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平和ボケの産物の大友涼介です。
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橋下徹内閣〜「脱原発」「脱官僚」「脱小沢」〜週刊現代2012/05/26号
<書き起こし開始→
「国民の生活が第一」というなら、国民の生命を危険に晒す原発再稼働など、あり得ない。「政治家の生活が第一」な人たちにはさっさと消えてもらおう。この国は今変わらなければ、未来はない。
■民主も自民も消えてなくなれ
「王になるべき男 橋下大阪市長」
そう題した記事を配信したのは、『ウォール・ストリート・ジャーナル』(WSJ)日本版である。(※注1)
※注1「王になるべき男 橋下大阪市長」2012/05/03(ウォール・ストリート・ジャーナル日本版 ) http://amba.to/JpebJU
<現職の議員たちがこの野心的な市長をどんな言葉で中傷しようと、より「決断力がある民主主義」を確立するための橋下氏のプログラムほど期待が持てるものは、この数年間他になかったかもしれない>
世界の投資家、政財界のトップが指針にしている高級紙が、5月3日に配信したコラムの中で、橋下徹大阪市長を手放しで絶賛した。
橋下氏に対する評価は、いまやこの国の国論を二分している。「独裁者」「ヒトラー」など、橋下氏のその強過ぎる個性について、強い批判も世にに渦巻く。
だがそうした世論を踏まえた上で、WSJ紙は「王になるべき」とのタイトルを付け、記事を配信した。同紙は、橋下氏を評価し期待を寄せている。
<橋下氏の改革案には驚くほどブレがない>
<橋下氏は毎週のように、これまでの日本では敵に回すことがタブー視されてきた利益団体を標的にしている。原子力産業、日教組、公共交通機関、地元議会、さらにはパチンコ店(橋下氏のカジノ誘致構想は業界にとって脅威となる)といった具合に>(筆者は慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科准教授で元ジャーナリストのヒジノケン・ビクター・レオナード氏)
まさにその通り。09年の総選挙で、国民は既得権益でガチガチに固まり、身動きが取れなくなった自民党政権を見限り、民主党に政権を託した。ところが、民主党も同じだった。口では脱官僚、政治主導などと言いながら、やってきたのは自民党と何も変わらない、霞が関依存政治である。
総選挙で公約したマニフェストを放棄し、未曾有の災害に直面しては右往左往、現在の野田佳彦首相は財務省の傀儡と化し、世論を無視して消費税の増税へとひた走っている。
■当たり前のことを実行する
そんな中に現れたのが、橋下氏だ。野田政権が、関西電力大飯原発の再稼働問題で、”原発ムラ”の論理に則り支離滅裂な安全宣言を出した際、橋下氏は真っ先に噛み付いた。
「こんな手続きで国民が納得するのか、本当に」
「福島の事故後、原発そのものが安全かどうか、国民が一から考えようと言っているのに、日本政府は『定期検査後の再稼働で、法律上、原子力安全委員会のコメントもいらない』と、完全に隠しに入っている」
「日本の統治は危機的な状況ですよ。安全宣言って言ってるけど、まったく責任のない安全宣言だ。怒り心頭ですよ、こんな統治のやり方は。あり得ない」
当たり前の主張である。しかし、こんな主張すら、中央の政治家たちはできなかった。野田首相、枝野幸男経産相ら与党はもちろん、現政権と対峙している自民党、公明党ほか、ほとんどの政党の政治家は、橋下氏のようにはっきりと、原発ムラの異常な論理に待ったをかけはしなかった。
国民が望む当たり前のことを、当たり前のように実行することを期待される男、それが橋下徹だ。だからこそ、WSJ紙は「王になるべき男」と報じた。そして世論は今や、60%以上の人々が、橋下大阪維新の会の国政進出を待ち望んでいる。
大阪維新の会幹部の一人は、「橋下氏がもし総理大臣となったら?」という本誌の質問に、こう答えた。
「橋下さんは、内閣を明治維新直後の『岩倉使節団』(岩倉具視が全権大使となり約2年かけて欧米を歴訪。木戸孝充、大久保利通、伊藤博文ら後の明治政府首脳が多数同行した)になぞらえるかもしれない。党派に関係なく、とにかく良い人材を集める。そして、オールニッポンで日本を変える。今までやってきた政治をいったんストップさせるための組閣になる」
日本の既存システムをぶち壊す。それが”橋下政権”の目的である。新政権が誕生する際は、未だかつてない、驚きと衝撃を持って国民に迎えられることになるのは間違いない。
この国は今後、人口が減少していく中で、震災・原発事故からの復興やデフレ経済からの脱却、年金・社会保障制度の改革など、あらゆる面で難しい舵取りを迫られる。これに、自民党も民主党も、ただいたずらに時間を浪費するだけで、まったく対処できなかった。
橋下氏は、その性格、言動ともに、言ってみれば”非常識な男”であるい。だがその常識に縛られない、常軌を逸した決断力と行動力だけが、衰退しかけているこの国を変える力となる。
■”脱藩官僚たち”が霞が関を解体
では、橋下政権が成立した場合、その内閣のメンバーは、どんな顔ぶれになるのか。橋下氏側近の一人は、”組閣コンセプト”についてこう語る。
「もはや中央政界の人材が払底しているのは明らかです。したがって『橋下内閣』では、維新政治塾の講師陣や、現在の大阪府市の特別顧問らの中から、主要閣僚が選任されることになるでしょう。そしてその内閣の最大の目的は『霞が関の解体』となります」
では、どんなメンバーが考えられるのか。この側近は、こう解説してくれた。
」まず、内閣の要となる官房長官には、下経済企画庁長官で作家の堺屋太一氏か、橋下改革の牽引役・慶應義塾大学総合政策学部教授の上山信一氏。二人とも橋下氏との付き合いが長く、最も信頼されている存在です。橋下氏は、ただの学者でなく、行政経験がある”脱藩官僚”的な人材を好む。現在、橋下氏の周辺を固めているのは、こうした層です」
堺屋、上山両氏は、橋下氏が大阪に呼び寄せた約40人の特別顧問の主要メンバーである。堺屋氏は橋下氏を「織田信長、平清盛に比肩する変革者になる資質を備えている」と評し、支持している。また上山氏は、旧運輸省出身の元官僚で、有名コンサルタント会社マッキンゼー&カンパニー共同経営者などの要職も歴任してきた「橋下氏の最大のブレーン」(全国紙大阪市政担当記者)だ。大阪市営地下鉄の民営化構想などは、この上山氏の発案と言われる。
「他に入閣の可能性が高いのは、総務相や経済財政担当大臣を歴任した竹中平蔵慶応義塾大学教授です。豊富な行政経験を持つ学識者ということで、やはり橋下氏の信頼が非常に篤く、堺屋氏が入閣しない場合、副総理格の待遇も考えれます。また、橋下氏の金融・経済の指南役でもありますから、財務大臣として入閣する可能性もありますね」(前出・橋下氏側近)
さらに、元経産官僚で、霞が関改革の旗手として知られる古賀茂明氏が、古巣に乗り込んで経済産業大臣に就任するという声も多い。また、再生可能エネルギー推進の第一人者、飯田哲也・環境エネルギー政策研究所所長は、環境大臣や、原発事故の担当相などの候補としての名前が挙がる。
「この二人は、関西電力大飯原発の再稼働問題でも、橋下氏に助言して脱原発、電力ムラ改革路線を進めています。彼らが原子力・電力行政のトップになったら、旧態依然としたムラの官僚や電力会社は、震え上がるのではないか」(大阪府議会関係者)
外務大臣には、維新政治塾の講師でもある岡本幸夫元首相補佐官や、北岡伸一政策研究大学院大学教授の名が。行革担当相として、政策コンサルタントの原英史氏(株式会社政策工房代表取締役社長・大阪府市統合本部特別顧問)らのい名前も浮上した。
「岡本氏は、今、橋下さんが信頼してやまない人。名参謀ですね。橋下さんの外交関係の考え方は、全部、岡本氏がバックアップしています。原氏は元通産省・経産省の改革派官僚で、古賀氏の後輩にあたる。大阪の公務員改革のための基本条例を橋下さんと一緒に作ったのはこの人です」(大阪市議)
他に大阪市の特別顧問では、社会保障制度の専門家で、抜本的な年金改革を提唱している鈴木亘学習院大学経済学部教授の名前が、厚生労働大臣候補として挙がっている。
意外なところでは、文部科学大臣候補として、大阪府立和泉高校長の、中原徹氏の名前が飛び出した。教職員に対する国歌斉唱の「口元チェック」で物議を醸した、橋下氏の友人でもある弁護士だ。
「橋下氏と中原氏は早稲田大学の同期で、94年の司法試験に一緒に合格。君が代斉唱問題で、一貫して橋下氏が中原氏の判断を支持しているように、教育基本条例改正案などで、思いを一つにしている仲です。大ハレーションが起きるかもしれないが、文科省になれば正直”面白い”でしょう」(大阪府議の一人)
どの人選も、各方面で大いに物議を醸しそうだが、それでこそ”橋本内閣”というもの。既存のシステムを破壊し、日本を作り直すため、更地を生み出すのが橋下徹という男の存在意義なのである。
■永田町をぶっ壊す
「イギリスのトニー・ブレア政権の時に、民間人の識者をおよそ40人くらい政府に迎え入れ、その集団が事実上の政策決定をしていました。橋下氏はそれを今、大阪府や市でやっているのですが、同じ方式を国政に持ち込むでしょう。つまり、従来のように”霞が関”には何も決めさせないということ。あくまで、経験と見識のある民間人を中心に、政権を運営していくやり方になると思います」(全国紙政治部デスク)
霞が関解体と同様、橋下氏の基本理念は「地方の自主独立」。道州制の検討や消費税の地方税化などが取り沙汰されているが、こうしたことから、橋下氏と理念を同じくする地方首長の活躍も期待される。
大阪維新の会の別の幹部がこう語る。
「佐賀県武雄市長の樋渡啓祐さんは橋下市長と同世代(42歳)で、総務省出身。市政にFacebookを活用するなど、ITに詳しく斬新な政策を実行することで知られる市長ですが、総務大臣に適任でしょう。形に囚われない飄々とした人で、式典にクールビズと短パンで現れるような人です。
また、原発の再稼働問題で野田政権を『見切り発車。アクセルをかけるだけで、ブレーキのない政権だ』と批判し、橋下市長と歩調を合わせている滋賀県の嘉田由紀子知事も入閣候補ですね。環境大臣は、飯田哲也さんか、この嘉田さんが相応しいと思います」
他にも、「党派・肩書きの別なく人材を結集する」という維新の会の方針から、民間の企業経営者の招聘予想されるところだ。前出の大阪府議がこう話す。
「入閣はわかりませんが、橋下さんは総理になった場合、小泉純一郎元首相の政策ブレーンとなっていた、経済産業諮問会議のような組織を復活させると思います。かつて諮問会議の中核だった竹中さんらが身近にいますし、その場所に、親交のある宮内義彦オリックス会長や、孫正義ソフトバンク社長を招聘するのでは。ワタミの渡邉美樹会長も、候補の一人です」
一方、中央政界の大政党の人材は払底しているとはいえ、橋下・維新の会が国政進出し、政権を獲りに行く場合は、一部の既存政党や、元地方自治体首長との連携の可能性が指摘されている。
有力候補は「みんなの党」とされ、4月末には渡辺喜美代表が橋下氏と会食し、「(次期総選挙では維新の会で)300人の候補を擁立してくれと話した」(渡辺氏)と言い、両党の親密さをアピールしたが、政治ジャーナリストの山田恵資氏はこう語る。
「総選挙の後、みんなの党が30〜40議席を取っていれば、渡辺喜美代表が閣内ナンバー2の副総理に就任する可能性があります。そして経産省OBの江田憲司幹事長は経産相に。外務大臣は同党の浅尾慶一郎政調会長が考えられます。もし民主党の前原誠司政調会長が離党する覚悟があれば、前原氏が外相に任命される可能性もあります」
また、政治ジャーナリストの野上忠興氏はこう語る。
「橋下内閣は、霞が関と永田町をぶっ壊すところから始まる。となると、大番頭役として橋下氏の意を呈して動く必要のある官房長には、橋本龍太郎首相秘書官として省庁再編や行財政改革に携わった経験もある、江田憲司氏が適任ではないか。代表の渡辺氏には、財務大臣として辣腕を振るってもらえばいい、彼は、官僚とケンカできる。橋下氏にとって心強い存在になるはずです」
■小沢なんか、要らない
もともと橋下氏には、松井一郎大阪府知事という強力なパートナーもいる。大阪維新の会所属の別の府議会議員は、「あの二人はたぶん”ニコイチ”(二人で一人)。政権を獲ったなら、官房長官は松井氏で間違いない」と語る。他方、橋下氏が国政進出した場合、大阪都構想など”維新の会の本拠地を守る”ことを、松井氏に託すという見方もある。
さらに、維新の会の中央進出に伴い、既存政党の分裂、政界再編が起こる可能性も指摘されている。
「国政運営を行うには、維新の会の素人議員だけでは、当然、無理がある。既存政党が分裂したり新党ができたら、連携も考えなければならない。現在の優先順位として、みんなの党、石原(慎太郎)新党、公明党、そこに民主・自民の若手を引っこ抜くという形。ただみんなの党はともかく、石原氏は重鎮過ぎるし、新党は難しそうな気配です」(前出・維新の会幹部)
そこで考えられるのは、各党の改革派・若手の吸収・抜擢だ。
「基本的に、小沢さんとの連携の線はなくなった。民主党の小沢グループが維新の会と手を組みたいのなら、”小沢色”を表に出さないことが絶対条件。あと、石原氏は連携しようとしても、橋下氏の下につくとは思えませんから、むしろ、息子の石原伸晃自民党幹事長との合流はあり得ます。もっとも、自民党が守旧派を切り捨てて分裂することが条件ですが」(前出)
もしも、民主・自民の2大政党が解体に向かった場合、こんな抜擢人事も考えられるという。
「ダークホースは小泉進次郎衆院議員です。橋下さんは郵政民営化論者ですから、小泉氏と考え方が同じ。現在の橋下ブレーンの多くが、かつての小泉ブレーンだということもあります。ただこれも、自民党が消滅して、小泉氏が党を飛び出せば、という条件付きです」(前出・大阪府議)
いずれにせよ、橋本内閣は、今までに見たこともない枠組みの政権となることは間違いない。
橋下氏のブレーンの一人は、こう語る。
「極論すれば橋下さんは、”大阪市長という役職をなくすために大阪市長になった”人です。議員や首長が、自分のいる場所、肩書きをぶっ潰すために仕事をする。システムを変えるとは、そういうこと。国会議員が国政の場で身分を守りながら『地方分権』だと言っても誰も信用しない。地方議員が『自分たちのシステムを壊す』と言っているから説得力があり、維新の会に注目が集まっている。
当然、国政に進出しても同じ。橋下さんは日本の政治とシステムを破壊するために中央に出て行く」
脱原発に脱官僚、そして、古い政治概念ととの決別を意味する「脱小沢」。これらは、今の永田町の政治家たちには、誰もできなかったことだ。橋下総理大臣の登場により、とうとうその分厚い壁が、打ち壊されることになるのかもしれない。
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*** 「橋本内閣」有力候補リスト ***
総理大臣 橋下徹(大阪市長)
官房長官 松井一郎(大阪府知事)
副総理 堺屋太一(元経済企画庁長官)
財務大臣 竹中平蔵(元総務大臣)
経済産業大臣 古賀茂明(元経済産業大臣官房付)
外務大臣 岡本行夫(元内閣総理大臣外交顧問)
国土交通大臣 上山信一(慶應義塾大学総合政策学部教授)
総務大臣 樋渡啓祐(佐賀県武雄市長)
厚生労働大臣 鈴木亘(学習院大学経済学部教授)
文部科学大臣 中原徹(大阪府立和泉高等学校校長)
環境大臣 嘉田由紀子(滋賀県知事)
行革担当大臣 原英史(株式会社政策工房代表取締役社長)
原発事故担当大臣 飯田哲也(環境エネルギー政策研究所所長)
・他の入閣候補
渡辺喜美(みんなの党代表)江田憲司(同幹事長)浅尾慶一郎(同政調会長)
北岡伸一(政策研究大学院大学教授)橋爪紳也(大阪府立大学教授)
余語邦彦(ビジネス・ブレークスルー大学大学院教授)前原誠司(民主党政調会長)
石原慎太郎(東京都知事)宮内義彦(オリックス会長)孫正義(ソフトバンク社長)
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