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控訴は誰の負託で行なうのか
http://www.olivenews.net/news_30/newsdisp.php?n=127341
2012/05/12 18:30 徳山 勝 olivenews
どうしても小沢一郎氏を総理大臣にはしたくない。そういう執念を抱く勢力に唆された控訴である。3人の指定弁護士は、小沢弁護団の弘中弁護士による「1審であれだけ審理して無罪になった人を、さらに被告として控訴して裁判を続けることには大変な違和感がある。被告の人権からしてもそうだ。指定弁護士だから、弁護士の感覚はあるかと期待していたが・・」との弁を、どういう思いで聞いたのだろうか。
3人の指定弁護士は、弁護士法第1条(弁護士の使命)「弁護士は、基本的人権を擁護し、社会正義を実現することを使命とする」に違反している。04年10月と記載するか、05年1月とするかの違いが、社会や他人に損害を与えたか。それより、今の日本の政治的混乱を治めることが社会正義だろう。
また、検察審査会法には控訴についての定めは無い。検察審査会からの負託も無いのに、控訴できると考える根拠は何だ。刑訴法268条第2項では、付審判制度での指定弁護士に限り、「事件について公訴を維持するため、裁判の確定に至るまで検察官の職務を行う」と定めているが、検審法の指定弁護士については何も定めていない。国民の代表を、3人が勝手に公訴することになる。主権者はもっと怒るべきである。
小沢弁護団が、最高裁に対して、憲法81条(違憲立法審査権)に基づき、控訴無効の特別抗告をすることを期待する。検審法41条では「公訴の提起及びその維持に当たる者を弁護士の中から指定しなければならない」と定められているが、上記刑訴法に定める「裁判の確定に至るまで」とは定められていない。法律に定められていないことで、無罪判決を受けた被告を徒に法廷に縛ることは、基本的人権の侵害である。
閑話休題。既に多くの人が非難の声を上げているように、指定弁護士による控訴には正義も無ければ、勝ち目も無い。記者会見の様子をテレビで視た人は、彼らの言葉、態度、目つきなどから、隠そうとしても隠せない何かを感じられただろう。「裁判官を説得する相当の自信がある」は虚勢であり、「今朝まで悩んでいた」は後ろめたさの言い訳以外の何ものでもない。問題はその「後ろめたさ」の所以である。
1日のLサイドコラムで、小沢裁判の本質は、既得権益側が政権交代を阻止しようとして起こした事件であり、それに後から加担したのが元市民活動家と元赤軍派のグループだと書いた。彼らの中で、「控訴」によってメリットを得る者が、無罪判決直後から、控訴を煽っていたのは、テレビに出演したヤメ検などの発言から、明らかだ。その控訴を煽る力が、指定弁護士を動かした。こう推測して間違いないだろう。
検察審査会での2度の起訴相当議決は、明らかに特捜検察が仕組んだことが原因だ。
検察はこの犯罪行為を行政(人事)処分で済ませようとしている。その証の一つが、これまで捏造報告書についてほとんど報道しなかった毎日新聞(11日朝刊)に、検察官処分の記事を書かせた*ことだ。これほどまでして事態収拾を焦る検察が、さらに特捜検察の犯罪行為が明らかになる虞がある控訴審を望むことはないと考える。
控訴審では、捏造報告書に絡んで、東京第5検察審査会の審議実態が俎上に上がる。
それはことによると「架空審査会」にまで発展する虞がある。最高裁事務総局は、検察審査会事務局の違法行為が暴かれることを避けたかった。そのため推認有罪を諦めて出した無罪判決だ。事務総局が控訴を積極的に推したとは考えられない。
こう考えると残るは、消費税増税を推進する勢力と云うことになる。それは、「シロアリを退治なくして、増税なし」と絶叫した野田首相を、見事に洗脳した財務官僚や霞ヶ関だけではない。それに加え、野田首相以下どうしても小沢総理の実現を阻みたい、民主党内の反小沢勢力が控訴に動いた。その動きを察したから、輿石幹事長が先手を打ち、小沢氏の党員資格停止処分を解除した。そう見て間違いないだろう。
無罪判決に続く控訴により、「何かおかしい」と感じている人が、ネット社会以外にも増えてきている。これまでマスコミに洗脳され、「小沢クロ」と刷り込まれた者が漸くマスコミ報道の異常さに気付き始めたのだ。それは国民の6割以上が反対する消費税増税に、マスコミが「シロアリ退治」を言わないで後押しする異常さと、相通じるところがあるからだ。それを考えると、小沢氏は控訴審など関係なしに、消費税増税反対を掲げ、今の政治の「何がおかしいか」を国民に広くアピールすることだ。
最後に蛇足だが、民主党代表選があった9月14日に、検察審査会の第2回目の起訴相当議決があったとされるが、その発表が10月4日になされた不思議。そして今回の控訴期限一杯での控訴決定に至る、どうみてもの猿芝居。いずれにも赤軍派の仲間を撃った内ゲバを連想させる陰湿さを感じるのだ。
*注:何故「書かせた」と分るか。毎日新聞の記事には必ず記者名がある。だが、これまで一連の検察リーク記事には記者名がない。今回の記事にも記者名はない。
<徳山 勝>
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