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今まで野田政権を下支えしてきた中間派が政権にとって都合の悪いことも堂々と言い出すようになってきている。つまり抑えきれなくなってきたのだ。
常識的には部下が上司の梯子を外すという事はあり得ないのだが、このありえない事態が民主党の中で起こってきている。
小川前法相は退任の弁で指揮権発動の提案を野田首相がつぶしたと暴露した。その直後、後任の滝法相が検察審査会の見直しに言及している。
前農水相の鹿野氏はTPP慎重派だったが、後任の郡司農水相も就任直後「TPPがあらゆる分野を対象とするなら慎重にならざるを得ない」と発言した。
改造内閣の新任大臣3名が副大臣からの昇格という事は野田側近に人材が不足していることを証明している。防衛大臣を民間から選んだことも同様だ。
福山哲郎議員
内閣官房副長官(菅内閣・菅第1次改造内閣・菅第2次改造内閣)、外務副大臣(鳩山由紀夫内閣)
が先週末ビデオニュース・ドットコムに出演した。何時もの通り神保さんの司会で宮台先生との対談だった。
福山議員は自分がマニフェスト実現に一生懸命努力してそれなりの成果を上げている。
ところがそれを殆ど認めてもらえないとして、不満をぶちまけていた。
宮台氏は象徴的なテーマについて後ろ向きで成し遂げられていないため、何をやってもすべて無視されるのではないか?と反論していた。
例えば福山議員は「社会的包摂プロジェクトチーム」で実現した「よりそいホットライン」の事例をあげ、こういうことは自民党では絶対にできなかったことだと云っていた。
社会的弱者によりそう電話相談で困っていることは何でも(生活の困窮・DV・病弱・こども・老齢化等々)応ずることで、1日2万件もの相談っをうけている。
20億円の予算でNPOからも相談員を募って雇用にも貢献している。民主党の結党宣言「包摂と参加」を地で行く活動だとの説明だった。
私はこれで民主党が社会保障に尽力していると云われてはかなわない。悪しき政権を下支えする役割でしかなく、単なる提灯持ちではないかと感じた。
しかし対談の終盤で「あれっ」と思わされる報告があったのだ。
それは「脱原発ロードマップを考える会」のことだ。福山議員が中心になって民主党の有志議員で構成され、中心課題は使用済み燃料の処分と廃炉問題だ。
使用済み燃料の処分と廃炉問題について具体的なロードマップを作成するチームを立ち上げたのだ。
当然大飯原発の再稼働には反対、核燃料サイクルも否定し政府の原子力政策に真っ向から反対する姿勢を鮮明に打ち出している。
ここで福山議員の云いたいことを勝手に代弁すれば
「我々は懸命にマニフェストを実現するため個々のテーマに取り組んできた。政権はそれを都合よく利用してきた。その意味では政権延命に力を貸してきたことになる。
政権が自民党との一体化・大飯原発の再稼働等に走ることになればこれ以上この状態を続けるわけにはいかない」
つまり「梯子を外すぞ」という事になるだろう。
政治の世界は単純に2項対立の図式では理解できない。
マスコミはとかく物事を2項対立で見たがる。市民の側もマスコミとは異なる視点で2項対立化したがる傾向が強い。
小沢元代表は党内・党外で複雑に絡み合う政局を見つめ、多くの選択肢を視野に入れている筈だ。私たちはこの選択肢を狭めるようなことは避けなければいけない。
それには2項対立の図式化、中間を排除してしまう偏狭さを棄てなくてはならない。
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