http://www.asyura2.com/12/senkyo130/msg/901.html
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日本の大手メディアが、まるで日本政府がTPPへの参加を表明していないかのように報じているわけを露呈した記事である。
「焦点は2月からの事前協議で日本参加を留保した米国、ニュージーランドとの会談」で、「TPPに加盟するシンガポールには日本参加の後押しを要請」というのだから、何をかいわんである。
国民に対しは声高に誇っている強固な“日米同盟”が、シンガポールと米国の関係に劣るというのでは恥ずかしい限りだろう。
※ 参照投稿
「TPP事前協議、米が車で6項目要望 「誤解」と日本反論:日本がTPP交渉に参加できるのは早くても9月中旬」
http://www.asyura2.com/12/senkyo130/msg/803.html
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TPP参加へ情報収集 APEC貿易相会合きょう開幕 経産相、5カ国と個別会談[日経新聞]
日本を含む環太平洋の21カ国・地域でつくるアジア太平洋経済協力会議(APEC)は4〜5日、ロシア南西部の都市カザンで貿易担当相会合を開く。日本から枝野幸男経済産業相が出席し、米国やメキシコなど5カ国の担当閣僚とも個別に協議する予定。環太平洋経済連携協定(TPP)拡大交渉への早期参加に向け、関係国との調整を進める。
今年のAPECはロシアが初の議長国を務めている。5月末の食料安全保障担当相会合を手始めに、9月のウラジオストクでの首脳会議まで関係閣僚会合を随時開く予定だ。貿易相会合では、地域経済の統合や経済成長の推進などの課題を巡り意見を交わす。
枝野経産相は本体会合と別に5カ国の閣僚と2国間会談をこなす。「いずれもTPP交渉の情報交換や協力要請が主要議題」(経産省)。焦点は2月からの事前協議で日本参加を留保した米国、ニュージーランドとの会談だ。ほかにTPPに加盟するシンガポールには日本参加の後押しを要請、日本と同じく交渉入りを検討するメキシコ、カナダとは情報を交換する見通しだ。
経済統合議論、日米が主導を
渡辺頼純・慶応大教授 議長国は国家先導型資本主義のロシアだが日米が主導して地域経済統合の議論を進めるべきだ。アジア太平洋自由貿易圏(FTAAP)への流れを止めない努力が要る。
TPP拡大交渉の決着が遅れているから、日本の参加表明も遅れていいとの見方はとんでもない間違いだ。6月上旬までならまだ間に合うが、日本の「チャンスの窓」は小さくなっている。欧州連合(EU)との経済連携協定(EPA)など、他国との協力強化を有利に進めるためにも、日本は一日も早く交渉参加を表明すべきだ。
TPP参加、意欲を示せ
阿部一知・東京電機大教授 関係国とロシアの事前調整をみると、関税引き下げなど自由化に直結する協議には深入りしないのではないか。日本にとって重要なのはAPECと同時に開く2国間会合だ。日本のTPP参加へ理解が得られるかに注目している。
TPP拡大交渉の進展は当初想定より遅くなっており、年内に決着できるかどうか。日本にはまだ時間的な余裕があるといえる。ただ、参加への意欲や準備の姿勢を国際的にまったく示せないようだと、2国間会合をやっても逆に苦しい立場に追い込まれるだけだ。
[日経新聞6月4日朝刊P.3]
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