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小川前法相 「指揮権」発言はゴマスリ!?
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2012/6/5 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
退任会見でカミングアウト
正義漢か、単なる最後っ屁か。小川敏夫・前法相(64)の唐突な「指揮権発動」発言に、政界の評価は真っ二つだ。
突然の告白はきのう(4日)の退任会見でのこと。小沢事件に絡み、田代政弘検事(45)が捜査報告書を捏造して刑事告発された問題で、検察捜査が消極的だとして指揮権発動を決意したが、「首相の了承を得られなかった」と打ち明けた。
小川は内閣改造で再任されなかった理由について、「想像や推測で言っても始まらない」としながらも、「状況によって、(野田に)再度説明に行くことも考えていた」と未練たっぷり。指揮権をめぐる意見の相違が、クビを切られた理由と暗にほのめかしたのだ。
指揮権とは、法相が検事総長を通じて個別捜査や起訴・不起訴の判断に具体的な指示を出すこと。司法への政治介入を招くとの批判から、実際の発動は、犬養健法相が行った1954年の造船疑獄の1度きり。長年タブー視されてきた。
小川の発言や首相動静などから、野田への相談は5月11日とみられる。時間は午前11時39分からの11分間。当時は田代検事の捜査について、「検察当局は嫌疑不十分で不起訴の方針」との報道が、繰り返されていた。
小川は「検察が検察内部のことについて消極的な場合に積極的ならしめることは、国民から選ばれた法相の責務」と胸を張ったが、「発言には打算もある」と、民主党関係者はこう分析する。
「輿石幹事長への“忠誠心”を表したのです。小川氏にすれば、同じ参院枠から大臣に推してもらった恩がある。輿石氏と小沢元代表は通じ合う仲。検察の内部捜査での指揮権発動をにおわせ小沢氏を喜ばせれば、輿石氏の顔も立ちますからね」
実際、小川は菅グループに属し、法相になる前は反小沢的スタンスだったが、就任後に一変。小沢グループの一部の強い要請もあり、田代検事の捜査について「重大な関心を持っている」と繰り返し発言していた。
政界関係者の間では「大臣就任中の失点は、国会での競馬サイト閲覧です。プライドの高い小川氏にすれば、競馬で大臣をクビなんて末代までの恥になる。そこで仰々しい理由を持ち出したのでは」という声もある。
新任の滝実法相は就任会見で「指揮権発動を検討したのは時期尚早だ」と前任者を一蹴した。ほくそ笑んでいるのは、小沢捜査に関わった検事たちである。
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小川前法相:指揮権発言に疑問や批判の声
http://mainichi.jp/select/news/20120605k0000m010068000c.html
毎日新聞 2012年06月04日 21時16分(最終更新 06月04日 21時34分)
長年タブー視されてきた法相の「指揮権」が行使されようとしていた事実が明らかになった。4日の退任記者会見で「指揮権発動も決意したが、首相の了承を得られなかった」と明かした小川敏夫前法相。唐突な発言に法務・検察幹部や識者らからは戸惑いや疑問視する声が相次いだ。
小川前法相が指揮権発動を検討したのは、小沢一郎・民主党元代表の政治資金規正法違反事件を巡り、検察審査会の起訴議決を受けて元秘書の石川知裕衆院議員を再聴取した際、東京地検特捜部(当時)の田代政弘検事が実際にはなかったやりとりを捜査報告書に記載した問題。田代検事は市民団体などから刑事告発される一方、内部調査に「逮捕・勾留中のやりとりと記憶が混同した」などと故意による虚偽記載を否定しているとされる。
小川前法相は「捜査報告書の中身と(石川議員による)録音記録を見れば、記憶違いではないと誰もが思うのではないか」と述べ、指揮権発動で田代検事の起訴を促す狙いがあったことを示唆した。
報告書問題の捜査・調査にかかわる法務・検察幹部は「前法相は全ての証拠を把握しているわけではなく、印象だけで言うのはいかがなものか」と困惑。「(田代検事を)不起訴にしても(強制起訴の権限を持つ)検察審査会の審査があるかもしれないのに、手を抜いた捜査をするわけがない」と話した。
小林節・慶応大教授(憲法)は「捜査報告書問題は検察の正義の根幹が揺らぐ問題で指揮権発動の検討は理解できるが、民主党政権の法相が党の元代表に関連する事件で発動すれば、政治的には評判を落とす。首相の判断がまっとう」と指摘。その上で「道半ばで辞任するに際し一言言いたくなったのだろうが、政治家として愚かな話。黙って去るべきだった」と批判した。
民主党は野党時の09年6月、小沢元代表の政治資金問題を受け設置した「第三者委員会」が「法相は高度の政治的配慮から指揮権を発動し、検察官の権限行使を差し止める選択肢もあり得た」との報告書をまとめている。
だが、第三者委メンバーだった服部孝章・立教大教授(メディア法)も「本当に必要だったなら首相に止められても発動したのではないか。政局の中で辞める時にそうしたことは思い出としても話すべきでない」と疑問視。「自らが任命した大臣の発言である以上、どういう議論が2人で交わされたのか首相が明らかにすべきだ」との見解を示した。
小川前法相は裁判官、検事、弁護士の経験がある。法相就任後、党首討論前に国会内で競馬サイトを携帯電話で見ていたことが問題化。5月には大学の講演で裁判官を務めた経験に触れ「ちょっと退屈でもったいなかった」などと発言している。【山本将克、山田奈緒、石川淳一】
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小川 敏夫 前法相 退任記者会見(抄録) (八木啓代のひとりごと)
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