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野田首相の墓穴 最後の決着は野田首相と自民の右派連合
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2012/5/25 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
小沢一郎が従うはずもないし首相が法案を取り下げることもないのでそれから後は大騒動になる
今後の政局について、大新聞TVは連日、ああでもないこうでもない、と報じている。
しかし、いくら読んでも分からない。政局を複雑な連立方程式に例えた週刊誌もあったが、結局、最後まで「解」はなし。
当たり前の話で、肝心の野田首相に「戦略」がないのだ。「世界恐慌前夜に消費税引き上げ」という狂った覚悟だけは振りかざすものの、ねじれ国会に加えて民主党内では小沢グループら100人以上が増税法案に反対している。国民世論だって6割が反対なのである。
こんな状況でどうするつもりなのか、と思ったら、自民党に秋波を送り、媚(こ)びるだけなのだ。
その自民党は野田の足元を見ているが、こちらも内部はグチャグチャで、しかも国民に不人気だから、石原幹事長らの高飛車発言は滑稽ですらある。
◆野田の「増税」は大連立のための方便
そんななか、野田・小沢会談が来週にも開かれる。野田はこの会談を突破口にするつもりだが、結果はもう見えている。
野田は増税を引っ込めるつもりはないし、小沢一郎・元代表も反対の旗を絶対に下ろさない。きのう(24日)も「私自身の考え方は変わっていない。(首相との会談は)平行線になるかも知れない」とわざわざ言った。
それじゃあ、一体、どうなるのか。
「このまま行けば、民主党は分裂です。それを避けたい輿石幹事長が考えているのが、消費税引き上げの採決を9月の代表選以降に延期するというもの。つまり、国会を6月21日の会期末で閉じて、仕切り直すか、大幅延長するか。どっちにしろ、代表選では消費税引き上げ、マニフェスト見直しの是非を争点にする。負けた方は勝った方に従う。そうすれば、党内の分裂は避けられるという思惑です」(ジャーナリスト・山田英資氏)
消費税引き上げは一刻を争う話ではない。輿石シナリオであれば、小沢グループも納得しそうだ。しかし、野田はこれに「ノー」なのだ。
「野田首相は消費税引き上げ法案について『今国会成立に政治生命をかける』と言い切っている。鳩山元首相が『6月までに普天間県外移転』と自分で足かせをはめて退陣に追い込まれたのと同じで、自らを縛ってしまった。自民党や公明党はこの発言を取り上げ、野田首相に覚悟を迫り、『何の見込みもない会期延長には反対する』と牽制している。会期を大幅延長すれば不信任案を出されるし、何よりも野田首相の求心力が急低下する。不信任案を否決しても、今後、自民党の協力は得られませんから、予算関連法案でアウトです。野田首相は自民党にすがるしかなく、輿石シナリオには乗れません」(民主党内事情通)
結局、こうして見ていくと、ハッキリ見えてくるものがある。野田は民主党のことなど、これっぽっちも考えちゃいないということ。むしろ、分裂、小沢切りの展開に持っていこうとしている。もちろん、国民との約束も眼中にない。とにかく自民党と一緒になりたい。それだけだ。
ひょっとしたら、消費税引き上げは自民党と組むための「言い訳」「方便」じゃないか、という気さえしてくる。財政規律という大義名分があれば、自民党と組める。自分も歴史に名前が残る。だから、狂ったように増税を言う。意外にこれが真相かもしれない。
◆大連立ではなく合同内閣という姑息な発想
だとすると、今後の政局も分かりやすい。野田の頭の中には自民党と組むことしかないわけだ。あとは時期と理由である。
政治ジャーナリストの角谷浩一氏はこう言っている。
「自民党は消費税引き上げ法案に賛成する条件として、これまで話し合い解散をもくろんできました。しかし、増税法案を通した後に選挙をやって勝てるのか。民主党がボロ負けするのは当然として、自民党の支持率だって上がっちゃいない。共倒れの恐れがある。そこで、選挙は先送りにして、増税賛成の見返りに大臣ポストをもらう。合同内閣という発想が出てきたのです。大連立一歩手前で、増税法案と予算関連法案を通すための期間限定の経済救国内閣という位置付けです。期間は今年末まで。これならば野田首相も谷垣総裁も自然留任になる。自民党の落選組は猛反発するでしょうが、自民党は年末まで閣内にいるので来年度予算の編成に関与できる。これで落選議員を説得するのです。期間が終われば、もちろん、話し合い解散。こんな目くらましのシナリオがささやかれているのです」
◆与党に戻らないと党が持たない自民
仰天する話だが、最初に両党が組む前提があって、そのための大義、方法を探っているのだとすれば、納得がいく話だ。自民党は与党に戻りたくてしようがないし、実は自民党内も分裂含みだ。野党暮らしが長引いて、不満が爆発寸前なのである。
「谷垣総裁の頼りなさも手伝って、いまや、党三役も割れている。そこに森元首相や伊吹元幹事長がしゃしゃり出てきて、党内対立が激化している。今の自民党内には3つの争いがあります。民主党との距離、ポスト谷垣、それに世代間闘争です」(自民党関係者)
そういう連中には何よりも権力が接着剤になるのである。
もちろん、国民向けには大義がいるが、与野党が一時休戦して、ねじれを解消し、増税、予算案に社会保障もくっつけて、懸案を処理する。そうすれば、国民をけむに巻ける、とでも思っているのだろう。権力亡者たちが考えそうなことだ。
むろん、政権担当能力がない野田は大歓迎。自民党が協力してくれれば、堂々と小沢を切ることができるからだ。「これしかない」と思っているのだろうが、彼らは根本的な勘違いをしている。そんな野合を国民が許すわけがないのだ。
◆第3極台頭で増税野合に勝ち目なし
前出の角谷浩一氏が続ける。
「いま世論調査をやると、自民党でも民主党でもない第3極が急伸しているのが分かる。第3極といっても候補者すら分からない。これからかき集めるにしても、今の民主党以上の素人集団にならざるを得ない。それでも国民は第3極に期待する。いかに、自民と民主が嫌われているかの裏返しです。そんな2党が組んで、国民の支持が得られると思っているのでしょうか」
マイナス同士がくっついてもプラスになるわけじゃないのである。政治評論家の野上忠興氏は西日本の議員がやった世論調査に驚いていた。
「保守が圧倒的な選挙区で民主十数%、自民30%、第3極が40%弱という結果だったのです。増税連合で小沢切りをした場合、国民はどういう反応を示すか。第3極は増税反対ですから、こちらや小沢グループに支持が集まることになる。野田首相は小沢グループが出ていくのであれば、『どうぞ』と思っているのかもしれませんが、国民からすれば、マニフェスト順守を掲げる小沢グループの方こそ、民主党本家に映る。手続き的には野田グループが民主党の名前を引き継いだとしても、国民は納得しませんよ。まして、自民党と組むなんて、怒りが爆発すると思います」
小沢は「出ていくのは野田さん、あんたの方だ」と言うだろう。どっちが本家かは国民が決めることだ。
実は自民党内にも「増税では選挙を戦えない」「安易な増税よりも成長戦略を」と考えているグループがいる。塩崎元官房長官や菅元総務相らで、何度か会合を重ねている。そうしたグループが第3極にくっつく可能性もある。そうなれば野田は自民党の右派というか、守旧派と組み、自民党も割れる。2大政党が分裂して選挙になり、野田らの野合・増税一派は国民から鉄槌を受けるわけだ。これが一番、現実的な展開かもしれない。
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