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読売新聞は、小沢一郎元代表が、東京地裁で「無罪判決」を受けたのが、よほど悔しく、それまで読売新聞が「小沢有罪」を大前提に報道していたのが覆されたことが、販売政策上、よほど都合悪かったのであろう。今度は、検察官役の弁護士3人が「控訴した」のを、よほど歓迎し、よほど「正当化」したかったのであろう。
ご丁寧にも、大金を費やして「本社全国世論調査(電話方式)」を行い、どんな聞き方をしたのか、おそらく誘導質問したのであろう、読売新聞に都合のよい結果を導き出して、報道している。
読売新聞YOMIURI ONLINEが5月13日午後11時23分、「控訴『理解できる』65% 世論調査 小沢氏の処分解除『不適切』57%」という見出しをつけて、以下のように配信しているのであるから、笑ってしまう。
「読売新聞社が11〜13日に実施した全国世論調査(電話方式)によると、政治資金規正法違反に問われた民主党の小沢一郎元代表に対する無罪判決を不服として、検察官役の指定弁護士が控訴したことを『理解できる』と答えた人は65%で、民主党が元代表の党員資格停止処分を解除したことについては『適切でない』が57%だった。政治団体の会計責任者が政治資金規正法に違反した場合、政治家本人も連帯責任を問われるべきだとの回答は84%を占めた。元代表が無罪判決を受け、連座制など法的責任も問われないことに釈然としない思いを抱く人が多いようだ。
元代表が「政治とカネ」をめぐる問題について、国会で説明すべきだと思う人は84%。検察が不起訴にした事件でも、国民から選ばれた検察審査会の判断で強制的に起訴できる仕組みを評価する人は76%に上った」
読売新聞は、よほど「無罪判決」を「逆転有罪」にしたいのであろう。ひょっとしたら、日本全国の裁判所でところで「無罪判決」を受けた被告人を ことごとく「逆転有罪」にしたいのかと感じてしまう。よほど、「サディスト」の集まりなのではなかろうかと疑いたくなるほどだ。よほど、小沢一郎元代表に対して、「憎しみ」がなければ、ここまで執拗に「有罪」にこだわることはないからである。
しかし、この世論調査をじっくり分析してみると、「控訴『理解できる』65%」ということは、反対に「控訴『理解できない』35%」「処分解除『不適切』57%」=「処分解除『適切』43%」と読むことができる。この世論調査で思い出されるのは、小沢一郎元代表の政治の父であり、師匠である田中角栄元首相が常々言っていた言葉である。それは、「10人のうち10人全員から支持をえようと考えてはならない。3人が支持してくれればよいのだ」という言葉だ。
世の中には、10人中10人全員から支持されるのを最上と考える人は多いだろうが、そういう社会は、実は恐ろしい。全体主義社会であるからだ。日本のような民主主義社会では、小選挙区制度の下でも、有権者の過半数である51%以上を獲得しなくても当選できる。それは、候補者が複数であり、投票に行かない有権者が30%〜40%はいて、結局、10人のうち、6人〜7人しか投票しているのが、一般的である。このうち、信念の強い3人が支持すれば、結果は、当選が可能性が大となる。
従って、いかに読売新聞が、都合よく誘導しようとも、小沢一郎元代表支持者の堅い信念までは覆すのは難しく、いわんや、いかに調査しようとも、小沢一郎元代表の支持者の数だけは、必ず表れてしまうということだ。これが、田中角栄元首相が確信をもって唱えた「3割の原則」である。だからこそ、内閣支持率についても、「30%が危険水域」といわれる所以である。小沢一郎元代表は、田中角栄元首相が唱えた「支持者30%の原則」を堅持しているので、自信たっぷりとみてよい。
http://blog.goo.ne.jp/itagaki-eiken/e/21393c76eb9f56ee63e8dcbe9c5e50d6
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