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首相「小沢切り」決断 自民と協議路線も道細く
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120603/plc12060322120014-n1.htm
2012.6.3 22:10 産経新聞
野田佳彦首相が、ようやく「小沢切り」に踏み切ろうとしている。
「政治生命を懸ける」消費税増税関連法案の今国会成立に向け、右手で野党・自民党に修正協議の誘い水を送り、左手では小沢一郎・民主党元代表にも秋波を送っている−。そんな「二股疑惑」をかけられていた首相だったが、3日の小沢氏との再会談では、野党との修正協議に入ることを明言。小沢氏と歩調をあわせる輿石東幹事長が難色を示していた内閣改造に踏み切ることも通告した。「小沢氏との決別も辞さず」という覚悟にみえる。
会談を終え、首相公邸前に姿を見せた首相の表情はまだ紅潮していた。
記者団から、野党との修正協議について「小沢氏の意向をくむのか」と問われると、一瞬、むっとした表情に変わったが、すぐにこうきっぱりと答えた。「小沢先生のご意向を踏まえるということはありえません。党の方針ですから」
もう「二股疑惑」をかけられる覚えはない−。首相の言葉には、そんな決意が秘められていた。
ただ、「決別」を言い渡されたはずの小沢・輿石両氏は会談後、どこか余裕の表情だ。
輿石氏は記者団に「改造するでしょう。それは首相の判断だし、首相が認めたわけだから、よろしいんじゃないですか?」と人ごとのようにつぶやいた。
参院民主党の最高実力者として、参院出身の田中直紀防衛相、前田武志国土交通相の問責2閣僚の更迭に反対してきた輿石氏にとり、内閣改造は不本意だったはずだ。それでも了承したのは、自民党との修正協議に臨む首相に「お手並み拝見」の目を向けているからに違いない。
この日の会談で、野党との修正協議に「理解」を示した小沢氏も、虎視眈(たん)々(たん)と逆転に向けた爪を研いでいるはずだ。
一方、修正協議路線を鮮明にしたことで、首相は生殺与奪の権を自民党に握られた面もある。
「法案の採決をせずに国会を閉じるなんて絶対にありえない」。首相は最近、周囲に衆院本会議での採決なしに通常国会を閉会させないよう厳命した。
首相にとって絶対に譲れない一線は、消費税増税関連法案の今国会会期末(21日)までの衆院通過。外交日程などを考慮すれば、15日がタイムリミットとなり、それまでに自民党との修正協議を調えておく必要がある。しかし、協議が不調に終われば、自民党は倒閣にかじを切り、内閣不信任決議案や参院での首相への問責決議案を会期末に提出するだろう。
前面に立ちはだかる野党・自民党、背後には小沢氏ら党内の反増税派。首相を取り巻く苦悩の構図は、何も変わっていない。
「常に志を抱きつつ懸命に為すべきを為すならば、いかなる困難に出会うとも道は必ず開けてくる」
政界に身を投じる前、松下政経塾で毎朝唱えた「五誓」のうち、この「素(そ)志(し)貫(かん)徹(てつ)」を座右の銘とする首相だが、踏み出した道は限りなく細い。(加納宏幸)
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