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増税は実現してしまうのか 増税野田と反対小沢の行方
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2012/5/14 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
【民主党内の増税推進派と反対派の勢力はいま推進派に傾きつつある情勢】
◆どうやら小沢一郎控訴の裏側にある謀略の一端も見えている
野田政権の連中には理念も哲学もないようだ。特別委員会での法案審議も始まっていないのに、自分たちが出した消費税増税関連法案を通す気はさらさらないのである。野党の言う通りに手を加え、なんなら対案も丸のみする構えだ。これほど無責任な政権があっただろうか。
きのう(13日)は安住財務相が地元で「ここを変えた方がいい、あそこは直した方がいいと提案してくれたら、真摯に耳を傾ける」と話せば、前原政調会長はフジテレビの番組で「野党の意見を広く承って柔軟に対応すべきだ」と強調した。それなら自分たちで決めた法案は、いったい何だったのか。鉛筆ナメナメで適当につくってみただけなのか。
野田首相は消費増税に政治生命をかけているという。「庶民イジメ」「財務省バンザイ」の悪法でも、絶対に実現するんだと意気込んでいる。それなら政府案は「堂々の自信作」でなければおかしい。ケチのつけどころがないくらい洗練されていて当然である。
ところが、この最高政策責任者からして「自民党の批判と提案をうかがいながら一致点を見いだしたい」と軽い、軽い。ハナから見直しありきである。こんなデタラメな法案に審議など必要ない。早々に廃案とすべきである。
小沢元代表は12日、「国民の生活が第一という考えからすると、何の用意もなしに直ちに国民に大きな負担を強いるのはどうか。
選挙で言ったことと違う」と野田政権を批判した。至極もっともな発言である。ソニーやシャープといった日本を代表する大手メーカーが次々と過去最高の最終損失を出した。日本のものづくりはボロボロだ。おかげで経常黒字は半減している。そんなときに増税とは狂気の沙汰だ。常軌を逸した判断である。
◆「除名カード」で増税反対派を分断
だが、民主党内は常識が通用しない。増税推進派が優勢となっている。反対派の勢力は衰える一方となりそうだ。
政治評論家の浅川博忠氏が言う。
「やはり控訴された影響が大きかった。無罪確定ならフリーハンド。小沢さんは、どうとでも動けました。でも、裁判が続けば、政治活動は制約されます。新党を立ち上げるにしても、刑事被告人がトップでは選挙が厳しい。この先、小沢さんと行動を共にするのは20人ぐらいに減るでしょう」
控訴が決まった翌日に開かれた小沢の勉強会「新しい政策研究会」には100人近い議員が出席した。これぐらいは最後まで一致団結してもらいたいが、地盤が緩い1回生は選挙が怖い。どう動くのかは不透明である。
一方で推進派は押せ押せだ。小沢をつるし上げ、見せしめにすることで、グループをガタガタにするハラだ。
「民主党執行部は最終的に小沢氏を追い出したいのです。党員資格停止を解除したのも、その布石。党の一員に戻しておけば、増税法案で協力を要請できます。拒むようなら除名を突き付けられる環境を整えた。野田首相が小沢元代表に会談を持ちかけているのも、除名への地ならし。
野田首相は、小沢切りをちらつかせることで、増税反対派を揺さぶる。野田首相は小沢カードで党内を引き締め、求心力を高めるつもりなのです」(政治評論家・有馬晴海氏)
増税反対派は青息吐息である。
◆年末までの会期延長で図る増税と延命
党外の動きも、推進派に有利だ。増税賛成が多数を占めそうな情勢である。
「自民党は政権奪還が最優先。解散が担保されれば、増税法案に賛成するでしょう。公明党も、参院選や統一地方選とのダブル選挙を避けるには、早めの成立と解散が望ましい。党外も増税推進派が多数を占めそうな情勢です」(浅川博忠氏=前出)
こうなると多勢に無勢。残念ながら、庶民イジメの増税法案は成立する公算は大きくなる。悲願の利権拡大となる財務官僚の高笑いが聞こえてくるようだ。
「野田首相の周辺は、今国会の大幅延長も画策しています。年末まで続けられれば、9月の代表選も特例でスッ飛ばせる。その間に公明党と手を握るつもりです。うまくいけば参院で19人を引き込めるから、6人造反しても法案は可決する。しかも、公明党が賛成なら、自民党も同調せざるを得ない。消費増税は一気にカタがつき、自らの延命も図れるという計算です」(有馬晴海氏=前出)
自民党は問責大臣の更迭やマニフェスト違反の謝罪を求めているが、もともと増税に賛成だ。法案成立で解散となれば、谷垣総裁は再選の目も出てくる。これに反発する連中もいるが、公明党にソッポを向かれたら選挙はおぼつかない。結局、法案に賛成せざるを得なくなる。
民主党の増税反対派はますます厳しい。正論で対抗しようにも、談合政治がまかり通れば潰されてしまう。
◆大義なき小沢裁判に勝者はいるのか
こうなってくると、やはり、「小沢控訴」と「消費増税」の関連性を疑いたくなる。どうにも怪しい。ぷんぷん臭う。
検察官役の指定弁護士は会見で、控訴の政治的な影響について「まったく考えなかった。政治的な圧力もなかった」と話している。それが本当だとしても、彼らの判断は消費増税に追い風となった。国民の暮らしに深刻な被害をもたらす悪法の背中を押したのだ。謀略の一端が透けて見えたような気がしてならない。
政治評論家の本澤二郎氏が言う。
「小沢元代表の裁判は“悪しき人民裁判”です。法律に照らすことのない人民裁判でも、もっとマシです。検察の思い込み捜査とデッチ上げの報告書が発端となったのは明らか。それでも裁判が続くのは、旧体制がマスコミと結託し、世論を動かしているからでしょう。ブッシュはイラクが大量破壊兵器を持っているというウソをネタに戦争を始めた。あれと同じで、ギリシャだ財政パンクだとデタラメを並べた消費増税にも小沢裁判にも大義はありません。大義のないところに勝者はいないのです」
この国の政治は狂っている。
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