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佐藤優は怪しい :小沢一郎議員の元秘書3人の裁判準備 ―私の「推認」―
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投稿者 五月晴郎 日時 2011 年 10 月 04 日 13:28:29: ulZUCBWYQe7Lk
の検証となるような佐藤優氏の下記記事です。
* * *
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/563024/
■ひ弱な日本の政治家
国際社会において帝国主義的傾向が強まっている。帝国主義国は相手国の立場を考慮せずに、まず自国の利益を最大限に主張する。相手国がそれに怯(ひる)み、国際社会も沈黙しているならば、帝国主義国は理不尽な要求でも押し通し、権益の拡大に腐心する。米国や、本質的には独仏を中核とする広域帝国主義連合といえる欧州連合(EU)、ロシア、中国のような自他ともに帝国主義国と認識されている国家のみならず、イランのような中堅国、北朝鮮のような弱小国も帝国主義的な態度をとっている。
このような状況に対して、日本も適切な対応をしなくてはならない。帝国主義のゲームのルールは「食うか、食われるか」である。少なくとも日本が食われないようにすることが、政治エリートの責務だ。しかし、日本の政治家はひ弱で、このままだと日本が生き残っていくことができないのではないかという不安を多くの国民が持っている。
筆者は、日本の国家機能を強化することによって、日本の生き残りを図るべきだと考える。国家機能の強化は、官僚が国民に対する管理を強化するという形では実現できない。国民が草の根から日本社会を強化することによって、結果として日本国家の機能が強化されるというのが、現実的かつ効果的なシナリオと考えている。
特に東日本大震災後、筆者は下からの国家体制の強化が急務であるという認識を強めた。このような考え方を東京大学大学院教授の高橋哲哉教授が今年1月に上梓(じょうし)した『犠牲のシステム 福島・沖縄』(集英社新書)において、「極端なケース」「神がかり的な『日本』イデオロギーを鼓吹して、再び大きな過ちに導く恐れがある」と批判する。
■リーダーを全国民が支持
<極端なケースとして、日本の国家的な危機を強調することで国家主義を高唱する言説が現れたことも見逃すことはできない。/佐藤優氏の言説はその典型である。佐藤氏は、3月11日直後から、東日本大震災と福島第1原発事故に対応するために、「国家翼賛体制を確立せよ」を訴えた。今回のような「国家存亡の危機」においては、日本国の内閣総理大臣(それがだれであろうと)に権力を集中させ、リーダーを全国民が支持し支える行動が必要だと言うのだ。/(中略)佐藤氏は以前から「日本にファシズムが到来するのは避けられない。問題は、どのようなファシズムを選択するかだ」と述べていた。佐藤氏によれば、国家翼賛体制に違和感をもつのは、戦時中の大政翼賛会に対する負のイメージが残っているからであり、「力をそえてたすけること、補佐すること」という「翼賛」の本来の意味からすれば、それは決して間違っているとは言えない。〉
〈下からのファシズムは、危機を乗り越えるための社会の側からの翼賛体制の確立であって、「日本の名のもとに団結せよ」と佐藤氏は訴えている。そして、危機を乗り越えるために必要な思想は、日本人にあっては究極的に「大和魂」なのだ、真の危機になるとおのずから大和魂が働き出す、なぜなら「大日本者神國也(おおやまとはかみのくになり)」、すなわち日本国は神の国にほかならないからと言うのだ。/このような国家翼賛体制、下からのファシズム、神国思想は、国家の役割を肥大させ、神がかり的な「日本」イデオロギーを鼓吹して、再び大きな過ちに導く恐れがある。>(同書153〜156ページ)
高橋教授による筆者の主張の要約は適切だ。筆者が理解できないのは「日本の名のもとに団結せよ」と訴え、大和魂を称揚し、北畠親房(ちかふさ)卿が『神皇正統記(じんのうしょうとうき)』の冒頭に記した「大日本者神國也」という日本イデオロギーが、どうしてわれわれを「再び大きな過ちに導く」という理屈だ。帝国主義的現実を直視すれば、国家機能強化というのが唯一の現実的処方箋だと思う。なぜ、このことの重要性が高橋教授に理解できないのか、理解に苦しむ。
(作家、元外務省主任分析官 佐藤優/SANKEI EXPRESS)
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