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なにがなんでも不起訴にしないと、まずいようです
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2012-05-27 八木啓代のひとりごと
検察保守派の朝日頼みがまいりました。
https://docs.google.com/open?id=1gPil9jP7Tj0Z_N6EYxcPMUtmDDhs7kG3CdN2jAUjoKQ0UMZ1-SWuW5boBbDw
いやもう、すごいリークですね。他の新聞に載っていないんですから。
要するに、田代検事は「嫌疑不十分」、幹部は「嫌疑なし」で不起訴にするという臆面もない提灯記事なのですが、その一方で書かれていることが凄いのです。
田代報告書と石川議員の録音記録が食い違っていることに気付いたのは、昨年の1月ということ。そして、「逮捕中の取り調べと記憶が混同した」という説明で、「故意の虚偽記載はなく、犯罪は成立しない」と結論づけた、というんですね。
ファイル流出前なら、それなりに通用したかもしれませんが、いまとなっては、あのファイルを見てしまった人は失笑するしかない言い訳です。
しかも、この時期がまさに、大阪地検特捜部のフロッピー日付改竄事件が大問題になっていた時期にもかかわらず、その時点で適切な捜査を行わず、不問にしていたというわけです。
しかも、この報告は、特捜部から東京地検、高検、最高検にまで報告されていたと。
笑ってしまうのは、朝日新聞は、この問題について「田代検事が虚偽有印公文書作成・同行使容疑で刑事告発されたほか、特捜部幹部らも犯人隠避の容疑で告発された」
と、当会の告発をわざとはしょって書いていることです。
朝日さん、知らないわけないでしょ。
私たちは、「田代検事を虚偽有印公文書作成・同行使容疑、そして偽証で刑事告発したほか、特捜部幹部らを偽計業務妨害と虚偽有印公文書作成・同行使容疑共犯の容疑で告発」したんですよ。
メインは、虚偽有印公文書作成及び行使と偽証のセット、そして偽計業務妨害。
この一連の告発の中では、犯人隠避は単なるオマケに近い扱いです。
なのに、なぜ、犯人隠避を大きく書くのかなあ。
要するに、田代を起訴しちゃうと、地検特捜部部長止まりではなく、高検も最高検もぞろりと「犯人隠避」での逮捕者が出ちゃうって言いたいわけですね、
だから、田代を不起訴にするしかないのだと、検察内部で田代起訴に傾いている良識のある人たちを恫喝したいというわけですね。
田代をなにがなんでも不起訴にしておかないと、市民団体に、最高検までまるごと犯人隠避で刑事告発されちゃうし、そうなれば、大坪氏と佐賀氏をハメたブーメランが返ってきて、上層部まるごと有罪になっちゃうよ。だから田代は不起訴で、上司は嫌疑無しなんだって言いたいわけですね。
この朝日の検察追従っぷり、ここまで来るとお見事です。
そういえば、先だっての報告書のネット流出騒ぎの時、唯一、まったく記事にしなかったのは、大手紙では朝日新聞だけでしたね。そんなに、報告書が流出したことをひた隠しにしたかったのでしょうか。
あの流出、まさか、朝日の記者がどこかにiPhone置き忘れたとか、パソコンがウイルスにでも感染したとか、心当たりがあるんじゃないんですか。だから、流出の事実そのものまでなかったことにするついでに、検察になりふりかまわず、お追従しなきゃいけないなんてことはないですよね。
しかしながら、記事は、それ以上に面白いことも書いています。
それも、当時の幹部は「指定弁護士の職務に影響を及ぼすため、公表しなかった」と語ったそうです。
語るに落ちましたね。というか、墓穴を掘りましたね。
「重要な書類ではないと思っていた」なら、なぜ「指定弁護士の職務に影響を及ぼす」のでしょうか。
「影響を及ぼす」とわかっていたんですよね。
影響を及ぼすほどのことだからこそ、真実を明るみに出すべきだった。
「指定弁護士の職務に影響を」
いったい、どういう影響を与えると考え、そして、なぜ、真実を隠蔽したのか。
これは、新たに追求されることになるでしょう。
いずれ明らかになると思っていたといっても、しょせん後付けの言い訳でしょう。
本当は、弁護側が気付かずにいて、田代報告書さえ表に出なければ、録音と報告書の中身が、「記憶の混同では説明がつかないレベル」の違いだとはわからないと思っていた。
そういうことですね。
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