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【小沢氏控訴】「最強の弁護団」弘中弁護士会見 主な一問一答
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2012.5.9 19:29 産経新聞
資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる事件で、政治資金規正法違反(虚偽記載)罪で強制起訴され、1審東京地裁で無罪判決を受けた民主党の小沢一郎元代表(69)について、検察官役の指定弁護士が東京高裁に控訴したことを受け、主任弁護人の弘中惇一郎弁護士ら弁護団が9日夕、記者会見した。主な一問一答は以下の通り。
−−控訴について率直な感想を
「控訴されたと聞いて大変意外だったし、ややがっかりした面もある。弁護士の感覚からすると、1審であれだけ審理し、無罪になったという場合に、その人をさらに被告として、控訴して裁判を続けることは大変な違和感がある。被告の人権ということからしてもそうだし、弁護士としては明らかな合理的な疑いがあるのではないかと。検察なら検察の判断があるが、今回は指定弁護士だから、弁護士の感覚はあるかなと期待していたが、そういう点でややがっかりしている。
もともと、この事件は検察で不起訴になり、検察審査会で、検察段階でことを終わりにするのではなく、とりあえずは裁判所に白黒を決めてもらおうと、そういう機会は持とうということで、強制起訴に至ったと理解している。しかしそうであれば、あれだけ審理して東京地裁合議部が結論を出した以上は、それはもう少し尊重されるべきではないかと。
はたして控訴審で新しい事実が出てくるとも思えない事案なので、ただ1審の判断が納得できないというだけで控訴したのであれば大変遺憾だ。
ただ、われわれとしては控訴された以上、われわれが控訴審も弁護人として活動していいという意向であるとうかがっているので、引き続き弁護人として全力を尽くす。1審判決にはこちらサイドからしても、やや納得できない点はあるので、その点も含め控訴審をきちんと任務を遂行し、一日も早く無罪の判決が確定するように力を尽くしたいと思っている」
−−指定弁護士の控訴後、小沢さんと話したか
「話はしていない。しようと思ったがうまくつながらなかった。いま言ったことは、これまで連絡役を務めていた側近の議員に対して打ち合わせてきたものだ」
−−原判決で「やや納得できない点があった」ということだが、具体的には。
「本件では法律的判断としては、不動産の所有権移転時期が契約当事者の意思で特定できるということを言って、従って石川(知裕)さんの方で虚偽記載の故意があったという構造になっているが、普通のまったくの素人、裁判所に言わせれば、売買予約とか仮登記とか、そういうことすらほとんど知らなかったという人が、所有権移転登記の行われた時期時期と区別して、所有権移転がいつなされたということの認識ができたかということは大変疑問だと思った。
この点については裁判所はあまり触れなかったが、鑑定人なども、その政治資金規正法の安定的判断というところからすると、登記の土地とするのは十分理解できると言っている。たとえばそういった点が挙げられる。
−−指定弁護士の会見の中で、今まで出た証拠で十分覆すことができるという補充捜査の可能性も示唆された
「詳しいことはうかがっていないのでわからないが、今のお話で疑問に思うのは、今まで出た証拠を別の裁判官に再評価してもらうということは、本来の事実誤認の構造からするとおかしいのではないか。1審の判決に、明らかに論理的な整合性を欠いている問題があるということではないと、単純に今までの証拠で新しい事実評価というのはどうかと思う。
補充捜査という点からも、控訴審の事後審としての縛りがあるから、そんな簡単な話ではないのではないかと。また、そんな簡単に認められるべきではないと思う」
−−2審の場合、小沢さん自身、出廷しなくていいわけだが、その点のお考えは
「そこはまったく詰めていないが、一般論からすると、裁判である以上は出席されたほうがいいのではないかと思う」
−−指定弁護士が小沢さんの被告人質問や、石川さんの証人尋問を再度やりたいと言ってくる可能性が高いと思うが。
「細かいことはなんともいえないが、石川さんの被告人質問で補充立証するというのは本末転倒な感じがするが」
−−指定弁護士から請求があった場合、反対するのか
「ご存じの通り、控訴審は何でも証拠を出せるようにはなっていない。1審で調べられなかった特別な理由が必要だ。(刑事)訴訟法に照らして不適当ならそういう意見を申し上げると思う」
−−国会で小沢さんに対する証人喚問を求められた場合に、反対される考えは
「国会での証人喚問は国会としてのご判断、手続きだから、私からとやかく申し上げることではない。時と場合によっては堂々と出てもいいと思うし、裁判中だからしゃべらせたくない、出さないというふうには考えてない」
−−控訴審も同じ弁護体制で臨むのか
「今日の今日だから各弁護士の意見を聞いていない。小沢さんの確認も取っていないが、私としては基本的はそうだろうと思っている。こちらに引き続き依頼されると理解している」
−−指定弁護士は控訴の判断をするにあたっては、「政治的な影響は考えなかった」ということだが、無罪を勝ち取った弁護団の先生としては、無罪になった人が、政治的に制約される部分が出てくるかもしれないのに、控訴したということについては
「ご発言の趣旨がわからず、違っているかもしれないが、仮に指定弁護士の趣旨が、被告人の立場であるとか、政治的影響をまったく無視したというのであれば、それは問題なのではないか。当然、生きた社会の中の事件だから、その方の置かれている立場とか社会的影響は十分考慮して控訴するかどうか決めるのが当たり前。単純に判決に納得できないからほかのことを無視してやったというのならいかがかなと思う」
−−人権ともかかわってくるということか
「質問自体は、人権というか、純粋にその人が政治家であるということや、政治的影響を無視してというように聞こえたから、それはどうかなと申し上げた。人権の問題は1審で無罪になった方をあえて引き続き被告の場に、人権が侵害された場に置くのというのは相当の理由が必要ではないかと。その点がどこまであったのかという疑問を、冒頭、申し上げた」
−−判決から13日間で、小沢さんと、指定弁護士が協議していることなどについて話し合ったか
「判決当日夜は話したが、それ以降は直接はない。窓口になっている方を介してはしている」
−−窓口になっている人とは、どのようなことを
「控訴があるのかないのかということについて、気にしているというか、気にかけているレベルの話で、そう大した話してはない」
◇
2012/05/09 小沢氏控訴をうけての小沢弁護団による記者会見
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/14757
2012年5月9日(水)、司法記者クラブで行われた、「小沢氏控訴をうけての小沢弁護団による記者会見」の模様。
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