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小沢一郎は国政を妨害しているか 問題は小沢一郎は反逆者なのか 愛国者なのか
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2012/5/29 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
大新聞テレビが寄ってたかって嵐のような「小沢バッシング」をつづけた“成果”だろう。
朝日新聞の世論調査によると、67%が「小沢一郎に影響力を発揮してほしくない」と答え、党員資格停止を解除したことについても、65%が「適切ではない」と批判的だった。戦後、ここまで嫌われた政治家は他にいないのではないか。
自民党もしきりに「小沢排除」を野田首相に迫っている。森喜朗などは「小沢グループは切ってしまえ」と露骨だ。いまや、すっかり“邪魔者”扱いである。
自民党も、メディアも、小沢さえいなくなれば、ハッピー、ハッピー、すべてうまく行くと思っているらしい。まるで、日本の政治が機能不全に陥っているのは、小沢ひとりに原因があるかのような空気だ。
しかし、いつ小沢一郎が国政を妨害したというのか。だったら、景気が悪化しているのも、原発事故が収束しないのも、すべて小沢のせいだというのか。なんでもかんでも小沢一郎に責任をなすりつければいいってものじゃない。
「過去20年間、小沢一郎は格好のスケープゴートにされてきたのが実態です。本当は当事者の無為、無策、無能が原因なのに『小沢が邪魔しているからうまく行かない』と責任を転嫁されてきた場面がいくつもある。
小沢は釈明しないし、小沢をワル者にしておけば政界もメディアも納得するから、責任転嫁しやすかった。しかし、小沢一郎が原因で実現できなかった政策は、ほとんどないはずです」(政治評論家・山口朝雄氏)
◆既得権を壊す小沢は「危険人物」
そもそも政界やメディアの「小沢批判」は、的外れや、曲解しているケースが多すぎる。たとえば、読売新聞の社説だ。
〈党内には、小沢氏を要職で起用する案もあるが、疑問だ。「政局至上主義」的な小沢氏の影響力拡大は、消費税問題を混乱させるだけで、良い結果を生むまい〉
小沢が問題にしているのは、消費増税の是非だ。「政策」そのものである。どうして、それが「政局至上主義」になるのか。いくらなんでも、作為がすぎるというものだ。
なぜ、政界や大手メディアは、ここまで小沢一郎をワル者にして、追放しようとしているのか。ズバリ、彼らにとって小沢は「危険人物」だからだ。
「小沢さんが一貫して言いつづけているのは、『この国の仕組みを変える』ということです。秘書だった樋高議員が最近、出版した本のなかにも、『自分は今の時代に合わなくなった部分をすべて片付けていく』という小沢講話が出てくる。仕組みを変えるとは、具体的には『脱官僚支配』であり、『脱対米追随』です。要するに、戦後60年つづいた既得権をブチ壊すということです。この考えは筋金入りです。自民党時代に著した『日本改造計画』でも書いている。実際に2大政党制を導入し、官僚の国会答弁を禁止させた。しかし、既得権を享受している政治家、官僚、財界にとって、これほどの脅威はない。どんな手段を使ってでも、抹殺したいのがホンネでしょう」(政治ジャーナリスト・鈴木哲夫氏)
日本の歴史では、古い秩序を破壊しようとした人物は、平将門も織田信長も、全員、志なかばで非業の死を遂げている。
◆20年以上も「脱官僚支配」訴えるホンモノ
既得権益に群がる政、官、財が「小沢排除」に血道を上げているのも、「小沢に権力を持たせたら既得権を壊される」と本気で危機感を持っているからだ。検察が小沢一郎の秘書を強引に「西松事件」で逮捕したのも、政権交代の直前だった。絶対に政権に就けたくなかったのだろう。
たしかに、60年つづいた既得権を破壊しようとしている小沢一郎は、旧体制にとって危険人物に違いない。「壊し屋」という呼び名もある。しかし、小沢のやろうとしていることは、間違いなのか。
問題は、小沢一郎が体制に逆らうだけの「反逆者」なのか、国を憂える「愛国者」なのか、それとも、どちらでもない単なる職業としての政治家なのか、である。
もし、「反逆者」や、権力を握るために秩序を破壊しようとしているなら、混乱をもたらすだけだ。政治的に抹殺されても仕方がないだろう。
しかし、小沢が単なる「政治家」でも、「反逆者」でもないことは明らかだ。
「小沢一郎が政界の“主役”となってから20年、日本の政治が混乱つづきだったのは確かです。自民党に対する個人的な恨みもあったでしょう。しかし、『日本に本物の民主主義を根づかせたい』と真剣に考えてきたのは間違いない。小沢一郎は、どこか理想を求める書生みたいなところがある。選挙を大切にし、公約を守ろうとするのも、政権交代可能な“2大政党制”にこだわるのも、その一端でしょう。もし、権力を握りたいだけの政治家だったら、自民党時代にいつでも総理になれたし、ただの反逆者だったら、さすがに党内に100人も仲間はいませんよ」(山口朝雄氏=前出)
果たして、20年以上も「脱官僚政治」を訴えつづけてきた政治家が他にいるだろうか。
◆大連立で葬り去られるのか
民主党の“反小沢一派”と自民党は、なにがなんでも小沢を政治的に抹殺するつもりだ。
本当は裁判で「有罪」にして葬り去りたかったのだろうが、「無罪」となったいまは、「反小沢」という一点で連立を組み、追放するハラだろう。
「消費税10%を強行したい野田首相にとって、消費税を成立させるためには、小沢一郎をトコトン、悪者にするしかない。消費税増税の是非に国民の関心が集中したままでは、60%が反対している状況は変わらない。そこで、消費税アップ問題を『小沢vs.反小沢』という政局にスリ替えるつもりでしょう。すでに大新聞テレビは、消費税の中身ではなく、政局として報じはじめています。小沢一郎が野田首相の説得に応じず、消費税アップに賛成しなかったら、『小沢さんは党員なのに党の方針に従わない』『一緒にやれない』と、バッサリ切り捨て、自民党と手を握る作戦だと思う。これなら、国民の関心は消費税アップの是非ではなく政局に移るし、確実に小沢を排除できます」(政治評論家・本澤二郎氏)
大新聞テレビの報道に洗脳された国民は、世論調査に「小沢一郎に影響力を発揮してほしくない」と平気で答えている。
しかし、「政治主導」「脱官僚支配」を掲げてきた小沢がいなくなれば、喜ぶのは、いまや官僚の“守護神”となっている仙谷由人を筆頭とする旧体制、アンシャンレジームだ。いつまでたっても、日本に本物の民主主義は根づかない。本当にそれでいいのか。よく考えることだ。
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