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「小沢を切れ」と合唱する大新聞 この国の大新聞は常にデタラメだった
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2012/6/2 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
昔は戦争大勝利の大嘘を報じ続け最近は小沢一郎の検察デッチ上げ情報を流し今は選挙に負けた自民と宗教政党公明と野田は合体しろと煽っている
野田首相と小沢之代表の会談物別れを受けて、大マスコミがいよいよ本性をムキ出しにしてきた。『野田は小沢を切れ』 『再会談は必要ない』 『自公と早く協議を始めろ』の大き唱だ。野田をけしかけ、消費増税法案の成立を急がせたくて仕方ない。
その後も、『首相、今月15日までに採決』『自民も協議に応じる構え』 『岡田副総理、自民の意見入れ、採決』 『幹事長会談へ』と書き立てている。
大増税に『命をかける』と宣言した野田が焦っているのは分かるが、応援団の大マスコミの方がヒステリックになり、勝手に政治日程を決め、大増税採決へのレールを敷いているから異常も異常。政局の主導権を握っているのは完全に大新聞になってしまった。普段は『公平性や客観報道が大事』なんてゴタクを並べるくせに、客観性も中立性もかなぐり捨てている。
それだけに、『ちょっと待ってくれ』なのだ。朝日や読売新聞は、増税を、さも当然のことのように報じているが、そんなことは誰がいつ決めたのか。国民はオーケーを出したのか。選挙で有権者の過半数の支持をもらったのか。
読売や朝日は空トボケているが、全部、違うだろう。どこの世論調査でも国民の6割は大増税に反対だ。賛否を問う選挙だってやっていない。小沢が主張するように「大増税の前にやるべきことがある」と考える国民がほとんどだ。大新聞は「民主党内の手続きを踏んで決まったこと」と言うが、笑うしかない。野田民主党の支持率は6割とか7割あるのか。
こういうことを全部はしょって無視して、大増税はもう後戻りできないことみたいな空気をつくってしまう。ムチャクチヤだ。
◆大マスコミの正体は権力そのもの
政治評論家の森田実氏はこう憤慨する。
「これが大マスコミの本質なのです。彼らは、たまに正義漢ぶったことを書いたり、弱者の味方のフリをする。そうやって読者・視聴者をダマしているが、本質は、財務省や政治中枢と同じ権力なのです。国家の維持が最優先であって、庶民の命や生活なんて、どうだっていい。このデフレ不況の中で大増税を強行する暴挙を、暴挙と感じない。躊躇もないのです。この体質は戦前から同じで、国体護持のために戦争を煽り、勝った勝ったとウソをばらまき、310万もの死者を出した。戦後はアメリカの手先となって日米安保強化と日本の属国化を進めてきた。沖縄の米軍基地の固定化を批判する報道がありますが、それもポーズで、固定化を進めたのは大マスコミなのです。戦前・戦中、さらに戦後もずっと、国民は大マスコミの民主主義ぶった主張にダマされてきましたが、もういい加減、目を覚まさないと痛い目に遭うのはいつも国民なのです」
大新聞は、自分たちの国民ダマシがばれるのが怖い。増税反対の世論が盛り上がるとヤバイ。それで6月15日までに採決しちゃえと急がせているのだ。選挙をやって増税が潰れると自分たちが否定されるので、決して 「解散で信を問え」の正論を口にしないのである。大新聞の政治記事なんて、眉にツバして読まないとダメなのだ。
◆権力に嫌われた小沢の言い分こそ庶民の味方
大マスコミの正体が、権力そのものだということが分かると、いろんなことが見えてくる。小沢事件であれだけ検察のデッチ上げ情報を流したデタラメも、無罪判決が出た後も小沢排除にこだわるナゾも理解できる。逆にいえば、大マスコミに嫌がられる小沢こそが、庶民の味方であり、正論だということになるのだ。
「先日のNHKニユースに小沢さんが生出演しているのを見ましたが、やはり貫禄が違った。NHKの大越という男性キャスターが“最初に増税ありき”で質問していたが、小沢さんはきっちりと筋論で反論していた。日ごろ、大マスコミの 政策ナシの政局報導ばかりに慣らされてしまった視聴者も目が党めた覚めた人が多いと思いますよ」 (経済アナリスト・菊池英博氏)
その小沢を、「停滞する政治」 「決断できない政治」の象徴のごとく報道する大マスコミだが、それも全部ウソ。日本の政治は昔からずっとモタモタしてきた。アメリカの顔色をうかがい、政官財の利権調整を行い、自民党政権が生き残りから公明党のような異質の宗教政党と手を組んだのが原因だ。そういったことを無視し、大増税に賛成しない小沢のことだけを、ことさら政治の障害物のように扱う。いくら権力の片割れとはいえ、身勝手すぎるにも程度があるというものだ。
◆大新聞を読むなTVを見るな!
しかも、民主主義で一番大事な選挙結果まで、大マスコミは平気で否定している。前回の総選挙で民主党と自民党は激突した。で、民主党のマニフェストが大勝した。それなら応援してやればいいのに、マニフェストを捨てろと叫び、揚げ句は敵対した自民党や公明党と合体しろと追い込む。有権者が大敗させた自公に野田は頭を下げて協力を求めろと勧めるのだから、もうムチャクチヤではないか。原理原則も民主主義もあったものじやない。
「あの戦争では、メディアの扇動に国民も一緒になって熱狂した面があります。しかし、今回はいくら煽られても、国民は増税に踊らない。6割が反対している。それなのに、メディアは勝手に世論の代表のような顔をして、生活経済破滅に国民を追いやろうとしている。その意味では、戦前・戦中のメディアより、今のメディアの方がはるかに悪質だと思います」 (筑波人名誉教授・小林弥六氏=経済学)
ついに、森田実氏(前出)はこう言った。
「国民がソツポを向くことが一番ですよ。大新聞は読まない、テレビは見ない。そうすれば、連中は潰れる。潰れないことには懲りないのです。読者や視聴者あって成り立っているのに、大新聞もテレビも国民の生活なんて眼中にない。そんなものをわざわざ読んだり見る必要はありません。大新聞やテレビを見なくても生きていける。目が曇らず、もっと賢くなれるというものですよ」
「権力の監視機関」という。仮面‘をかなぐり捨て、デタラメの丸裸を見られ始めた大新聞は、この先、どうやって生きていくつもりなのか。
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