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原子力委員会が有識者会議から推進派を外し、委員会のあり方を見直す方向で「提案する」という。ダメージを最小化するために、一歩後退したかのような印象作り。ダメージを最小化するための作戦。
そんな小手先対応はちゃんちゃらおかしい。原子力委員会自身が自分のあり方を見直す正統性は初めからない。原子力委が自分で自分を見直す提案をする正統性がどこにあるのか。
ごまかされてはいけない。まず原子力委員長は今回の不祥事の責任をとって、辞任する。その後のあり方に口をだす権利はない。あとは国会が決めるべきだ。政府ではない。資源エネ庁も文科省も内閣府も、みんなグルだった。
原子力委が見直し提言するのを容認していたら、犯人が自分の刑罰を決めるような話だ。
そういう、すぐ分かるような馬鹿馬鹿しい案を提案してくるってこと自体が、原子力ムラがいかに国民をバカにしているか、分かる。
きょうの有識者会議で、事態を検証するための第三者委員会を、なんて話も出たのか。これもおかしい。そんなこといってたら、第三者委員会の人選でまたまた 原子力ムラにやられてしまうのは目に見えているじゃないか。そんな迂遠な話ではない。自分たちで責任持って近藤委員長を責任追及しないのか。
有識者が自分たちで責任追及せずに「第三者委員会で」なんて話をしてもらうために、国民は税金を使うのを認めているわけではない。しっかり、委員の責任を自覚してほしい。
まず第一。近藤委員長は「私の監督責任だ」なんて言ってた。これが本当なら、監督責任をどう考えているのか、はっきりさせるべきだ。そのうえで、自分自身が勉強会に出ていたのだから、自分の不祥事に対する自分の「監督責任」を追及すべき。そうすれば、近藤は逃げ道がなくなる。
「監督責任」などと他人ごとのように言った委員長は「自分の問題」をどう監督できる?それはできない。利益相反だから。となれば、近藤の責任を追及するのは、各委員の責任そのものではないか。つまり、近藤委員長の出処進退を決めるのは、論理的に委員になる。当たり前だ。自分たちの委員長だから。
それを「第三者委員会」に丸投げするのか。それなら、こんどは委員の責任放棄という話になる。
第二に、勉強会での全資料の提出を求めるべき。第三に、なぜ原子力委員全員に勉強会の開催通知をしなかったのか。してないのは鈴木委員長代理が私へのツイッターで認めている。つまり、恣意的な勉強会(=事務局の勉強会らいいが)運営だった。それだけで公正な運営ではないのがあきらか。
これほどデタラメな原子力委員会の存続を許しているようでは、有識者の名折れだろう。もっとしっかりしてほしい。
政府・原子力委員会の作戦は「当分、頭を低くして嵐が過ぎ去るのを待つ。時期を見計らって、いったん棚上げした報告を微修正したうえで、予定通り通す」というものでしょう。みえみえ。
そんな時間稼ぎ作戦に「第三者委員会で調査を」なんて言ってたら、敵の思う壺にはまるような話。相手は初めから、時間稼ぎなんだから。どうして、そういう意図が分からないの?甘い!としか言いようがない。
こういうのは一気に攻めるしかないのよ。武器はあくまで徹底したロジックです。
かつて本で書いたけど、官僚のもっとも強力な武器は「官僚には永遠の時間がある」ってところなのです。相手に時間を与えたら、必ずやられてしまう。相手は有利になるまで徹底的に先送りすればいいんだから。攻める方は一気にやるしかない。こういう本質が分からないと、この国は永遠に変わらない。
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