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指令弁護士の控訴に嫌気がさす国民・・・いい加減にケリをつけて欲しいと多くの国民は思っている。
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2012年5月11日 政経徒然草
小沢さんの無罪判決と党員資格停止処分解除で政治が動き出すと期待した国民も多くいたと思う。この2年近く「政治が動いていない」と感じている国民は多い。
その要因の大きな一つに挙げられるのが小沢さんの党員資格停止である。「座敷牢」に閉じ込められたことで小沢さんの政治活動が封じ込められた。そのことによる最大の弊害は民主党の党運営、国会運営が混迷を極めたことだ。
菅政権以降、民主党の党内は「好き嫌いという感情中心の党運営」、「内ゲバ体質の表面化による党内対立の激化」で「政治を動かす体制」が崩れてしまった。小沢さん排除で「政治を動かす力」が削がれてしまった。
小沢さんの裁判にケリをつけて欲しいと多くの国民は思っている。
そういう意味からも指定弁護士による控訴は罪深い。
菅政権以降の政権運営、党運営を一言で表現すれば「稚拙」という言葉に集約できるように思える。
すなわち「稚拙=幼稚で未熟」ということである。
更に、もっと高度な視点から表現すれば「戦略性がない」、「一貫性がない」、「理念が無い」、「組織がまとめられない」等々、挙げればきりがない。
「政治が動かない理由」として衆参のネジレ現象を挙げる人がいるが、本質は「政権運営をする力が不足しているから」に他ならない。
今年も昨年同様「予算関連法案」は国会を通過していない。異常なことだ。
しかし、このこと一つとってもわかるように政府あるいは民主党が「通す努力をしていない」ことこそが最大の原因ではないのか?
あえて言わしてもらえば「どうしたら通すことができるのか」がわからない。あるいは「通す方法が考えられない」という現状からも、本来、政権与党として必要とされる能力が根本的に欠けているからではないだろうか。
そして、この部分において、唯一民主党内で「解決策を考えられる」そして「政権与党として必要とされる能力」をもっているのが小沢さんである。
小沢さんを活用できなかったことが、民主党混迷の最大の要因だと思う。
小沢さんには「政治を動かす力がある」と多くの国民は思い始めている。
それは「民主党や自民党の政党支持率が低い。上がらない。」こととも関連している。
つまり民主党政権であろうが自民党政権になろうが今と変わらない政治状況が続くであろう。
・・・と国民は見切っているのである。
昔から「企業は人なり」といわれるように「政治を動かすのも人」である。
これらのことから菅政権以降の与野党の党首や幹事長、政権内における首相、官房長官らに「政治を動かすだけの力がなかった」ということが言えるのではないか。
政策の良し悪しは別として、なぜ大阪の橋本市長が人気があるのかと問われれば「政治を動かす力があると思われているから」と私なら答えるだろう。
それほど、国民の間に閉そく感が漂っているということである。
野田首相の顔を見る度、更に深い閉そく感に襲われる私は病気であろうかと思う今日この頃である。
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