22. 2012年6月01日 22:30:57
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■ヒトラーが「全権委任法」で独裁・ファシズムを完成させたと同じ構造を現在の日本で官僚独裁・ファシズムは完成されている。「官僚(行政)ファシズム」はすでに日本の骨格を成している。 「三権分立」とは名ばかりで、官僚(行政)により三権の支配は完成しているのである。 司法、立法、行政の三権が分立していることが前提で近・現代の社会は公平・正義・民主主義などが行われていると信じさせられている。 日本の実態はまったく違う。三権が行政官僚によって独占支配されている前近代的な社会なのである。 権力とは何か。 権力の実態は、具体的には人事や起訴・裁判等を通じて人を、あるいは人の人生をコントロールできることであると言っていいだろう。 その権力を巧妙に合法的に講師できる仕組みを官僚は作り上げてきた。 官僚がそれを失言できたのは政治家が無能・無策であることを見越したことによる。 これまでの自民党や民主党の菅・野田政権(仙谷政権)を見れば明らかで、政治は官僚の使い走りに成り下がっている。 政治家が検察(行政)によって恣意的(官僚の意向に反する政治家を狙い打ちする)に起訴され裁判で有罪とされる。 こうしてまず政党や政治家が官僚の軍門に下る。 しかし、政治家を検察を使って選択的に裁判にかけたとしても裁判かが検察(官僚)の意向に沿った判決を下さなければ官僚支配は完成しない。 司法の主役である裁判官はすでに判検癒着の様々な仕組み(特に人事権)により官僚の支配下にある。法務省・最高裁・最高裁事務総局・検察などの人事の癒着構造はまるでこれらが一つの組織であるかのごとくである。 これが有罪率99%(世界の平均は70%)を生み出す背景である。 また、弁護士も被告人の立場に立つように見せて実際は官僚の意向に沿って弁護の手抜きあるいは裁判官と協調した行動をとらなけらばならない。 そこにもしっかりと手を打っているのである。 ↓ ●官僚が弁護士を支配する道具『司法支援センター』 『司法支援センター』は俗称「法テラス」と呼ばれ、表向きは国民の支援のために設立されたことになっているが、実際は官僚が弁護しを支配するための"権力"の仕組みであった。 これは国の危機であると喝破し、官僚による司法の支配に反旗を翻した弁護士の高山俊吉氏のブログ記事を紹介する。 『【司法支援センター】戦時司法を許さない闘いに立ち上がろう』(高山俊吉) http://www.takayama-law.com/think/10.html (週刊法律新聞「論壇」 2004年7月23日) 高山氏はこの中で「(黒川弘務たちの進める司法改革は)民衆の信を確実に失い、途方もない司法改悪路線を突き進んでいるとし、その狙いは戦時即応の司法体制作りにある」と警鐘を鳴らしたのである。 更にこう続ける。 「あれこれの弁明にかかわらず、弁護士の自治が根底から破壊され、弁護士と弁護士会が国の管理と統制のもとで業務に従事し運営を進める体制に入る」 そしてこう結ぶ。 「私たち弁護士にとって、この闘いはかつてない壮大なものになる。戦争への道を容認し、結局は推進する法律家としてこの時代を生きるのか、再び戦争への道を進むことを許さず、改憲を阻止する法律家として生きるのかの分かれ道と言ってよい。全国の友人たちよ。後悔のない闘いを闘い抜こうではないか」 この高山氏の記事は2004年に書かれたものだ。 今日の日本は高山氏が危惧した状態になっている。 それはとりもなおさず黒川たちが押し進めた「官僚による司法の支配」なのだ。 そして政治家(立法)の支配、司法の主役と言える裁判官に続き司法のもう一方の担い手であるはずの弁護士(あるいは弁護士会)も支配下に治めた。 こうして官僚による三権独占氏は員構造即ち『官僚ファシズム』は完成されたのである! ●検察(官僚)の恣意的な起訴と裁判官の協力、そして悪徳政治家との結託による政治家の官僚支配結果。 ▲「経世会(旧田中派)」 (田中派)田中角栄 逮捕 ロッキード事件(←東京地検特捜部) (経世会)竹下登 失脚 リクルート事件(←東京地検特捜部) (経世会)金丸信失脚逮捕 佐川急便献金・脱税(←東京地検特捜部&国税) (経世会)中村喜四郎 逮捕 ゼネコン汚職 (←東京地検特捜部) (経世会)小渕恵三 (急死)(←ミステリー) (経世会)鈴木宗男 逮捕 斡旋収賄 (←東京地検特捜部) (経世会)橋本龍太郎 議員辞職 日歯連贈賄事件(←東京地検特捜部) (経世会)小沢一郎 西松不正献金・陸山会期ズレ事件 (←東京地検特捜部) (経世会)二階俊博 西松不正献金事件 (←東京地検特捜部) ▲清和会(自民)と綾雲会(民主) (清和会)岸信介 安泰 (清和会) 佐藤栄作 安泰 * (清和会)福田赳夫 安泰 (中曽根派)中曽根康弘 安泰 * (清和会)森 喜朗 安泰 (清和会)三塚 博 安泰 (清和会)塩川正十郎 安泰 (清和会)小泉純一郎 安泰 * (民間) 竹中平蔵 安泰 * (清和会)尾身幸次 安泰 (清和会) 安部晋太郎 安泰 * (清和会) 福田康夫 安泰 * (麻生派) 麻生太郎 安泰 * (清和会) 中川秀直 安泰 * (清和会) 町村 信孝 安泰 * (綾雲会)仙谷由人 安泰(数々のイカサマを仕組んだ疑い濃厚。原発村住人) (綾雲会)前原誠司 安泰(ご存知「誠司とカネ」、口軽番長、外国人・闇献金) (綾雲会系)菅 直人 安泰(外国人献金) (綾雲会系)野田佳彦 安泰(外国人献金と闇つきあい) (綾雲会系)連崩 安泰(闇とのつきあい他) ●「法テラス」による官僚による弁護士支配の構造。 http://kotobank.jp/word/%E6%B3%95%E3%83%86%E3%83%A9%E3%82%B9 ↓ 「法テラス」とは「日本司法支援センター」の愛称で、06年10月2日から業務を開始している。 表向きは司法制度をより国民に身近なものとすることとしているが実態は弁護士の業務を差配する機能をもつものである。 一例を示すと、「国選弁護人の選任に関する業務」を行い、また当センターの業務の多くは契約弁護士等により行われることになっており、弁護士の仕事を(即ち人事権)差配する機能をもっているのである。 この「法テラス」は官僚が設立したものであり、当然に官僚達の天下り先となっていることは間違いない。そして、このセンターによって弁護士も支配下におかれることになったのである。 立法(政治家)を判検癒着による恣意的起訴と判決で支配し、司法を「法テラス」や「検察・最高裁・最高裁事務総局連合」により支配することによって、官僚による三権の支配は完成されているのである。 ●「日本は民主主義国家ではない、近代国家ですらない」(小室直樹) 小室直樹先生の『痛快!憲法学』(2001年、集英社)には、今我々が遭遇している日本の問題の本質がどこにあるのかが実にわかりやすく説かれています。 日本はドイツナチスと同じ道に踏み込んでしまっていると言うのです。 冒頭の「ようこそ「憲法学」の世界へ!」から一部引用してみましょう。 −−−−−(引用します) 現代日本が一種機能不全に陥って、何もかもうまく行かなくなっているのは、つまり憲法がまともに作動していないからなのです。 こんなことを言うと、みなさんはびっくりするかも知れませんが、今の日本はすでに民主主義国家ではなくなっています。いや、それどころか近代国家ですらないと言ってもいいほどです。 憲法という市民社会の柱が失われたために、政治も経済も教育も、そしてモラルまでが総崩れになっている。これが現在の日本なのです。 では、なぜ日本の憲法がちゃんと作動しなくなったのか。 (略) 確かに大学の法学部に行けば、そこでは憲法の講義が行われています。 しかし、その中身はといえば、そこでは司法試験や国家公務員試験を受験するためのもの。憲法の条文をどのように解釈すれば、試験に合格できるかが講じられているに過ぎません。こんな無味乾燥な「憲法学」に誰が興味を持つでしょう。こんなことで、誰が憲法に感心や理解を示すでしょう。 (略) 憲法も民主主義も、けっして「人類普遍の原理」(日本国憲法前文)などではありません。(略)憲法がどのように成長していったかを知ることによって、おのずと今の日本の問題点も課題も見えてくる。私はそう信じています。 憲法とは何か、民主主義とはなにかという原点に立ち返ることこそが「日本復活」への唯一の方法だと思うのです。 −−−−−−− 私たちは日本は民主主義国家ではないこと、法治国家でもないこと、そして前近代的な暗黒の国家であることを、幾多の事実を通して知ることとなりました。 小室先生ははるか以前からこのことを見抜き警鐘を鳴らしていたのです。 小室先生の言う大学の法学部で「司法試験」や「国家公務員試験」jの"受験勉強"をしてきた人たちが、今の日本の支配層を独占していることと日本が前近代国家であることと関連無しとは思えないのです。 ●ドイツでヒトラーが合法的に独裁政治を実現できたと同じように、今日本で官僚と悪徳政治家(仙谷達)による合法的独裁政治が完成されているのです。 ドイツのワイマール憲法は政界に誇る理祖的な憲法でした。 しかし「全権委任法」の成立でワイマール憲法は生きながら死んだのです。 そしてヒトラーの独裁政治の時代になりました。 しかし、ここまで見てきたように今の日本はヒトラーの独裁政治と同じ常態になっているというのが小室先生の見立てであったのです。 ヒトラーはワイマール憲法を廃止したわけではないのです。憲法を一度も廃止していないままに独裁政治を完成させたのです。 その秘密は「全権委任法」の成立にあります。この法律の成立によって議会は立法権をヒトラーに譲り渡してしまったのです。この結果、彼は自分の望む通りに法律を作り、それを実行することができるようになりました。 こうして彼は「合法的」にドイツの独裁者になれたのだった。 民主主義が行われているかのように見える国でも、憲法が死ぬことはけっして珍しいことではないと小室先生は喝破しています。 小室先生はこういう。「私の見るところ、日本国憲法はすでに死んでいます。もはや現代日本には民主主義もなければ、それどころか資本主義もない。日本国には憲法はない!」と。 陸山会裁判、民主党のマニュフェスト無視の政治、民意とかけ離れた総理大臣決定のプロセス、大震災への対応の不手際等々次から次と見せつけられる現実を前に、小室先生の言われる「日本に民主主義はない」「日本は近代国家ではない」「憲法は死んでいる」が真実であることと理解させられるます。 司法と立法を巧妙に行政(官僚)の権力の支配下おくことによって官僚による独裁政治は行われている。これが我が日本国の実情なのです。 日本国憲法はそのまま生きているかに見えますが、実際は官僚の巧妙な権力支配の構造の集積により独裁は完成されており日本国憲法は死んでいるのです。 それは国民の死(民主主義の死)、平和の放棄であります。 ●小沢さんと小沢グループ以外に期待できる政治家はいるのか? 今、我々は官僚独裁によるヒトラーと同じ歩みを止めるための行動を小沢さんや小沢グループの政治家に託し共に歩んでいます。 しかし、最近福島瑞穂社民党代表の行動に一縷の期待を持っています。 ご承知の通り、福島瑞穂氏は東大法学部出身の政治家で弁護士時代は仙谷由人の部下だったということもあり、うさんくささだけが目立っていました。 しかし最近いくつかの行動において注目すべき事実が確認されています。 ↓ ★『「秘密保全法案」の密室審議。議事録なし』 『密室協議 官僚がお膳立てか』(東京新聞3/26「こちら特報部」より) ―――――(引用させていただきます) 議事録の未作成や事務方メモの破棄が明るみに出た秘密保全法制に関する有識者会議。「こちら特報部」は非公開の配布資料を入手した。 密室協議の背景には、官僚主導の運営を覆い隠そうとする意図があったのではないか・・・。 資料を見ていくと、そんな疑問が浮かび上がってくる。 この非後悔資料は、会議事務局の内閣情報調査室(内調)が社民党の福島瑞穂党首に提出したものだ。 (中略) 密室協議は事務局が持ちかけたものだったのだ。 (中略) 有識者会議が始まる前に、報告書案ができあがっていたかのような印象を与えるが、内調の担当者は(中略)否定する。 福島瑞穂氏は「議事録を作らなかったり、配付資料を非公開にしたりするのは官僚主導の会議運営を知られたくないからだ。委員が事務局の説明に『ウン、ウン』とうなずくだけの会議だったのだろう」と指摘し訴える。 「政府は法案作成の過程で、国民の知る権利を侵している。法案ができれば、政府が情報を独占するのは明らかだ。法制化は阻止しなければならない」 −−−−−−− 官僚は独裁政治を進めるために議事録の残さない会議の運営や議事録等を開示しないための法律等を作っています。ぼんくら政治家はこれをチェックできないのです。 無実の小沢さんを自分たちが責任を問われることなく強制起訴するための法律である「検察審査会法」もその一つと言ってよく、様々な理由をつけて事実を開示しないのです。 「秘密保全法案」に対しては福島瑞穂議員が動いたのです。 これが政治家の役割なのです。 福島瑞穂議員のこの行動が政治家として原点に帰ることを現しているのであれば今後期待したいと思うのだ。 ●日本の官僚独裁政治によりヒトラー独裁政治の再現を阻むために行動しなければならない。 この先にどのような暗黒の未来が待ち受けているのか、歴史に学べば自明です。 私たちは行政(官僚)の独裁政治からの脱却をしなければなりません。 「検察審査会法」「秘密保全法案」などの他「法テラス」など様々な仕組みを準備し【合法的に独裁政治】を進めている官僚(政治)にストップをかけないかぎり再び"戦争"に進むことは間違いありません。 このような日本のまま次の世代に残して逝くことはできない! |