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阿修羅読者のみなさま、ごぶさたです。
今回はまず「想定:再現会話」からご覧ください。(あくまで「想定」で、フィクションです)
【04年10月、石川氏が小沢さんから現金4億円を受け取った時の師弟の会話】
【石川】先生、例の土地の話なんですが…、そのぉ、代金3億4000万円をですねぇ…、各政治団体からかき集めればなんとかなるんですが…、そうすると各政治団体の活動費がほとんどなくなってしまうんです。
そこで、なんとか支払いを05年に延期しようと、相手側に申し入れてるところですが、契約は10月29日となってるんで、了承してもらえるかどうか分かりません。
【小沢】そんなら、私の個人資金を4億円貸してあげるから、それを使って支払えば良いよ。
【石川】ありがとうございます。では、陸山会としての代金支払いを来年の会計年度にまで遅らせますので、それまでは『先生個人が土地を買った』ことにして、お預かりした4億円は(政治資金の)簿外で処理しようと思います。
【小沢】それで構わないが、私が個人資産としてその土地を年内に入手…ということになれば、国会議員の資産公開法で、それを開示しなければならないね。
【石川】でも、どうせ来年には陸山会へ転売する資産ですから、今年は一旦「仮登記」という形にして、来年本登記と同時に「陸山会が取得」という手続きをすれば、先生の個人資産に変動は出ません。巨額の買い物が表に出ればマスコミがうるさいですしね。
【小沢】そうだな。まあ、会計処理は任せるから、規正法違反にならないように、しっかりやってくれ。現金は来週までに用意しとくから、ここへ取りに来なさい。
【石川】ありがとうございます。では宜しくお願いします。
大善判決が認定した「報告・了承」って言うのは、だいたい、こんなところでしょう。
ここで問題になるのは、「このようなやり取りがあったか、なかったか?」ではなく、「4億円の簿外処理が適法か違法か?」です。
政治資金規正法には「すべての収入と支出」を記載すべきとなっていますが、これは「口座(金庫)へのすべての入金と出金」って意味じゃありません。
また、「借入金」もすべて、借入先、金額、期日等を記載しなければなりませんが、これは政治家本人(団体代表)が支持者や金融機関から借入した金員のうち、政治活動に資する目的で借りたものを示すのであり、「陸山会(団体)が小沢氏(代表)から一時的に借りた金員は、「やりくり」として報告書には記載しないことが慣例で、総務省判断でもそうなっています。
04年の政治資金収支報告書にある「借入金/4億円/小澤一郎」は、陸山会が小澤氏個人の名義を借りて、りそな銀行から借入したもので、これは小沢氏が購入した不動産を、陸山会の取得資産とするために支出しなければならない「事務所費」に充当する目的で借り入れられたものです。
ただし、石川氏の判断で「陸山会としての支出は05年」に遅延させたため、04年中は「活動予備費」に分類され、05年への繰越残高の一部として報告書に記載されました。
大善判決の錯誤は、04年10月29日の「土地代金支払い」の主体が「陸山会」であると決めつけてしまったところから始まっています。
小沢氏が用立てた現金4億円は、「借入金」処理がされておらず、陸山会の口座に移動した後も、その帰属先は小沢氏個人です。
しかし、その個人資金を「陸山会による支払い」に使ってしまったため、大善判事は「陸山会の資金に混入した」という解釈になったわけです。
ここで上記「陸山会による支払い」が、実は「小沢氏個人による支払い」であったと考えれば、どうなるでしょう?
すべての辻褄が合い、04年〜05年の収支報告書は、どこにも間違いのない、整合した記載になります。
そして、そのように解釈することが、政治団体による不動産取得のフローとして充分に可能である以上、あえて「虚偽記載」を招くような解釈に固執する必要は、全く有りません。
そもそも、土地代金支払いの主体が、小沢氏個人であったか陸山会であったかを決定する権限は大善判事になく、小沢氏および陸山会の会計責任者もしくは経理担当秘書にある事は自明じゃないでしょうか。
第一審判決に「看過できない事実誤認がある」とすれば、まさにこの一点なのです。
土地代金支払いの主体が誰かについて、報告書が「虚偽」になる解釈と「真実」になる解釈の二つが存在し、その解釈権が当事者にある限り、後者の解釈を選択して「虚偽記載の事実はない」と認定するのが、常識的な司法判断です。
控訴審において弁護側は「報告・了承の事実」を否定するよりもむしろ、上記のように「報告書の虚偽性の有無」を争点とする方が、より勝訴を得易いだろうと考えます。
ただし、これは法廷論争のテクニック的な問題ではありません。
世間の認識をこのように善導する努力こそが重要であると言うべきでしょう。
マスメディアが、ことこの論点に関して「ブラックアウト」を決め込んでいる状況では、ネットメディアがしつこく取り上げて解説を繰り返し、大々的なキャンペーンを張る必要があると思います。
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(090-9875-7157 t-nishioka@nct.gr.jp 討論Bar“シチズン”西岡正士)
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