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小沢なしの民主党と政治はどうなる 小沢一郎はなぜ問題の人なのか
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2012/5/16 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
◆彼がいなくなればこの国は良くなるといいたいのか
「いつまでも蒸し返される金銭疑惑、そんなものは検察が調べても無実無罪なのに、小沢一郎は古いタイプの金権政治家といわれ追及されながら、それでも数十年にわたり永田町政治に巨大な影響力を持っている理由は何なのか」
「自民谷垣は野田が小沢を切れば民主党と消費税協議をするというが、そうなるとこの国はどこへ行く」
小沢一郎はそんなに問題人物なのか。大悪党で、危険人物なのか。
14日の読売新聞には、驚きを通り越し、アキレた。世論調査(11〜13日)を報じているのだが、国民の関心事である消費増税などの懸案課題は二の次、三の次。とにかく、小沢のことばかりで、検察官役の指定弁護士が控訴したことを「理解できる」と答えた人が65%とか、党員資格停止処分の解除について「不適切」が57%とか……。
ほかにも、「政治家本人も連帯責任を問われるべきだ」84%、「国会で説明すべきだ」84%などの数字をズラリと並べて、〈元代表が無罪判決を受け、連座制など法的責任も問われないことに釈然としない思いを抱く人が多いようだ〉と、まるでこれが世論の大勢だと言わんばかりに、無罪判決にケチをつけ、ネチネチと書いているのである。
しかし、果たして、どれだけの国民が小沢問題を重大事だと考えているのか。国民生活はいま、震災不況とデフレ不況で青息吐息だ。それに比べたら、小沢問題なんてどうでもいいことなのに、大新聞TVはアンケートで「小沢は嫌いか」をあえて聞き出し、それを国家の一大事のように報じ、これでもかと小沢を潰しにかかる。ほかに報じるべき問題は山ほどあるはずなのに、それは報じない。
読売だけに限ったことじゃないが、大新聞TVがそろいもそろって、このありさまなのだ。まったく、異常な国の低俗の大マスコミというほかない。
◆日本の政治は小沢抜きでは回らない
一体、大マスコミはこの国をどうしたいのか。小沢さえいなくなれば、国が良くなる、万事うまくいくとでも言いたいのか。
じゃあ聞くが、小沢は一体、何をしたのか。人を殺したのか、国民生活を破壊したのか、この国の行政を歪めたのか。そうではないだろう。
しつこく金銭疑惑をぶり返すが、検察は3年以上の謀略捜査で何かをつかんだのか。この間、検察のリーク情報をタレ流してきた大マスコミは、スクープになるような重大疑惑でも見つけたのか。違うだろう。何もないから、検察は2度も起訴できなかったし、裁判の結果、無罪判決となったのである。
小沢を敵視する勢力には、「小沢は古いタイプの政治家だ」と批判する声も多い。ならば、そんな政治家がなぜ、何十年も永田町の中心にいて、巨大な影響力を持ち続けられるのか。答えは簡単だ。これまでの“古い政治家”とは何もかもが違うからだ。
筑波大名誉教授の小林弥六氏はこう言った。
「小沢氏は古いどころか、今の閉塞状況に求められる救国の政治家、希有(けう)な政治家だと思いますよ。彼ほど戦前・戦後の日本政治を理解し、経済や外交、防衛などの諸問題を立体的に、マクロ、ミクロの両面から把握している人物は、永田町にはほとんどいません。従来型の官僚支配、中央集権システムを終わらせ、対米自立を目指し、この国を本当の意味での独立国にするという確固たる国家観、政治哲学と理念も持っている。口下手と言われるが、なかなかどうして、小沢氏の話は論理的だし、説得力もありますよ。加えて、権力の中枢に長く居続けたことで、政治の表も裏も知り尽くしている。官僚がどういう生き物かも、つぶさに見てきて知っています。小沢氏の経験と能力があったからこそ、政権交代だって実現できたのです」
小沢抜きでは回転しないのが日本の政治だ。そんな希有な政治家を排除して、本当にこの国のためになるのか。冷静になって考えた方がいい。
◆官僚と自民党と財界に乗っ取られる野田民主党
小沢がいなくなったら、この国の政治はどうなるか。これまで以上の“官僚天国”に成り下がり、国民生活はメチャクチャにされる。それは小沢抜きの菅政治、野田政治が証明している。
真っ先に財務官僚に取り込まれ、マニフェストにない消費増税を言い出した菅は、それだけでは飽き足らず、「脱官僚依存」の旗まで降ろし、廃止した「事務次官会議」を復活してしまった。官僚の手練手管にコロッとやられたのだ。
野田は官僚支配回帰をさらにエスカレートさせている。「政治家だけでは世の中を良くできない」と次官らに頭を下げ、事実上の“敗北宣言”。とうとう、「消費増税に命をかける」とまで言い出した。財界にも媚(こび)を売り、菅政治の「脱原発」さえ、あっという間にひっくり返し、原発再稼働へまっしぐらだ。
自民党政権時代より、はるかにヒドい政治の不在。そのシワ寄せは全部、国民に回されている。東大大学院教授の鈴木宣弘氏が東京新聞(5月5日付)でこう警鐘を鳴らしている。
「一部の大企業とその資金に依存する一部の政治家、人事交流等で企業と一体化している一部の官僚、スポンサー料でつながる一部のマスコミが一体となって、さらに規制緩和を徹底し、多数が雇用を失い、食料や医療も十分受けられなくなるような格差社会を拡大することが、これ以上許されるのだろうか」
官僚と大マスコミに洗脳され、操られ、マニフェストで約束した子ども手当など「国民生活が第一」の政策は次々と反故(ほご)。その揚げ句の大増税。小沢というカリスマ政治家を排除した結果が、だれにもナメられる、今の民主党政権のテイタラクなのである。
◆反小沢勢力こそ「巨悪」だ
それでもまだ、小沢が増税やTPPに反対しているから、国民は救われているのだ。問題点が見え、国民生活はクビの皮一枚でつながっているのである。しかし、野田民主党の足元を見る自民党の谷垣総裁は、消費増税法案への賛成の条件として「小沢切り」を突きつけている。小沢がいないシロウト集団の民主党なら、どうにでもなる、赤子の手をひねるより簡単と、舌なめずりしているのだ。政治評論家の本澤二郎氏が憤慨して言う。
「自民党は、自分たちがここまで国の借金を膨らませた事実に頬かむりをし、野田政権にまんまと消費税を上げさせ、責任逃れしようという魂胆なのです。そのためには、小沢氏が元気なままでは困る。だから、小沢切りを要求している。消費増税に命がけの野田首相がそれに乗ってしまえば、その先にあるのは官僚政治、自民党政治の復活です。政官財が癒着して1%のエリートや富裕層だけが甘い汁を吸い、庶民は大増税でむしり取られる。メチャクチャな世の中になってしまいますよ」
そんなものが国民のためになるのか。国民が望んでいるのか。どう考えても、小沢を叩き、消費増税を後押しする大マスコミのやっていることは異常だ。前出の小林弥六氏もこう指摘する。
「反小沢の古い政治家や官僚は、小沢氏の能力を恐れている。だからマスコミを利用して潰しにかかるのです。小沢氏を巨悪だとか、金権だとか言いますが、検察捜査や裁判で逆に小沢氏がクリーンであることは証明されています。むしろ、大増税までやって国民のカネを巻き上げ、私腹を肥やそうとしている野田政権や官僚の方がカネに汚いと私は思います。国民生活を良くするために腐心している小沢氏と、一体どちらが『巨悪』なのか。よく考えてみるべきです」
こんな連中のガセ情報にダマされていたら、国民は自分のクビを絞めるだけだ。衰弱する一方の日本は、スケールのでかい小沢までいなくなったら、終わりなのである。
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