189. 天橋立の愚痴人間 2012年6月02日 01:59:38
: l4kCIkFZHQm9g
: saCmvQLjSs
グッキー氏のことについて断片的に触れられているので、もう少し氏の言われている概要のごく一部を紹介しておきましょう。 決して、188氏が言われているような単純なものではありません。http://www.kyudan.com/cgi-bin/bbskd/read.cgi?no=1110&l=1- 日時: 2011/08/23 21:56 名前: グッキー ID:uv.ADpEc
格差が問題と言いながら政治は何もしない。 システムに問題があり格差がおきているのに、国民はバカな自己責任論を言う。
グローバル経済という環境の中で、どうやって格差を縮小するのか。 税による方法も、賃上げも難しい。 だから消費管理政策なのです。 ーーーーーーー ttp://blogs.yahoo.co.jp/olympass/MYBLOG/yblog.html 現代の資本主義システムの問題点 − 拡大する「所得格差」 資本主義システムにみられる大きな特徴として、「所得格差」という現象がある。 19世紀なかばイギリスの資本主義は自由放任主義的に発展した。その結果、資本家と労働者という2つの階級のあいだの所得格差は、労働者の大多数がスラム的生活を送っていたという事実のまえに、歴然たるものがあった。マルクスやエンゲルスが資本主義システムのなかに剰余価値の収奪をみ、社会の革命的改革を唱えたのもそうした環境下であった。資本主義システムを是認する者も、「貧困問題」をそこに認め、その改善を求める運動が高まり、それは次第に福祉社会の実現を目指す方向に進んでいった。 が、残念ながらこれは歴史的叙述として終わっている話ではない。1990年には社会主義システムは消滅し、資本主義は、国家の介入を厭い、福祉主義を否定し、自由放任的グローバリゼーションを驀進してきた。爾来、「市場原理主義」(「自由放任主義」の現代版) に駆り立てられた世界は、その結果として各国で大きな所得格差(貧富格差)をもたらすことになって現在に至っている。このことは、ジニ係数その他のあらゆる数値が雄弁に物語っている。先進国アメリカ、イギリスなどでの所得格差の拡大には著しいものがあるし(金融セクターへの富の偏在)、「新興国」BRICSにおいてはさらに顕著である。今日、格差の是正の必要性とそれを解決できない場合の資本主義世界の危機を訴える声が、世界中の指導者のあいだで日増しに強くなっている2。 資本主義の第一人者を自負するアメリカがじつはその代表格である。2006年度でみると、最上位1%の人が全所得の22%を占め、過去80年間で最大となっている。1979-2002年の税引き後所得でみると、最上位1%の人の場合、111%上昇したのにたいし、第2階層では48%、最下層では5%である。しかも最近のNYTとFootnoted.comによるゴールドマン・サックスの調査が明らかにしていることだが、リーマン・ショック後も巨額の所得・資産を享受している(1月18日付)。他方、中間層やそれ以下の大衆は、失業問題や不動産ローン負債に苦しんでおり、所得格差は拡大の一途をたどっているのが現状である。 1978年の「改革開放」政策以来、驚異的な経済成長を続け、いまではアメリカに次ぐGDPを実現している中国は、所得格差・貧富格差が激しく進行している国であることが知られている。だがその状況をアメリカが批判する権利があるかといえば、アメリカの上記の状況を知ると、その勢いもそがれることになる。 メルトダウンから3年が経過するが、所得格差の状況は益々広がりをみせている。巨額の富を濡れ手で粟で獲得しているウォールストリートと差し押さえと失業で苦しむミドル・クラスの対照性である。次期FSB (Financial Stability Board) 委員長になるスペンサー・バッカスは「わたしは規制がウォール・ストリートでの雇用の削減につながることが心配である」と述べたが、その同じ人物は「地方での擦り切れた道路の補修や、教師の雇用」にたいし厳しくその削減を要求している。 日時: 2011/08/23 23:22 名前: 天橋立の愚痴人間 ID:QPpJR4bM グッキーさんの話には、良くも悪くもダイナミズムがあります。 それはグッキーさんのおられる(おられた)環境がそうであったからと思います。
京都北部の人口23000人の市に在住する私の廻りでは、その社会の仕組みを感じさせる何もありません。 地場産業の丹後縮緬は、その昔親方の下に家内工業の出機(でばた)が多くいて街中がガシャガシャとやっていました。 丹後縮緬の生産は最盛期の1/10となり、それも韓国、台湾などで織らせている上に、地元で機織を続けている親方もコンピューター付きの1台何千万もする織機を使っているので、町の騒音は完全になくなりました。 米屋は米が何処でも買えるようになり、開店休業で小遣い稼ぎ程度に老夫婦がやっているだけ。 昔からあった洋服店も周囲の量販店に打ち勝つ術はなく、昔からのなじみを相手に細々と続けているのみ。 左官屋は工法の変化で1月に10日も仕事にありつくことが出来れば御の字の状態。 こんにゃく屋など食品加工業も、家電販売店も皆同じ。 専業農家は数えるほどで、4反5反を耕す兼業農家の米の売り上げは60〜70万円、肥料、農機具の償却非を差し引いたら、米を買って食べた方が余程割安になるそうです。 それでも先祖から預かった田圃を放置出来ず、泣く泣くボランティをやっています。 当地は天橋立がある観光地でもありますが、通りを歩く5,6人の御客さんを十数件のみやげ物店が客引きに励んでいます。 年々萎縮する経済の為、住宅建設も減るばかり、会社を維持できない工務店、製材所などは5〜10年で半分になりました。 ある印刷会社では、給料を半分にするから残ってくれるか、さもなくば廃業すると従業員に頼んだとのこと。 要するに理屈抜きで仕事がなくなってきているのです。 テレビで言うような景気の動向も株価の意味も、何のことやら理解できないのです。 全く社会の仕組みから取り残された地域では、考えることは自給自足の生活です。 最近は、畑の作物を盗まれることも出始めています。 他力本願の自給自足も始まったのでしょう。 ここ丹後地方以外でも、随分と自給自足の覚悟をした地域が増えていることでしょう。 これで国といえるのでしょうか。 まあ、それでも生きていさえすれば、医療介護などの福祉の恩恵があるので贅沢と言う事になるのでしょうね。 それにしも、経済環境としては、テレビの報道で知る世界は別世界であり、疎外感は免れません。 最も、自給自足の生活も描けない都市部の貧困層の気の毒なこと。 つれづれなるままに愚痴を書き並べましたが、消費者管理政策の概要がつかめません。 最も、これは私が書いている「大和魂」のようにスレッド全体を通して理解出来るものであり、結論は進行中とも思っていますが。 日時: 2011/08/24 03:31 名前: グッキー 天橋立の愚痴人間さん
>年々萎縮する経済の為、住宅建設も減るばかり、会社を維持できない工務店、製材所などは5〜10年で半分になりました。 ーーーーーーー 政府が何にもしない、こういう地域社会の経済を回すために地域通貨は考えられたのです。 もちろん政府が経済を回転させれば地域通貨は必要有りません。 ーーーーーーー >最近は、畑の作物を盗まれることも出始めています。 他力本願の自給自足も始まったのでしょう。 ーーーーーーーー こそ泥ばかりが多いのでうんざりします。 警察もあまりにも多いので立件しないので統計には出ないのでは。 窃盗団も多くなっていますね。 暴動、略奪、群盗の時代になったら困ります。 ーーーーーー >消費者管理政策の概要がつかめません。 ーーーーーー 昔、総需要管理政策というのがありましたね。供給に合わせ公共事業で総需要を管理しようという政策です。 これを供給に合わせ消費により総需要を管理しようというのが消費管理政策です。 これですべて上手く解決出来るのですが、強欲な人間というものはお金を配るということに、ものすごい抵抗感を持っているのです。 それと資本主義市場経済というものが不公正なものであることを認めたくない人たちがいるためです。 公正を議題にすらしたくないのです。 経済学者で資本主義市場経済が公正なものであると主張している人がいますか。 公正という問題については触れることを堅く避けている。 社会システムというのは公正なものでなければならないのは当然でしょう。 しかしどんな経済書を見ても、資本主義市場経済が効率的だという主張は有っても、公正だという主張は有りません。 確か多くの売り手と買い手がいて、市場参加者がすべての情報を共有していれば公正な市場だという話を聞いたことがありますが、そんな市場は現実的に存在しません。 日時: 2011/08/24 13:10 名前: 天橋立の愚痴人間 ID:/1ZCE8YU >昔、総需要管理政策というのがありましたね。供給に合わせ公共事業で総需要を管理しようという政策です。
言い換えれば、これはケインズのように公共事業を発注して必要なところに需要を発生させるということになるのでしょうか。 これに対して、 >これを供給に合わせ消費により総需要を管理しようというのが消費管理政策です。 このことは、もともと商品は豊かでも購買力がない層に消費のを促すためにベーシックインカムのような手法で金を与えるということでしょうか。 また地方貨幣の発行は、これを地方単位で考えるということでしょうか。 そうして「公平」の原則の「公平」とは結果として富の平均化をさして言われているとは思えません。 それよりも、殆どの人が需要供給のシステムの中で活動できるという制度でしょうか。 以上のことの根本理念は、方法は違えど私も思っている内容です。 また実践するためには大変な課題があることも、同じく自認しています。 見方によれば大風呂敷、夢想家と批難されることになります。 しかしながら、これくらいの発想がなければ、今の理念の延長では、とても解決できないと思っています。 貴方が言われている、消費者管理政策とか公平の意味が、いま言いましたようなことなら同感する部分が多いと思います。 最も、私の簡単な解釈で全てを察したとは思っていません。 日時: 2011/08/25 09:26 名前: グッキー ID:FshHLwn. 天橋立の愚痴人間さん
>言い換えれば、これはケインズのように公共事業を発注して必要なところに需要を発生させるということになるのでしょうか。 ーーーーーーー 完全なケインズ政策です。必要とは関係ありません。需要を供給に合わせて増やすということだけ。 ーーーーーー >このことは、もともと商品は豊かでも購買力がない層に消費のを促すためにベーシックインカムのような手法で金を与えるということでしょうか。 ーーーーーー 世の中、貧乏人に金が回ると明るくなり、消費が活発になり景気が良くなるのですよ。 ホームレスからネットカフェー住民、自殺者まで、みんな救っちゃおうという政策です。 デフレの病根とは貧乏人にマネーが回らなくなり消費不足に陥るということです。 しかし人々はこの病根を理解したがらない。システムが悪いのに自己責任論を持ち出して無視しようとする。 ーーーーーーー >また地方貨幣の発行は、これを地方単位で考えるということでしょうか。 ーーーーーーー 地方は大企業製品を買うことにより、マネーが中央に流出してしまうのですよ。入ってくるより出て行くほうが多い。 それを公共事業により、マネーと言う血液を注入してきたのですが、注入を少なくしたので壊死しかかっている。 それを地域通貨という血液を代用で循環させようと言うことです。中央政府が法定通貨を循環させることをすれば必要有りません。 ーーーーーーー >そうして「公平」の原則の「公平」とは結果として富の平均化をさして言われているとは思えません。 それよりも、殆どの人が需要供給のシステムの中で活動できるという制度でしょうか。 ーーーーーーー 公平では無く公正です。 市場経済は力により(資本力、市場支配力、情報力、規制など)富の配分が変わります。これが市場経済の持つ根本的な欠陥です。 東電の電力価格、資本力、市場支配力、情報力、規制などによって造られた電力料金と、人々の労働の対価であるマネーとの交換が公正なものと言えるでしょうか。 今の世界でも有数の高さの電力料金が公正な価格と考えますか。 労働者と企業が個別に労働契約を結べば、力の弱い労働者が圧倒的に不利な契約を結ばされる。労働力とマネーとの交換比率が公正なものでなくなる。 これを防ぐために労働法が造られたのです。つまり市場の自由、自由と言いますが、弱肉強食の自由を認めろと言うことです。 自由という言葉に惑わされてはなりません。 この市場経済の欠陥を是正するために、ミクロ的には労働法、独占禁止法があった。 マクロ的には累進課税が有った。(不公正によって集められた富を再分配する) それを自由と小さな政府という名の下に、なし崩しになくしてきたのが、先進国の政府です。 その結果、強いものにマネーが集まり、投機市場にはマネーは溢れかえり、実体経済はマネーが不足しデフレに陥ったのです。 |