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政治資金規正法違反罪で強制起訴され、1審東京地裁で無罪となった民主党元代表、小沢一郎被告について、検察官役の指定弁護士が東京高裁に控訴した。
指定弁護士3人全員の一致した結論だった。「弁護士が有罪を求めて控訴してもいいのか」と逡巡(しゅんじゅん)しながら、なお、1審判決には「見過ごせない事実誤認がある」と踏み切った重い判断だ。小沢元代表も民主党も、控訴の事実を厳しく受け止めなくてはならない。
1審判決は、元秘書らによる虚偽記載を認定し、元代表との間に「報告・了承」があったことも認めた。これだけでも小沢元代表の政治的・道義的責任は十分重い。2審では、元秘書との共謀、故意の有無が争点になる。
控訴の可否を待たず、小沢元代表への党員資格停止処分の解除を8日に決めた民主党常任幹事会の一方的な判断の欺瞞(ぎまん)性は、控訴の事実でより鮮明になった。
だが、輿石東幹事長は「控訴しようとしまいと変わるわけがない」と、処分解除は動かないことを強調した。小沢元代表の復権に一刻も早く道を開くため、「判決確定まで」と自ら決めた期限を無視した反省はないのか。
党内には控訴判断前の駆け込み決定に異論もあった。決めたことを平気でほごにするいいかげんさが国民の政治に対する信頼を損なっている。輿石氏は「国民の理解は得られる」と、再協議の必要はないとの趣旨の発言もした。国民の常識と乖離(かいり)している。
資格停止解除の文書には「仮に裁判が継続することになった場合でも判決確定までは1審判決を尊重する」とあった。ならば、控訴中の石川知裕衆院議員ら元秘書3人の1審有罪判決も重視し、小沢元代表の監督責任を厳しく問うべきだろう。
あくまで民主党が小沢元代表の1審無罪を尊重するというのであれば、刑事被告人だから国会招致は避けたいという逃げ口上も許されない。
野党側の証人喚問要求などについて、野田佳彦首相が「説明責任の果たし方は政治家自ら判断すべきもの」と明確な判断を避け続けているのは、政府・与党の責任者がとる姿勢ではない。
首相自ら証人喚問の実現に努めて自浄能力を発揮しなくては、民主党への信は取り戻せない。
2012.5.10 04:05
【主張】小沢氏裁判 控訴を厳しく受け止めよ+(1/2ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120510/trl12051003370004-n1.htm
【主張】小沢氏裁判 控訴を厳しく受け止めよ+(2/2ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120510/trl12051003370004-n2.htm
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