
これがアングロサクソン流、民主主義のありようである。
我々は、この大きな束縛の中で、自分たちの生活を問わねばならないのである。
余りにも抽象的な話しになったが、ここに軸足をおき、具体的な問題に絡んで行かねばならないのである。
要するに現代社会の病根と対峙しようと思えば、文明史的見地まで遡ることも必要だと申し上げたい。
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