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昨夜のNHKのニュース9は圧巻だった。小沢さんの出演時間が終わった後の大越キャスターのしょんぼりした元気のない顔が印象的だった。何度も「しかし・」と一生懸命食い下がろうとしたが、小沢さんの正論に二の句がつげなかった。いつもながら、小沢さんの発言には無駄が無い。わかりやすい。ぶれない。反論のしようがない。
小沢さんの声が最後の方でかすれていたのが気になった。まだ風邪が完治していないのだろう。身体には十分注意して大事にしていただきたいものだ。昨夜の小沢さんの発言は多くの国民の声を代弁したものだろう。与野党の議員で、小沢さんの正論に面と向かって反論できる議員がいるのだろうかと思ってしまった。
圧巻はNHKが谷垣自民党総裁の「小沢氏と決別すれば法案成立に協力しますよ」という映像を流した後の「政策のことで、どうこう言うのならわかるが、増税賛成の条件に他党の小沢切りがどうとか、これはおかしい。」と一刀両断にした小沢さんの発言だ。NHKにどういう意図があったのかはわからないが、完全に裏目にでた。大越キャスターは後の言葉がでてこなかった。さて、そのおかしい谷垣総裁の自民党も迷走している。
***野田総理大臣と民主党の小沢元代表の会談が平行線に終わったことについて、野党側からは「野田総理大臣は、消費税率引き上げ法案の成立に向けた道筋を明確にすべきだ」などという批判が出ています。自民党の谷垣総裁は「民主党内の会談にしては鳴り物入りすぎたが、『政府・与党として一体にまとまれない』という、われわれが予期していた結果だった。野田総理大臣が、残りの国会の会期で、『政治生命をかける』という消費税率引き上げ法案などを、どのように成立させていくのか注目していかなければならない。『法案に協力してほしい』と言われても、問責決議を受けた2人の閣僚の整理などをいまだにつけていない状況は、看過するわけにはいかない」と述べました。
公明党の山口代表は「大事なことは、野田総理大臣が今の国会での法案成立に『政治生命をかける』と言ってきたことを、どう実現するかだ。法案の採決に熟す議論をみずからリードし、衆議院の採決を断行する必要がある。一体改革を巡る与野党協議について具体的な注文をつけてきたが、野田総理大臣から満足のいく回答は今のところなく、隔たりがありすぎる中で協議を行っても、実りある結果になる熟度は不足している」と述べました。
みんなの党の渡辺代表は「物別れに終わったが、衆議院の解散を回避しようということでは一致しており、最終的に何らかの形で、消費税率引き上げ法案も通してしまう可能性が高いのではないか。国民が望んでいるのは、増税せずに衆議院を解散することで、国民に信を問う形でことを進めるべきだ」と述べました。共産党の穀田国会対策委員長は「小沢氏の発言は『消費増税は公約違反であり、誰が考えても理解できない』という世論の表れだ。共産党としては、国会で論戦し、国民的な運動を盛り上げることで、消費税率引き上げ法案を廃案に追い込んでいく」と述べました。
社民党の福島党首は「野田総理大臣は、小沢氏に対し礼儀正しく、礼節を尽くしているように見えるが、実際は、自分と自分の内閣のために、自民党と小沢氏に二股をかけて使い分けている。ドジョウの野田総理大臣がタヌキになったと思う」と述べました。たちあがれ日本の園田幹事長は「野田総理大臣に党内対策にエネルギーを注いでいる暇はない。どのように野党に対応していくのかが重要であり、仮に民主党内が収まったとしても、消費税率引き上げ法案などが成立するわけではない」と述べました。(NHK)****
小沢さんが「おかしい」というように自民党全体がおかしくなっている。それを簡単に表現すれば「正攻法で戦う気迫が微塵も感じられない。」という一言に集約できる。「政策で堂々と勝負する」という気迫が無いということでもある。本気で政権奪取する気持ちがあるのかさえも怪しまれる。
本気で政権を奪取するのなら「野田政権VS自民党」という構図になっていなければいけないはずが「反小沢VS小沢一郎」という「小沢一郎が嫌いな政治家VS小沢一郎」とでも呼べそうな構図になっている。簡単に言えば「好き嫌いで描かれた政界構図」とでも表現すべきか・・・。
自民党が本気で政権に復帰するつもりなら「野田政権VS反野田勢力」という構図でなければならないはずだ。簡単にいえば「小沢グループ」と手を握ることが一番の近道だ。「野田政権VS反野田勢力」という構図を描けない。描くつもりが感じられないところに自民党の「おかしさ」がある。それが支持率が上がらない大きな原因の一つであることは間違いないだろう。
http://haru55.blogspot.jp/2012/05/blog-post_31.html
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