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□小沢事件とドレフュス事件(仏文学者・堀茂樹教授のツィート)
https://twitter.com/#!/hori_shigeki
5月12日 堀 茂樹 @hori_shigeki
19世紀末のドレフュス事件の試練を経ることなしには、フランスの民主主義的共和主義が確立することはあり得ませんでした。…ドレフュス事件と…小沢事件…。
5月12日 堀 茂樹 @hori_shigeki
辻恵議員は真摯。日本の言論人・文人の間には、小沢事件に目くじら立てること自体を大人げないとする雰囲気があるのでは?RT @pristinanomine …西松・陸山会事件に対するドレフュス事件の喩えは辻恵議員も使っていました。陸山会事件で、ゾラに該当する人は出てくるのでしょうか
5月12日 堀 茂樹 @hori_shigeki
ゾラの動機を疑う説もあるのですが、有名作家が「体を張った」ところにインパクトがありましたね。当時のマスメディアは圧倒的に反ドレフュスでしたし。RT @Onl_y ゾラはオロール紙上で、…はTwitter上…//"J'accuse"…はとても大切で当然なことだと、フランスにいて思い
5月12日 堀 茂樹 @hori_shigeki
19世紀末、フランス学士院の多くの科学者の立場と逆に、文学者の大半は反ドレフュス派でした。アカデミー・フランセーズ会員で再審要求支持だったのはアナトール・フランスくらいです。あと、ゾラを別にすると、ドレフュス派は、ペギー、ブルム、バンダ、プルーストなど若い世代に限られていました
5月12日 堀 茂樹 @hori_shigeki
ドレフュス事件当時、現在の社会党につながるSFIOは政界最左翼でした。内部で、マルクス主義系とヒューマニズム系が対立していました。前者は、大金持ちのドレフュス家による冤罪の訴えをブルジョワ階級内の内紛と見なしましたが、後者の代表ジョレスが、SFIOを人権擁護の闘いへと導きました。
5月13日 堀 茂樹 @hori_shigeki
食卓で掴み合いになる諷刺画が出されたのでしょうね、多分。国論二分とはいえ、ドレフュス事件でも当初ずーっと、冤罪を主張する側は極度に少数派でした。RT @akihal1210かつて京大入試でドレフュス事件のカリカチュアが出ましたね!あの解答の様に小沢事件も国論を二分するでしょうか…
5月13日 堀 茂樹 @hori_shigeki
@19世紀末フランスの国論を二分したドレフュス事件の際、有罪裁判のやり直しを要求するドレフュス派陣営には、ドレフュスが無罪放免されるべきである事を確信しつつ、ドレフュスの無実を主張するどころか、ドレフュスが犯罪者である事を公然と「夢見た!」若手論客もいました。なぜでしょうか?Aへ
5月13日 堀 茂樹 @hori_shigeki
Aなぜなら、無実の人間を証拠なしに有罪にする社会より、無実の人間を無罪にする社会のほうが正しいに決まっていますが、〈文明〉として一層格上なのは、犯罪者を証拠不十分で推定無罪にし、放免できる法治社会だからです。件の論客は、自国社会に、そういう〈文明〉である事を望んだのでした。Bへ
5月13日 堀 茂樹 @hori_shigeki
B実は、反ドレフュス派の究極の主張は、ドレフュスの犯罪の明白な証拠は存在するのだが、それが国家機密ゆえに法廷に出せないので、愛国的な公務員がニセの証拠を捏造したのだ、というものでした。それに対して、件の論客は、真の問題はドレフュスが犯罪者であるか否かではない、と喝破したのでした。
5月13日 堀 茂樹 @hori_shigeki
主張に骨太の筋が通っている事、ブレない事、媚びない事、また、学者風に理窟を細かくし過ぎず、大局観を有する事…、大政治家の必須条件だと思います。RT @fukken01 昨日の「励ます会」のあいさつ回り。小沢一郎への好き嫌いはともかく、主張に筋が通っているとのお声圧倒的。
□小沢事件に関する堀氏の立場
5月8日 堀 茂樹 @hori_shigeki
もともと理不尽の極みである処分に道理があるかのように装って、加納宏幸、山本雄史というこの二人の記者は、皮肉な記事を書いてやったと、得意になっているのでしょうか。愚かしさと卑しさの見本。⇒小沢氏処分をフライング解除 - MSN産経ニュース http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120507/plc12050722450007-n1.htm
5月8日 堀 茂樹 @hori_shigeki
愚劣で卑劣なこの種の記事が『産経』に限らず、大新聞に頻繁に(小沢氏関連では毎度)出ます。余りの事につい作為だ!と思えてしまう訳ですが、むしろ単純に、日本の政治記者達の度し難い低レベルさの反映と思います。⇒小沢氏処分をフライング解除 - http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120507/plc12050722450007-n1.htm
5月8日 堀 茂樹 @hori_shigeki
新聞の小沢氏関連報道がいつも酷いのは(注:輪をかけて酷い社説・論説はここでは論外)作為や意図的偏向のせいではなく、日本の政治記者の志操と知性のレベルが低いからだと私は思いますが、結果的に小沢氏に対して極度にアンフェアである事は火を見るよりも明らかなので、そこは再確認しておきます。
5月8日 堀 茂樹 @hori_shigeki
強く同意します。この異常さに憤激しないなら、まともな民主主義者とは到底いえません。RT @DHTas 検察特捜が強制捜査しても証拠がなくて二度も嫌疑不十分になり、検審で捏造証拠を根拠に強制起訴になり、無罪になった国会議員の権利を制限するのは異常だ。
5月8日 堀 茂樹 @hori_shigeki
アンチ小沢一郎も大いに結構。小沢氏の追求する価値、唱える政策、取った行動を正確に確認した上で、出典や情報ソースを明らかにしながら、真正面から、堂々と批判したらいいと思います。しかしそれは、政争や論争のルールに関して、最低限のフェアネスを確保した上での話です。
5月8日 堀 茂樹 @hori_shigeki
親小沢の人も、非小沢の人も、反小沢の人も、全く同じように、ルールの公平な適用を要求できる筈なのです。私はオピニオンにおいて親小沢ですが、私が検察がおかしい、党員資格停止処分がおかしい、「政治とカネ」を呪文のように振り回すのはおかしいと言うのは、親小沢だから、ではないのです。
5月8日 堀 茂樹 @hori_shigeki
オピニオンとして親小沢を明確に標榜しながら、それとは別に、純粋にフェアネスの観点から、検察や裁判を利用した小沢攻撃や、マスコミが行ってきたデマゴギー的な小沢叩きの異常さを問題にする事は、十分あり得る事です。必ず「非小沢」である事を枕詞にしなければ、それが出来ない訳ではありません。
5月8日 堀 茂樹 @hori_shigeki
検察批判などに際して、公平性に関する自分の信頼性を〈手っ取り早く〉確保するために、先ず「親小沢」でない事を断る有識者が多いですね。それはそれで結構。但し、だからといって、「親小沢」の人間が「親小沢」の立場を超えて発言する〈自由〉を持ち合わせないなどと思ったら、それは間違いです。
5月8日 堀 茂樹 @hori_shigeki
小沢一郎氏が政官界・国民の大多数からかくも嫌われている原因?その第一は、嫌われている事実をもって、嫌われるだけの非が本人にある証拠だと、つまり自業自得に決まってる!と思いたがる人が多い事でしょう。つまり、虐められるのは、虐められっ子が悪いからだという、問題否定安心型の発想です。
5月9日 堀 茂樹 @hori_shigeki
毎度のことながら、飽きずに言わねばなりません。小沢氏に関して論評するときの『朝日』『毎日』『読売』等の社説の牽強付会、支離滅裂、そういう滅茶苦茶さに気づくのに、小沢ファンである必要など全くありません。ほんの少しのフェアネスと論理力さえあれば、誰だって、開いた口が塞がりませんよ。
5月9日 堀 茂樹 @hori_shigeki
大新聞の社説は一体全体、どうしてここまで非道いのかと、つぶやかずにはいられません。陰謀説は、鬱憤の対象を提供するだけで、何の役にも立ちません。これはむしろ病気でしょう。この病気を辿っていくと、日本全体を蝕んでいる病にたどり着く筈。その病を明らかにしないと…。
参照)堀教授のブログ「同一性と変化 ― 小沢は「保守」か「革新」かという疑問への脚注 ― 」(http://irrespect.txt-nifty.com/blog/2011/04/post-531f.html)
参照)ドレフュス事件(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%AC%E3%83%95%E3%83%A5%E3%82%B9%E4%BA%8B%E4%BB%B6)
ドレフュス事件(ドレフュスじけん、仏: Affaire Dreyfus)とは、1894年にフランスで起きた、当時、フランス陸軍参謀本部勤務の大尉であったユダヤ人、アルフレド・ドレフュスに対する冤罪事件である。
概要
このような第三共和政の不安定な状況の中で起きたのが、1894年のドレフュス事件である。同年の9月、フランス陸軍情報部は、パリのドイツ駐在武官邸からフランス軍関係者内に対独通牒者がいることを示すメモを入手した。フランス陸軍参謀本部は漏洩した情報を知りうる立場にいた人物達の調査を行い、筆跡が似ているとして、参謀本部付きのユダヤ人砲兵大尉、アルフレド・ドレフュスを逮捕した。しかし、具体的な証拠どころか、ドレフュスが金銭問題を抱えている、もしくは急に金回りが良くなったなどといった状況証拠すら欠いていたため、スパイ事件及びドレフュス逮捕の事実はすぐには公表されなかった。
この事実を反ユダヤ系の新聞「自由言論」がすっぱ抜きで大々的に報じ、ユダヤ人は祖国を裏切る売国奴であり、その売国奴を軍部が庇っていると論じて、軍部の優柔不断を糾弾した。慌てた軍上層部は、証拠不十分のまま非公開の軍法会議においてドレフュスに「有罪」の判決を下し、南米の仏領ギアナ沖のディアブル島(デヴィルズ島)に終身城塞禁錮とした。
ドレフュスは初めから無罪を主張しており、彼の誠実な人柄から無実を確信した妻のリュシーと兄のマテューらは、再審を強く求めるとともに、真犯人の発見に執念を燃やした。1896年、情報部長に着任したピカール中佐は、真犯人はハンガリー生まれのフェルディナン・ヴァルザン・エステルアジ少佐であることを突き止めた。しかし、軍上層部は、軍の権威失墜を恐れてもみ消しを図り、ピカールを脅して左遷、形式的な裁判でエステルアジを「無罪」とし釈放した。
ドレフュス事件をめぐって二分する世論を風刺した漫画その翌々日の1898年1月13日号の新聞「オーロール」は、一面に「私は弾劾する」という大見出しで、作家のエミール・ゾラによる大統領フェリックス・フォール宛ての公開質問状を掲載した。その中でゾラは、軍部を中心とする不正と虚偽の数々を徹底的に糾弾した。
世論は沸騰し、それまで細々と続けられてきたドレフュス支持の運動が一挙に盛り上る一方、各地でユダヤ人迫害事件が頻発した。ゾラも名誉毀損で告発されて有罪判決を受け、一時はイギリスへ亡命を余儀なくされた。ドレフュスらの再審を求める勢力は「人権擁護同盟」を結成して、正義と真理、自由と平等を唱え、軍国主義批判を展開した。反対派は「フランス祖国同盟」を結成して国家の尊厳、軍部の威信を力説した。
エミール・ゾラこうして事態はドレフュス個人の事件から、自由と民主主義・共和制擁護か否かの一大政治闘争の色彩を帯び始め、フランス世論を二分して展開された。その後、ドレフュスの無実を明らかにする事件(彼の有罪の証拠となったものが、偽造されたものであることが判明)が続いたため、軍部は世論に押されてやむなく再審軍法会議を開いた。しかし、ドレフュスの有罪は覆されなかった。
ドレフュスは時の首相により特赦で釈放されたが、その後も無罪を主張し続け、1906年、ようやく無罪判決を勝ち取って名誉を回復することとなった。この事件は軍の威信を傷つけ、軍部と保守派の力を大きく後退させ、その後のフランス軍の弱体化を招くひとつの大きな要因となったと考えられている。事件後のフランス軍は、植民地関連を除き単独での軍事的勝利を収めた経験を持たない。一方、ドレフュスを擁護した民主主義・共和制擁護派が、その後のフランス政治の主導権を握り、第三共和政はようやく相対的安定を確保することができた。
愛国主義者と事件
常々、「愛国者」を自称していた軍首脳及び右派であったが、自己の保身とユダヤ人排撃のために、本来彼らが言うところの「売国奴」として糾弾すべき真犯人のエステルアジを庇護しつづけた。このためのちに「自称『愛国者』が売国奴と結託した」、「自称『愛国者』こそが実は売国奴」であったなど、内外の失笑を買った。また、彼らは様々な偽証行為によりドレフュスの「有罪」とエステルアジの「無罪」の立証を図り、さらに、偽証発覚後も「国家の敵ユダヤ人に対抗するための愛国心の発露」などと主張して偽証行為の正当化を図った。これらの愛国心の「大廉売」により、フランスでは右派及び軍部の権威は大いに低下した。
偽証と軍事機密
ドレフュスが無罪である可能性が高まり、有罪の根拠とされた証拠の信頼性についての疑問が取り沙汰されはじめると、軍部は、「国家の安危に関わる軍事機密情報」が含まれているとして、ドレフュス有罪の根拠とされる証拠類の開示を拒んだ。
しかし、元首相によって、「当時首相として証拠を詳しく確認したが軍部の主張するような機密情報などはどこにも含まれていなかったはず」との声明が出され、軍部の上記主張は根拠薄弱なものとなった。元首相に開示された証拠には、ドレフュス有罪の根拠となり得るものは一切含まれていなかった。そこには、そもそも機密情報というべきものすら存在せず、含まれている内容も甚だ信頼度が低いものばかりであった。
このように、軍事機密との主張が、実際には真実を隠蔽する口実に過ぎないことが明らかとなった。そればかりか、証拠の改竄や偽造まで行って軍部が冤罪を作り出していた疑いが発覚するといった思わぬ余波も生じた。自ら作り出した冤罪の不利な証拠を隠蔽するために、軍事機密との主張を濫用して権威の維持を画策した軍部は、その権威を大いに失墜させた。
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