http://www.asyura2.com/12/senkyo130/msg/128.html
Tweet |
控訴審でまた政治空白ができてしまう [これまでとこれからの「小沢一郎」の話をしよう・衆議院議員 石川知裕]
http://asumaken.blog41.fc2.com/blog-entry-5749.html
2012/5/11 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
アタマにくるし、やり切れない思いでいっぱいです
検察官役の指定弁護士が9日、「小沢元代表無罪」に控訴を決定――。驚きました。控訴はないだろうと思っていましたから。
1審でこれだけ審理して、無罪判決が出たのです。控訴審で新しい事実が出てくるとも思えません。司法記者も「控訴は無理だろう」と言っていた。それに、指定弁護士は検察官と違い、もともとが弁護士ですから、無罪判決が出たのに有罪を求めて控訴することには心理的な抵抗があると思うのです。刑事被告人の立場を長引かせることについて、弁護士としてどう考えているのか。
政治的な影響は考慮したのか? 控訴を断念すれば、世論の批判にさらされるとでも思ったのでしょうか。
控訴決定の直前には小沢事件の捜査報告書がネットに流出し、検察のデタラメがまた明らかになりました。検察審査会の強制起訴議決は意図的に誘導された疑義がある。裁判の前提が揺らいでいる状況で、指定弁護士はよく控訴に踏み切ったものだと思います。
控訴審の確定まで1年はかかるでしょう。その間、また政治空白をつくるのか。やり切れない気分です。残念だし、そりゃあアタマにきますけど、仕方ないですね。粛々と闘っていくだけです。
ところで、この捜査資料ネット流出騒動は、ロシアのサーバーを経由していたことで、私が懇意にしていただいている佐藤優さんが関与しているんじゃないかと言う人がいました。控訴を断念させるために石川側がやったというデマも流れたようですが、とんでもない。全然違います。確認していないので本物かどうか分かりませんが、トバッチリを受けた佐藤さんは大迷惑でしょう。私も各方面から“問い合わせ”が殺到し、まいりました。
それはともかく、今回の控訴決定で強く感じたのは、やはり検察審査会のあり方を見直す必要があるということです。そもそもこの事件は、検察が起訴できなかった案件。それも起訴猶予ではなく、嫌疑不十分だったのです。
検察審査会は本来、「起訴すべきなのに手心を加えて起訴しなかった案件」を扱う場のはずです。検察が起訴できなかった嫌疑不十分の案件が“市民感覚”で起訴に持ち込まれてしまう。これには、やはり違和感があります。政治的思惑に乗せられたマスコミが疑惑をあおり、世論を形成。そんな中での強制起訴、そして今回の控訴。司法の独立はどうなっているのかと言いたくなります。
検察審査会の起訴議決にしたって、「とりあえず裁判所に白黒つけてもらおう」という趣旨だったはずです。それで東京地裁が無罪という結論を導き出した。1審無罪という事実は厳然として重い。控訴審でも無罪判決が下されると信じています。
◇いしかわ・ともひろ
1973年生まれ。早稲田大学卒業後、小沢一郎氏の秘書を経て2007年から衆議院議員。陸山会事件で起訴され、民主党を離党。「悪党 小沢一郎に仕えて」(朝日新聞出版)は5万部のベストセラーに。最新刊「雑巾がけ―小沢一郎という試練」(新潮新書)が発売中。メルマガも好評配信中。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK130掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。