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野田首相が消費税増税を行うことはもはや困難になってきた
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2012年05月22日 天木直人のブログ
野田首相は本当に消費税増税ができるのだろうか。
日を追って状況はそれを困難にしているような気がする。
議論がどんどんと瑣末になってきている。
世論の反対はどんどんと批判的になってきている。
そんな中できのう(5月21日)の消費税特別委員会で発せられた
伊吹文明(自)議員の野田首相に対する言葉が印象的だった。
消費税増税を願うことでは同じ立場の自民党である。
その自民党の議員で、大蔵官僚出身で財務大臣を経験している
伊吹氏が、消費税増税はよほどの強固な政権基盤がなければ出来ない、
いまの野田政権ではとても難しい、と率直に語った。
私が特に注目したのはその後に続いた伊吹氏の次の言葉である。
すなわち消費税増税は自民党がやっておくべきだった。それができな
かった自民党にも責任がある。小泉首相はあれほどの国民的支持があった。
その小泉首相の時に消費税増税を行なっておくべきだった、と。
しかし小泉首相にはその気はなかった。自分の関心事を国家の大計より
優先させたということだ。
この伊吹氏の言葉を聞きながら私は読んだばかりの新聞記事を思い出し
ていた。
その記事とは5月21日の朝日新聞連載「証言そのとき」で語っていた
小長啓一元通産事務次官の回想だ。
すなわち田中角栄は首相になって人気絶頂だった時に日中国交正常化に
取り組んだ。その時の事を次のように語っているのだ。
「・・・首相秘書官だった私に田中さんは『俺は今、内閣をつくった
ばかりで政治力は強力だ。そういう時に一番難しい問題に挑戦するんだ』
と打ち明けた・・・」
今の野田首相には小泉首相の高い支持率も、田中首相の覚悟もない。
今の野田首相には消費税増税は無理だ。
無理をして強行すれば間違いなく政治的混乱が起きる。
膠着した政治状況が動き出すのはそう遠くないような気がする。
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