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「「記憶の混同」では絶対に説明できない捜査報告書と録音記録の決定的差異が端的に指摘:郷原信郎氏」
http://sun.ap.teacup.com/souun/7550.html
2012/5/21 晴耕雨読
https://twitter.com/#!/nobuogohara
「記憶の混同」では絶対に説明できない捜査報告書と録音記録の決定的差異が端的に指摘されている⇒bit.ly/KEUYSk
「虚偽公文書作成不起訴」の記事を書くのなら、このブログの該当部分を「声に出して」読んでからにしてもらいたい。
貴方はそれでも「不起訴」と書けますか?
「蟷螂の斧となろうとも」 by 元外資系証券マン
#検察なう (134) 「郵便不正事件より重大な検察の犯罪 田代検事報告書の検証」 5/17/2012から転載します。
依然、田代検事不起訴への外堀を埋めるかのような報道が続いています。実際の決定がなされた時に、「それはけしからん!」という空気を少しでも和らげようと少しずつガス抜きをしているようです。これは検察が「風を吹かせて」世論を操作しようとしていることは疑う余地もないでしょう。
私も田代検事作成の報告書と石川知裕議員の隠し録音の書き起こしを入手してみました。今回の報道で、文書の流出元とされているロシアのファイル共有サイトで簡単にダウンロードできます。
この2つの書面の内容の差異に、検察が田代検事不起訴の理由としている「一定の合理性」があるかをご検証下さい。その前に検察報道に関しての郷原信郎氏のコメントを紹介しておきます。
ここをクリック→郷原信郎氏ツイート
まず、田代検事作成の報告書には、任意の取調べに基づくことが明記されています。これは取調べが強要されたものではなく、報告書に信用性があることを担保するために書かれたものです。
<田代報告書>
供述状況
取調べの冒頭、本職が「貴方は、既に政治資金規正法違反の事実で公判請求されており、被告人の立場にあるので、取調べに応じる義務はないということを理解していますか。」と質問したところ、石川は「その点については、弁護士からも説明を受け、よく理解しています。弁護人から、今回の事件については既に被告人となっているので、無理に取調べに応じる必要はないという説明を受けましたが、小沢先生に対する不起訴処分について、検察審査会が起訴相当の議決をしたのを受けての再捜査でしょうし、私自身も深く関与した事実についてのことですので、本日は、任意に取調べを受けることにして出頭しました。」旨述べ、取調べを受けることに同意した。
それに対して、石川議員の隠し録音では、冒頭以下の通りです。
<石川録音>
石川 「失礼します」
田代 「どうぞ、どうぞ。石川さんさ、録音機持ってない?」
石川 「大丈夫です」
田代 「大丈夫?この前もさ、そういうこと言っててとった奴がいてさ、それ(携帯)、まあ、電源切ってもらって(携帯電話を閉じる音)。石川さん大丈夫?」
石川 「はい。大丈夫です」
田代 「大丈夫?(録音機が)下着の中とか入ってない?」
石川 「大丈夫です」
田代 「エッヘヘ(笑)」
この後、取調べに入っていきます。報告書が完全な検事の作文であることが明らかです。
そして今回、報告書の中で虚偽の内容であると特に問題視されている部分を比較します。まずは石川議員の隠し録音ではこのような会話がありました。
<石川録音>
田代 「結局、やっぱり法律家であれば、やっぱり共謀の認定っていうのは、ま、認めて入るんだけど、それじゃ、ちょっと共謀の認定としてはきついよねっていう、位の話はしたじゃない」
石川 「はい」
田代 「で、うちの方は、ま、なんていうかな。うまい具合にさ、そこは、ね。要するにそこは想像したとおりになったわけでしょ。うん。だけど、そこのところがやっぱり、検審の、その法律家じゃない人には、ま、理解が多分しづらいところなんじゃないかなと思うんだな。うん。だから、それはなんで、その大久保にしたってさ、収支報告書に書きませんよっていう言葉で報告したわけじゃないしね」
石川 「はい」
田代 「うーん。それで時期も少し離れてるわけだしさ。ただ、ま。やっぱり背景には、やっぱり絶対的権力者っていうのは、調書とか何とかってところには一つも出てきてない言葉だから、それをさ、あーいうふうに議決書に書くっていうのはさ、やっぱり、あれ、一つのキーワードになっちゃってんだよな。向こうの議論の中で。うん。だからその、ヤクザの事件で、子分だけに責任負わすのはおかしいでしょと」
石川 「はい」
田代 「というのと、おんなじだよね。うーん」
(中略)
田代 「ま、その報告・了承はしてないとかっていうのとかさ、あとそのー、自分の虚偽記入について、その、意図してやったことではないとか、毎日新聞に出たじゃない」
石川 「はい」
田代 「そこんとこはね、多分、カチンと来てると思う」
石川 「はい」
田代 「うん、で、別に報告了承してない.....報告了承っていうのは、なんかさ今さ、凄くマスコミで一人歩きしていてね、そのー、10月の時点で、その、代表選がありますから、あー、その土地のことで、土地を16年の収支報告書にあれすると、代表選に影響しましたと、だからそれずらしたいですと」
石川 「はい」
(中略)
石川 「だから、一番は、あのー、不動産購入したことが、あのー、明るみに、明るみってか、そのー、ま、明るみに出るんですけど、不動産購入したことがドンと出るっていうのが、あの、痛くもない腹を探られるってことなんで、その4億円を隠すためにっていうのは、やっぱり、あのー。その時に、それが先に考えてたことかどうかっていうと、そうじゃないっていうことだけですよね。もし今日、あのー、改めて言いたいとしたら、そのー、一切報告もしてません。あのー、見せてません、記憶にありません、ということはありません」
これが検事の作文にかかると、次のようになります。
<田代報告書>
石川 「私が、『収支報告書の起債や定期預金担保貸付については、私自身の判断と責任で行ったことで、小沢先生は一切関係ありません。』などと言い張っていたら、検事から、『貴方は11万人以上の選挙民に支持されて国会議員になったんでしょ。そのほとんどは、貴方が小沢一郎の秘書だったという理由で投票したのではなく、石川知裕という候補個人に期待して国政に送り出したはずですよ。それなのに、ヤクザの手下が親分を守るために嘘をつくのと同じようなことをしていたら、貴方を支持した選挙民を裏切ることになりますよ。』って言われちゃったんですよね。
これは結構効いたんですよ。
それで堪えきれなくなって、小沢先生に報告しました、了承も得ました、定期預金担保貸付もちゃんと説明して了承を得ましたって話したんですよね」
田代 「そうでしたね」
取調べは平成22年5月17日。報告書の作成日時も同日です。田代検事は小沢氏の公判で「(報告書は)数日かけて作成した」と証言していますが、わずか短期間のことです。「記憶が混同」というレベルのものではないと思われます。
また田代検事は同じく公判で、「上司の指示を受け書き直した」とも証言しています。検察審査会に提出するものとはいえ、小沢氏の起訴・不起訴にかかわる重要な取調べが上司の関与なしでなされたとは極めて考えにくく、田代検事の「上司の指示」の供述も、上司は全て了承済みということを強く推認させるものです。佐久間元特捜部部長をはじめ当時の特捜部幹部が、いずれも「事実と異なる内容の捜査報告だとは知らなかった」と証言していることには大きな疑義が生じるものです。
村木氏の郵便不正事件においては、実行犯である前田元検事が逮捕され(余り報道されていませんが、一昨日15日に満期で出所しています)、現在、彼の上司であった大坪元大阪特捜部長、佐賀元大阪特捜副部長の公判が継続中であることはご存知かと思います。
郵便不正事件においての証拠捏造は、検察の組織風土が背景にあり、証拠捏造の隠蔽のための口裏合わせがあったものの、捏造の行為そのものは前田元検事の個人的な行動だと思われます。また、その証拠は公判に提出されることなく、判決には直接的な影響はなかったものです。
それに対し、虚偽の報告書作成、そしてそれを検察審査会へ証拠として提出するという今回の事件は、当初より幹部ら上層部の関与が疑われ、より組織犯罪の可能性が高いものです。そして、それは小沢氏の判決に直接的に影響がある可能性がありました。裁判所が公正な判断を下したからよかったものの、そうでなかったら大変なことになっていたものです。
どちらの方がより重大であるかは明らかです。
そして前田元検事の処罰ですら証拠隠滅罪という筋違いのものではなく、より厳しい特別公務員職権乱用罪を適用すべきだと思われていたのに、今回は不起訴で済まそうという検察のなりふり構わぬ隠蔽体質が問題視されないのは、法治国家としては自殺行為です。
この一連の出来事に関して、私の心情を江川紹子氏が代弁してくれています。
ここをクリック→江川紹子氏ツイート
これまで何度か言っていますが、私は日本の政治に関しては全くの門外漢で、小沢一郎氏がどういう人物かは分かりません。しかし、もし仮に彼が世紀の極悪人で、政治の世界からパージされるべきだとしても、検察の、今回のような横紙破りのやり方は絶対許されるものではありません。政治的に小さからぬ権力をもつ小沢氏ですら、検察の恣意的な判断で撃ち落とされたということが現実となれば、検察の傍若無人さは留まるところを知らなくなるでしょう。検察ファッショに怯える暗黒の時代が到来することになります。
私は、自分が無実の罪で陥れられた今となっても、国税局査察官、検察特捜部検事らは一個人としては良心のある普通の人々だと思っています。そして、検察が本当に正義の味方であって、彼らのおかげで国民が安心して生活できる世の中になればいいと思っています。
しかし、検察に自浄作用がなく、このように過ちを繰り返しても自ら正すことができない以上、それを監視し、批判し続けるのが、国民としての義務であり、何よりも自分たちの利益であると思っています。検察を最大の情報源とするメディアにはその責務は重すぎるのでしょうか。社会の木鐸として矜持を保ってほしいと思うものの、彼らに頼るだけではなく、我々一人一人の問題として認識すべきだと思っています。そしてソーシャル・ネットワーキング・サービスは、過去のどの時代よりも、我々に戦う武器を与えてくれています。
是非、ご理解頂き、変わらぬ支援の程、よろしくお願いします。
5/17/2012
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