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消費税増税は誰のためか 果たして首相の資格と能力があるのか
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2012/5/19 日刊ゲンダイ :
これほどの疫病神政治が続いたら…
◆野田首相は国民に希望を与えず 絶望と耐乏を強要している
仲間からもボロクソだ。衆院特別委員会で始まった消費増税審議は初日から荒れた。17日に質問したのは与党の幹部ばかり。通例に従って、首相が気持ちよく発言できるような質問をするのかと思ったら、さにあらず。身内と思えないほど、野田首相を攻め立てた。
トップバッターの前原政調会長は「増税だけが首相のやりたいことだと思われている」と指摘。「行政改革、景気対策、デフレ脱却も同じ比率以上に言って欲しい」と注文を付けた。国民新党の下地幹事長も、「財政再建という大上段では国民の理解は深まらないし、首相の支持率も上がらない」とダメ出し。樽床幹事長代行に至っては、「年金医療税という通称を使った方がいい」と、名前を変えるよう要求したのだ。
「さすがに内輪の人たちも、クギを刺さずにはいられなくなったのでしょう。日本を代表するメーカーが相次いで大赤字を計上。株価は急落し、円高も止まらない。雇用は改善の見込みがなく、就活に悩んで自殺する学生も急増している。そんなときに、なぜ、増税なのか。国民の多くが、前のめりの野田首相に違和感を覚えている。何が何でもと意気込む姿を奇異に感じているのです。与党の幹部も、そんな世論の不満に気が付いている。このまま暴走されると政権が持たない――。そんな危機感を募らせているから、首相に耳の痛い質問を浴びせたのです」(政治評論家・山口朝雄氏)
◆国民への裏切りをヘラヘラとごまかす疫病神
思えば、野田政権が発足して以降、この国や国民にプラスとなることがあっただろうか。10日ほど前、野田は民主党議員との懇親会で「マニフェスト通りにやっていないんじゃないかというご批判をいただくんです。私もよく、ごめんなさいと言うところからスタートするので、“アイ・アム・ソーリー”なのであります」とおちゃらけていたが、よくもまあ、こんな軽口を叩けるものである。「国民の生活が第一」のマニフェストを葬り、自民党の亜流政治をやっていることが、どれだけ国民を裏切ったと思っているのか。
民主党政権になれば、少しは暮らしやすくなるのではないか、安心して子育てができるようになるのでないか、と思った有権者は多かった。そんな政権交代に対する期待を粉々に砕いておきながら、へらへらとギャグでごまかす感覚が分からない。
「将来のあるべき姿を国民に示すのは、政治家の使命です。中でも首相は、明るい未来に期待が持てる政策を打ち出し、国民に希望を与えられなければダメ。先行きが不透明では国民は不安になるし、社会も乱れます。野田首相は消費増税が必要と繰り返している。だが、それによって国債発行残高が減るわけではないし、少子化が止まるわけでもない。国民は負担だけを背負わされるのです。国民に絶望感を与え、耐乏を強要する。そんな政治は間違っています」(山口朝雄氏=前出)
国民にとって野田は疫病神でしかない。首相としての資格も能力も欠けている。
◆精神不安定な能面男となったドジョウ首相
それよりも何よりも、果たして野田はマトモなのか。いつもどんよりと沈んだ表情をして、国民を苦しめる。これほどサディスティックな首相はちょっと記憶にない。
「オトコは明るくないとモテない」と笑い飛ばした元首相は、マンガを読めても国民心理は読めず、選挙に敗れて官邸から放り出された。彼が女性に好かれるタイプなら、自民党の歴史的大敗はなかったはず。残念ながら、明るさと人気は比例するという「モテ理論」は立証されなかったが、野田を見ているとモテないだろうなあと思ってしまう。強烈な負のオーラを放っているからだ。
18日は番記者から誕生日の祝いで日本酒をプレゼントされ、「55歳になります。ゴーゴー」とうれしそうだったが、笑えたものではなかった。みんなに好かれようと媚(こ)びているが、やればやるほど逆効果。表情が陰気くさいから痛々しい。かえって周囲を不安にさせてしまう。
明大講師の関修氏(心理学)が言う。
「野田首相は“アパシー(無感動)”の状態に陥っているのでしょう。党内をまとめられず、野党との調整もうまくいかない。あれもこれも難しいことばかり。それでいて政治課題は山積している。だから、アパシーになって、やり過ごそうとしている。追い詰められた状況で喜んだり、怒ったり、笑ったりすれば、精神的に疲れます。ぐったりしてしまう。そこから逃れようとして、顔は能面のように暗くなり、表情が消えたのです。精神的に不安定な状況にあると考えられます」
首相は政策立案の最高責任者だ。国民生活や国家のあり方について決定していく立場にある。
非常事態が発生したときは、国民の生命や財産を守るため、的確な判断を下さなければならない。状況をクールに読み、あらゆるところに目配りして裁断する。そんな大役を与えられているのだ。精神不安定な能面男に任せられる仕事ではない。
◆自己の存在の証しとしての消費増税
野田が好む大仰な表現にも、病理が潜んでいるらしい。
「“命がけ”などと大げさな表現を好み、“政治生命をかけるという言葉に掛け値はない”と威勢がいいのは、自信のなさの裏返しです。虚勢を張ることで、心の奥にある不安を隠そうとしている。首相が恐れているのは自己を否定されること。消費増税の実現こそが、自らの存在意義になっている。だから、増税反対派は自分を否定する存在になる。増えれば増えるほど疑心暗鬼になるし、いつか引きずり降ろされるのではないかといった怯えも抱いています。その結果、何が何でも消費増税をやり遂げるしかないという考えに凝り固まってしまった。増税は国民のためではありません。自分のため。自分が存在している証しとしてやろうとしているのです。野田首相の発言や行動を見ていると、そんなふうに思えてなりません」(関修氏=前出)
狂った政治を正常に戻さないと、国民に希望はもたらされない。
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