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誰のためか何のためか小沢控訴審 本当は何が目的の裁判なのか
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2012/5/11 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
検察が2度も起訴を断念し正体不明の検察審査会が無理矢理起訴し、証拠たる検事調書は捏造され1審判決は完全無罪なのに、検察ではない指定弁護士という怪人物が判決に不服と控訴した21世紀の暗黒裁判、こんなことが許されていいのかと重大な疑問
「首相官邸筋から指定弁護士に圧力がかかったんじゃないのか」
小沢裁判の控訴決定を受けて、こう語る人がいたが、確かにそうとでも考えないと理解に苦しむのが今回の控訴劇だ。
一体、この指定弁護士3人は正気なのか。誰のため何のための控訴なのか。そこまでして小沢を消したい目的は何か。ナゾと疑惑は膨らむばかりなのだ。
アメリカの大統領選は1年間の予備選を通して候補者は丸裸にされる。不正スキャンダルを抱えた候補は生き残れないといわれる。その伝でいけば、小沢一郎という政治家は、この3年間、いや自民党経世会時代からいえば、20年以上、検察とメディアにスキャンダルを狙われ続け、丸裸にされた人物だ。しかし、何か出たのか。
西松建設事件や陸山会事件を振り返っても、小沢関連のゼネコンが軒並み強制捜査されたのだが、検察が期待した犯罪は何も出ず、残ったのが政治資金報告書の“期ズレ”というチッポケな問題だった。週刊ポストによれば、日付や金額の間違いなど、収支報告書の修正は11年だけで581件もあったという。小沢事務所のミスだけが大々的に事件化されたが、期ズレなんて、その程度の問題なのだ。しかも、小沢本人が問われたのは、その期ズレを認識していたかどうか。タメ息しか出ない、どうでもいいゴミのような話なのである。それで損をした人もいなければ、国民生活には何の関係もありゃしない。
◆なぜ腐敗検察にカミつかないのか
それだけに1審判決で「無罪」が出たのは当然すぎることだが、驚いたことに指定弁護士が控訴ときたから、「正気なのか」と言いたくなるのだ。ゴミみたいな事件は、高裁でやり直そうとどうしようと、ひっくり返りようがないし、意味がないことなのだ。
「大げさかもしれませんが、私は、小沢氏の無罪判決を聞いたときは、戦後六十数年の中で、新憲法公布に次ぐくらいの感動を受けたものです。ああ、この国にもわずかに良心は残っているんだと。司法まで総ぐるみの陰謀とデッチ上げをもってしても、黒にできないことがあるんだと、うれしかったのです。それだけに、指定弁護士3人が控訴に踏み切ったことに心底、怒りを感じるのです。3人は本業が弁護士だそうですが、弁護士とは本来、権力サイドのデッチ上げをただすのが仕事なのに、謀略に加担する。この3人は何なのか。弁護士としての良心と正義はどこにあるんですか。小沢氏が可哀想ですよ」
筑波大名誉教授の小林弥六氏はこう嘆いたが、本当だ。大室、村本、山本という3人の弁護士に少しでも良心があるのなら、なぜデタラメな検察捜査に怒らないのか。死に物狂いで捜査しても2度とも小沢を不起訴にするしかなかった検察は、それでも陰謀をめぐらし、捏造の捜査報告書で正体不明の検察審査会を操り、強制起訴に持ち込んだ。そんなデタラメ起訴裁判に踊らされたのが指定弁護士3人なのだから、普通だったら、まず小沢に詫び、自分たちを道化にした腐敗検察を激しく糾弾するのが筋だろう。それが正義というものである。しかし、連中は弁護士らしい仕事に関心がない。再び小沢に刑事被告人のレッテルを貼り付けて、うれしがっている。大マスコミにホメてもらって得意がっている。もはや「検察官役」というより、「検察官」そのものだ。「官邸から働きかけがあったのか」なんて話が交わされるのも仕方ないのだ。
◆米国に逆らうとどうなるかの見せしめ
一体、小沢裁判継続で得するのは誰なのか。野田官邸なのか、官僚組織なのか。やっぱりアメリカなのか。それが分かれば、指定弁護士3人を控訴に踏み切らせた狂気の動機も見えてくる。
「野田首相にとって、小沢氏の控訴はメリットとデメリットの両面がありますが、メリットの方が大きい。無罪だけど控訴された小沢氏は、半分足かせをされたも同然で、公然と倒閣運動はできない。しかも、控訴されたことで自民党など野党は小沢問題を引っ張れるから、証人喚問を求め、応じなければ野田首相には小沢切りを強く要求する。小沢カードの存在が大きくなったのですが、それは野田首相にとって悪い話じゃない。消費増税法案の自民党との最後の取引の場面で、小沢カードを切り札にできる。
高く売れることになったと計算しているはずです」(政治評論家・浅川博忠氏)
小沢切りのハラを固めている野田が、小沢控訴にニンマリしているのは間違いない。国会が小沢喚問問題でモメれば、大マスコミの目はそこに集中し、消費増税の景気殺しの正体が隠せる。被災地復興の遅れや電力値上げの無能ぶりも隠せる。一石三鳥なのである。
◆親分田中角栄もやられた系譜
小沢が完全無罪になって暴れられると困る、小沢に足かせをつけておきたいと、そう願うのは野田ひとりだけではない。前出の小林弥六氏が言った。
「今の日本は官僚も野田首相以下の政治家も、ひどい堕落です。この国を民主主義国、独立国として維持していく見識も力量もない。それで増税やTPPに象徴されるように、一般庶民をいじめ、アメリカのための政治をやって、国を売ろうとしている。自分はラクができ、ポストと給料は守られるからです。そんな国賊に値する彼らにとって、日本の独立や民主主義、選挙公約、さらには対等な外交を説く小沢氏はジャマな存在なのです。それで自由にさせたくないから控訴して動きを抑え込む。そんなところでしょう。この国を唯一救える政治家に大冤罪を仕掛け続ける。この国は救い難い状況ですよ」
そういえば、小沢が師と仰ぐ田中角栄も、親米保守の自民党政権にあって、独自外交路線を模索し、エネルギー政策でのアメリカ離れを進めたとたんに、ロッキード事件でやられた。“即死”にはせず、18年間、死ぬまで裁判で刑事被告人として封じ込んだ。そうやって、アメリカに歯向かった者がどうなるか、さらし者にしたわけだが、角栄の効果も薄れたところで、今度は小沢を見せしめにしたのだろう。菅や野田のアメリカ傾斜がそれを物語ってもいる。
アメリカの植民地支配とその手下たちによる手柄争い。検察や官僚、大マスコミがシッポを振るのは分かっていたが、弁護士までがその傘下に組み込まれたとなれば、深刻だ。この国は取り返しのつかない状況である。
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