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「最悪のシナリオ」を許してはならない
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2012年05月31日 02時30分09秒 世川行介放浪日記
30日、消費増税関連法案に関して、小沢一郎と野田首相の会談が行われ、
その会談は、小沢一郎の消費増税反対表明によって物別れに終わり、
同夕、野田首相は、今会期末までの消費増税関連法案の可決をはかる意向を語り、
同夜、自民党の石原幹事長が、問責議員2名を野田首相が更迭するであろうと述べた。
それについて、ある政治関係者が、こんな話をしてくれた。
「野田首相が、6月21日という特定の日を言うまでは、自分も考えなかったが、
ひょっとして、「最悪のシナリオ」が実行されるのではないだろうか?」
以下は、その人の話を、僕なりにまとめてみたものだ。
関心のある方は、どうか、読んでやって欲しい。
まず初めに言っておくと、
松下政経塾は、元々、無税国家が理想だったが、
松下幸之助の愛弟子のような野田首相が、増税に転じた。
これは、不思議でも何でもない。
毎日、財務省の役人たちから、増税の必要性を3ヶ月も説かれ続けたら、
誰でも、そうか、と思ってしまう。
役人のマインドコントロールは、宗教なんかの比じゃない。
そんな路線転換をした野田首相だから、消費増税は絶対に引っ込めない。
小沢・野田会談が1時間半にも及んだことは問題だ。
おそらく、あれだけ長い時間をかけての小沢説得で、
野田首相は、小沢説得はもはや無理である、と覚悟したのではないのか。
そして、このままで行ったなら、9月の代表選で自分の再選はない、と読んだ。
そこに(か、それ以前からかわからないが)、財務省を中心とする役人たちから、
6月21日までに、自民党と協力して法案を通して、解散総選挙に打って出るべきだ。
それなら、権力を手放さないですむ、
と知恵が入った。
誰も、今年6月の総選挙なんか頭の隅っこにも入れて来なかった。
みな、来年を睨んできた。
もし、この6月に解散総選挙をやったなら、
たった3週間しか時間がない。
小沢グループだけでなく、橋下の「維新の会」も、渡辺の「みんなの党」も、
どこも全部、準備不足で選挙に大勝できない。
民主党と自民党で過半数がとれる。
この構図は、財務官僚たちの一番望む構図だ。
官僚たちは、小沢、橋下、渡辺にだけは政権を渡したくない。
この3人以外なら、自民党であろうと、民主党であろうと構わない。
自民党の谷垣総裁などは、元財務大臣だ。財務官僚には御しやすい存在だ。
だけど、そんな解散総選挙が可能なのか? といった問題になる。
誰も、党の要である輿石幹事長がそんな馬鹿な話には応じない、と思っているが、
しかし、首相が幹事長の首を切ったなら、それは可能だ。
そして、今なら、輿石幹事長の首を切れる理由はある。
昨日の、小沢・野田会談の「不首尾の責任」を取らせる形でなら、輿石幹事長の首が切れる。
輿石幹事長と、問責議員二人の更迭で、解散総選挙に打って出て、
今の民主党にはお金があるから、
議員たちにお金(選挙資金)で踏み絵を踏ませたら、
小沢派議員の何割かは、間違いなく転ぶだろう。
ひょっとしたら、
官僚たちは、二ヶ月も三ヶ月も前から、リサーチをやり、
そうした構想を練って来たのではないのか?
これをやったら、政権維持が出来ますよ、と野田首相に勧めてきたのではないのか?
以上のシナリオは、自分が夕方の野田首相の発言を聞いて思った「最悪のシナリオ」だ。
そんなシナリオが、現実のものにならないことを願っているが、
しかし、これが、実行されない、とは断言できない。
何故なら、これを止めることのできる人間が、政界のどこにも存在しないからだ。
これが実行されたら、
政権交代の時の夢も、小沢無罪の喜びも、橋下に対する期待も、
何もかにも、全部、紙くずのように吹っ飛んでしまう。
最低5年間は政治が停滞を余儀なくされる。
心配だ。
というのが、その人の話だった。
僕は、憂愁をもってその話に耳を傾け続けた。
読者諸氏におかれては、
こうした意見を頭の隅に置きながら、今後の政局を見つめて欲しい、と思い、
自分に課した原則を破り、
旧の放浪日記にも、急きょ掲載させてもらった。
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