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小沢公判〜原資はシロとの地裁判断に、検察幹部が「完敗」を認める
http://mewrun7.exblog.jp/17992876/
2012-05-16 03:49 日本がアブナイ!
この記事では、小沢一郎氏&秘書の捜査、公判に関する話を・・・。
昨日、ネットを見てたら、石川知裕氏に関する週刊朝日の記事に遭遇した。
記事のタイトルは、『石川議員 特捜部から「小沢氏の4億円、検察審査会でクロになる」と言われていた』というものだったのだけど。
この記事には、もう一つ、重要なことが記されていた。それは、小沢氏の一審の判決では、東京地裁の裁判官が、4億円の原資にをシロだと認定したことだ。(**)
詳しい話は後で書くとして、まずは、その週刊朝日の記事をアップしよう。
* * * * *
『石川議員 特捜部から「小沢氏の4億円、検察審査会でクロになる」と言われていた
資金管理団体「陸山会」の土地購入資金4億 円を巡る政治資金規正法違反事件で、小沢一郎・元民主党代表の無罪判決が言い渡された。裁判が進むにつれ、日本の政治をゆがめた検察の大罪が明るみになってきた。
* * *
今回の判決で明確になったことがある。小沢氏の土地取引や土地購入の原資となった4億円について、裁判所はこう認定したのだ。
〈(4億円の原資について小沢氏は)「かなり以前から、現金として保管していた個人資産である(中略)」旨、公判で供述している。この供述は、細部においてあいまいな点や捜査段階における供述との変遷がうかがわれるが、大筋においては、信用性を否定するに足りる証拠はない〉
つまり、原資は「シロ」というのである。ある検察幹部が言う。
「正直、無罪判決よりも、この4億円の原資の認定のほうがキツい。この事件は4億円の中に水谷建設からのヤミ献金が入っている、という贈収賄が出発点。それを訴えるため、政治資金規正法違反という形式犯で現職の石川議員らまで逮捕したのに。検察の完敗だ」
石川議員は、取り調べで吉田正喜特捜部副部長(当時)から言われたことが忘れられないという。
「たとえあなたが認めなくても検察審査会でクロになる」
これこそ検察が、検察審査会を、自ら手を下すことなく被告人を法廷に引きずり出すための"最終兵器"だと捉えていた証左ではないか。
無罪判決を受け、指定弁護士は9日にも控訴するかどうかを判断するという。しかし、小沢氏が高裁で再び「無罪」となったとき、だれがその責任を持つのか。
いまメディアが真に疑惑の目を向け、説明責任を求めるべき相手は、小沢氏ではなく、検察のはずである。
※週刊朝日 2012年5月18日号』
* * * * *
まず、これは、小沢氏&秘書の捜査や公判に関心のある人は、ほとんど知っているのではないかと思うのだが。
石川氏が、10年1月に東京地検特捜部に逮捕されて、取り調べを受けていた時に、吉田正喜特捜部副部長(当時、以下同)が「たとえあなたが認めなくても検察審査会でクロになる」と語ったという。
つまり、吉田特捜副部長は、秘書らが小沢氏との共謀を認めず、東京地検が小沢氏を不起訴処分にしたとしても、検察審査会によって強制起訴されることになると示唆していたのである。^^;
実際、東京地検特捜部は、このブログでも何度も伝えているように、検察審査会に対して、小沢氏との共謀を認めた秘書の供述調書がいかに信用できるものか、逆に事件への関与を否定した小沢氏の供述はいかに信用できないものかという資料(虚偽の報告書も含む)を提出。それらの資料をもとに審査した検察審査会は、2回とも全員一致で起訴相当議決を出して、小沢氏が強制起訴されることになったわけで。
まさに吉田特捜副部長の言った通りに、コトが進んだことになるのである。(-"-)
この辺りのことは改めて書きたいが、mewは、この東京地検特捜部の諸問題は、しっかりと調査&捜査をして欲しいと願っているし。
もし検察側がきちんと捜査したり公訴提起をしなかったりした場合には、特捜部関係者を国会に招致し、それこそ証人喚問することも検討していいのではないかと考えたりもしている。(・・)
* * * * *
もう一つ、重要なのが、今回の判決で、東京地裁が小沢氏の原資に関して、問題がないと認めたことだ。
<mewは、今回の判決について書いた原稿&関連資料を誤って消去してしまい、まだ書き直すエネルギーがわいて来ないため、結局、いまだに今回の無罪判決に関して、まとまった形の記事をアップしていないのよね。^^;>
ほとんどのマスコミは、今回の判決では、大部分において検察役の指定弁護士側の主張が認められ、小沢氏側の主張は採用されなかったかのように報じていたように思うのだけど。
実際に、よ〜く判決を読んでみると、そんなことはないのだ。(**)
<判決骨子はコチラ。判決文要旨全文(PDF)はコチラ>
今回、mewが判決文を読んで、真っ先に思ったことは、東京地裁の裁判官は、採用した証拠(供述調書含む)が少なかった&裁判所も特捜部の捜査に疑念を抱いていたこともあってか、その分、公判の中で、被告人質問や証人尋問で、小沢氏本人や石川氏ら3人の秘書が裁判官の目の前で語ったことをかなり重視して、丁寧に慎重に検討しているな〜ということだったのだ。(・・)
そして、確かに、「結論」だけ見れば、裁判所は、検察役の主張に沿って「石川氏らの虚偽記載」「報告、了承の事実」などを認定しているものの、その経緯や細部に関しては、小沢氏らの主張を取り入れている部分も少なくないのである。(++)
<最終的に、小沢氏には、石川&池田氏の行為が違法であることの認識がなかった可能性があると判断したのも、彼らの証言をよ〜く検討した上で、下した判断なのではないかと思う。>
* * * * *
土地購入代金に当てた4億円の原資に関する件もしかりで・・・。
これは判決要旨のp.63〜p.64にかけて記されているのであるが。東京地裁は、このように判断しているのだ。
『被告人は、本件4億円の原資について「かなり以前から、元赤坂タワーズの金庫で、現金として保管していた個人資産である。その原資は、親から相続した不動産を処分して、現在の自宅を取得したときの差額である2億円、家族名義の預金を払い戻した3億円、議員歳費や印税等が貯まったものを払い戻した1億六、七千万円であり、手持ちの現金として保管していた。」旨公判で供述している。この供述は細部において、あいまいな点や捜査段階における供述との変遷がうかがえるが、大筋においては、この供述の信用性を否定するに足りる証拠はない。』
要は、細かい点はわからないけど、大筋においては、小沢氏の原資に関する説明は信用できるのではないかということである。(・・)
<また、mewが察するに、東京地検特捜部は、小沢氏の4億円の原資(相続した不動産の売却資金、その他の預金の払い戻しなどに関しては、できる限り、銀行の通帳や銀行側のデータなどを見てチェックをしたのではないかと察するし。おそらく小沢氏側も、公判で説明するに当たって、手元に残っている資料をチェックしたのではないかと思われる。>
* * * * *
・・・ということは、ある意味で、裁判所が、土地購入の原資となった小沢氏保有の現金には、特に違法性も問題もないとお墨付きを与えたことになるわけで。
それが上の記事に載っている、検察幹部のこの発言につながっているのである。
『つまり、原資は「シロ」というのである。ある検察幹部が言う。
「正直、無罪判決よりも、この4億円の原資の認定のほうがキツい。この事件は4億円の中に水谷建設からのヤミ献金が入っている、という贈収賄が出発点。それを訴えるため、政治資金規正法違反という形式犯で現職の石川議員らまで逮捕したのに。検察の完敗だ」』
そうなのだ。そもそも東京地検特捜部が、政治資金収支報告書の虚偽記載という形式犯で、<他の議員は故意の虚偽記載を指摘されても修正報告をして済ませているにもかかわらず>わざわざ強制捜査を行ない、石川氏ら秘書3人を逮捕、起訴までしたのは、この土地取得の原資に不正資金が含まれていると考えたからなのだ。
彼らは、この4億円の原資の中には、水谷建設からのウラ献金1億円が含まれており、小沢氏や秘書らは、それを隠すために虚偽記載を行なったと主張。<しかも、マスコミにもリーク報道を行ない、その疑惑を一般世間にも広めた。>
そして、このような行為は、悪質性が極めて高いということを最大の理由にして、<収賄罪を罰するような意図で>いわば虚偽記載の罪を転用するような形で、強引な捜査や秘書らの起訴を行なったのである。(ーー゛)
でも、もし小沢氏の4億円に関する原資の説明が、おおむね正しいものだとしたら、もはや小沢氏や秘書たちの公判を続けて、その有罪を追及すべき意味や理由はないのである。(**)
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・・・というか、そもそも小沢氏の公判に関しては、検察役の指定弁護士は、水谷建設からのウラ献金の部分はカットして、公訴を提起しているわけで。
それも、ある意味ではおかしなことだろう。^^;
検察役の指定弁護士は、検察審査会の議決に基づいて、強制起訴を行なったのだけど。
彼らは、審査会の議決には、水谷建設のウラ献金受領のことが記されているにもかかわらず、立証が困難だと思ったのか、動機の部分は重要でないと考えたのか、その部分をカットしてしまったのである。(@@)
それに、小沢氏とは別に公判を行なっている3人の秘書の場合は、その公訴事実に水谷建設の裏献金のことが記されていることとも、バランスがとれない。
検察側は、秘書らの裁判で、それが虚偽記載を行なった重大な動機の一つだと主張。実際、裁判所でその件の審理も行ない、判断も下されているのだ。
<秘書3人の1審判決では、東京地裁は『4億円の原資は石川被告らに加え、用立てた小沢元代表自身ですら明快な説明ができていない。原資の説明は困難。
当時の水谷建設社長は胆沢ダム建設工事の受注に絡み、大久保被告の要求に応じて、04年10月に5千万円を石川被告に、05年4月に同額を大久保被告に手渡したと証言したが、ほかの関係者証言や客観的証拠と符合し、信用できる。一切受け取っていないという両被告の供述は信用できない。
陸山会は04年10月ごろ、原資が明らかでない4億円もの巨額の金員を借り入れ、さらに石川被告自ら、水谷建設から5千万円を受領した。小沢事務所は常にマスコミのターゲットになっており、これらのことが明るみに出る可能性があったため、4億円借り入れの事実を隠蔽しようとしたと推認できる』として、水谷建設からのウラ献金受領の事実を認定すると共に、それを隠蔽するために、虚偽記載を行なったと判断している。
『小沢秘書公判、陸山会事件の『判決要旨』(東京地裁11.09.26)』より>
http://mewrun7.exblog.jp/15606107/
共犯の事件で、公判が分離された場合、それぞれの公判で判決の内容が異なることは、稀ではないのだけど。
でも、この事件で最も重要な部分であるはずの小沢氏の原資や動機に関して、2つの裁判所は、<公訴事実が異なるとしても>全く異なる判断をしているわけで。何故、マスコミがこの点に疑問を抱き、もっと取り上げようとしないのか、mewは不思議でならない。
<週刊朝日は、その点、エラかったと思うです。(・・)・・・あ、もしかして、メディアの記者の中には、小難しい&長い判決要旨を読むのが面倒で、ちゃんとチェックせずに、どこかから表面的な情報だけ仕入れて、記事を書いている人が多いのかもな〜。(-_-)>
* * * * *
ただ、以前も書いたように思うのだが、mewは、極端な話、仮に小沢氏や秘書が有罪になっても、何より水谷建設からのウラ献金の受領が否定されること&原資に違法性がないことを示されることが大事だと思っていたので、その点では、今回の判決を見て、ほっとさせられたところがあった。
小沢氏の場合、世間から、どうしても「政治とカネ」に問題がある人、ダーティーな人だというイメージで見られてしまうところがあるわけで。ここで、暗にウラ献金など説明のつかない金銭がはいっているかのような判断をされたら、政治家として大きなダメージを受けることになると思ったからだ。
でも、たとえ控訴されたとはいえ、一審は「無罪」判決を出しているのだし。裁判所は、小沢氏が行なった原資の説明も肯定しているのだから、小沢氏&周辺は、その点をもっとオモテに出して、アピールして行った方がいいのではないかと思ったりもする。(**)
また、小沢氏の一審判決の中で、このような判断が示されたことは、もしかしたら石川氏ら秘書3人の控訴審に、プラスに働く可能性もある。
mewは、石川氏らの控訴審の弁護人を誰が務めるのか知らないのだけど。石川氏本人は、一審判決後も、水谷建設からのウラ金は絶対に受け取っていないと強く訴えているし。 おそらく、石川氏は、控訴審で、その点に大きな「事実誤認」があるとして、力を入れて主張することを要望しているのではないかと察する。
何かば〜っと書きなぐってしまったので、読みづらい文章になってしまったのかも知れないのだけど・・・。<いつも、読みづらいって?^^;>
先週、小沢氏が控訴を受けたことで、重苦しい気分が続いていただけに、この「原資はシロ。検察の完敗」という言葉に、チョット胸が躍ってしまったところがあったmewなのだった。<白ワインで、乾杯でもしちゃおうかな?(*^^)v>
THANKS
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