http://www.asyura2.com/12/senkyo130/msg/640.html
Tweet |
(パロディスト、マッド・アマノ氏ご提供)
野田首相は内閣記者会とのインタビュー(28日)で、小沢一郎元代表と30日に行う会談について、それが複数回行われる可能性について聞かれたとき、「会う以上は乾坤一擲(けんこんいってき)だ」と、1回限りにしたい旨を示唆した。とかく、松下政経塾出身者は大袈裟な物言い、巧言令色な言い方で中身がないとよく言われるが、野田首相のこの乾坤一擲発言もその典型だろう。
もともと、野田首相が推し進めている「社会保障と税の一体改革関連法案」は、官僚の天下りやわたりと、それらを実現させているシステムの抜本的改良を断行して、官僚へ流れている莫大な税金を、本来の用途に戻さなければならない前提があった。政権交代直前には、野田佳彦氏自身がそのことを「シロアリ退治のない消費税増税はおかしい」と熱弁していたが、彼が首相になった途端、そのことをすっかり捨象して、増税一本槍に変質した。あまりにも巨大なペテン政策である。
これほど大義も正当性も経済的必然性もない、いかがわしい増税法案を、野田首相は「命懸け」「待ったなし」「不退転」とかいう大袈裟な言葉で飾りながら、実現への意志を表明してきた。そこへ今度は「乾坤一擲」という、まるで歌舞伎役者が見栄を切るような大向こう受けをする言葉を用いた。ペテン師とは詐欺師のことである。詐欺とは騙しであり、その基本形は嘘をもっともらしい美辞麗句で固めることによって本当らしく見せ、人を欺くことである。
野田首相の「社会保障と税の一体改革関連法案」の場合は、「社会保障と一体」と説明すること自体が、増税をカモフラージュするイカサマなのである。この法案の本質は財務省による、国民利益とは相反する単なる増税である。野田首相は、このイカサマを「命懸け」「待ったなし」「不退転」「乾坤一擲」なる、はったりめいた言葉群で包んでいる。典型的なペテン形態である。
「乾坤一擲(けんこんいってき)」は、運を天にまかせて、のるかそるかの大博打(ばくち)をすることで、その規模は天下をかけるほどという意味がある。財務省のパペットである首相が、天下をかけて小沢一郎氏とどんな会談をするというのだろうか。一擲(いってき)は一回投げること。何となく放擲(ほうてき=投げ捨てること、うち捨てること)という言葉を想起するから、根本的なところでいい加減さを感じる。
ごく常識的な見解として、野田首相の消費税率引き上げ関連法案へ反対している小沢一郎氏に対し、野田首相は乾坤一擲という大博打を打つそうである。財務省の言いなりになって、ペテン増税で国民を欺き、それに反対する小沢一郎グループに対して、乾坤一擲の何をするというのだろうか。野田首相、頭は大丈夫なのだろうか。
http://shimotazawa.cocolog-wbs.com/akebi/2012/05/post-e5f4.html
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK130掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。