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「「米国は小沢を首相にさせない」何故かを考えよう。:孫崎 享氏」 (晴耕雨読) 
http://www.asyura2.com/12/senkyo129/msg/737.html
投稿者 赤かぶ 日時 2012 年 5 月 06 日 00:03:49: igsppGRN/E9PQ
 

「「米国は小沢を首相にさせない」何故かを考えよう。:孫崎 享氏」
http://sun.ap.teacup.com/souun/7423.html
2012/5/5 晴耕雨読


https://twitter.com/#!/magosaki_ukeru

国家の衰退は個人の生活に影響しないと思っている人がいる。

(それがどうした?食べて、寝て、子供を産み、健康に育てられればそれだけで人間は幸せになれるのだ。過剰な経済発展を求める心が日本を狂わせた。@magosaki 日本凋落30年に韓国は一人当たりGDPで日本を抜く)

誰が見ても、米倉氏が日本の経済界をリード出来る人物でない。

それが経団連会長に選ばれ、発言し、影響与えている。

象徴的だ。

(農家は高齢化しているが経営者も高齢化しているのではないか?韓国と比べたデータが欲しい)

政界は松下政経塾が乗っ取った。

労働界は松下労組が取った。

手をつないで属米、民衆無視の路線。

”松下”とは何なんだろう。

この会社拡大の基礎は朝鮮戦争での大量受注でなかったかな。

「首相、一体改革に”固い決意”古賀(元松下社員)連合会長らと会食」。

古賀氏は早期にTPP支援

情報:阿修羅の総合 アクセス数ランキング(24時間)で

「大暴露:とんでもないものが届きました (八木啓代のひとりごと)」

が(25,852)となっているのを見ると、如何に人々が「真の」情報に餓えているか、かつ現在のマスコミが機能していないかがわかる(マスコミは入手していた)。

小沢事件:攻守交代。

指定弁護士3人は控訴期限(10日)前日の9日に控訴の是非を最終判断するとされているが、八木啓代の暴露後、今後何が飛び出してくるか解らない。

検察、必死に控訴取りやめさせるために圧力かけざるを得ない。

控訴するかしないかどっちの転んでも新たなドラマが待っている

野田:RCW・Crowell論評

「米国、小沢無罪後、野田首相の生き残り能力試されてる。小沢氏は過去20年間日本で最強の政治家。しかしカーチスは”小沢は決して首相になれない”と明言」。

カーチス予測の頑迷さはどこから来てるか。

「米国は小沢を首相にさせない」から。

何故かを考えよう。

検察:どうして重大事件の検察等キーマンは米国とのつながりが深いのだろう。

小沢事件で、検察審査会に虚偽内容を含む捜査報告書を提出した時の特捜部長佐久間 達哉は在米大使館で一等書記官(ウィキ)。

検察・歴史;田中角栄のロッキード事件は、キッシンジャーが中曽根に、「ロッキード事件をあのように取り上げたのは間違いだった」と語っているが、この事件の重要な過程は米国でのコーチャンへの嘱託証人尋問調書。

その時派遣されたのが堀田力。

日本社会の凋落:ここでも。

何でも上司(石原知事)のいう通り。

まともな論が通らなければ社会が正常に機能する訳ない。

腐りきった社会がどこにでも蔓延してる。

4日東京「日本の開戦”安全保障の必要から”都の教科書が引用 マッカーサー証言」

歴史:東京都教育委員会へ:マッカーサーの発言お捜しですか。

私の次の本(7月上旬)『戦後史の正体』で日本人がマッカーサーにどう対応したか、たっぷり書きましたので、是非副読本に採用下さい。

その一部。

マッカーサー元帥自身、著書『マッカーサー回想記』で次の記述。

「私は日本国民に事実上の無制限の権力保持。歴史上いかなる植民地総督も征服者も、私が日本国民に対してもったほどの権力をもたず」

「軍事占領は、一方はドレイになり、他方はその主人」。

吉田首相は上級ドレイが下級ドレイに尊大に接する対応を一般の人示す。

夜闇に隠れ、帝国ホテルにこっそりと主ウィロビーの下にかよってた姿は日本の国民にはみせず。

トルーマン大統領『トルーマン回顧録』;

「 マサチュセッツ工科大学の総長報告。日本人は事実上、軍人をボスとする封建組織の中の奴隷国。そこで一般の人は一方のボスのもとから他方のボスすなわち現在のわが占領軍のもとに切り換わったわけである」

『不愉快な現実』小林 明 @senkawajiji @magosaki_ukeru 「不愉快な現実」に感銘して読後感を書きました。http://t.co/22tNdvsQ

F35:日本から金絞る手段。

予定額大幅越え。

支払わないと日米関係悪化と騒ぐ。

多分F35配備時に 対中国に何の効力も持てない

「米国防省は日本が42機購入するF35の売却総額、100億ドル(約8000億円)の見通し表明」

「日本1機あたり99億円と予算」

中国、滑走路をミサイル攻撃で不能

彼も又在米大使館書記官経験者(ウイキ)核武装:(孫崎さんの戦略の中に最初から核武装の選択肢がないのは何故ですか?)『日本人のための戦略的思考入門』で5頁にわたり考察しています。

結論だけいうと誤解されやすいので、見て下さい。


4日読売社説批判;相変わらず原発推進を解く。

福島原発後、国民は危険を考慮し原発の是非を思考。

この新聞は危険を全く考えず推進論をぶってる。

この新聞に国民の生死・健康というベクトルはない

「核燃料サイクル 軽視できない政策変更コスト。 核燃料サイクルを簡単にあきらめるべきではない」


尖閣諸島:4日産経

「習近平は日中友好議員連盟(会長・高村)に”相手にとって核心的利益、重大な関心を持つ問題については慎重な態度を取るべきだ”。」

石原氏等自称愛国者は日本が如何なる行動とっても中国は無反応と思っている。

実は敵にもっとも甘い人々。

中国タカ派は行動する契機を探っている。


 

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コメント
 
01. 2012年5月06日 00:35:43 : khIVpiP5sA
孫崎氏に異論あり。
なぜG・カーチスごときの発言をアメリカ政府の
意思と同定しきれるのか。

もし在日米軍の撤退がハワイ〜オーストラリアにまで
後退することが既定事実なら、アメリカの利益を
肩代わりする形で、日本が極東地域で独自の安全保障を確立する
ことが望ましいのではないか。
それができる可能性があるのは小沢氏のみである。
アメリカ政府が必ずしも小沢氏抹殺に動くとも思えない。

小沢氏抹殺の動機を持つ者を邪推するなら
アメリカ政府より、むしろ日本側の対米従属派の方ではないか。
極東地域で軍事的空白が生じた場合、
大国中国との軍事バランスを踏まえた独自外交が必要だが
従来の反中・対米従属派には不可能。
彼らは今だアメリカ軍の傘の下にいることを望み、
ひたすら被支配を求めている。彼らにとって小沢氏は邪魔だろう。

G・カーチスはそうした対米従属派の
時代錯誤な動きに同調している一人脈に
過ぎないのではないか。アメリカ政府のなかには
政治力の優れた人材と、新たに信頼関係を構築した方がましと
判断している層も存在するはず。


02. 2012年5月06日 01:07:05 : t9M2KfINao
アメリカとて日本の情勢は見ている。

もはや野田が何もできないことぐらい分かっている。自分に従うポチでも実行力がなければ話にならない。当事者能力のない相手と交渉するのは無駄というもの。


03. 2012年5月06日 01:16:50 : Ejc5Yj4gjo
古賀連合が全く腐っているが、その理由がわかった。

古賀は、松下(真似した)労働組合出身だったのか。
なんで消費税増税を声高に言っているのかわかった。
労働者を裏切る組合である。
今までこんな連合・組合見たことなかった。

オイ!連合、国民、労働者を裏切るな!

オイ!古賀、松下未熟塾売国奴政治家の応援団などするな!

野田政権退陣に追い込まなくてはいけない。
松下パナソニックも、差別して破綻・消滅さそう!

米倉も同じ住友財閥。まともでないな〜住友系は。
鼻毛ぐらい切ってテレビに出てこいよ、米倉よ。


04. 2012年5月06日 03:07:30 : azXOGDhpRs
01へ
カーチスごときとして貶めるのは自由。
現実はどうなんだ?笑える。
カーチスごときの予想通り。

05. 2012年5月06日 04:14:22 : Me9xEYHsDA
>中国タカ派は行動する契機を探っている。

そのとおり
石原はそれが目的だ
確信犯的に
>実は敵にもっとも甘い人々。
なんだよ

アメリカでも陳光誠が亡命するやらしないやら

この騒動で意気揚々としてるのはロムニー陣営と共和党
人権とは一番関係ない人たちだ

中国は中国で
不穏分子は出て行ってくれたほうが良い
その上で胡錦涛政権のメンツは潰せる

得するのは誰か
ということ


06. 2012年5月06日 09:54:57 : KbjUzFqPyw
カーチスが密着研究の自民大分・佐藤文生の代議士誕生のTV番組を見ていた。だから、彼は自民中曽根系のアメリカ人と見ていたが、CIAはこれと思う人材が見つかれば金と地位で釣り上げるから誰でも餌食になる。
【人物事例】
竹中平蔵も同僚共著?=同僚着想の論文独り占めサントリー学術賞受賞、一念発起で米大学院留学時は米空軍戦略研で日本攻略研究をしていて、そこの先輩が愛人失脚の本間阪大だった。
竹中【1951.2生まれ】は本間の支援で阪大助教授でNHKTVに登壇。加藤寛の引きで慶応助教授で上京以来、小生【51.9生まれ】の同世代で柔らちゃん目の小男の話術に注目していた。
後援者の意向に沿う変幻自在の発言に驚いていた。無名時代は頑張った人が報われる様に所得税を下げよ。閣僚時代は相続税も引き下げて、親子間贈与で消費させよ、優遇せよ!だった。
頑張った人は本人だけでなく、親子一体で優遇すべきだそうだ。そして自分達が戦略研で研究した日本の急所を集約した対日要求を閣僚として実践した。戦前ならスパイ・国賊です。今は消費税より富裕者増税と言いだした。またまた御用学者の資質十分です。

草の根で米国は日本各階層に楔を打ち込んでいる。太平洋戦争で賠償を取らなかったなだから、永久に日本を下僕にしアメリカに反抗しない属国にしていく意思だ。

その邪魔になるのが小沢だ。600人訪中団には小生も心配した。やはり、醜いアメリカが表に出てきた。

このままなら、チリ・アジェンダ政権の崩壊以上の日本人の民度の低さになる。
【チリ・クーデター】
冷戦の最中の1970年、サルバドール・アジェンデ(Salvador Allende)博士を指導者とする社会主義政党の統一戦線である人民連合(Unidad Popular)は自由選挙により政権を獲得し、アジェンデは大統領に就任した。しかし、アジェンデ政権の行う社会主義的な政策に富裕層や軍部は反発し、ホワイトハウスに支援された反政府勢力による暗殺事件などが頻発した。そして、遂には1973年にアウグスト・ピノチェト(Augusto Pinochet)将軍らの軍部がクーデターを起こした。
首都のサンティアゴは瞬く間に制圧され、僅かな兵と共にモネダ宮殿に篭城したアジェンデは最後のラジオ演説を行った後、銃撃の末に自殺した。クーデター後にピノチェトは「アジェンデは自殺した」と公式に発言したが、実際にはモネダ宮殿ごとダイナマイトで爆破されたため、当時は誰も遺体を確認できなかった。モネダ宮殿に籠城したもとでのアジェンデ最後の演説では、徹底抗戦の姿勢が示されていた。このため一時期反乱軍によって殺害されたのではないかとの意見もあった。2011年5月23日、当局はアジェンデの遺体を墓から掘り返し、再度検視を行うと発表[1]、これにより死亡の状況が明らかになると期待された[2]。同年7月19日検視が終了し、自殺であるとの結果が発表された[3][4][5]。
このクーデター以降、軍事政府評議会による軍事政権の独裁政治が始まり、労働組合員や学生、芸術家など左翼と見られた人物の多くが監禁、拷問、殺害された。軍事政権は自国を「社会主義政権から脱した唯一の国」と自賛したが、1989年の国民投票により、冷戦体制とほぼ同時に崩壊した。
尚、一般に「9・11」というと2001年のアメリカ同時多発テロ事件を指す事が多いが、ラテンアメリカでは1973年のチリ・クーデターを指す事も多い。


07. 2012年5月06日 10:14:49 : 8rNCXQYiW2
カーチスはCIAの手先だから、彼を見ればイルミナテーの意向が分かると言う事だ。01は無知のアホウか工作員か。

08. 2012年5月06日 10:23:43 : khIVpiP5sA
>>04
G・カーチスを買い被るのも自由。
しかし、あの男がアメリカ政府そのものなのか?笑える。
時代が変われば状況も変わる。
G・カチースを必要としている対米追従派のシナリオ通りとも言える。
刻々と移り変わっていく超複雑系の国際社会が
ただ一つの指示系統で動くと信じ込むのは勝手だが。

09. 2012年5月06日 10:33:23 : khIVpiP5sA
>>07
イルミナティー(笑)フリーメーソン(笑)ユダヤの陰謀(笑)
大本教か日月神示の信者かお前は?
そいつらの指示一つで手玉に取れるほど
世界が単純なら楽しくていがね。オカルト陰謀論なんか持ち出されたら
郵便ポストが赤いのもアダム・ヴァイスハウプトの陰謀だと言われても
誰も反論できんな。

10. 2012年5月06日 11:51:37 : khIVpiP5sA
>>06
そこに取り上げられている事例と
現在のアメリカ政府の政治的動向とどう結びつくの。
竹中の事例はブッシュJr.時代の冷戦構造後の新世界秩序構想の
文脈で考えるべきだし、アジェンダ政権は1970年代の冷戦構造時代の話だ。
G・カーチスの活動をそれらと同じ政治的文脈で解釈できるという論拠はなに? 
小沢一郎への弾圧も同じ文脈で捉えられるの?

前国防長官のラムズフェルドは、世界中で米軍の恒久駐留をやめて、
代わりに兵器軽量化と輸送機部隊による有事のみの速攻駐留体制を
米軍再編策によって確立しようと考えていて
その一環として海兵隊グアム移転を進めようとしていた。
現オバマ大統領も、軍事費をうまく削りたいと考えている。
基本的に路線は同じだ。小沢氏もグアム移転については
「前線に大規模な兵力を置く必要はないという
考え方なので、そのこと(グアムへの在沖海兵隊移転)については
その通りでいいと思っている」と発言しており
極東地域において日本はアメリカだけに依存せず独自に
安全を確保しなければならないだろうと予測している。
現在のアメリカ政府の政治的動向とそんなに乖離があるわけではない。
したがって彼らが必ずしも政治的抹殺に動くとは限らない。

一方、アメリカ国内では軍事費削減は軍産複合体の反対も強いし
日本の対米従属派(中曽根・ナベツネ〜共産党)も現状維持を
望んでいる。そうした反動勢力が小沢氏抹殺に動いたとしても
不思議ではない。CIAといえどもどのような勢力と結びついているのか
確証はないし、いくつもの解釈ができるはずだ。


11. 2012年5月06日 12:46:21 : 8rNCXQYiW2
「いくつもの解釈ができるはずだ」と??? 工作員khIVpiP5sAサン、ズバリ正解を出されると必死に隠すね。そんなにあ国民が真相を知る事が怖いの? 小沢裁判と同じだね。

12. 2012年5月06日 12:55:39 : khIVpiP5sA
>>11
オカルト陰謀論と違うことを言えば工作員かよ(爆笑)
さすがに日月神示の狂信者は違うね。信仰ではなく具体的に反論すれば良かろうに。
哀れ。

13. 2012年5月06日 13:16:45 : khIVpiP5sA
何の論拠も確証もなく、結論は一つしかないというバカな思考回路の持ち主は
世間ではカルト信者と呼ぶんだが 8rNCXQYiW2 の頭は大丈夫か(爆笑)

14. 2012年5月06日 14:00:13 : QmyrjoZuIs

阿修羅に01程のアホが出てくるとは想像もつかなかった。
TVばかり見ている人でも彼の言動を見ていればアメリカの代弁者だと云う事が直ぐ判る。
CIA建ち云う事は阿修羅を見ているか阿多はとっくにご存知。

15. 2012年5月06日 16:20:26 : sccEcWFCTo
10様>
個人的な見解です:
米国の軍産複合体の暗躍については、アイゼンハワー大統領の退任挨拶で有名です。
彼らの活動はもちろんスポット的ではなく今現在も進行中です。
色々名例はつながっていると判断した方が良いと思います。
ラムズフェルドの件ですが、彼は当初普天間飛行場を視察して、「世界一危険な米軍基地。もう一度事故を起こせば沖縄基地全体に影響する」としてグアム移転を一時期真剣に考えていたようですが、日本側が辺野古沖移転で巨額の負担を申し入れるとグアム移転を言わなくなりました。
ラムズフェルドは軍産複合体の一員で、海外の基地を縮小してその金をイラクやアフガンへの傭兵企業(彼自身が傭兵企業のCEOだったかな)や軍備に使いたいと思っていただけです。軍事予算削減など彼の頭には毛頭無かったでしょう。

16. 2012年5月06日 18:45:42 : UPdFbAR04Q
日本の政治にアメリカは傀儡するな。今度こそ独立だ。小沢がいれば上手く行く。もう検察は小沢冤罪は作れないから。一番気がかりは野田が破れかぶれで自民党と連立する事である。これを阻止する行動がこれから始まる。代表選は小沢グループが勝つ。不正をさせない選挙態勢作って。少なくてもハガキに目隠しシールだけは張るように。そしてハガキは民主党本部着で。選挙管理委員会は小沢グループから数名入れて監視させる。

17. 2012年5月06日 19:02:39 : khIVpiP5sA
>>14
だから何なの?(笑)
ばかですか、あんたは。
阿修羅に孫崎氏のツィッター情報を引用してるのも俺だし、
G・カーチスと最高裁長官の竹崎のラインまで繋げてみたのも
俺だ(別にオリジナルではないが)。
IDは変えてないから検索してみろ。たかが阿修羅ごときを読んでる
ぐらいで、そこまで選良意識を持てるなんて、
どこまで自惚れれば気が済むんだ。この糞馬鹿が(笑)

「孫崎享ツィートから再引用」 ‏
http://twitter.com/#!/magosaki_ukeru
裁判所:経歴見るとおや。竹崎 博允最高裁長官。
48年ぶり最高裁判事経験せず最高裁長官。最高裁事務総長経験。
70年 コロンビア大学ロー留学。
俗称CIA協力者カーチス69年コロンビア大助教授。両者の接点必然。
88年矢口最高裁長官の命で特別研究員としてアメリカへ派遣。
---------------------------------------------------------------------------------------------
G・カーチスがCIA協力者なんてのは
既成事実として当たり前の話。俺が言ってるのは果たしてG・カーチス
の意志と現オバマ政権(=アメリカ政府)の意思は
果たして同一なのかということだ。それが>>01の主旨。
反論の論拠があるなら、
お前がそれを示せばいいだけだろ。ヴォケ。

後、孫崎氏にしたって「両者の接点必然」なんて
わずか7文字で断定してるだけで、いかにもありそうな話というだけだ。
俺も推論を立てる時に利用してるけど
本来「両者の接点必然」なんて誰も言えない。
阿修羅の情報なんてその程度のものだ。


18. 2012年5月06日 19:25:33 : khIVpiP5sA
>>15
そうですよ。
アメリカの世界的戦略はラムズフェルドらの構想に則っていて
基本的にはアメリカ軍全体のスリム化、効率化。
オバマ政権といえども、そうした政府の意思は大きく変わらないはず。
リーマンショック後は、巨額の財政赤字を抱えてるだけに
尚更でしょう。イタリアやドイツから米軍は撤退しつつあります。
しかし軍産複合体は相変わらず強烈に反対している。
政府と軍産複合体の意思は違うんです。

それに呼応しているのが日本の対米追従派で、利害の一致している
軍産複合体と対米追従派が小沢一郎の政治的抹殺を
謀ったのではないかというのが自分の説です。
現実問題としてグアムどころかハワイ〜オーストラリアまで
米軍の撤退が囁かれているわけで、
この軍事的空白を中国一国だけが掌握するというには
あまりに非現実的だし、アメリカとしては自国との同盟を維持しつつ
尚かつ、利益を確保してくれる人材が日本にいれば
彼に任せた方が合理的でしょう。
有能と判断すれば小沢抹殺に動くメリットはない。
石原や安倍も、憲法改正に動いていますが
危なっかしいと思いますよ。アメリカはかつての日本に
先祖帰りしてしまうことを懸念すると思う。


19. 2012年5月06日 21:25:20 : ObnzX9gnP6

 私も01・08・09・10・12番のKhlVp氏と同じ見解ですね。「G・カーチスが対米従属派の時代錯誤な動きに同調する一人脈」の発言に同意する者です。

 むしろ04番や07番、11番、14番の方こそ「従属派工作員」でしょう。特に14番氏は「孫崎氏」自身かも知れない(笑)。何しろ孫崎氏の論調は「小沢が首相に成れない理由」として、「G・カーチスが語るアメリカの意向」を明確に述べているからです。要するに孫崎氏は「対米従属派のスポークスマンである、」と捉えると、非常に話が解り易く成ります。

 01番でkhlv氏が「異論有り」と述べたのは、その邪まな違和感を感じられたからだし、私もその意味では同じ異論を持つ者です。khlv氏の08番で述べられた事も実に正論ですが、逆に07番の批判(侮蔑?)こそ、「イルミナティーの意向か無知なアホウの工作員」などと、傍で読んでいても意味を為さない余りの暴論振り。
 まるで自分の意見を批判されてキレた、「孫崎氏」本人の様な気がするのは私だけでしょうか?(笑)。

 解らないのは06番氏のコメントで、前半の部分は全く同感なのですが後半の部分「チリ・アジェンデ政権転覆事件」と、現状の世界情勢をチャンポンに捉えられている事の意味です。今も当時と同じに考えているとしか思えないからです。
 故に10番で「いくつもの解釈ができる筈・・。」と言えるのです。逆にkhlv氏の言う様に、「国際情勢こそ「幾つもの解釈で捉えねば危険である!。」がむしろ当然な結論でしょう。それを11番氏は言下に否定している。まるで強引な世論操作の様に、まともな根拠や具体的な指摘も無く!。

 それにkhlv氏は工作員などでは有りませんよ。むしろ真実の情報を歪め、汚い世論操作を憎む姿勢の持ち主です。(過去レスを探せば一目瞭然!。)
 その意味でも14番氏の最後の行は「日本語」に成って居ません(笑)。「CIA建ち?」「阿多?」、でも私には、04番のazX氏、07・11番の8rN氏、14番のQmy氏が同じ論調に観えますが、本当に同一人物かも・・。(大笑)。

 khlv氏、変な混ぜっ返しに負けず頑張って下さい。でも何か・・、孫崎氏本人が反論している気が、私はしてならないのですが・・、ね(笑)。

 ps、15番様、良い着眼点だと思います。特に普天間のご指摘はお見事です。ただ最後のニ行は(?)ですが・・。

 僭越な見解を述べ失礼致しました・・。


20. 2012年5月06日 22:20:32 : khIVpiP5sA
まあ孫崎氏が対米従属派のスポークスマンであるとまでは
言いませんが、「米国は小沢を首相にさせない」何故かを考えよう。
と言う場合、その米国とは、現オバマ政権=アメリカ政府を指すのか
それとも別のアメリカ(例:共和党+軍産複合体)なのか
もう少し明確にすべきだったと思うのです。
もし前者だとしたら、立派な内政干渉ですし
小沢氏自身そのものがそれを否定すると思います。
また孫崎氏本人ならば十分私の意図するところを
理解してくれると思う。

私はあえて阿修羅にコメントを寄せている人々の神経を
逆撫でする様なことを最近書いていますが、
ここでも実は問題提議が仕込まれているのです。
それはビン・ラディン殺害終了、イラク・アフガン戦の疲弊、
リーマンショック後の巨額の財政赤字、中露その他の台頭と多極化を
考えあわせれば、今後アメリカ軍はよりスリム化していくしかなく
2014年在日米軍のグアム撤退はより確実になっていくということであり
その時、旧来の左翼(彼らも対米従属派)も含めて、次世代の
新しい安全保障問題から避けて通れ無くなるだろうということです。

そうした政治的文脈をふまえ、
キイマンとなる小沢氏が対米自立派を唱えるなら、
どのように新たな安全保障を構築していこうとするのか
注目したいと思う。旧来の対米追従派は金で米軍を雇って
いればそれで良しだったが、対米自立派の立ち位置を取るなら
この極東地域で自ら体を張って貢献することを
余儀なくされると思います。


21. 2012年5月06日 22:46:39 : khIVpiP5sA
>>20の訂正
誤:この極東地域で自ら体を張って貢献することを
  余儀なくされると思います。

正:この極東地域で自ら体を張って安全を勝ち取ることを
  余儀なくされると思います。


22. 2012年5月07日 04:38:28 : DPJBoWgdpA
>>20
>>15さんの指摘どおり

今まで軍産複合体が弱体化した時期など無い
軍産複合体とオバマ政権や米民主党、CIA、共和党、そしてカーティス
線引きなんて曖昧だろ


だとすると
>「米国、小沢無罪後、野田首相の生き残り能力試されてる。小沢氏は過去20年間日本で最強の政治家。しかしカーチスは”小沢は決して首相になれない”と明言」。

カーチス予測の頑迷さはどこから来てるか。
「米国は小沢を首相にさせない」から。
何故かを考えよう。
==================
何もおかしいところは無い
一行づつしか頭入らんのか
==================
ラムズフェルドは軍をスリム化させて新しい金儲けしたいだけだし
その分は、日本に物理的にも経済的にもキッチリ負担させるつもり

中露その他の台頭と多極化というが
アメリカはロシアで反プーチン運動を仕掛けるのに成功してる(プーチンにはショックだったろう。ナチスの真似して親衛隊まで作り磐石のはずがw)
そう簡単に「多極化」させてくれない

それにアメリカが「イラク・アフガン戦の疲弊、リーマンショック後の巨額の財政赤字」
という状況からから脱却したいなら中国に頼らざるを得ない
共和党が政権とっても掌返して接近する

国の経済というのも安全保障で
その面で日本は明らかにアメリカの仮想敵国
もっとやわらかい言い方をすればライバル

ホント、いくつもの解釈ができる。。。
===============================
この投稿では後半部分こそ大事
カーティス云々という詰まらん事で文句言われりゃ
工作員認定もしたくなるというもの

この投稿で敢えて異議を唱えるなら
>日本凋落30年に韓国は一人当たりGDPで日本を抜く
ここ

韓国は今現状、日本より疲弊していると思う
将来も明るくはないでしょ


23. 2012年5月07日 13:32:54 : khIVpiP5sA
>>22
"アメリカが「イラク・アフガン戦の疲弊、リーマンショック後の巨額の財政赤字」
という状況からから脱却したいなら中国に頼らざるを得ない
共和党が政権とっても掌返して接近する〜"

基本的に米中間で今後の環太平洋の安全保障問題が
話し合われていると思われる。何度も。
だから冗談で中国側高官がハワイを境界線にして
アメリカと中国太平洋を二分割して統治しようと言ったとかで
騒ぎにもなった。しかしTPPの参加要請が米側から出てきた
ことから判断して、中国側に大きく依存するという選択肢は無いと思う。
TPPを解釈すれば環太平洋経済ブロックの構築だし、
日本の輸入タンカーなどが中国の意図的な海上臨検などで
閉ざされてしまえば輸出入は停止。TPPの牽引役として
米側が期待する役割を日本は果たせなくなり、
米側から見た利害に反する。

次に推論などではなく、現実に在日米軍がグアム移転にするプログラム
が見落とされている。グアム移転は司令部だけでなく海兵隊ヘリ部隊、
地上戦闘部隊、迫撃砲部隊、補給部隊など全てが予定されている。
将来的に軍事的空白地帯が生じるのは必定。

「 普天間基地のグアム移転の可能性について」 伊波洋一(宜野湾市長)
http://www.city.ginowan.okinawa.jp/2556/2581/2582/37840/37844.html
この「グアム統合軍事開発計画」について、宜野湾市としては普天間基地の
海兵隊ヘリ部隊がグアムに移転する計画であるとしてきたが、前メア米国沖
縄総領事は、紙切れにすぎないと言い、司令部機能だけがグアムに行くのだ
と主張した。しかし、この三年間この計画に沿ってすべてが進行しており、
先週11月20日に、同計画に沿った「沖縄からグアムおよび北マリアナ・テニ
アンへの海兵隊移転の環境影響評価/海外環境影響評価書ドラフト」が公開
された。ドラフトは、9巻からなり、約8100ページに及ぶが,概要版(Exec
utive Summary)、及び第二巻「グアムへの海兵隊移転」と第三巻「テニアン
への海兵隊訓練移転」において、沖縄からの海兵隊移転の詳細が記述されて
いる。海兵隊ヘリ部隊だけでなく、地上戦闘部隊や迫撃砲部隊、補給部隊ま
でグアムに行くことになっている。

TPPとグアム移転という、ごく限られた二つの視点からでも
日本が将来的に新たな日米同盟の構築を余儀なくされることは予想できる。
この軍事的空白地帯を安全にコントロールするのは、アメリカでもなく
中国でもなく、日本がやらざるを得ないと思われる。
したがってアメリカ政府としては対米自立派としての小沢氏を
有能と判断すれば政治的抹殺に走るとは思われない。
結論は変わらない。


24. 2012年5月07日 14:00:13 : khIVpiP5sA
個人的にはTPP参加の賛否は決めかねる。
しかし仮に対米従属派の主導で参加するなら止めて貰いたい。
日本経済が大打撃をこうむる可能性の方が高いからである。
その意味でも小沢氏の復権が待ち望まれる。

25. 2012年5月08日 00:28:03 : fsiXUQ4SdQ
 07,11,14,19さん以外は大変勉強になりました。
孫崎さんは、「アメリカが小沢さんを総理にさせない」と言った理由はなぜか皆で考えよう、と提起しているのだから、kyIVpP5sAさんの発言に対して怒るはずは無いと思いました。19>はよほど孫崎さんに恨みがある人でしょう。
ただky>は、あめりかは、小沢さんを20年来一番力のある政治家と見ているので、抹殺したりしないだろう、と言われますが、それならどうして冤罪を創ってまで貶めたのでしょう(日本の従米政治家に命令したのではないですか?)それとも従米政治家の大臣達が、気を利かせたのでしょうか。政権交代で、自分達を今の地位に着かせてくれた恩人を裏切ってまで、自分のいまの地位を守りたい人たちは可哀想なひとです。

 国会でこの阿修羅のような知性のある討論がなされればよいのに。 
 次世代の新しい安保も。 小沢さんは、国連中心でしょうか。私も今は、抑止力としての核も日本は持つ事ができない(国民感情からも)とおもいますので、国連中心で良いと思います(一個人の意見です。)どこの国からもうらまれません。しかし、核に次ぐ兵器は持っておいたほうが良いと思います。


26. 2012年5月08日 05:03:13 : khIVpiP5sA
>>25
この掲示板で最初にG・カーチス〜竹崎最高裁長官
〜江田五月の謀略を疑ったのは一市民氏の投稿であり、
自分もそれについては相当書きました。だから気持ちはよく分かるし
アメリカ発の謀略を疑って当然です。

しかしながら、冷静に考えればCIA協力者とされる
末端のG・カーチス氏とは本当にアメリカという超大国の政府代表者に
匹敵するような、国家的意志を体現する人物なのでしょうか?
そういう疑問が出てきます。恐らく世界戦略観の異なる複数の勢力が
絡み合って超複雑な内部世界を作り上げているのがアメリカ国家であり、
カーチスもその何処かと繋がりを持っている一人に過ぎないのではないか。
そう考えるのは不自然でしょうか?

だから私は孫崎氏が使っている曖昧なアメリカという「主語」を
アメリカ政府(現オバマ政権)とその他勢力にまず分割して考え
とりあえず前者の世界戦略に照らして、小沢氏の政治的抹殺を謀るような
動機が見あたらないと言っているだけです。
※その他の勢力には政治的抹殺の動機があるかもしれません。

アメリカ政府の環太平洋地域における世界戦略についていえば、
現在、親CIA、反CIA側の双方の国際政治ジャーナリスト達が
一致して指摘しているのは、アメリカ政府は海兵隊の辺野古移転を
諦めかけており、グアムに司令部ごと主力を移し、
後は周辺の米軍基地に分散するだろうということです。
※正しければ将来的に極東地域には軍事的空白が生まれます。
そして更にもう一つは、本来、安全保障と表裏一体であるべき
TPPにも参加しろと言っている事です。

これが何を意味するか、お分かりでしょうか?
アメリカ政府は極東地域の安全は日本が自分達で責任持って守れ。
その上で、米・豪・日で環太平洋経済ブロック・TPPを作って
中国を牽制するから参加しろと言ってる訳です。

このようなポスト日米安保とも言うべき時代に突入すると、
それなりの政治家がいないとアメリカ政府としても日本を
同盟国として信頼できないと思います。自民党や石原・亀井両氏(?)
それに橋下氏すら最近になって憲法改正の動きを見せ始めましたが、
これまで日本が深刻に考えずにすんだ安全保障の問題を今後、
突きつけられる訳ですから、ある意味では仕方がありません。
当然、小沢氏もその潜在的可能性を持つ一人だし、
仮に親中であっても政治的に抹殺する程のメリットはない。
今後は単なる対米追従ではなく、むしろ自立し責任を持てる
政治家が求められると思います。

では誰が今回の謀略を仕組んだのかということですが
愚説を披露すると余りにも長くなり過ぎるので
あるジャーナリストの指摘を引用して終わります。
参考にしてみて下さい。
--------------------------------------------------------------------------------------
日本人は「米国は日本を支配し続けたいのだ」と考えがちだが、
これは、官僚機構が自分たちの策略を人々に悟らせないために
歪曲された考え方だ。官僚機構の傘下にある学界やマスコミの
人々の多くが、歪曲された考えを無自覚のうちに信奉している。
米政府は、日本を支配したいと考えていない(日本市場で米企
業を儲けさせたいとは考えているだろうが)。日本の権力機構が、
支配された体制下でしか権力を維持できない(さもないと政界に
権力を奪われる「民主化」が起きてしまう)。そのため日本では、
支配者の実態を欠いた「被支配体制」だけが、戦後60年間ずっ
と演出されている。
http://tanakanews.com/120222japan.htm


27. 2012年5月08日 23:02:46 : CYTHr3gfWc
>26 

昨日、政治にも問題があるとの報道があったけれども、明確さが乏しいので問題発生を起こし、裁判所はあのとおりという一種のマッチポンプが出てくる。

日経CNBCで小沢さんが述べたのもそういう意味もあるだろう。具体的な案件の司法的問題を彼らが迎合行為の習慣のように起こすのは、対象の関係性においてなにかを意図的に欠くという行為状況があるからで、偏向官僚などどう解釈し行動するかなどは自明に近いことだ、少なくともそう懸念するはずである、まともに検討していて変な状況はなくしたいと考えるであろうか妬け太り志向もあるらしいしね。


28. 2012年5月09日 00:35:21 : khIVpiP5sA
>>27
難しい言葉遣いですね。間違っているかもしれないけど、
支配する主体は存在しないが、官僚達はあたかもそれが存在するかの如く
演出し、(存在しない)支配者の下僕として権力を行使する。
みたいな感じですか。

私の場合はごく分かり易く言うと
天皇を利用していた官僚達が、いまはアメリカを利用している
という風に思っています。対米追従モドキというか擬態を演じている。


29. 2012年5月09日 01:02:29 : khIVpiP5sA
(存在しない)支配者=検察審査会なんて。

30. 2012年5月09日 06:41:30 : ObnzX9gnP6

25様、19番です。何か私のコメントを誤解された様ですが、私は別に孫崎氏に恨みなど毛頭持ち合わせては居りません。氏のツィッターを拝読し、多少の異論を持つ程度の者です。
 むしろ01番からのKhlV氏が書く見解に、「アホ」「笑える」「工作員」と罵倒する輩の発言こそ、孫崎氏を卑しめる(代弁者として)結果になると申し上げたかっただけですよ。結果的にすっかり静かになりましたから、良しとして頂ければ幸いですが・・。

 しかしKhlV氏も実に良く分析されている。私も26番で紹介された「田中宇」氏の見解を初めて知りましたが、特に「官僚支配層が在日米軍の占領状態を利用している」の意見は、私も従来から全く同じだっただけに本当に驚きを感じた者です。

 故に27番でKhlV氏が「官僚(当時は軍人)が天皇を利用し、今は官僚がアメリカを利用している」の見解にも全く同意するのです。
 実際にアメリカの意向を正しかろうと歪めようと、官僚とその鼻薬が効いた在日CIAが、「本国の意向だ」と嘘をつけば、「財界」「政界」の多くはそれを信用すし、マスコミもそれに従う事は目に見えている話でも有りましょう。

 しかし今日の全世界を覆う大不況時には、こんな「腐敗官僚」の歪んだ政策決定など、既に「許し難い害毒」と成り果てていると申せます。そんな「腐敗官僚と迎合するCIA調査員」が、アメリカ本国から重視される筈が無い話ですよ。
 
 それはアメリカの本音こそ、「日本の反米感情悪化」を最も嫌い恐れている事だからです。現在でも続く、日本の腐敗官僚が目論み続ける「官僚独裁治世」は、日本の政治家から決断力を奪い、政党の「低レベル化」に拍車を駆け、全世界の実情を無視した「官僚利権構造」のみに動いている事は、2009年の政権交代の結果、既に白日の下に晒されています。

 そんな異常さなど、既にアメリカ政府も気付いていますよ。昨日の日刊ゲンダイに掲載されていた「ノダべた褒め米紙、手のひら返し」の記事でも書かれていますが、ホワイト・ハウスも既に野田総理を諦めている事がその証しです。
 要するに今の高級官僚や過去の自民党政権が、アメリカや全世界の期待する「日本の消費拡大」と言うまともな政策を何一つ出来なかった事の理由こそ、「腐敗官僚依存型政治」その物である事実にアメリカも既に気付いたからです。

 「鳩山・菅・野田」総理もまたアメリカ及び全世界の期待を裏切って来た。その理由こそ「官僚腐敗構造の延命」が根底に潜んでいたと言う意味で・・。

 これは在日CIA調査員が「嘘」の報告を、既得権維持を謀る腐敗官僚の意図を汲んで本国に送っていた為であり、その一つが誤った「小沢一郎評価」であった事は疑う余地も有りません。そう考えている私が、KhlV氏の書く一連の見解に強く同意を示すのも同然でしょう。

 従ってこの板のテーマでもある、「米国は小沢を首相にさせない」と言ったG・カーチスの発言こそ明らかな矛盾(嘘・若しくは誤った報告を上げた証明)であり、KhlV氏が01番で、カーチスの意見がアメリカを代表する言葉とは思えないと言う主旨は、むしろ当然な見解であったと私も同意するのです。

 その理解の上で、「小沢一郎」が語って来た従来から主張を比べれば、今後の「対米関係」の有り様も見えて来ますし、そして腐敗官僚が在日CIAを利用し、「小沢抹殺」に動いた本質も同根である実態が浮き上がって来るのです。

 私はこの板のテーマとKhlV氏の数多くのコメントから、その様に理解しますが皆様は如何ですか?。
 


31. 2012年5月09日 12:39:23 : khIVpiP5sA
私も孫崎氏を貶めるつもりは毛頭ないですね。
孫崎氏の分析能力はとても素人が及ぶ範囲ではないし、尊敬していますよ。
とりわけ2010年, 尖閣諸島問題の当時に、彼が2005年の2+2合意において、
日米安保体制はより空洞化に向かったという事実を暴露した功績は大きい。
島嶼部(尖閣諸島)は米軍が出動できない地域なんて、
皆、知らなかったのでは無いですかね。

ただ、視点の取り方が私とか>>30さん、田中宇氏と少し違う。
誤解かもしれませんが、孫崎氏はどちらかというと
アメリカの強権自体を諸悪の根源のように捉えているのでは無いですかね。
※それ自体一般論として避けられないし、否定もしない。

それに対して我々の場合は、むしろアメリカと日本の中間に存在する
対米追従派の官僚や在日CIA、産軍複合体の安保利権マフィアの方に
注目していて、彼らが日本とアメリカの双方を利己的な目的で
情報操作していることが問題を生んでいるのではないかと考えている訳です。
その視点の違いがG・カーチス氏をどう捉えるかという箇所に出てくる。

で、小沢氏なんですが、今までのインタビューを聞いた範囲では
彼もまたアメリカ政府そのものを非難している訳ではないですね。
ブッシュJr.は頭が悪いみたいなことは言ってますが、
米軍再編成の大きな流れは止めようが無いし、
日本は自分達自身で安全保障問題をやらないといけないとか、
基本的にはTPPに賛成しているみたいな事を語っています。
彼は親中派であっても反米派ではないし、
アメリカ政府と信頼関係を築くことは十分可能だと言っています。
強制起訴事件がなければ、今頃、ヒラリー・クリントンあたりと
会談していても少しもおかしくない政治家でしょう。
ですから、私は一刻も早く、小沢氏が政権中枢に復帰して
それをやって欲しいのです。

小沢氏の対米自立路線と、アメリカ政府が日本に望んでいる
新たな日米同盟関係との間に、それほど深刻な対立があるとは思えないし
もし両者の間で直接的な合意が生まれれば、その時こそ、
対米追従派の官僚体制を瓦解させることができると思うからです。
彼らはもう用済みになるのです。それが彼らが小沢氏を恐れる
最大の理由ではないでしょうか。※政権交代当初の普天間問題の迷走は
じつは彼らのアキレス腱に間接的に触れていたわけで、
あれが逆鱗に触れたことは間違いない。

"日本では、支配者の実態を欠いた「被支配体制」だけが、
戦後60年間ずっと演出されている"というのは田中宇氏の至言ですが、
おそらく小沢氏も認識を同じくしていると思います。

※このページはUPされてから、かなり時間が経過したので
閲覧者はもう殆どいないと思うが、万一、奇特な方がいらして
議論に参加されるのでしたら、どうぞ。


32. 2012年5月10日 02:08:15 : ObnzX9gnP6

khlv氏、本当に私と同感のコメントをお書きになられますね(驚)。私も孫崎氏が今まで書いて来たツィッター内容から、「アメリカ支配体制を諸悪の根源と観ている。」と感じていた者です。

 特に「ゾルゲ事件、アメリカ共産党関与説」では、その典型が感じられました。その上でこの板が持つ意味を考えると、khlv氏に浴びせられた数多くの暴論がむしろ、アメリカ側から見限られた民主党の「焦り」にも感じられて来るのです。
 そしてアメリカ側の、小沢政権への期待が感じられた故に、民主主流派(野田・菅・前原・仙石等)に拠る「控訴」が為されたのでは、とも想えて来たほどです。

 ただこんな出鱈目裁判で政治を壟断する、歪んだ官僚腐敗体制が今の世界情勢で許される筈も無く、いずれ強力な反動が起きると私は考えています。
 そしてその責任が国民に来ないよう、私は常に一人一人の国民が監視するべきと想います。マスコミが本来のジャーナリズムを失った今、阿修羅に集う人々の使命は重いと思います。(僭越ながら私も含めて・・。)

 しかしこの「阿修羅掲示板」には、貴殿も含め非常に優れた方々が居ますね。「天橋立愚痴人間氏」「日高見連邦共和国氏」「お子茶魔氏」「阿闍梨氏」・・。

 本当に驚きを感じて居る次第です。私も多くの衆議員政治家に、この「阿修羅掲示板」を紹介しています。
 彼らの下らないプライドと本質的な勉強不足こそ、今日の腐敗官僚独裁体制を作らせた原因と考えて居ますので、ささやかながらの私の「世直し」の積りで・・。

 


33. 2012年5月10日 13:01:50 : khIVpiP5sA
>>32
今日、あいば達也氏の新しいブログ記事が投稿されましたが
見方は基本的に孫崎氏と同じですね。
多くの人達が今回の強制起訴事件をロッキード事件と
オーバーラップさせて考え始めていて、
それ自体は間違ってないと思う。
日米関係の根幹にかかわる問題が、この事件の背後に
隠されていると考えないと理解不能です。

「小沢は意に介さず内閣総理大臣を勝ち取るべし!」 
http://www.asyura2.com/12/senkyo129/msg/871.html

ただ今まで書いて来たように、
これが米国の一方的な意志かといえば疑問がある。
またその米国が米国政府、すなわちオバマ政権を指すのか
というと更に分からなくなる。
また仮に、孫崎、あいば両氏の想定しているような
米国の一方的な意志だとしても、
その動機が具体的に何なのかが、さっぱり分からない。

そもそも小沢一郎という政治家が米国側から
どう認識されているか、我々には情報が無いのですが
信頼に値するヒントが全く無い訳ではない。
断片的な抜粋文をダウンロードしただけで、全文はまだ未読ですが、
元NHKワシントン支局長で、かなりCIA人脈よりと思われる
手嶋龍一氏の書いた「たそがれゆく日米同盟」という小説に
米国側がオザワ問題を検討する場面が出てくる(らしい)です。
これは興味深かったです。
※小説の形式をとっているが著者が手嶋氏だけに
虚実を織り交ぜて書いている可能性は有り。

------------------------------------------------------------------------------------------------------
『たそがれゆく日米同盟』手嶋龍一著より抜粋
「日米同盟から国連の集団安全保障ヘ。こんなオザワの主張は、アメリカ
の戦略理論家たちの疑念を呼び醒まさずにはおかなかった。クリントン民
主党政権にあって安全保障政策の立案に関わっていたジョセフ・ナイ、
カート・キャンベル、エズラ・ボーゲル、それに共和党のリチャード・アー
ミテージらが一堂に集まって『オザワ問題』を検討する場に居合わせたこと
があった。戦後日本に初めて出現した戦略上の提言で、オザワは日米安保体
制から静かに離脱し、国連の集団安全保障機能に軸足を移そうとしている。
東アジアの安全保障に通じた戦略のプロフェッショナルたちは、豪腕と評さ
れるこの政治家のなかに、故ド・ゴール仏大統領のように対米自立を模索す
る『隠れゴーリスト』の影がちらつくのを見逃さなかった。」
------------------------------------------------------------------------------------------------------

ゴーリストというのはド・ゴール主義者の意味で、
対米自立主義者を指しているそうですが、
ド・ゴールと小沢一郎を結びつけて考えるようなセンスが
ちょっと分からない。これ読んで思ったのですが
小沢氏は議会制民主主義を日本に定着させるには
官僚主導体制から脱しなくてはいけないと言っている訳で、
その官僚達が対米従属の擬態を続けていることの方が
異常であって、それを否定したら「隠れゴーリスト」になって
危険だというロジックはおかしいですよ。
それに小沢氏はそんなに過激じゃない。
どう思いますか。

たかだか小説じゃないかと笑ってしまえば
それで終わりですが、米国側も旧体制人脈と新体制人脈との
間に意識の開きがあるような気がして仕方がないです。
この辺、オバマ大統領に直接聞いてみたい気がします。


34. 2012年5月10日 16:55:14 : ObnzX9gnP6
 khlv様、申し訳無いが私は未だ、ご紹介の「手嶋著・たそがれゆく日米同盟」を読んで居りません。ただ貴殿が抜粋した内容から推察するのは、「小沢一郎を誤解した理由の意味では頷ける物がある、」と言う事でしょう。

 「ゴーリスト」は私も良く知って居ります。アメリカがこのフランス大統領やその信奉者たちから、過去どれほど痛い目に遭わされたかを。
 ベトナム戦争とパリ和平会談、金本位制の崩壊やユーロ主導など、アメリカ金融界・産軍複合体・政界ばかりか国民まで、戦後のアメリカに最も大きな混乱を与えた、と言う意味では旧ソ連や中国以上だと私も思っていますから・・。

 そうでしたか、この「キーワード」を在日CIAたちは用いましたか。それなら「アメリカ政界」の「小沢一郎」に対する反応も頷ける物が有る・・。本当の小沢先生はそれとは全く逆なのですがね・・。小沢一郎の姿勢は貴殿もご指摘なさった様に、「腐敗官僚独裁体制の打破」がその本質です。
 日米同盟を蔑ろにするほど愚かでは無く、むしろ「平和憲法下で如何に日米同盟の強化を考えるか」が彼の持つ本質です。

 それを総て嫌がり妨害し、「官僚利権構造」を維持したがる「官僚」「財界」や「自民党」などが、この世界経済をも救う日本の改革を阻止しているのですよ。

 現在の「世界不況」は、日本の溜め込んだ天文学的な「貿易黒字」が世界に還流しない事が原因です。その結果、「円高・ドル安」「ユーロ危機」「雇用不安」「資本流出」「資源価格の高騰」などが引き起こされているのです。「TPP」ははまさに、その「消費を増やさない日本」への圧力です。

 しかし今の日本が「消費拡大」へ動くでしょうか。例え安い輸入品が出回っても却ってデフレに拍車が掛かり、実質的な経済は更に落ち込むばかりか国内産業の死滅へと導くでしょう。要するに今の日本が陥っている大不況は「政治・政策不況」なのです。「政府・官僚」のふざけた姿勢に、全国民が無意識に「自己防衛の節約」をして居るのが実態なのですから。

 これを馬鹿な官僚共や政府は「消費税増税」を始めとして、様々な税収策で尚も巻き上げようとしている。早い話、「頭の良い筈の高級官僚」が誰も景気刺激策の一つも立案出来ないのですよ。先ず自分たちの利権保守が優先して・・。

 「天下り」「公共事業」「許認可」「原発利権」等々、これらを総て守った上で、尚且つ世界経済を立て直すほどの景気刺激策を考えるなど、先ず「神様」でも無理ですね。それらの利権と縁の無い唯一のリーダー、「小沢一郎」しか不可能なのですよ。だから私は小沢一郎を支持するのです。

 党利・党略しか考えない「自民・公明」は論外、理念を形骸化させた社民・共産はゴミ化し、権力の甘い汁に酔った「民主主流派」も既に犯罪者へ堕ちました。
 アメリカはこの唯一とも言える、「まともな政治家」を見損なったのです。腐敗官僚に抱き込まれた、愚かな在日CIAの偽情報(ゴーリスト)で・・。

 私はアメリカを読む時、「四つの顔」が有ると思っています。
 その第一は「国民の顔」。要するに「雇用」「産業の労働界」「一般市民の声」です。第二は「アメリカ政府の顔」。民主党政権・共和党政権、共に主張や対外姿勢が異なります。第三に「財界の顔」。これは「原油価格」や「安全保障」、「TPPなどの国際ルール」などに現れて来ます。そして最後は「影の顔」。良く「イルミナティー」等と表現されますが「ユダヤ金融界」の事です。

 これらの動きは総て一つでは有りません。ただお互いがダメージを与えない様に監視し合っては居ますが・・。ただ間違い無く言える事は、アメリカの「財界」「金融界」は日本の敵では有りません。
 むしろ世界最大の味方です。何故ならば「日本崩壊」は自分たちの体制をも損ないかねないからです。信じるかどうかは別ですが・・。ただキーワードは「ドルを買い支える日本」を考えればお解りか、と・・。

 そして我々が常に意識して置かねばならない事は、「アメリカも万能ではない」事です。結構重要な所で大きなミスします。今回の「小沢評価」などはその良い例でしょう。
 ただその修正も驚くほど早い!。何処かの国とは大違い(笑)!。「掌が返る」と言っても過言では有りません。優れた洞察力を持つリーダー教育が行き届いて居るからでしょうね。本当に羨ましいほどです。

 その意味で我が国は先ず勝てませんな(苦笑)。教育姿勢と頭の出来が違い過ぎます。太平洋戦争で負けたのも、この本質的な「戦略観」の違いですよ。40年以上戦争を研究して来て、私の出した結論は「物量」でも無ければ「兵器の質」でも無く、この「戦略観」だったと思っている次第です。
 
 確かに日米同盟は新たな局面と成って居ります。それは21世紀の軍事戦略が、「無人化」と「ステルス化」に進んでいる事です。当然ながら「海兵隊」もその流れからは逃れられません。「普天間」問題はその一つと成っています。20年も前の「自民党との合意」からは、既に本質が一変していると私は考えています。

 khlv殿は如何お考えになられますか?。


35. 2012年5月10日 23:45:05 : khIVpiP5sA
>>34
私も先日発注したばかりで、
手嶋氏の小説はまだ読んでないのですが、
2006年発刊ですから、多分、ブッシュJr.時代を背景にしていると思う。
それに議論のなかで国連の集団安全保障を問題にしているのは
イラク戦争をモデルとした戦争が舞台になっているのでしょう。
たしか小沢氏も昨年のインタビューでも、当時のブッシュJr.政権の
米国単独のイラク攻撃を非難していますから整合性も有ります。

ただ、それをもって"東アジアの安全保障に通じた戦略のプロフェッショナルたち"が
オザワを日米同盟から離脱しようとする「隠れゴーリスト」として
警戒したという話は日本人から見ると感覚的にズレているしおかしい。
これがもし事実に近いのなら、ジョセフ・ナイらは誤解しています。
小沢氏を読み誤っていると思う。
彼は1993年の「日本改造計画」において次のように書いています。
http://www.asyura2.com/10/senkyo83/msg/289.html
-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------
アメリカは、地域紛争の処理に積極的にかかわっていく決意をしているだけでなく、
国連の集団安全保障機能の強化、すなわち国連主導の新世界秩序システムの構築を
考えていることは間違いない。

このように、日本の周辺国が日本の単独行動を警戒し、最も関係を重視すべきアメ
リカが世界の平和維持に積極的であることを考慮すれば、日本がとるべき平和貢献
の道は自ずから明らかになる。

アメリカとの共同歩調こそ、日本が世界平和に貢献するための最も合理的かつ効率
的な方策なのである。(P116)
-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------

ブッシュJr.の時代というのは米国を中心とした新世界秩序構想の
イデオロギーが支配的で、国連主導の新世界秩序の構築なんか糞喰らえ
という感じだったと思いますが、将来的にはどちらが主流になるかは
分かりません。ただ"東アジアの安全保障に通じた戦略のプロフェッショナルたち"が
当時どういう認識を持っていたのか、なんとなく雰囲気は伝わって来ますね。
そしてそれは、実は今もあまり変わってないのではないのでは?という気がします。
小沢氏の政治的抹殺の動機を探っていくと、どうも意識のズレ、
違和感を感じてしまう。一言で言えば古い感じ。
※まあ別の情報に照らしてみないと分かりませんが、
他の動機としては政権交代当初の普天間問題の迷走も考えられます。
降って湧いたようなアレさえなければ、
グアム移転への急展開も無く、もっと緩やかになっていたはずですから。
日米双方の旧体制派の逆鱗に触れた可能性は大ありです。
自分が米国側高官だったら完全にブチ切れますね。

ではなぜ、手嶋氏の小説を信頼に値するヒントとして
取り上げたのかと言うと、この人は人脈の確かさ、情報の信憑性に加えて
非常に鋭い洞察力を持っているからです。

例えば、>>34さんが言われる日米同盟の新たな局面として、手嶋氏は
沖縄の在日米軍は将来的にグアムどころかオーストラリアまで
撤退するだろうという予測を立てています。
現在そこまで読んでいるのは、この人ぐらいじゃないですかね。
http://www.ryuichiteshima.com/archives/2012/a01GQJapan2.php
田原総一郎クラスだと在日米軍5000人がグアム、4000人が豪、
ハワイへ−日米合意 グアム移転費負担ぐらいで話が終わってしまう。
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20120208/298620/
注目すべきだと思います。

日米安保体制から静かに離脱しようとしているのは
オザワではなくアメリカの方だったということで、
手嶋氏も悲観しているところですが、
本当なら産經新聞など、もっと深刻にならないといけない。
小沢控訴の話どころじゃ無い筈です(笑)
もはや対米従属派が主張してきた「米軍が日本を守ってくれている」という
大前提が崩壊しつつあるわけで、完全に本質を見誤っていると思う。

※しかしこの展開、どうしましょうか? 
我ながら良くも飽きずにという気が・・・・w


36. 2012年5月11日 02:20:48 : ObnzX9gnP6

khlv様、良いのではないでしょうか?(笑)。変な混ぜ返しも受けず、こうして我々だけがまったりと防衛政策を論じ合うのも・・(笑)。対立軸も無くお互いの認識や情報を交換し合えるのも、「阿修羅」での醍醐味と言うものでしょう・・。

 しかし私は、多くの人が不安がる「沖縄海兵隊移転化計画」を、直ちに「日米安保希薄化」とは到底理解出来ないのです。
 ただ確かに「鳩山・小沢民主党政権」が誕生した時に、私は「防衛・外交がこの政権のアキレス腱である」と知人の民主党議員にも言ったほどですが、どうもそこを自民・防衛官僚・在日CIAに突かれましたね。

 「普天間問題」はその「踏み絵」でしょう。本当は鳩山政権もそこを上手く説明すべきだったのですが、総理自らまず先に「移転有き」で対応してしまった。
 母親からの政治献金を問題視され、落ち着いた対応策が練れない内に「打たれ弱さ」を露呈した事が、「鳩山・小沢」に最悪の事態を招いてしまったのですね。そこを在日CIAに利用され、菅・野田政権誕生の道を作られたのでしょう。

 それと私は海兵隊の、「グワム移転・オーストラリア展開」には全く疑問を持ちません。それは「日本・韓国・台湾」のシーレーンを観れば解るからです。
 中国に因る「南沙諸島」問題や、「海南島」に展開する中国海軍が「南シナ海制圧」の動きに出た場合、三国のシーレーンがマラッカ海峡(マレーシア・スマトラ間)」から「ロンボク海峡(ジャワ・バリ島間)」へと変更される事は自明の理なのです。スマトラ・ジャワ間のスンダ海峡は現在「クラカトア島」が噴火中で重要航路には不向きな為です。

 その場合に最も重視する事は「海賊対策」であり、インドネシア沿岸部を警戒する事こそ「米海兵隊」の主任務と成りましょう。逆に沖縄で固定化する方が戦力の「遊兵化」を招き、インド洋への展開もアジア側から難しくなるのです。
 オーストラリア・ダーウィンの位置をご覧ください。見事にインド洋からロンボク海峡の中央に位置してますよ。

 その費用負担を嫌がる事は、むしろ逆に日本経済の首を絞める様な物。海上自衛隊を出動させる事が論外なら、これもまた「日米安保の発展的拡大」と捉えますね。
 その意味でアメリカのアジア政策に変動は有りません。国際戦略が解らない我が国の政府へ、「アジア戦力を弱めるぞ、」と脅して費用負担を要求する、アメリカ側の使い古された常套手段です(笑)。

 「日米安保」の本質はアメリカが日本を守るのでは無く、「極東アジアに於ける安全保障の拠点に日本が最適」だと言う事です。その結果として「日本が守られている」と考えるべきです。
 また我が国の自衛隊は何兆円もの予算を遣おうと、戦争には到底使い物には成りません。「高齢化(平均年齢45歳!)」「備蓄弾薬の量」「兵器の互換性」等々、少し分析すればその理由は幾らでも挙げられます。一か月も戦い続けられませんから・・(笑)。

 アメリカからの補給が在って、始めて我が国の自衛隊は戦力となるのです。日本の持つ真の防衛力とは、その強大な「経済力」「世界に例の無い憲法九条の国是」と「異常なまでの平和的な国民性」です。「空母を持ちたい」「原潜が欲しい」などはその本質を知らない者の言葉ですね。それでも持たない国だからこそアメリカは、極東アジアに厳然とした「戦争抑止力」を維持出来ていると言えましょう。

 ロシア(旧ソ連)に中国の二大超大国と隣接しながら、60年以上も続いたこの平和維持の態勢を、アメリカが自ら壊すなど有り得ません。今まで築いて来た総ての努力(予算・犠牲者・投下資本・経済的影響力)を水泡に帰す様な物だからです。
 その基本戦略を日本の政治家が歪めない限り、「村山」だろうが「細川」であろうともアメリカは拘らないのです。その意味で、「小沢一郎」に対しては明らかな「意図」が見えて来ます。

 私はそれほど「日米関係」が「小沢一郎」で悪化するとは思えません。むしろ変な報告を上げて、日本国民に「反米感情(アメポチと言う蔑視に代表される)」を抱かせる方が遥かにマイナスだと思いますがね・・。
 khlv氏は如何お考えになられますか?。


37. 2012年5月11日 20:03:35 : khIVpiP5sA
>>36
たしかに瞬間、瞬間のトピックに流されるより
こういう展開になるのも良いと思いますね。
ただ私は、謀略と思われる強制起訴事件の理由が
どうしても腑に落ちなくて、素人なりに考え続けた挙げ句、
偶々ここまで来てしまっただけであり、防衛政策など語れるような
能力はありません。それをご理解いただいた上で
お付き合い下さい。

それで、沖縄海兵隊移転化計画を、ただちに日米安保希薄化と
捉える必要は無いのではないかというご指摘ですが、
中長期的にはそうかもしれませんが、短期的には問題があると
思います。私は田中宇氏が言うように「米軍は日本の防衛を任務としていないが、
沖縄に米軍が駐留すること自体が、外国軍に日本を攻撃することを躊躇させ、
間接的に日本の防衛に貢献しているから良いんだ、というのが米側(駐留)
の理屈だ」という見方が正しいと考えていますから、
物理的に沖縄から米軍が消えてしまうと、やはり
空洞化を生じると思います。具体的に言えば2010年の尖閣諸島問題を
思い起こして頂ければ十分でしょう。

国民意識においても、在日米軍が日本を守ってくれる筈なのに、
自衛隊が防衛するだけなら、いったい何の為に金を払っているのだ?
という疑問がより尖鋭的に出てくると思います。したがって、
グアム移転と日本の新たな防衛政策の構築は、国民のコンセンサスを
伴いながら緩やかに同時に行われるべきだったのです。
おそらく米国側でもそう考えていたと思います。

ところが、普天間問題が持ち上がって来た為に、2014年に予定されていた
辺野古移転がほぼ不可能になり、グアム移転へと変更を余儀なくされてしまった。
新たな米軍再編化計画だけが突出してしまったのです。
もしこのまま日本側の対応が遅れれば、軍事的な空白すら
生じるのではないでしょうか。

亀井氏が突然、石原新党の結党を言い出したり、
自民党が新憲法改正案を提出したりという動きは、
阿修羅ではただの馬鹿げた右傾化として黙殺されていますが、
実際は新たな防衛政策の構築に迫られているからだと思います。
民主党がここで何もできなければ終わりでしょう。

私はそう考えた上で、将来的な防衛政策の責任者、統治者として
潜在的可能性を持っている小沢氏を米国側が謀略によって
政治的に抹殺してしまう程のメリットは無いだろうとしたのですが、
もしかしたら、ここでカーチス氏が”小沢は決して首相になれない”と明言した
意味を再び考え直さなくてはならないのかも知れません。
執拗に小沢氏を封印しようとする意図を更に
問うていきたいと思います。

ジョセフ・ナイ氏らは、やはり手嶋氏の小説にあるように
以前から小沢一郎という政治家を相当研究しており、警戒しているようです。
彼らが、現オバマ政権とどのような関係にあるのかが問題です。


38. 2012年5月12日 00:31:50 : ObnzX9gnP6

  khlv氏、「防衛政策を語れる能力などない」とご謙遜めされるな。実に鋭いご指摘では有りませんか。本当に驚きました。
 短期的な防衛体制の弱体化懸念や、国民意識の不安醸成に関する論述、日本政府の米軍再編への対応遅れなど、この阿修羅でも直ぐにこれを指摘出来る人は五指にも満たないでしょう。
 
 貴殿のご指摘なさった三点こそ、我が国政府(自民も含む)の致命的欠陥だと私も同感なのです。実はこれを懸念し、昨年の四月に「小沢先生」へ「景気刺激・防衛対策」のレポートを、15枚ほど書き送った事が有ります。
 そして僅か三日でお礼状が届きましたが、その中に盛り込んだのが貴殿ご指摘の「在日米軍再編に対する我が国の防衛政策」でした。
  
 失礼ながら中身は申せませんが、強制起訴に拠る代表選への断念が、結果的に日米同盟を大きく損なわせた事は確かだと思います。私は「日米安保」を最も軽んじている政府首脳こそ、まさに「菅・仙石・前原・野田」だと断定しているからです。
 彼らが普天間への移設を語るのも、実際は現地の反対で不可能な事を熟知している為でしょう。要するに国内外へ向けた偽りの「努力アピール」ですね。あの連中に「辺野古移設」を実現出来る訳が無い。沖縄の事を知ら無さ過ぎます。

 その論拠は「国民新党・下地」の動きと、政府首脳の沖縄訪問回数です。下地が見せた掌を返した様な辺野古移設側(政府主流)への追随は、明らかに「普天間返還後」の利権を腐敗官僚に約束されたからですよ。
 そして旧社民系である「仙石」は、例の中国漁船領海侵犯事件で「逮捕された船長の「不起訴」を指示するほどの中国シンパだと言う事です。

 この実態と中国寄り的な発言の責任を、「仙石グループ」が「鳩山総理」に総て擦り付け、G・カーチスに賄賂を贈ったとしたら、アメリカ側の姿勢硬化も頷けるのです。
 前述した様に「鳩山総理」の説明不足は致命的でしたが、しかし今、そのアメリカが鳩山総理のイラン訪問を画策したと考えると、最近の動きの変化も頷ける物が有ります。イラン側の態度軟化は、「オバマ極秘親書」を鳩山氏が介添えした結果と私は読んでいますから。

 今回の無理繰りな控訴は、そんなアメリカ側の期待を潰す「仙石」の汚い意図が働いた結果であり、反米「仙石」がその正体を現した、と想像するのは無理でしょうかね?。私は政府首脳が「一枚岩」とは毛頭考えて居ません。むしろ誰もが自分の事しか考えない、世間知らずの「自分中心党」だと思っています。
 そんな連中に「国防の空白期」など想像も出来ず、「南シナ海事変」を想定しての「海兵隊オーストラリア展開」はまず読めもしないでしょう。

 私が敢えてここでこの事を申し上げるのは、在日CIAもこの「阿修羅」を読んでいると想定しているからです。別におかしい話では有りません。経産省の犬とも「エルピーダ倒産」の板でやり合いましたし、財務・自民などの犬も数多く群れているのが実態です。CIAだけは居ない、と考えるのは逆に無理が有り過ぎます。

 しかし日本国内の裁判に、アメリカ政府が言及するのは明らかな「内政干渉」だし、最近の「野田総理」の動きも「小沢一郎」への傾斜が観られて居り、「仙石・前原・菅」グループと距離が出来つつある、と感じるのは私だけでしょうか?。
 何か今度の控訴が「仙石」の焦りにも感じられ、高裁の「控訴棄却」が出て小沢完全復権が起きれば、風と潮の流れが一気に逆転しそうな気がするのですが・・。

 それと尖閣列島への「中国漁船領海侵犯事件」は、明らかな中国人船長の暴走です。尖閣への有人化を敢えてしなかった、日本政府とアメリカ政府の「中国への悪戯な刺激防止」に、当該中国船長が禁を犯した事が原因です。その結果、中国政府も領有を主張せざるを得ず、日中・米中関係を損なう羽目となったと言えます。

 13億人の国民を支配する「中国共産党」が、過去に一度も領有した事の無い絶海の孤島を巡り、外貨決済のドル国アメリカと技術・資本支援国の日本を、同時に敵に回すなど普通のバランス感覚なら有り得ません。私は完全に中国世論を抑える、国内向けの迎合主張と読んでいますが・・。ただ日米関係の弱体化が、中国の強硬路線を生む懸念こそ、貴殿のご指摘なさった最も重要な点です。

 これはまさに1970年代後半の「フォークランド紛争」と、尖閣問題は完全に類似していますね。あの戦争で結果的に「アルゼンチン政府」は倒れましたが、中国政府がそれを真似て無理をするほど、軍事的に愚かと私には思えないのです。
 まあ、「いつの時代でも戦争をしたがる馬鹿は居る」のが現実ですが・・。
 
 問題は確かに今後の、アメリカ首脳と小沢一郎の信頼関係でしょう。さてさて、どうなります事か・・。こればっかりは当事者同士で無いと話になりませんから。


39. 青鴉 2012年5月12日 21:15:07 : xWHO1sdaKTLUQ : khIVpiP5sA
>>38
在日CIAに注目して貰えるなら光栄ですけどね(笑)
まあ、基本的にネット情報を拾い集めながら、
推論、構成しているだけだし、その光栄はオリジナル情報提供者に
差し上げるべきでしょう。今まで書いてきた核の部分は、
田中宇氏のサイトから頂いているわけですが、
それは確かに凄いと思います。

在日米軍のグアム移転については、
外務省と元宜野湾市市長の伊波氏の見解が異なっていて
伊波氏は「沖縄からグアムおよび北マリアナ・テニアンへの
海兵隊移転の環境影響評価/海外環境影響評価書ドラフト」を
引用しながら海兵隊ヘリ部隊だけでなく、地上戦闘部隊や
迫撃砲部隊、補給部隊まですべてグアムに移転する、
現実にそうなっていると指摘するし、
外務省はそういう認識は無いと言い張っていて、
実はどちらが正しいか、まだ絶対的な答えは無い。

無いのですが、田中氏、手嶋氏、
その他の国際政治ジャーナリストたちは、ほぼ伊波元市長と
見解を同じくしており、私もそう思っている訳です。
そもそも米太平洋軍司令部が2006年9月に公式サイトで
公開した「グアム統合軍事開発計画」の中にあるものを
ケビン・メアみたいに紙切れだという方がおかしい。

「官僚が隠す沖縄海兵隊グアム全移転」
http://tanakanews.com/091210okinawa.htm
「普天間基地のグァム移転の可能性について」
http://www.city.ginowan.okinawa.jp/2556/2581/2582/37840/37844.html

それから今日は、「日米同盟vs中国・北朝鮮」R・L・アーミテージ,
ジョセフ・S・ナイ,春原剛著をざっと読んでいたのですが、
これは凄く面白かったです、ここまで付き合って下さったObnzX9gnP6 さん
には絶対それが分かって頂けると思う。是非一読をお薦めします。
いままで意識的に副島系の陰謀論を避けて来たのですが
やはり先入観なしで読んだ方が面白いです。

樋口レポートを書かせたのはじつは小沢氏ではないかとか
色々出て来るのですが、とにかく鳩山氏の東アジア共同体構想は
評判が悪い。まあ理論的には同意できますが
そもそも米国本国には極東地域のことが分かる人間が少なく情報不足。
キッシンジャー氏など直ぐに中国と日本が組んで、
アメリカを攻撃するのではないかと妄想するらしいです(笑)
いわゆるジャパンハンドラーと呼ばれる人達が、
日本から見て相対的に地位が高く見えるのは、極東地域の専門家が
米国に少なく言葉も分からないので、彼らの情報が重宝しているせい
かもしれません。情報伝達経路において、
どこかで何かがズレている感じです。

あとG・カーチス関係では下の動画が面白かった。
この人は本当に胡散臭いんですが、ObnzX9gnP6 さんが>>30
指摘していたのと同じことを宮台氏も言っていて、
日本もまた米国を利用し、利権の甘い汁を吸ってきた
ことを忘れるべきではないでしょう。阿修羅の諸氏らには
こういう視点を身につけて欲しいものです。

「カーチス教授の見た総選挙と政権交代」
http://www.youtube.com/watch?v=wcVSYoqnsxI

※アルファベットで呼ばれるのも風情が無いし、
今回から仕方なくHNを使います。


40. 2012年5月13日 00:38:24 : ObnzX9gnP6
 青鴉様、お恥ずかしい限りですが、私は未だHNを持ち合わせて居りません。何しろ本年の二月まで、厳しい家内に(過去の或る過ちの為・・汗)PCをネットへ繋がせて貰えず、漸く「阿修羅」へもコメントを書き始めたばかりだからです。
 その証拠に貴殿も為さる、関連サイトの紹介が私には未だ出来ません。やり方を青鴉殿に、是非とも教えて欲しいほど・・(泣)。もし差支えなくばご教授下さい。伏してお願い致します。

 本当に恐縮ですが、今までの私の見解も総て純粋に独学で培った物であり、ただ本だけは良く読みましたから(約一万ほど)、この歳(数えで57歳)まで特段な不自由も無く生き永らえて参りました。
 別に嘘・偽り無く、恥ずかしながら孫崎氏や手嶋氏、田中宇氏のサイトも、貴殿からのご紹介や検索紹介が無くば知らなかった事ばかりです。
 故に風情乏しい私ごとき中年オヤジの事は、今まで通りObNZや矢印でも構いませんから、どうぞご遠慮なく番号で呼んで戴いてお付き合い下さいませ。

 まあ、この「阿修羅」はアメリカ在住の日本人参加者も居るほど、在日ばかりか現地アメリカでも読まれてる事は間違いないでしょう。正しい英訳が、Googleでされているかは疑問ですが・・(笑)。 

 また私は大学生の頃(昭和51年春)、二か月間ほど沖縄の叔母の家で滞在し、現地の人々から直に「基地問題」や沖縄戦の実情を、悲惨な戦禍から辛うじて生き延びた生存者の口から、ほぼ毎晩の様に語られた経験を持って居ります。(強い酒、泡盛などを飲まされながら・・)

 内地の人間が如何に沖縄の実態を知らないか、現実と知識だけしか持たない者のギャップを実感した経験は、現地の人々から「ウチナンチュー」扱いされねば知り得ない事でも有ります。彼らは決して「ヤマトンチュウ(内地人)」には、どれほど地位が高くても本音を語りませんから・・。

 中学一年から戦争を研究し始め、数多くの資料や書籍からもその現実を実地で確証した結果、「米軍基地問題」「アメリカのアジア戦略」、そして「沖縄経済の実態」は内地から見聞きしても想像を絶する物である事だけは知って居る積りです。

 特に宜野湾市は沖縄戦でも最大の激戦地であっただけに、民家を建て替える為に基礎を掘るだけでも、生きた不発弾がゴロゴロ出て来るそうです。
 艦砲射撃の重砲弾や大小様々な迫撃砲弾、機銃掃射の重機関銃弾までが未だに爆発・発火する状態で・・。

 普天間基地などほとんどが更地ですが、あそこでマンションなどの深い基礎を掘る事にでもなれば、それこそどれほどの戦艦の主砲弾や大型爆弾が、何十個も掘り出されるか想像も出来ないそうです。普天間から海兵隊が移転したいのも、「案外そんな足元に対する不安を持つ為、」と現地の人から聞いた記憶があります。

 そんな沖縄の大半を実質的に支配するアメリカが、日本人の「反米感情悪化」を望むなど有り得ません。ケビン・メア、G・カーチス、共に「思いやり予算」から利権を貪る「腐敗外交・防衛官僚」のお仲間でしょう。

 ただキッシンジャーやジャパンハンドラーには、未だかなり根強い「日本不信(日本人恐怖感)」が有るのも事実です。建国以来のアメリカ軍事史で、最も多大な犠牲を強いた国こそ我が日本だけだからです。それが悪い形で利用されているのですね。防衛官僚や在日CIAのメア・カーチスたちに・・。
 貴殿の違和感はこれが原因では有りませんか?。

 「ジャップと戦うくらいならナチと戦った方がマシだっ!。(硫黄島の星条旗・文春文庫、J・ブラッドリー、R・パワーズ著)」アメリカ軍で最強と称えられた海兵隊員が、「硫黄島戦」でそう叫ぶほど、日本との戦争はアメリカにも強い傷や影響を今でも与えているのです。
 焼夷弾に拠る無差別大空襲、原爆はそんなアメリカの恐怖と焦りが産んだ、今でも残る対日危険思想の副産物と私は思っています。日本人は今の自分たちが戦った過去が、アメリカや世界にどの様な影響を与えているか、を来たのかを知らなさ過ぎるのですよ。

 その意味でも宜野湾市長の見解や分析の方が真実でしょう。現地は海兵隊の家族から直接生活費を受けている地だからです。税収や雇用の具体的推移からも、それは数字や実態からも歴然の筈です。
 防衛省は沖縄の海兵隊基地跡に「陸上自衛隊」を配備したいのでしょうが、現地の人々はそれをどう考えますかね。まず不可能だと思いますが・・。

 重ねてお願いします。サイト紹介のやり方をお教え下さいませ。


41. 2012年5月13日 22:08:29 : khIVpiP5sA
ObnzX9gnP6 様

おそらく、コピー&ペーストの方法をまだ
覚えていらっしゃらない段階と思われますが、
もし、そうであるなら難しくはありませんので
下のURLをクリックして、参考にして下さい。
http://siriasu.s10.xrea.com/etc/copipe.htm
http://www.geocities.co.jp/Outdoors/2413/url.htm

※私は一応、書くことが無くなりましたので
お暇をいただきますが、もし、お聞きになりたいことが
ございましたらお答えは致します。
いままでお付き合いありがとうございました。


42. 青鴉 2012年5月13日 22:09:58 : xWHO1sdaKTLUQ : khIVpiP5sA
【その一 孫崎享先生への回答】

---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
野田:RCW・Crowell論評「米国、小沢無罪後、野田首相の生き残り能力試されてる。
小沢氏は過去20年間日本で最強の政治家。
しかしカーチスは”小沢は決して首相になれない”と明言」。
カーチス予測の頑迷さはどこから来てるか。
「米国は小沢を首相にさせない」から。何故かを考えよう。
---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

孫崎先生へ

 2012 年 5 月 6 日 にこの掲示板で、ツイッターの記事を拝見して以来、
すでに一週間の日数が経過しました。その間、私共もじつに色々なことを
考えさせられました。孫崎先生のお書きになられた一連の記事を改めて読
み直すと、そこに込められた嘆きや、悲しみが伝わってきて、やりきれな
い気持ちで一杯になります。

 どうして、日本はこんなに駄目になってしまったのでしょうか?
全ての原因は、日本が太平洋戦争でアメリカに敗北したせいだと言ってし
まえばそれまでですが、そのことを嘆いても、もはや仕方がないし、私共
は与えられた運命と向き合うしかありません。

 よって、孫崎先生が投げかけられた課題を考えることは大切と思い、
ここ数日、考え続けたこと記します。それをもって回答とさせて頂きたい
と思います。日本の全ての腐敗の原因は何かを以下の論考から
読み取って頂ければ幸いです。

                            青鴉


43. 青鴉 2012年5月13日 22:12:13 : xWHO1sdaKTLUQ : khIVpiP5sA

【その二 「策謀する者」と「裏切る者」】

 国家的謀略というものを考えた場合、それは、たくらみ、はかりごと、
策謀 、密謀、陰謀、秘密工作、欺瞞工作、宣伝工作、情報操作、
プロパガンダ 、(人心を)惑わす〜 、(国民を)煽(あお)る〜等の
多くの要素が含まれるが、必ず謀略を仕掛けられる側の国の内部に、
多くの「裏切る者」の協力を必要としている。

 したがって、ある事件を国家的謀略の疑いをもって見るとき、
焦点の当て方は二つ。外部から「策謀する者」と内部で「裏切る者」だ。
この両者のバランスにおいて、どちら側が主となって動かされているか
それを見極める必要がある。

 「策謀する者」は「裏切る者」を作り上げる為に、
必ず取引をする。「策謀する者」は多くの国民を裏切ることと引き換えに
「裏切る者」の地位や利益を約束する。またその取引には
「裏切る者」には自分は売国奴ではないかという良心の疾しさ、
負い目が伴う為に、取引に正当性を与えてやる必要がある。
心理的合理化の為には、それ相応の納得できる論理が無くてはならない。

 アメリカと日本の場合であれば「策謀する者」は「裏切る者」の
と取引しようとする局面で、おそらく自分自身にこう思わせるのが最も有効だ。

(1)日本人は核兵器の開発と独自外交の道を捨てた方が良い。自立はあり得ないのだ。
(2)いざとなったら日本人はアメリカに軍事的な安全保証を依存せざるを得ないのだ。
(3)日本人は中国の属国になりたくなければアメリカに依存せざるを得ないのだ。
(4)したがって日本人がアメリカの出す条件に従うことは世界平和への貢献なのだ。

「裏切る者」はやがて自発的にそう考えるようになり、
多くの国民を裏切ることと引き換えに、地位や報酬を受け取るようになる。
その際「裏切る者」に強い選民意識をあたえてやれば、なお完璧であろう。
取引後はエリートの身分が約束されている。

 おそらく日本の官僚や政治家の子弟が、留学の名目でアメリカに送られる際、
アメリカ側では、こんなものより遥かに精密な心理的洗脳プログラムを
用意しているであろう。否定できない洗脳の為の論理が、公理のように定まっている
としたら、日本人の中から「裏切る者」を作り出すのは赤ん坊の手を捻るより簡単だ。


44. 青鴉 2012年5月13日 22:13:44 : xWHO1sdaKTLUQ : khIVpiP5sA

【その三 「裏切る者」の戦略】

 国家的謀略は必ずしも「策謀する者」が「裏切る者」に指令して
行われるとは限らない。「裏切る者」が自らの意志で「策謀する者」の
指令を演出し、自らの利権確保の為に動くケースもあるからだ。

(1)日本人は核兵器の開発と独自外交の道を捨てた方が良い。自立はあり得ないのだ。
(2)いざとなったら日本人はアメリカに軍事的な安全保証を依存せざるを得ないのだ。
(3)日本人は中国の属国になりたくなければアメリカに依存せざるを得ないのだ。
(4)したがって日本人がアメリカの出す条件に従うことは世界平和への貢献なのだ。

このような正当化の論理を使えば倫理も道徳も必要としない。
「裏切る者」は「策謀する者」すら利用するのだ。
今回のジェラルド・カーティスの講演「小沢裁判、判決結果とそのインパクト」
における発言とは、そのような事例の応用と思われる。

 たしかに小沢一郎という政治家はアメリカの安全保障戦略の
専門家たちから見れば、好ましくない政治家である。

(1)ワシントンを無視して、民主党議員160名を率いて北京を訪問した。
  ※最も警戒する日中関係の構築をアメリカ抜きでやろうとした。
(2)小沢氏は集団自衛権より国連を重視するが、アメリカは後者を拡大することを
  望んでいる。日米同盟の方向性が一致しない。
  ※米軍再編によるスリム化とは日本側の安全保障強化を意味する。
(3)対米自立派というより潜在的ド・ゴール主義派の疑いがある。
  ※日米または日中同盟以外の独立主義を選ぶ可能性もある。

 しかし、いくら好ましくないとしても、アメリカ政府がCIAを使って
強制起訴事件を仕組んだというには、あまりに飛躍が有り過ぎる。
オバマ政権の二人の国防長官ロバート・ゲーツとレオン・パレッタは
いずれもCIA長官の出身だが、たとえゲーツが鳩山政権の普天間基地の問題で
民主党側の不手際を非難したからといって、強制起訴事件のような陰湿で
手の込んだ謀略を命じるとは考え難い。

 またアーミテージ・ナイ報告書で陰謀論者にはおなじみの
リチャード・アーミテージやジョセフ・ナイらが直接関与したとも思えない。
彼らに極東地域における安全保障戦略の専門家としての発言力はあっても、
現政権内の政策グループから外れている。現政権に所属するカート・キャンベル
東アジア・太平洋担当国務次官補はアーミテージと師弟関係にあるが、
普天間問題がこじれたとき小沢氏と直接合って解決することを望んでいた。
謀略を仕掛けるつもりなら話し合う必要は無いだろう。


45. 青鴉 2012年5月13日 22:15:04 : xWHO1sdaKTLUQ : khIVpiP5sA

【その四 カーティスの仕掛けた心理戦】

 カーティスの「小沢は決して首相になれない」という発言は
「裏切る者」が自らの意志で「策謀する者」の圧力を演出し、
自分達の利権保持の為に動いたケースだと思われる。

 「裏切る者」が誰かは特定できないが対米追従派の官僚、政治家、マスコミ、
財界人で構成された日本のいずれかのグループの可能性が高いだろう。
カーティスはCIAより上位の機関の工作員かもしれないが
同時に日本の対米追従派(特に自民党)と癒着している御用学者であり、
彼らの要請でアメリカの圧力を演じる役者として協力しただけかもしれない。

 「小沢裁判、判決結果とそのインパクト」という講演会は
巧妙に仕組まれたアメリカの「策謀する者」の圧力の演出だ。
カーチスが「小沢は決して首相になれない」と発言したとき、
決して一人の政治学者として発言したのではない。
同席した中野晃一にあなたはCIAか?と聞かれた瞬間に、
発言主体者はカーチスからCIA=アメリカに変貌してしまい
「アメリカは決して小沢を首相にはさせない」という暗示的な
メッセージに変わり、そう受けとられてしまったからだ。

 カーチス予測の暗示する頑迷さとは、同時に「裏切る者」の頑迷さであり
この時、人々の心に心理戦が仕掛けられたと言ってよい。
人々がCIAをおどろおどろしい恐怖の謀略機関だと
思い込んでいればいるほど、その効果は高い。

 実際は、ただの老いぼれた御用学者が自分の願望を言っただけに
過ぎなくても。あたかもアメリカ政府の圧力であるかのように
演出することができる。いにしえの日本の魔術師ならば、
このときカーティスは人々に呪をかけたと言うだろう。


46. 青鴉 2012年5月13日 23:47:16 : xWHO1sdaKTLUQ : khIVpiP5sA
>>44の訂正

誤:(2)小沢氏は集団自衛権より国連を重視するが、アメリカは後者を拡大することを
   望んでいる。日米同盟の方向性が一致しない。

正:(2)小沢氏は集団自衛権より国連を重視するが、アメリカは集団自衛権を拡大させる
   ことを望んでいる。日米同盟の方向性が一致しない。


47. 2012年5月14日 06:24:47 : ObnzX9gnP6

青鴉様、ご丁寧な「コピー&ペースト」の御教授、有難う御座いました。本当に貴殿のコメントには毎度毎度驚かされる事の連続でした。これでお別れとは誠に残念ですが、また別の機会・板でお目にかかる事もあるでしょう。
 その折には再び、実の有る会話が出来れば、と希望して居ります。重ねて様々なご教授、心より御礼申し上げます。本当に有難う御座いました。

 そして私が特に驚いたのは、43番のその二、「策謀する者」と「裏切る者」でした。つい先日、知人の民主党議員へ「小沢控訴と腐敗官僚の実態」について、私が語った時に全く同じ事を言ったばかりだったからです。(嘘では有りません、本当です!。)
 しかも上級国家公務員がアメリカ留学時に現地で買収されれば、「赤子の手を捻るよりも簡単だ。」と内容から表現、その方法論まで寸分違わずにぴったり!。
 まるでその場に貴殿が居て、私共の会話を聞かれたかの様に、何もかもが総て一致していたから驚きです。
 いやはや本当にびっくりしました。しかも昨晩は深夜を廻るまで、その議員と一緒に居ましたので、早速一休みした後、昼過ぎにでも貴殿のコメントを紹介しようと思っています。

 ただお嘆きの様ですが、「国を裏切る者」等はいつの時代でも、どこの国だろうとも必ず存在します。別に我が国だけの特徴などでは無く、誰もが己の生存と自己の利益を考え、強者や善者を妬む生き物だからです。
 特に過酷な受験戦争を勝ち抜けた「上級国家公務員」などは「エゴイズムの塊」と言っても良く、エゴの強い者ほど「裏切る・貶める事」に抵抗を持ちません。
 人が持つべき「人間性」「人格」「愛」を、子供の頃から学ぶ機会と時間を放棄して来たからです。また教え語れる者も今の日本には皆無でしょう。

 そんな彼らが国や国民を裏切ろうとも、「生き残り財を成して老後も保障されつつ、社会的地位ばかりか叙勲されて名誉も欲しい。」が満たされたら、罪の意識や裏切りの疑問ばかりか、「良心の呵責」などハチの頭も持ちえません。
 その不条理を幾ら嘆こうと、彼らを摘発し罰する方法やシステムが無い以上、むしろ日本の社会的構造悪だと考えるしか無いと思いますよ。

 私は「ロッキード事件」でコーチャン会長」が、アメリカの司法取引で法的免責を受けた後、「ピーナッツ贈賄」を証言し東京地裁で有罪判決が出た時から、まさにそう感じて参りました。
 生きていた頃の父も申してましたが、「小学校出の田中角栄に、東大を出てキャリア官僚まで登り詰めた連中が、例え相手が総理や大政治家だろうと、命令されて服従する事など死んでも嫌だったんだろうね。」と分析してましたが、今の小沢一郎にも全く同じ事を言ったでしょう。

 人が他人を卑しめる動機、妬みなどそれこそ無限に存在します。要するに人が持つ多様な価値観こそ、相手と情況次第では何時でも牙を剥く物なのです。そして思い込みや怒り、衝動や嫉妬など発動する引き金もまた何処にでも存在する物です。

 きっと小沢一郎の「人気、政治力、学歴、選挙基盤の強さ」など、様々な理由が彼らには有るのでしょうね。その邪まな動機や行動が、国や国民ばかりか全世界に対して如何なる影響や結果をもたらそうと、それを想像する意志すら持ち合わせないのです。

 彼らこそ、「全世界」から観たら「極く少数の異端者」でしょう。それが解れば何処の国だろうと、「情報を取る」「国政の邪魔をする」「自国の有利になる様、働きかける」など、むしろ当然の結果でしかありません。
 我が国は国家の中枢を担う官僚が、その程度のレベルしか生み出さない・選べないシステムだからなのです。

 戦前は「軍人官僚」が国を支配し、戦後は「上級国歌公務員」が政治を支配する、それを国民が疑わない事こそ真の不幸なのかも知れませんね。
 「教育」、私は「国家戦略」の真の原点こそ、この「教育」であると認識して居ります。

 「世界の先進国で最も他国への侵略回数が少なく、侵略・支配を受けた事の無い、全くと言って良いほど外国人に恨みを持たない稀有な国民性。」と、経営の神様、P・ドラッカーが我が国の事を述べてましたが、国歌の指導者教育だけは悲しいほど致命的な欠陥を抱えているのです。私も全く同感ですね。

 青鴉殿には、本当に楽しい時間を過ごさせて戴きました。心から感謝を申し上げます。では、またの機会に・・。             敬具

 ps、更なる情報交換のお気持ちが有れば、どうぞご遠慮くなくこの板にお書き込み下さい。ここもすっかり静かになって、語り合うテーマも一致してますから宜しいのではないでしょうか?。


48. 青鴉 2012年5月14日 22:30:51 : xWHO1sdaKTLUQ : Eeg3g8lwGw
ObnzX9gnP6 様

 お知り合いの民主党議員の方に、
「小沢控訴と腐敗官僚の実態」を話された内容が、
私の書いたことと、寸分違わずぴったりだったというのは
興味深い話ですね。ユングの共時性を思い起こしました。
これは別に小難しい心理学とかではなくて、人間の無意識層を含めて
世界は一つの有機体を成しており、調和を壊すような事象に対しては
それを修正する全体的な力が働くということだと思います。
人体でいえば病気に対する自然治癒力のようなものです。
それが同時に働く。

 まあ病気をどう治癒したら良いのか、
「無私無欲に良心にしたがって話す」ということが、
非常に重要であって、そうしている内に共時性の現象が起こったり
する訳です。しかも同時多発的に。こんなことはマスコミには不可能だし
戦略的に構築すればCIAより、もっと高等な謀略テクニック
が開発できるかも。ネットがあれば数人でできる(笑)

 ただ我が身の勉強不足で変なことを書いている部分が多々あり、
恥ずかしいんです。暫く読書三昧にふけりネットも止めようかと。
良く掲示板では、手前の戯言なんざチラシの裏にでも書いてろという
貶し言葉が使われますが、これもチラシの裏に書かれた独り言として
読んで頂ければ結構です。
※誤りがあれば遠慮なく指摘して下さい。

 ところで今日、「たそがれゆく日米同盟 /ニッポンFSXを撃て」
寺嶋龍一著が届いたのですが、奇妙なことに文庫版では>>33で引用した
箇所が削除されています。(見落としかもしれないが)
石原慎太郎が日本型ゴーリストとして登場するだけなのですよ。
小説自体も「NOと言える日本」が発刊された竹下内閣の頃が舞台
になっており、イラク戦争ではなく湾岸戦争前夜くらいの話です。
石原氏はこう描写されている。
--------------------------------------------------------------------------------------------------------
日米安保体制からの離脱を主張し、将来の独自核武装まで構想する
石原の思想的立場。それは、フランスのド・ゴール大統領がが60年
代にNATO・北大西洋条約機構軍の指揮権から離脱し、自前の核武
装に進んだ軍事・外交上の立場と酷似している。このため、石原ら
はしばしば「日本型ゴーリスト」と称される。341頁
--------------------------------------------------------------------------------------------------------

 この箇所は、アメリカ人が石原氏をゴーリズムの文脈で
理解しているという意味で興味深いのですが、凡庸といえば凡庸。
当たり前過ぎる。それに対して、小沢氏への評価はやはり変なのです。
イラク戦争のように、明らかに米国が過ちを犯しているケースにおいても、
国連を重視すれば、それをもって、なぜ「隠れゴーリスト」として
警戒されなくてはならないのか。
これは自らを全知全能の神と見なしていないと
言えない台詞です。君たち、頭は大丈夫か?


49. 青鴉 2012年5月14日 22:33:11 : xWHO1sdaKTLUQ : Eeg3g8lwGw
------------------------------------------------------------------------------------------------------
日米同盟から国連の集団安全保障ヘ。こんなオザワの主張は、アメリカ
の戦略理論家たちの疑念を呼び醒まさずにはおかなかった。クリントン民
主党政権にあって安全保障政策の立案に関わっていたジョセフ・ナイ、
カート・キャンベル、エズラ・ボーゲル、それに共和党のリチャード・アー
ミテージらが一堂に集まって『オザワ問題』を検討する場に居合わせたこと
があった。戦後日本に初めて出現した戦略上の提言で、オザワは日米安保体
制から静かに離脱し、国連の集団安全保障機能に軸足を移そうとしている。
東アジアの安全保障に通じた戦略のプロフェッショナルたちは、豪腕と評さ
れるこの政治家のなかに、故ド・ゴール仏大統領のように対米自立を模索す
る『隠れゴーリスト』の影がちらつくのを見逃さなかった。
http://www.ryuichiteshima.com/archives/pdf/2008vol47.pdf
------------------------------------------------------------------------------------------------------

 だいたい手嶋氏は、何故この箇所を削除しているのか。
アーミテージらは小沢氏のこういう主張こそを、
批判しているわけで、論点を明確にすべきだったのではないか。
それとも何か差し障りがあったのか。
また手嶋氏はアメリカ政界の人間でもないのに
なぜ、同じ意味不明な論理を振り回して批判しているのか。
この人が政治的発言をする時は下らないことばかりです。

※「『オザワ問題』を検討する場に居合わせたことがあった」
とある箇所は手嶋氏自身。
http://facta.co.jp/blog/archives/20070905000505.html


50. 2012年5月15日 06:26:59 : ObnzX9gnP6

  青鴉様、早速のお返事、有難う御座います。貴殿との会話を先に紹介した議員へ話した処、「上級国家公務員試験で外国語を二つも必須な意味こそ、この国が持つ真の病巣なのかも知れない。小難しい試験科目よりも、国家公務員が国や国民の為に奉仕する大前提を、余計な知識で見失わせている証明だろう。青鴉氏の見解も既に多くの一般国民が、その異常なメカニズム(留学で取り込まれる)を感じている結果だとも言える。でもこう言う事を考えるのは、あなた(私の事)だけじゃなかったんだ。少し安心した。あはははは・・。」と語っていました。私も全く同感を覚えた者です。(・・でも私だけ、ってどう言う意味だろう・・?。)

 上級国家公務員が学生時代から社会人経験を一切持たず、世俗の苦しみや日常的な実感とかけ離れた幼く未熟な感覚だからこそ、諸外国から取り込まれる隙を作り上げているとも言えます。
 先日も私の主治医から「今、世の中って凄い不況なんですって?。」と真面目に聞かれて愕然とした想いを味わったばかりでしたから・・。
 年間に何十人も心臓発作患者の命を救う、評判の名医と地元でも人気の高い私の主治医ですらこれですから、卒業してすぐに公務員と成った彼らが、我々市井の者が知る生活の苦境など知る由も無いのでしょうね。

 そして貴殿の書かれた「無私無欲に良心に従って話す」の見解も、私は同意以上に賛同すら覚える者です。ネットでの会話こそ、「私はこう思う、自分はこう感じる。」で充分だと考えているからです。
 蓄えて来た知識は単なるそのコメントの裏付けであり、自慢する物でも押し付ける物でも有りません。読んだ人がその本や知識に興味を持ち、それをご自分たちが生きる糧に出来れば幸い、くらいに留めるべきでしょう。
 そうで無ければ言葉が借り物になってしまい、本心の声や真情が日常会話でも周囲に伝わらなくなる危険性も生じます。「一事が万事。」些細な事でも、人はその本質を周囲に発信する物ですから・・。

 その点でも変な気取りや見栄を持たず、こうして親しい友人の様な会話が出来る貴殿と本当に意外な所で巡り合えた、素晴らしい偶然と貴重な幸運に「阿修羅」と「この板」に今は感謝を覚えるほどです。改めて御礼申し上げます。

 さて貴殿ご指摘の「小沢は隠れゴーリスト」の評価ですが、私は明らかな米側の「過剰反応」と分析させて戴いて居ります。
 その理由は三つ、一つは「小沢一郎にそんな大それた意図など無い」事。小沢氏は、「アメリカ一国に世界平和の全責任を持たせる事の方が危険だ。」くらいにしか考えていないからです。彼が発言した「国連主導」の意味は、結果的なアメリカ警察力の正当化であり、当然ながら紛争地域での軍事主導など不可避的に米軍中心となる事は熟知している為です。
 二つ目は「小沢一郎にはゴーリストの様な、日米同盟離脱を考えるほどの軍事知識も無ければ国家戦略も無い」からです。小沢先生が本当にそう思い、これを知って居れば今とはもっと違う、現在の情況が生まれて来た筈です。
 そうでなければ「ただの愚か者」であり、アメリカ側は彼に脅威を感じる必要すら有りません。
 三つ目は「日米同盟の強化」こそが、世界経済を救う最大の切り札だからです。世界最大の「対外債権」を持つ日本経済の立て直しは、アメリカの雇用を救いドルの安定化をもたらし、アメリカのアジアに於ける存在意義を高める為です。
 これをジョゼフ・ナイ、カート・キャンベルたち米首脳が気付かねば、むしろ彼らも方こそ逆に「世界戦略」など考えない方が宜しいでしょう(笑)。

 私は日本の核武装志向こそ「ゴーリスト」の看板であり、「小沢先生」が全国民の代表者である政治家に嘘の情報操作を行い、対外機密漏洩すら平気な腐敗官僚共に「核兵器」を持たせるほど愚かとは毛頭思って居ません。
 多くの小沢ファンも同感な筈です。前述した様に「平和憲法下での日米同盟強化」は、小沢先生の切り札とも言える重要政策です。
 要するに邪まな意図を抱く連中が、「小沢vsアメリカ」の構図を作り出した結果と考えれば腑に落ちる話です。

 その意味で「手嶋氏」が本から削除した理由は二つ考えられます。一つは「アメリカのミスを記録に残したくない」事。もう一つは「小沢評価への影響」です。
 直ぐに私が思いつくのはこの二つですね。アメリカ首脳がケビン・メア、G・カーチス等の偽情報を鵜呑みにしたミスを、手嶋氏が気付いて削除したか、させられた可能性です。今一つは、それに気付いたアメリカ側の姿勢変化を手嶋氏も感じ、さりげなく隠ぺいしたと言う意味です。
 しかも同時に「小沢復権」の際、「アメリカの小沢ゴーリスト」論の存在は明らかに「手嶋氏」のプラスとはならず、逆に「小沢・アメリカ」の足を引っ張る事にも繋がりかねません。「削除」は賢明な手段と思いますが・・。

 総ては「小沢とアメリカの対話不足」これに尽きますね。まあ、未だ遅過ぎはしませんが・・。青鴉氏は私の見解を、如何想われますか?。


51. 青鴉 2012年5月15日 22:17:29 : xWHO1sdaKTLUQ : Eeg3g8lwGw
ObnzX9gnP6様

 旧来の日米同盟の文脈でアメリカ政府と
話し合いの場を持つことは別に難しくないと思います。
国連か集団自衛権の拡大か、日中関係と日米関係の
在り方をどうするか等々、既に米国側の言い分は
小沢氏は十分理解されているでしょうから、
大丈夫でしょう。

 問題は新たな局面を迎える日米同盟の構築において
決断を迫られる時に、一気に米国側と合意形成を成し遂げ、
旧来の対米追従派を瓦解させられるかどうかだと思います。

 小沢氏は政権交代の当時、こう語ったそうです。
「米軍の太平洋戦略はグアムに一元化することになる。
日本の太平洋戦略と米国の太平洋戦略が一致する訳がない。
沖縄に過密基地があるのが根本原因だ。米軍基地は海外に移転することこそ
合理性があるということだった。その通りじゃないか」と。

 もし当時、すでに米軍のグアム全移転を予知し、
その上で、官僚機構の権力の源泉である普天間基地を
国外に排除することを考えていたとしたら、
本当に恐るべき政治家ですが、まだまだ官僚機構との
死闘が続きそうです。予断を許さないところです。
小沢氏暗殺の可能性すら有るかもしれません。

 たぶん、彼らはオバマ政権と小沢政権が並立し、
新しい日米同盟が構築されることを
いま最も恐れていると思います。


52. 2012年5月16日 09:46:02 : ObnzX9gnP6
青鴉様、私は小沢氏が語ったと言う、「政権交代時の発言」を聞いた事が有りません。本当に初耳です。もしこれが事実とすれば、完全に小沢先生の致命的な暴論でしょう。

 何故ならアメリカの「太平洋戦略」が、「普天間海兵隊」のみで構成されている訳では無い為です。特に「空軍」「海軍」の方が遥かに重要で、もしもこの発言を「空軍」「海軍」も込みで不用意に使ったのだとしたら、またアメリカ側から本気で語っている、と思われたら私でも小沢一郎を「真のゴーリスト」と、マジで誤解してしまいます。

 ましてや我が国に「太平洋戦略」など存在しません。「シーレーン防衛」程度の計画は有りましょうが、「太平洋戦略」とこの言葉を単純に用いれば、それはそのまま「対米戦略」と受け取られても不思議では有りません。
 最初の「米軍」を「普天間海兵隊」のみとして捉えるなら納得出来ますが、これを駐留米軍全体と誤解されたら、本当に日米間の大問題となります。何か「発言のトリミング・情報操作の疑い」が感じられますが如何ですか?。

 もしも彼の「言葉足らず」なら本当に脇が甘い。ただ在日米軍駐留費負担(思いやり予算)が、「外務・防衛」両省の利権温床である事は事実であり、そこにメスを入れたい想いなら別の言葉・政策表明が合った筈です。
 貴殿からのせっかくのご紹介で申し訳無いが、この発言がマスコミの情報操作と言う可能性は有りませんか?。どうかお確かめ下さいませ。

 この件に関して私も不用意な事は申せません。また私の想う「国家戦略」「防衛政策」も、この発言とは全く一致しない為に明らかな誤解を生じるからです。
「普天間海兵隊」のグアム移転も、前述した様に「中国の南シナ海事変」を想定した物と捉えるべきで、「日本の意志(太平洋戦略)に拠る物」とするにはいささか乱暴過ぎる話ですし、それこそ貴殿のおっしゃった「短期的日本防衛の空白」を、本当に産みかねない事がその理由です。

 良好な「日米関係」構築は我が国にとっても、同時にアメリカや全世界の為にも必要な事です。貴殿もこの発言が妥当性を持つと信じますか?。腐敗官僚、防衛利権亡者を叩く為に、日米の安全保障を損なうメリットなど何処にも有りません。
 仮に小沢先生が本気で言ったとしたら、我々支持者は逆に先生を批判しても修正して貰わねばならない重大な言葉です。いやぁー、今回もまたびっくりして目が覚めた・・。何か小沢先生を嵌めようとした、「狡猾な罠」を感じますが・・。
 


53. 青鴉 2012年5月16日 12:51:09 : xWHO1sdaKTLUQ : Eeg3g8lwGw
ObnzX9gnP6 様

 なるほど。たしかに伝聞の引用があまりに軽はずみ過ぎますね。
問題の発言の情報源はこれです。
http://blog.livedoor.jp/pat11/archives/51326395.html

 それでは次の春原剛氏の指摘はどう思われますか。
日米同盟vs.中国・北朝鮮 (文春新書) リチャード・L・アーミテージ、
ジョセフ・S・ナイJr、 春原 剛共著からの引用です。
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
一方、歴代自民党総裁に続いて日本に登場した鳩山が口にした「対等な日米同盟」
に込めていたであろう意味合いも、日米同盟体制に不穏な影を落としている。鳩山の
説いていた「駐留なき日米安保」は日米安保体制の基本構造である「基地・コスト(
日本)」と「人命(米国)」の交換からの脱却を髣髴させ、普天間問題迷走の原因と
なった米海兵隊のの「(沖縄)県外・国外移設」(鳩山)案も、突き詰めれば「いず
れ米軍は日本に駐留しなくてもいいのではないか」という問題提議に辿り着くためだ。「米国に頼り過ぎていた」という鳩山の日米関係観の中には、米国のとの同盟関係を
抜本的に見直した自主防衛路線の姿も見え隠れしている。31頁
※抜粋部分は春原剛氏自身による文
--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

 たしかに、太平洋戦略と自主防衛路線では、
全く意味が違うし大問題なのですが、(怪しげな)小沢発言の伝聞に
おいても、この二つの言葉を入れ替えてみると
そんなに、おかしくないと思いませんか。私は基本的に春原氏と
見方は同じなので、つい、うっかり裏を取らなかったのです。
「いずれ米軍は日本に駐留しなくてもいいのではないか」という
認識は鳩山氏にも小沢氏にも共通していると思います。


54. 2012年5月16日 22:46:40 : ObnzX9gnP6

 青鴉様、私はご指摘された「対等な日米同盟発言」を、鳩山総理が就任した直後に表明された時、本気で驚き知人議員へ懸念を伝えた覚えが有ります。
 その時の内容は、「これは一つ間違えば重大な誤解を招く危険性が有り、具体的な日米同盟の強化案を提示し合意形成しないと、防衛や外務の腐敗官僚共に政権自体が足を払われる、」と申し上げた点です。
 ご紹介された春原氏の抜粋文から推察すると、私の抱いた懸念はどうも的のど真ん中を射てしまったらしいですね。

 しかしアーミテージ、ジョセフ・ナイ氏らも、随分とレベルの低い次元で日米同盟を論じ合ったのですね。何も解らぬ「鳩山・小沢」両氏へ、自分たちから進んでその低いレベルに付き合わずとも良いでしょうに・・(笑)。

 私はこの春原氏の抜粋文には、参加者全員も気付かぬ重大な誤解が隠れていると思います。それは「日米同盟の持つ本当の価値観」と、在日駐留何軍かです。
 ご紹介文には、この主語がスッポリと抜けています。在日空軍なのか、普天間の海兵隊なのか、それとも本土を含めた総てなのか、です。
 そして「日米同盟は誰の為に結ばれているのか。」と言う、同盟関係構築の根拠・意義・原点の本質も抜けています。それは以下の四点で表せます。
@「憲法九条を持つ日本の為に日米安保が必要なのか」
A「アジア戦略の拠点として日本を利用するアメリカの為なのか。」
B「同盟は双方の利益に寄与し、同時に経済協力にも貢献する為なのか」
C「東アジアの紛争防止と世界経済の安定に日米同盟が必要なのか」と言う、それぞれの次元から観た「日米同盟の在り方」の事です。
 これは国民各層の何パーセントが、何番を支持しているかと言う問題では有りません。

 この視点で観ると、彼らの論点もB・Cが綺麗に抜けています。私にはどこか「安保ただ乗り論」的感情論が伺え、しかも彼らこそ「小沢・鳩山」にこのB・Cを明確に説明すべきだったのではないか、と感じられるほどです。
 もしも小沢氏が「一切、聞く耳持たぬ!」の態度だったら、アメリカ側から敵対されても仕方無いでしょうが、それにしても「オブザーバー」の春原氏も「火に油(彼の見解から推察)」では無く、日本側の無理解や不見識を難じる前にする事が有った気がするのですがね。

 その意味で、私にはご紹介の内容には納得も出来ないし、春原氏に貴殿ほどの評価も下せません。 どうか悪しからず。
 仮にBCをアーミテージ氏たちが考慮し、その視点から鳩山・小沢を批判したら悪いのは日本側であったでしょう。
 ただ言える事は、@からCまでの総てが日米安保の本質であり、日米双方が勝手な解釈をしては、却ってマイナスである事は間違いないと言う結果です。
 第二次大戦後、永く継続し世界平和に貢献して来たこの偉大な安全保障も、何時しかその価値を双方が見失って居たのかも知れませんね。

 しかしご紹介された内容も、随分と危険な意図を秘めていると思います。これも一つ間違えば、日本側の反米感情悪化を助長しかねない物だからです。
 ケビン・メアの様な在日歴の永い者でも、沖縄人の持つ強い反米感情や、日本政府・高級官僚の沖縄行政への反発は、恐らく誰もが死ぬまで居続けても理解出来ないでしょう。

 それと「尖閣問題」でアメリカが関与したとのレポートですが、中国の本音を調べぬ内にイタズラな対立軸を立てる危険性を考慮したからと思います。それに中国のマスコミが悪乗りしたと私は観ています。どうやら私の見解も、「広告の裏に書いた戯言」かも知れませんが・・(苦笑)。拙い見解も申し上げました。


55. 青鴉 2012年5月17日 06:14:27 : xWHO1sdaKTLUQ : Eeg3g8lwGw
ObnzX9gnP6 様

 いや、春原氏については評価しているのではなく、
見方が同じというだけです。特に「いずれ米軍(在沖海兵隊)は
日本に駐留しなくてもいいのではないか」という問題提議と
自主防衛路線の部分。しかしながら彼は否定的に、
私は肯定的に捉えているので立場が逆になります。

 リチャード・アーミテージについて言えば、
彼は骨の髄まで軍人です。軍人が軍事的観点から日米同盟を
捉えているだけですからB・Cは欠落しています。
@も一応、一般常識として考慮していますという程度で、
基本的にAだけです。ジョセフ・ナイは、もう少し幅広い文脈で
発言していますがやはりB・Cは欠落しています。

 しかし小沢氏のような政治家と話ができないような人達ではなく
ましてや強制起訴事件のような政治的謀略を企むような
馬鹿でもない。従来の日米同盟の延長での話なら修正は
いくらでもできると思います。その辺は全然心配してません。

 Bに付いて言えば、私はリフレ派ですから
言いたいことは山ほどあるんですが、それをやると消耗するし
テーマが違っていたので触れてないだけです。
まあ2003〜4年に30兆ものテイラー・溝口介入をやった頃は、
金融緩和をやりつつ、マネーをイラク戦争と金融バブルに流したのだから
米国側は大喜びだったでしょうが、今はどうでしょうねぇ。
国内的には再分配構造の改革とリフレ政策の
両輪でやらないとうまくいかないと思います。

 元々、対米追従を国是とする官僚体制を問題にしていたので
そこへ話を戻したいのですが、その前に聞きたい事が有ります。
ObnzX9gnP6 さんは、所謂、ジャパンハンドラーと呼ばれる人々を
どう位置づけているんですか。
彼らと米国政府の現首脳陣との関係は?


56. 2012年5月17日 11:04:35 : ObnzX9gnP6

青鴉様、私は我が国の「自主防衛路線」には否定的です。理由は前述した様に「自衛隊は継戦能力が無い事」。そして二番目の理由として、現在の防衛省に「防衛戦略が無い事」です。天下りしか考えられない防衛官僚に、「日本を単独で如何に防衛するか」など委ねたら、それこそ何を欲しがるか想像を絶しますよ。
「原潜」「空母」「核兵器」「最新鋭ステルス機」等々、今からでも彼らが何を言い出すか、馬鹿な注文が鮮やかに目に浮かびますね(笑)。

 今の防衛省がこれらの兵器を仮に装備しても、むしろ防衛機密がダダ漏れになるだけで「日米同盟」はおろか、本当の「国防」には何ら寄与しないでしょう。
 沖縄の海兵隊や米軍属がどれほど綱紀を締めようと、無垢な市民への被害が減らない事と全く一緒です。その意味でも「無人化」と「ステルス化」は、日米双方の防衛戦略の要となる筈です。
 貴殿のおっしゃる「自主」か「依存」かは、その結果論だと思いますが・・?。

 そして私も経済の視点からは貴殿と同様に「リフレ派」です。アメリカが大量のドルを増刷し世界経済がここまで膨張した以上、日本がリフレにシフトしなければ「ドル安・円高」は歯止めが掛かりません。私は明らかに「日銀」のミスだと断じています。
 白川日銀総裁の事を、私は以前「馬を担いだ兄弟」に例えた事が有ります。自国の経済・景気のみを捉え、小手先の金融緩和しか出来ないからです。本当に我が国は碌なトップが居ませんね(笑)。

 米産軍複合体の「ジャパンハンドラー」についてご質問ですが、孫崎氏が紹介する様に、「アメリカ国家を支える物心両面の屋台骨」と考えています。ただ彼らの考えがそのまま日米同盟の本質では無いと言う事と、意外なほど粗忽で結構大きなミスや誤解をする事実は否めない存在だと思っています。
 むしろそんなミスにでも無条件で追従する、我が国の腐敗官僚共の方が問題でしょう。結果的に日本国内で「反米感情」を産んでしまったのですから。

 アメリカ産軍複合体は今、重大な岐路に立たされていると私は分析しています。それは冷戦構造の弱体化で兵器開発に支障が出だした事と、「9・11テロ」で観られた様に「大軍事力」で戦う相手が喪失した点です。その結果、彼らが最も恐れる新兵器の開発に遅れと、調達コスト増が起き始めた事です。
 現オバマ政権もそれに対する懸念は共有しているし、産軍複合体の弱体化は毛頭望んでは居ないと私は思っています。
 その協力国として日本を選びたいのでしょうが、「小沢問題」で我が国を混乱させた為に「手が出せない」と言った情況でしょうか。これも彼らの誤解・ミスと私は考えていますが・・。

 従って「小沢政権」が誕生したら直ぐ、今度こそ政権維持と強化の為にこの点での合意を、日米双方で明確にする必要が有ると思います。ただ小沢先生が、本当にこの重大性を解っているかは未知数ですが・・。

 拙い分析を述べました。広告の落書きと思い、聞き流して下さいませ・・(汗)。


57. 青鴉 2012年5月17日 11:26:48 : xWHO1sdaKTLUQ : Eeg3g8lwGw
後、尖閣問題の米国関与レポートについては知らないですが、
あの事件自体が相当変ですね。たぶん裏が有ると思うな。
政治的演出を疑えばキリがないので
今は止めておきますが。

58. 青鴉 2012年5月17日 22:47:14 : xWHO1sdaKTLUQ : Eeg3g8lwGw
ObnzX9gnP6様

 毎回、飽きもせず長々と付き合って下って
ありがとうございます。
御陰さまで、幾つもの輪郭線を引くことができ
見えない対象の形がぼんやりと浮かんできたような
気がします。もし疲れるようなことがあれば
遠慮なくおっしゃって下さい。コメントの投稿間隔はもっと長く、
文章は圧縮して簡潔にします。

 さてBCについてですが、よく考えると
こうした経済的な同盟関係は、すでに米中間で結ばれていて
日米間だけに固有の関係ではない。貿易経済においては
日・中両国は共に対米・貿易収支黒字+資本収支赤字、
米国は貿易収支赤字+資本収支黒字の関係にあって、
米国は日中両国に自国の国債を購入させ、資金調達し
自国国債の金利より、より利率の高い投資活動で利益をあげる
というのが従来の資金循環の理想的モデルである。
もともと経済的に表裏一体の関係にある米中間で
戦争が起きれば、両者共倒れとなることは明らかであり
何のメリットも無い。その可能性は極めて
低いと見るべき。

 しかしそれにも拘らず、冷戦時代さながらの
軍事的対立の構築に余念がないのは、一体、何の為だろう?
疑問が生じる。(1)GDP1位の米国がGDP2位と3位の国に
自国国債を保有され経済的圧力をかけられる事態を回避するため
中国と日本を分断し、中国vs日米の軍事的対立が演出される。
(2)中国が最大の官僚組織である軍部を抑えきれず、
止むなく、日米に軍事的緊張をもたらしている。
(3)米中両軍の利害が一致し、意図的な新冷戦構造の
境界線が引かれつつある。※しかし経済的には茶番。

ジャパンハンドラーが、小沢・鳩山両氏を反米として
警戒する裏側に(1),(2),(3)のいずれかの本音が
見え隠れしているような気がする。


59. 2012年5月18日 04:44:38 : ObnzX9gnP6
 青鴉様、私ごとき者へお気遣い下さり、誠に有難う御座います。拙い文面と内容に、私の方こそ貴殿にご納得戴けているのか、相手に足らないのでは・・と少々気が引けている想いです(汗)。

 さて貴殿がご指摘のBCでの日米・米中の関係は、本質や中身が全く別物と私は捉えて居ります。特に「新兵器の共同開発」と言う視点ではまさに如実でしょう。
 中国が大量の米国債を購入するのは、明らかにドル暴落を防ぐ事が目的で、「石油・鉄鉱石・食糧」の輸入決済に、割高となるドル下落を嫌う事が一番の理由と私は考えています。

 その意味で、中国のアメリカへの政治的影響はその副産物であり、アメリカ国内産業基盤の衰退が本質的なドル安の本質的原因と言えますが、更にはユーロ台頭がドルの「基軸通貨」としての旨味を、ヨーロッパ市場で大きく損なわせた事も、私はその大きな要因と分析している次第です。

 ただそのユーロも、通貨としての信用保証の為に大量のアメリカ債権を購入した結果、「サブ・プライムローン」の詐欺に引っ掛かった、と言うのが図式ではないでしょうか?。これが更なるドル安・ユーロ安を引き起こし、ギリシャ・イタリア・ポルトガルなどの産業基盤の弱い観光立国を直撃した、それが更なる世界不況を引き起こそうとしている、と思いますが・・?。

 私が申し上げたいBCの意味とは、最新兵器のステルス化・無人化こそアメリカ兵器産業にとって最大のテコ入れと成り、その中心技術こそ世界で日本が最も進んでいると言う点です。
 ステルス技術の発端が、日本のTDKが開発した「フェライト塗料」である事は有名ですし、中曽根首相がレーガン大統領にこの技術を譲り、米国内で当時高まっていたジャパン・バッシングの鎮静化に大きく寄与した事も、未だ記憶に新しい事実です。

 中国と日本ではその対米関係が、「兵器の共同開発」と言う次元から観れば全く別物、と私が申し上げるのは当然でしょう?。貿易収支の額など一度軍事衝突でも起きれば直ぐに、「資産凍結」や「賠償請求」で吹っ飛ぶ話です。
 ましてや中国通貨「元」が変動制で無い以上、中国が世界で発言出来る本質こそドル保有高以外には何も有りません。日本からの部品調達も止まれば、生産ラインのメンテナンス・技術更新も滞ります。

 そんな中国とアメリカが武力衝突しても、「共倒れ」は少し大げさなのではと思いますが・・?。その視点から観れば、南沙諸島や南シナ海で中国が制海権を武力で奪えば、両国の友好関係など簡単に崩壊します。

 米中間に於いて国家基盤の重心がドルに在る以上、中国の動きは貴殿が御指摘なさった(2)の、「最大官僚組織である軍部を抑えきれていない、」がまさに正解でしょう。私も全く同感です。
 近年の中国軍部の強化も、(3)でご指摘なさった「意図的な冷戦構造」と言う視点では私とも一致しています。兵器の質を観れば一目瞭然!。完全に中国軍部のマスターベイションですね。素人の私でもそう分析出来るのですから、ジャパンハンドラーが狙うのは明らかに貴殿ご指摘の(1)でしょう。

 尖閣問題への介入も(1)が目的なら頷ける話だし、さすがの中国もその程度は織り込み済みなのでは有りませんか?。要するにジャパンハンドラーの本音、即ち最終目的は「日本へ最新の高額兵器を売り込みたい」、の一事に尽きると私は思っています。
 違いますかね・・?。問題は「小沢先生」がそれを理解(了解)するか、と言う事だと思いますが・・。

 青鴉殿のご意見・ご感想をお待ちして居ります。
 


60. 青鴉 2012年5月18日 21:59:49 : xWHO1sdaKTLUQ : LQDE1UwAdI
ObnzX9gnP6 様

 ご指摘はごもっともです。すみませんでした。
BCの意味する所についてはObnzX9gnP6さんの方が
遥かにお詳しいし、その解説で十分です。
どちらにせよ中国が日米と武力衝突するメリットが無いことが
明確になれば私としては異論はありません。
すべての主張が一致するわけでもないし、
一致しない箇所の全てを議論する必要もないでしょうから、
何もこだわりません。

 私にとって重要な論点は、先に質問したジャパンハンドラーの
位置づけについてです。それが今までの流れと全てにおいて関係して
来るので非常に大切なのです。たしかに>>56で引用されているように、
彼らが「アメリカ国家を支える物心両面の屋台骨」であるという面は
あるとは思いますが、私には、それが即ち米国議会や政府首脳陣の
意思だとは思えない。どうしてもそこにズレを感じてしまう。
理由を挙げるなら、

 (1)すでに指摘されている様に、大軍事力は戦略的に
時代錯誤なものと見なされ、全体的なモデルチェンジ(ハイテク化、スリム化)
の推進が余儀なくされている。それがラムズフェルド〜ゲーツ〜パレッタら
歴代の国防長官に受け継がれた米軍再編計画であり、現在も変更はありません。
元々、ラムズフェルドの本心は在沖海兵隊の辺野古移転ではなく、
グアム全移転にあったと思われ、沖縄基地の地理的存在価値の
認識において、ジャパンハンドラー達と微妙にズレている。
※もっとも軍事的環境が変化すれば、再び大軍事力を必要とするケースも
想定される為に産軍複合体のスリム化自体、難しい問題を抱えている。
それは弱体化させつつ温存しなくてはならないという矛盾をはらむ。
この辺りはご指摘の通りで、オバマ政権も放棄しているわけではない。


61. 青鴉 2012年5月18日 22:01:21 : xWHO1sdaKTLUQ : LQDE1UwAdI
 (2)2011年春以降、米国議会では予想されていた様に
防衛費削減の動きが現実化しており、費用のかかる辺野古移転計画の
中止提案が上院の防衛予算(国防権限法案。NDAA)に盛り込まれました。
この間の経緯について田中宇氏の詳細なレポートが有るので、
そのまま引用しますが、当然、これは産軍複合体の意志では有りません。

---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
『2011年米議会・防衛費削減へ』田中宇

 日本は閉塞状態にあるが、その一方で、2011年春以降、米国の方から沖縄米軍
基地の問題を解決していこうとする動きが始まっている。2011年5月、3人の米上
院議員が、普天間基地の辺野古への移転計画について、財政的・時間的に不可能
なのでやめるべきだとする提案書を、米政府に提出した。

 提案したのは、上院軍事委員会のレビン委員長(民主党)と、同委員会の共和
党の筆頭委員であるマケイン上院議員、上院東アジア太平洋小委員会のウェッブ
委員長(民主党)の3人だった。米政府が防衛費を含む財政緊縮に力を入れ、日本
政府は大震災と原発事故で巨額の財政負担を強いられる中、米議会から発せられ
た、金のかかる辺野古移転計画の中止提案は、かなり現実的なものだった。

 日本側では、外務省などと連携して対米従属強化を目論んできた前原前外相が、
この提案の直後に訪米し、米側に、辺野古移転計画をやめないでほしいと頼んだ。
米軍駐留費の肩代わりという「贈賄」を続けている日本からの頼みを受け、米オ
バマ大統領は、今後も従前どおり辺野古移転計画を続けることを表明した。日米
両政府は、辺野古移転計画を中止すべきだという3議員の提案を正式に拒否する
趣旨の談話を発表した。

 しかし、辺野古移転を中止すべきだと提案した3議員はしぶとかった。2011年
6月、米議会上院で軍事委員会傘下の即応・管理小委員会が開かれ、国防総省が
海兵隊のグアム移転計画などアジアの軍事戦略について、議会に対して十分な説
明をしない限り、辺野古移転やグアムでの基地増設、在韓米軍の基地移設などに
かかる防衛費を議会で可決しないことを決定した。条項は上院軍事委員会での検
討を経て、上院の防衛予算(国防権限法案。NDAA)に盛り込まれた。

 その後2011年8月に、米議会とオバマ大統領との間で、米政府の財政支出を削
減していく方針が決定された。軍事費の削減には共和党が猛反対しているが、軍
産複合体の利権との関係が比較的薄い日本や韓国への米軍駐留にかかる費用は、
削減を余儀なくされていく方向にある。野田首相の就任直後の2011年9月1日に
行われた野田とオバマの電話会談で、オバマは、普天間基地の辺野古への移転問
題を早くやれと野田に圧力をかけてきた。野田政権は慌てて、辺野古移転を認め
ろと沖縄県の仲井眞弘多知事に圧力をかけた。しかし、沖縄県民の大半が反対し
ている辺野古移転が無理であることは、政府が一番よく知っている。仲井眞に対
する圧力は茶番劇だった。 
---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------


62. 青鴉 2012年5月18日 22:06:19 : xWHO1sdaKTLUQ : LQDE1UwAdI
 仮に上記のレポートが事実であるとするならば、
「いずれ在沖海兵隊は日本に駐留しなくてもいいのではないか」と
考える人々は現時点では、沖縄県民、ラムズフェルド元国防長官以下、
米国議会および同国民、オバマ現大統領、鳩山元首相、小沢元代表、
その他ということになります。

(1)ラムズフェルド元国防長官以降の米軍再編計画の承認
(2)沖縄住民の意志の尊重
(3)対米追従派の官僚機構の牙城崩し

 元々、小沢元代表(鳩山元首相?)は、在沖海兵隊の沖縄撤退を
上記、三つの政治的文脈から考えられていたものと思われますが
すでに在米追従派の官僚機構とジャパンハンドラー(産軍複合体の代理人)を除いて
対立する相手が無くなりつつあり(?)、小沢政権成立の暁には
真っ先に米国政府首脳陣と新たなる日米同盟の合意を
取りつけていただけることを希望します。

 米国は、現在、壮大な国家戦略と赤字財政のギャップ、
世界の秩序・覇権維持と国力衰退のギャップのなかで
ギリギリの選択を迫られているはずですから、今さら小沢氏を
ド・ゴール主義者呼ばわりして敵に回している余裕は無く、
対米自立派にとって好機であると私は信じます。

>>59のご質問の件については、後日、回答いたします。


63. 2012年5月19日 03:54:27 : ObnzX9gnP6

青鴉様、私は「米中・日米関係」を単なる私見で申し上げただけで、貴殿から「すみません」などと謝られる為に申した訳では有りません。却って私の方が恐縮してしまいます(汗)。
 永年に亘り軍事を研究して参りました故、多少の知識や考えを持ち合わせたに過ぎません。貴殿のお役に立てたのでしたら幸いですし、私の方こそそう言って頂き光栄です。

 そしてむしろ謝るのは私の方でしょう。何故なら軍事研究とは、まさにアメリカの「軍事戦略」を分析する事と全く同じだからです。ほとんど一致すると言っても過言では有りません。故に私は産軍複合体の話題を敢えて、全く書いて来なかったのです。申し訳有りません。でもこれを語るのには自分でも抵抗があるのです。
(自分の研究を自慢しているのか、と言われた事が有って・・。)

 多くの一般人はご存じ無いかも知れませんが、「戦略」の概念を最も早く認識したのは実はアメリカなのです。そして軍事に於いて、「国歌戦略と兵器開発は全く別物である、」と言える点でも同様にアメリカが最も顕著です。
 これを言うとほとんどの人が否定し反対されますが、私は「別物」と言う結論を永年の研究から確信している次第です。

 戦争を40年以上研究して来た中で、それこそ古典兵法から近代軍事まであらゆる本を読み漁り、その上で私が出した結論が「国家戦略と兵器開発がアメリカでは全く別物」と言う認識でした。
 即ちアメリカに於いて「兵器産業」は国策では無く、全く別物の「純粋に利潤を追求する集団」だ、と言う意味です。日本もそれに近い構図ですが、政府の影響と言う意味では別次元です。アメリカの方が遥かに自由度が高い。

 貴殿ならお解り戴けると思いますが、NASAの宇宙開発も「グラマン」「ロッキード」などが製造してますし、原子力潜水艦、大型空母も同様です。
 しかし「国家戦略」と言う段階では、アメリカ政府の権限は絶大です。それこそ「マッカーサー元帥」に命令した「トルーマン大統領」が良い例でしょう。

 「ハリー・トルーマン」は軍人時代、全く目立たない一介の中将でしたが、その彼が大統領ともなれば、軍人序列では数百人も上の「元帥」を罷免出来るのです。
 建国以来徹底している、「シビリアン・コントロール」のアメリカが持つ最大の長所ですね。故にオバマ大統領も、産軍複合体を尊重はしても支配はされて居ません。腐敗役人の気に障れば、首相の首が飛ぶ我が国とは全く大違い!(笑)。

 そしてアメリカの「産軍複合体」は、「金融・財界」をバックに独立戦争当時から国家に多大な貢献をして来た組織です。有名な処では「デュポン」が有ります。
 世界最大の化学メーカーですが、それこそ化粧品やフィルム、高性能爆薬から核燃料・核爆弾まで供給しています。何しろ独立戦争の時に、火薬や銃器・弾薬類をアメリカ民兵に提供した会社ですから、その影響力は強いですよ。

 それでも大統領に逆らい、独自の外交介入はしません。さすがにそこまでやったら「調達企業」から外されますし、ほとんどがCIAを使い米政府の責任で動く事がほとんどです。日本も彼ら在日CIAの動きで振り回されたのですね。
 その意味で貴殿の御指摘された、「米議会・政府」と産軍複合体(ジャパンハンドラー)の動きは一致しない、と言われる事は当然とも言えましょう。

 しかし幾ら別とは言え、産軍複合体の弱体化をオバマ大統領が放置したら、それこそ「暗殺騒ぎ」すら起きかねません。何故なら彼らこそ、「アメリカの競争力」その物だからです。私が貴殿の58で指摘された、(1)こそ彼らの狙いと申し上げた意味は、「日本の協力を得て最新兵器開発を推し進めたい」と言う事です。

 産軍複合体とは兵器産業だけでは有りません。自動車・穀物・航空機、石油・化学製品、等のアメリカ主要産業の総てです。
 TPPも或る意味では産軍複合体の要求でしょう。要するにTPP・円高・米国債購入など、過去からの対日圧力総てが産軍複合体のシグナルだとも言えます。
 馬鹿な腐敗役人はそれを国債購入・資金援助だけで凌いで来ただけですよ。

 小沢・鳩山両氏は、そんな腐敗官僚の行動に反対すると思われたから嵌められたのでしょう。前原がアメリカへ出向き、「辺野古案維持」を訴えたのもそんな日本の政治混乱を、オバマ大統領も既に嫌がっている為でしょうね。何も進展しないと言う事は、「官僚が出す景気刺激策以外の、効果的な実効性の有る案を出せ」と言う意味でもあるからです。

 グアム移転の計画は明らかに腐敗官僚への警告です。シビリアン・コントロールを国是とする国にしてみたら、むしろ遅すぎるほどですね。前原・野田の訪米はそれの謝罪と時間稼ぎでしょう。大統領任期を睨んでの・・。ですから貴殿のお書きになられた62には私も全く同感ですが、「対米自立」とまで言うと少し語弊と抵抗が有る気がします。
 むしろ、「日米同盟の発展的拡大」の方が聞こえが宜しいのでは?(笑)。
兵器産業の焦りと今後に関しては、またご質問次第で見解を述べさせて戴きます。
 それにしても貴殿の問題提起は鋭いですね。私ももっと、最新の情報を調べねば・・。


64. 2012年5月19日 11:39:17 : ObnzX9gnP6
 青鴉様、どうも63の「国家」変換が「国歌」に成ってしまいます・・(笑)。

 笑顔で唄える「メキシコ国歌」、歴史を感じる「ドイツ国歌」、最も美しい国歌と称えられる「ソ連邦国歌」・・、それと「中国国歌」も中々・・。気分転換には良い、アップ・テンポの曲なのですが、変換にまで影響したのでは「シャレ」にもならない・・。(後は初音ミクやエヴァンゲリオンとか、買えない曲も・・)

 過去のコメントにも何度か有りました様で、改めて不始末をお詫び致します。
 あくまでも「国家戦略」なのであって、「国歌」では有りませんからどうか不慣れな入力をお汲み取り下さい・・。


65. 青鴉 2012年5月20日 11:32:55 : xWHO1sdaKTLUQ : LQDE1UwAdI
ObnzX9gnP6 様

 国歌戦略って、考えたら可笑しいですね(笑)
でも本当に軍事的戦略なんか世界的に止めてしまって
そうした方が良いかもしれない。
昔、サッカー選手の中田英寿が試合前に君が代を歌うと
戦意喪失するので嫌だと言ってましたが、
あの旋律と歌詞はたしかに戦いには向かない。精神を
鎮魂(みたましずめ)に向かうわせるような効果があって
戦意高揚とは逆ですから。日本は君が代を
国歌戦略かつ国家戦略にしたら良いんです。

 それからまあ、今までの流れで
論点はだいたい絞られて来た感じですが、私としては
軍事同盟の文脈では日米同盟の発展的拡大という言葉を使うのは
良いとしても、やはり、より総括的な外交の考え方としては
対米自立を目指すべきだと思う。なぜかというと米国が必ずしも
将来衰退しないとは言えないからです。小国日本としては
米国と運命共同体のような関係を持つ必要は無い。

 だから、イラク戦争の時の小沢元代表への評価を巡っても
私は手嶋龍一氏なんかと全然見方が違う。手嶋氏はイラク戦争は
間違っていたかもしれないけど、将来、日本が第三国から攻撃されたり
安全保障が危機にさらされた時に、米国が武力介入してく防衛してくるのを
担保しておくために支持する必要があったと言うのだけど、
甘いと思う。

 東洋人の考え方では、国家の栄衰は統治者がいかに徳を
持つかに左右されるし、栄華をきわめた国家と言えども
徳を失えば必ず衰退して行くということになるからです。
大義の無いところに絶対に近づくべきではなかったのです。

 ブッシュJr.も神様に祈ったかも知れませんが
彼は神ですら冷厳な因果応報の原理原則から、
絶対に、例外なく、免れられないことを理解していなかったでしょう。
東洋人が数千年の歴史を通じて学んだことを
小沢元代表は理解し得ていると思いますし、
たかだか手嶋氏如きにあれこれ言われる筋合いは有りません。
国連が機能するしないなどは
本質的な問題ではないのです。


66. 2012年5月20日 18:28:26 : ObnzX9gnP6

青鴉様、参考に成るか解りませんが、少々私の過去で起きた面白い事例をお話しさせて頂きます。それは昭和48年秋に、「防衛庁」が全国紙を通じて懸賞論文を募集した時の事です。
 当時高校三年だった私が、教師の勧めで「日本の防衛について考える」のテーマを原稿用紙5枚ほど書いて応募したのです。

 当時の防衛庁は日本の防衛を4つのパターンで提起していました。
その一番目は「武装中立」スイス・スウェーデンなど、NATOにも属さない自主防衛国家を目指した物。
二番目は「武装同盟」、イギリス、旧西ドイツ、日本などの形。
三番目は「非武装中立」憲法九条に拘り、あくまでも戦争放棄を貫く旧社会党等が主張していた見解です。
そして最後の四番目は「非武装同盟」。憲法九条の国是と日米安保条約の併設論です。

 当時の私が出した見解は、最後に挙げられた「非武装同盟」。理由は前述した「日本の自衛隊は戦力では無い事。」「防衛には不可欠の仮想敵国に対する認識の甘さ(敵はソ連なのか、中国なのかを明確にするべき)。」「ただ天下りに利するだけの武装整備は軍事的にも無意味」がその趣旨でした。

 でも「武装中立」、または「武装同盟」を書いて欲しかった当該懸賞は当然ながら「没」に終わり、代わりに「自衛官募集」の夥しい量のパンフレットが送られて来たのです(笑)。随分とその量が多くて、その四年後に死んだ私に戦争の研究を勧めてくれた父も、本当に驚いていました。(高校の教師もまた・・)

 今でも想い出しますが、「高三」当時にしては大した内容だったなぁ、と我ながらも三十五年以上経って居ても感心するほどです。更に応募した私の論文を読んだ、その懸賞に応募を勧めた社会科教師は、何と職員室中にそれをコピーして回覧する有様・・(汗)。

 後日、その教師に「何であんな恥ずかしい事をしたの?。」と聞いたら、「そりゃあ自分の教え子が凄い事を書けば自慢したくもなるだろう。」とのお答え。
 別に私は大した内容とは思わなかったんで、他の科目の教師たちから会う度に褒められ、感心されて却って恐縮したほどでした(苦笑)。

 貴殿がおっしゃる「我が国の国家戦略」は、先ずご心配される様な形には成らないと思います。その最大の理由として「日清・日露戦争・第一次世界大戦」を除き我が国には「まともな国家戦略は存在しなかった、」と言うのが実態だからです。
 特に太平洋戦争は酷かった。「戦略」どころかまさに「出たとこ勝負」。そして今もなお、その敗因を語った多くの見解は全く見当違いな物ばかり・・。

 殊さら、「戦略とは一般人に解り難い物、」では無いのですがね。要するに日本人は物事の本質が掴めない、理解する事が苦手なのかも知れません・・。
 総ての原因は国際関係の分析が下手だからです。相手国のシグナル一つ、読めない様では話にもなりません。手嶋氏など典型的な「対米従属者」でしょう。
 そのキャリアを観ても「反米派」とは絶対に思えませんね(笑)。

 「戦争」とは「外交の延長(クラウゼヴィッツ)」であり、武力行使は「無制限に浪費される交渉時間が、却って自国民の生死に関わる場合」に発生するのです。 起こすから「けしからん!」では、「戦争」は何時の時代でも発生しますし、「起こさないようにしよう」では「起こす意志を持つ隣国」に侵略を許してしまいます。イラク戦争前に起きた、「湾岸戦争」時のクウェートもこれに該当します。
 またアメリカを追い出した為に、近接する「南沙諸島」を占領されたフィリッピンも同じです。こんな事態を日本人は望まないと思いますが・・?。
 
 貴殿のおっしゃる「対米自立」も、中国から観て「日米同盟弱体化」と映れば「尖閣占領」の暴挙すら引き起こしかねません。
 別に貴殿や我が国政府(小沢先生も含む)がその積りで無くても、中国から同盟が弱体化したと観られれば、そんな思惑など関係ないのです。
 「尖閣を占領してもアメリカは日本支援に出て来ない」と、中国からと思われるだけで、起きてしまう結果は同じでしょう。早い話、中国国民が理解し賛同する「口実」さえ有れば良いからです。
 

 故に私は「「自立」よりも、むしろ「拡大発展」の方が良いと考えるのですが、青鴉氏はお気に召しませんか?。「拡大発展」のプロセスの中でこそ、「腐敗官僚」の排除やそれを越えた「外交関係(武器の共同開発・大量購入など)」が可能であり、新たな日米同盟も構築出来る、むしろその方が「安全」な「ステップ・バイ・ステップ」だと想うのですが・・。

 だって「対米自立」の目的は、「従米派腐敗官僚の政治介入防止」と、「支配的な要求の排除」でしょう?。
 むしろ日米関係が強化されればされるほど、逆に「反米感情を産み損にしかならない馬鹿な要求」は、むしろ却って難くなるように思いますが・・?。

 いきなり「理想ありき」では、「鳩山総理」と同じ誤解を与えます。アメリカや中国は、ゆっくり日本と話し合ってから事を進めるほど甘く有りません。
 隙有らば踏み込めるだけ踏み込んで、「自国有利」に持って行きたがる国ですから・・。その意味で「日米関係」は、まさに「国連」以前の問題ですね。

 でも前述した「四つの防衛政策」。青鴉氏ならどれを選びますか?。当時の私の高校では「非武装同盟」は私一人だけでしたので、是非お教え下さい。
  


67. 青鴉 2012年5月21日 00:19:30 : xWHO1sdaKTLUQ : LQDE1UwAdI
ObnzX9gnP6様

 最後のご質問でしたら、私も四番目の「非武装同盟」
憲法九条の国是と日米安保条約の併設論を選びますね。
天皇制という言葉は左翼用語ですから、
使いたく無いのですが、あえて分かり易く言うと
自然(じねん)という無原理によって成立している天皇制を
国際社会で通用するような論理に置き換えて
説明する際に、憲法九条がうまく使えるからです。
また、よく憲法九条は戦後、米国から押し付けられたものだから
許せないという人が居ますが、あくまで日本国民が
相応しいと認めているから改正せずにいるだけです。

 私もまだ研究中なので偉そうなことは言えませんが、
歴史上の何処かで、天皇家は統治における権威と権力を
切り離されたわけですが、その目的は国家統治者が不可避に
背負ってしまうカルマを祓うことにあったと思っています。
天皇家の方々は権力の頂点に君臨する王でも皇帝でもなく
あたかも生け贄のような存在として
私性というものを剥奪される代わりに、
自然(じねん)そのものとなって、国家の調和を保つ
霊的な役割を担われているわけです。

 したがって時の権力者が誰であれ、それなりに
統治できれば構わないし、彼らが徳を失えば自ら衰退し
使い捨てられるだけです。どんなに善政を行っても
善ゆえの悪因縁からは逃れられず、
因果応報の原理原則から絶対に、例外なく、
誰一人として免れられない。
機械的に調整は為されるのです。


68. 青鴉 2012年5月21日 00:23:29 : xWHO1sdaKTLUQ : LQDE1UwAdI
 次に自立か、拡大発展か、という話ですが、
そんなに難しい話ではないと思います。アーミテージ氏
のような人達が言っている事は、日・米・中の三ヶ国で
うまく折り合いを付けることを自分達も望んでいるが、
米国を外して、日中間だけで話をすることだけは
絶対止めろと言う事です。

 鳩山政権はそういう意味で、彼らが最も忌み嫌うことを
やってしまったわけで、むしろ日本側の方が謝罪すべきでしょう。
任侠道でいえば仁義を切れと。それに外交政策としては
出鱈目なことをやっているし、ゲーツ国防長官や
オバマ大統領から無視されて当然です。
※私がゲーツさんなら、張り扇で思い切り鳩山氏の顔を
叩きたいところです。

 まあ米国や中国が将来どうなるかは分かりませんが、
私が言ってるような国家の栄衰とは今日、明日のことではなく
50〜200年ぐらいの期間の話ですから、鳩山政権の事とは
あまり関係ないです。どの国が滅ぶか栄えるかは天命であって、
誰も分かりません。したがって当面、日米同盟に
軸足を置きつつ、中国、ロシア等と独自の外交チャネルを
開いておくのことは当然のことだと思います。
そうした姿勢をどう呼ぶかはこだわりませんが、
アーミテージ氏の禿頭から、湯気が立ち昇らない程度の
穏健な言葉を選んだ方が良いかも知れません。
何処の国でもやってることですが。


69. 2012年5月22日 01:06:11 : ObnzX9gnP6

青鴉様、 ご存じの通り、昭和48年(1973年)の頃は未だ学生運動や労働組合活動が激しく「日米安保」や「自衛隊」すら違憲解釈が当然の時代でも有りました。
 あの当時、私の主張した「自衛隊無用論」はほとんどの人から理解されず、未だ合理的な防衛戦略の在り方も無いばかりか、核兵器乱用の恐怖からアメリカ追従側の人々(ノンポリ)は防衛力強化を叫び、左翼側は「親ソ連側」か「親中国派」かで分かれている時代だった事はご承知置きと存じます。

 故に私の見解はごく少数の教師や父にしか受け入れられず、随分と悔しくも無念な想いを抱いたものでした。しかし時代が変わり、こうして同意下さる人にも巡り会え、率直に論評されると何か肩の重荷が下りた気分です(笑)。
 しかし35年も経たねば、憲法九条もその価値が解らなかったんでしょうか。何か世の無常を感じてしまいます。

 戦後の荒廃期(昭和30年1955年)に生まれ育ち、中国から復員して来た父と沖縄戦から逃げ延びた母の苦労(母は対馬丸で内地へ帰る予定でしたが、産まれたばかりの長姉を抱えていた為に、別便の漁船で生還したのです。)で、恵まれた環境と教育を与えられたお影も有り、思想や感情論を抜きに戦争を研究して来た事が、私のこれまで書いて来た見解のベースでもあります。

 特に軍事の研究は難しく、多くの資料を読み漁る事は出来ても(本は如何に高額でも父が欲しいだけ買い与えてくれました。)、最大の障害はむしろ日本の敗戦原因を率直に研究・直視した物が本当に乏しかった事だったのです。
 そして大学で経済・経営を学びながら、独学でも軍事研究で「本当の戦略観」に行き着いた時、漸く総ての闇が晴れた想いを抱いたほどでした。
 これも総て独りでの結果です。当時の大学でも、まともな「企業経営」「戦略」が解る教授など全く居なかったからです。今でもネット検索で、私の疑問にまともな解答を書いた物は有りません。「軍事戦略から観た外交」の論点がほとんど無いのです。

 「軍事戦略」とはそれ自体が一つの哲学でも在ります。「強き硬い敵は分ける」と述べた孫子の兵法はナポレオンの各個撃破戦術に昇華し、ナポレオンの「命令戦術」はネルソンの「訓令戦法」に敗れました。「戦争」の歴史とは、或る観方をすれば立派な「唯物史観・唯物論」でもあります。しかしその原点は「我思う」であり、「神は死んだ」と他に依存しない個の確立と言えましょう。
 何事もそうですが、「動かぬ自分の基準点」を持たねば「時代の急激な変化」に自分の位置を見失うものだからです。

 実際に残念ながら、日本には本当の「国家戦略」が有りません。実は私は「憲法九条」と「日米安保」こそが、戦後日本にとって「国家百年の大計」だったと確信しています。貴殿は如何お考えですか?。
 太平洋戦争の時も、「八紘一宇」の大戦略こそ世界(特にアジア)には最も重要だったのですが、軍人官僚共は軍閥の望む「アジア植民地化構想の利権」を重視した結果の、あの酷い焦土と化した敗戦でもあったと言えましょう。
 何処か、今の日本に酷似している感が否めないのですが・・。 

 しかし冷戦も終了し中国が台頭して時代が大きく変わり、「日本だけ」の「国家戦略」では間に合わなくなって参りました。その新たな「国家戦略」を、前述した様に昨年、小沢先生に書き送ったのですが、果たして結果はどうでしょうか。
 私が最も懸念している事は、「新国家戦略」が構築されても、それを実現する政治家や官僚が愚かで価値が解らねば、「総て無駄」の可能性を払拭しきれないのですがね・・。貴殿もご指摘の「鳩山氏」の例では有りませんが・・(苦笑)。

 好き勝手に独自の拙い見解を述べ、誠に失礼致しました。先ずは私の見解(非武装同盟)に同意して戴き、お礼を申し上げます。有難う御座いました。
 


70. 青鴉 2012年5月22日 21:07:23 : xWHO1sdaKTLUQ : LQDE1UwAdI
ObnzX9gnP6様

 自分の事を話せなくて申し訳ありません。
故あって、あまり詳しくお話しできないのです。
まあ世間的には今にも沈みそうな難破船の如き生活をしている
愚者と言えるでしょうね。いくつか詳しい分野は有りますが、
ObnzX9gnP6さんと同じ軍事研究の分野で
お話しできることは殆ど無く、あくまで複数の視点、複数の文脈から
ものを言っているに過ぎないことをご理解ください。

 年齢は52歳です。20代の頃は坂本龍一やルー・リードを聴き、
雑誌は松岡正剛の「遊」を読んでいました。流行っていたのです。
政治にも軍事にもさっぱり興味は無く、
バブル時代の広告代理店で働いていた私は、
じつは仕事に見せかけて遊ぶことしか
考えていませんでした(笑)

 ですから、いくら掲示板の上でとは言え
小沢元代表の強制起訴事件でもなければObnzX9gnP6さんと
意見を交わすことも無かっただろうし、あれは
それだけ異様な政治事件だったのだろうと思います。

 さてお訊ねの憲法九条と日米安保の件ですが
前者はともかく、後者については絶対視はしません。
現状はあくまで日米同盟の維持ですし信頼を取り戻す必要有りますが、
繰り返すまでもなく米国が衰退しないという
保証はないからです。その場合、色々な選択肢が出てくるでしょう。
ここで大切な事は、私などの個人的意見ではなく
小沢元代表が、どのような外交・安全保障政策を
考えているかという事では無いでしょうか。

 今日たまたま、そういう内容の投稿が出てましたが
やはり小沢氏の中ではカントの世界共和国のようなものを
国連に期待している気がします。米国が単独行動主義なら、
EU諸国は多国間協調主義に傾いているし、後者が世界的に見て
特殊だとは思わないですが、中国やロシアはどうなのでしょうかね。
この点を巡って、米国政府と小沢元代表の間で
やはり根深い対立が有るのかもしれません。
もし提言されるのでしたら、それを踏まえる必要があると思います。

※米国が軍事的に中国を見るとき、なにか鏡に映した歪んだ自画像を
見ている気もする。はたして中国は本当に覇権国家を
目指しているのかどうか・・・いや、邪心を持った者同士
たがいに自分自身の姿を相手に投影し、
たがいに合わせ鏡の中で心理的脅威を増大させて
いるだけかもしれない。他ならぬ自分自身の姿が、たがいに怖く
その結果、軍拡に走ると。しかし、
そもそも何故、戦争しなくてはいけない?
イスラエルとアラブ諸国の対立とは程遠い。

『江藤淳と小沢一郎が「共有するもの」―安全保障と憲法改正論』
http://www.asyura2.com/12/senkyo130/msg/393.html


71. 青鴉 2012年5月22日 21:19:51 : xWHO1sdaKTLUQ : LQDE1UwAdI
最強の技は何ですか?と問われて曰く、
「自分を殺しにきた相手と友達になることさ」
http://www.youtube.com/watch?v=7DiNQgAbH0Y
※日本の外交もこうあって欲しいものです。

72. 2012年5月23日 13:16:20 : ObnzX9gnP6
青鴉様、 確かに両国とも永遠に不滅な訳では有りませんから、同盟関係が何時までも継続する可能性となれば疑問ですね。しかしその前に我が国の方が、危険でおかしな方向へ行きそうな気がするのは何故でしょうか・・(笑)。

 フランスの様に確固たる主張と実力に基づいて対米路線を進むならいざ知らず、現在の「官僚養成校」と化した東大(及びその出身者)のみに国政を委ねる、異様な依存意識(受験戦争・学歴至上主義)しか国民が持ち得なければ、私の申し上げる「国家戦略の立案」など、今の政治指導者層や腐敗官僚共には、完全に「画餅」と化してしまうでしょうね。

 これは貴殿が42番でお書きになられた「日本はなぜこんなに駄目になったのか」の答えになるかも知れませんので、少しだけご紹介させて下さい。
 それは私の好きな言葉で、「フォン・ゼークト」の素晴らしい至言です。ご存知でしょうが、私はこれこそ日本に最も欠如した考えと認識しています。曰く、
「人間には四通り有る。勤勉で頭の良い者、勤勉だが頭の悪い者、頭が良いが怠け者、最後に頭が悪くて怠け者だ。軍隊で最も必要な者は勤勉で頭の良い者だ。勝つ為の作戦が立案出来る。次に必要な者は頭が良くて怠け者だ。前線指揮官に最適だ。生き残る為に全力を尽くす。次に必要な者は頭が悪くて怠け者だ。何も出来ないが充分だ。命令に従ってあらゆる障害を打ち倒す。しかし勤勉で頭の悪い者は最悪だ。何故ならば誤った命令でも忠実に従い、気が付いた時は手遅れになる。」

 この言葉を知ってから戦争を研究して来て改めて感じる事は、「勝敗とは兵器で決まる物では無い」と言う真実です。「教育こそ最大の国家戦略」と私が別の板でも申し上げましたが、現在の教育がただの大学進学の為の「受験勉強」に過ぎず、特に中学・高校の思春期にまともな人間形成を怠って来た、歪んだ戦後教育が起こした最大の罪悪と私は結論付けています。
 要するに「真のトップ教育」が、我が国では全く出来ていないのです。

 ある意味では、今でも高い人気を誇る「水戸黄門」「暴れん坊将軍」にも代表される、江戸時代からの国民に染み込み過ぎた「従属思想」が原因かも知れません。
 強い従属意識は「差別意識」を産み易く、「権威主義」や「組織盲信」に依存しがちな危険性を孕んでいます。要するに確固たる「自我」を見失うのです。
 前述した「馬を担いだ兄弟」の原点ですね。

 明確な自我(国民の意志と最大幸福)と成るべき、素朴で善良な国民の気持ちをマスコミや宗教が情報・思想誘導で操り、その結果誤った道へ国家や国民が進んでしまった歴史は、まさに人類史上で枚挙に暇が有りません。為政者が安易に国民を操り、利権を貪り始めれば国歌など簡単に分裂・侵略を許してしまいます。
 その国が豊かで、国民が善良で有ればあるほどその危険は最大と成るでしょう。

 国民が分裂し外国の支援・援護の無い国は滅びの道しか有りません。私が34で述べたユダヤ金融界は、「日露戦争」で我が国の戦費調達(国債販売)を最も助けてくれた大恩人でも有ります。あの絶大な支援が無ければ、我が国は現在の形にすら成って居なかった筈です。今日の日本人でそれを知る者はどれほど居ますかね。

 「小沢問題」とは、そんな善良で豊かな国民たちから利権を貪るシロアリ共の、法を歪めてまで引き起こした「国家反逆行為」と私は感じています。アメリカは図らずもそれに手を貸した形となったのですね。そして今、この板のテーマにも著される様に、その責任が腐敗官僚共や民主党反米派の陰謀で、アメリカ側に転嫁されている、私はそんな理解をしています・・。

 おや・・、今気が付いた。貴殿のコード番号がkhlvから随分と幾つも変わっていますね。これは「阿修羅掲示板」側で勝手に変わる物なのでしょうか?。それなら私もHNを着けなければ不味いかな・・?。
 拙い見解を述べました。貴殿のご感想をお聞かせ下さい。

ps、私が勝手に自分の事を書いているのですから、貴殿が個人情報を何も語らずともお気になさらないで下さい。52歳ですか、同世代で良かったぁ・・。(笑)
 


73. 青鴉 2012年5月23日 22:41:55 : xWHO1sdaKTLUQ : LQDE1UwAdI
ObnzX9gnP6 様

 できれば、HNを使っていただきたいです。
しかも、(例えばドラエモンのような)いい加減なものでは無く、
本来の自分自身を象徴し、視覚的なイメージが思い描ける
名前の方が良いです。よく能役者が面を付けて舞台に立つ時、
面の象徴する人格そのものになってしまうと言いますが
HNにもそういう効果があって、
予想外の言葉を書けることが有ります。

 どうせここには二人しか居ないし、
自己顕示欲の為にHNを使うわけではないので
一度試してみて下さい。

 ところでハンス・フォン・ゼークトですが、
同時代のドイツにはエーリヒ・ルーデンドルフという軍人・政治家がいますね。
調べていて分かったのですが、「母の家系はテンプル騎士団以来の
プロイセン軍人家系」(出典:wiki)とあります。見る人が見れば分かるのですが
この人は欧州の超エリートの家系の出身です。たぶんフリーメイスンにも
関係していたでしょう。(メイスン≒ユダヤは真っ赤な嘘)

 欧州の場合は民主主義社会と貴族階級社会が並列していて
後者の社会が血の繋がりによって作られていることはご存知かと
思いますが、起源は古く中世の騎士団制度にまで遡ります。
テンプル騎士団は正にその中枢だったのです。
ゼークトの家系は分かりませんが、
同系の貴族階級出身であることは容易に想像できます。

 ですから、ここから日本の真の教育はいかにあるべきか
という話に移るのは私としては正直難しい(笑)
欧州の伝統に習うなら、血族によって統治思想を伝承していく
ということになりますが、日本の場合は万世一系の
天皇家の周辺だけなんです。(財閥系には血を分けてますが)

 ObnzX9gnP6さんは、多分、軍人の家系でいらして、
ご先祖はお武家様だと思いますが違いますか。
※しかしこういう話題は日本ではタブーだし、まずいかな。


74. 2012年5月24日 09:18:39 : ObnzX9gnP6

 青鴉様、 HNをカノープスとしました(笑)。学生時代に訪ねた小笠原で、南天に輝く内地では見えない大きな星を思い出したからです。
 そしてその帰路の船で、真っ暗な海を北上していた時に水平線上で、微かに点滅し始めた「八丈島」の灯台を観た時、「人は僅かな光でも正しい方向を求める物なのだなぁ。」との思いを確信したからでも有ります。それほど「暗夜航路」とは不安で恐ろしい物でもあるのです。ご経験、おありですか?。
 私のコメントも、そんな微かな光の一つにでも成れば幸いと存じ着けました。

 しかし青鴉様も反応がシャープですね(驚)。ゼークトの引用からルーデンドルフが出て来るとは本当に予想外でした(笑)。エーリッヒ・ルーデンドルフは私が高校一年(1970年)の時に読んだ「タンネンベルク殲滅戦」で、ヒンデンブルグ将軍の参謀長として知ったのが最初です。今から四十年以上もも前ですが・・。
 ロシア革命成功の本当の理由が、日露戦争時の明石大佐による「レーニン援助」対露謀略工作と、この「タンネンベルグ殲滅戦」で起きた「ロシア西部戦線」崩壊が原因である事を、今では知る人も少ないだけに本当に驚きです。

 まあ、私が申し上げたかったのは、「頭が良い(有能)」の意味と教育の関係だったのですが、まさか貴族階級と結び付けるとは私にとっても予想外!。しかしルーデンドルフが後にヒトラーの「ドイツ社会主義者労働党(ナチス)」結成時に協力した事は史実であり、メイソンとユダヤを否定したのは正解だと思います。

 私の先祖は武家と言っても真田軍団だったと聞いていますが、父は戦地で負傷し南京の本部勤務で万年上等兵の下っ端当番兵(本人曰く)だったそうです(笑)。 故に軍人の家系ではありませんし、自慢出来る様な大それた家柄でも有りません(笑)。
 むしろ父と母の苦労が、私を育ててくれたと今でも感謝しています。

 ただ父は私が中学の頃、今でも心に残る教育を幾つもしてくれました。
 当時の父は従業員50名前後の小さな町工場を営んでいましたが、その立場から観た次の設問を私に投げかけたのです。
 「お前ならこの場合どうする?。」から始まった質問です。
「朝、出社したら社員から次の四つの事を報告された。
@たった今、自宅から電話が来て、祖母(父の母親)が脳溢血で倒れ救急車で病院に運ばれたが既に危篤状態だ、直ぐに病院へ来てくれ、と母から連絡があった。
A社員の運転する車が近所の子供と事故を起こし、子供は病院に運ばれたが既に死亡が確認された。直ぐ親の家へ行って謝罪し警察の事情聴取を受けて欲しい。
B○○銀行から連絡が入り、午後に落ちる数十万円の手形が当座不足で不渡りになるから、直ちに手当して欲しいと連絡が入った。不渡りは一回目なら事務事故として許されるが、二回目は銀行取引停止となる。現在の月商は2000万円である。
C大手の取引先(当社の90%を発注するお得意様)から「不良品が出た、直ぐ社長が来ないと取引停止処分にするぞっ!。」と激怒した電話が入った。直ぐにお客様の所へ行って欲しい。」
 さあ、お前ならどうする?。どれから一番先に動く?と・・。
 
 青鴉様ならこの質問、どう答えますか?。父の答えは青鴉様の解答後にさせて下さい。私は子供の頃からこんな教育を受けて来たのです。どう思いますか?。
 けっこう厳しいでしょう?(笑)・・。


75. 2012年5月24日 09:23:23 : ObnzX9gnP6
あれ?、ペンネームの欄に「カノープス」って書いたんだけど頭に出ないな・・。どこに書くんですかね・・?、青鴉様、教えて下さい・・。

76. 青鴉 2012年5月24日 23:57:40 : xWHO1sdaKTLUQ : LQDE1UwAdI
カノープス様

 お父様の場合の優先順序はCBA@でしょう。
公私混同の愚を戒める為にこういう設問を作られたと思います。
ただ私なら限られた時間内で、まず情報の確度を検証します。
次にその解釈や文脈を幾つも考えて状況判断をし、
CBAが解決可能と判断すれば、
@を優先し、不可能と判断すれば後回しにします。
最初から自分を殺すのは不自然です。

 それで教育の話に戻りますが、
欧州の騎士道と日本の武士道には
共通点が沢山有りますから、まずは自国の伝統を再定義してみる
のも一考ではないでしょうか。高校ぐらいだったら
一昔前の藩の藩校の伝統を受け継いでいるところは
結構良いですよ。私の地元には幕府の家老職にあった
藩主が開いた藩校があって武士道の徳目を
教育に盛り込んでいましたし、
かつては、それが校風になっていたのです。

 武士道の徳目、仁、義、礼、智、信の五常は
仁 上の立場にありながらおごらず下に居て慈愛にて善事を行うこと。
義 善悪を分別判断し善に従い悪を退ける順理を尊ぶこと。
礼 尊と卑を分別し謙虚にて上を敬い下を侮らない心。
智 よく物事を観察して万物の前兆を予知して善悪を見抜き、策略を練ること。
信 人を欺かず誠実で温厚篤実なこと。

 ですが、戦後の日本は武の部分を捨て、
商だけになってしまいましたから、考えてみれば安全保障政策はおろか
支配階級が自己犠牲を払うという倫理道徳など出てくるはずも無いです。
上も下もない平等が理想ですから。
最近は日本にもノブレス・オブリージュが必要なんだとか
良く耳にしますが、あれは欧州の貴族階級の倫理道徳であって、
民主主義と貴族主義の並列した社会を前提にしないと
分からないと思います。
※かつては商の分野でも渋沢栄一のような財界人は
片手に算盤、片手に論語のような信念を持っていましたが。

※ペンネームの欄の下にパスワードを
入れないと駄目です。覚えやすい数字(自分の場合は4桁)を使ってみて下さい。
ペンネーム+パスワードが必要です。


77. 2012年5月25日 10:23:17 : ObnzX9gnP6
  青鴉様、                     「カノープス」
 私は「平等を理想」とする画一的な教育姿勢にこそ、「真のリーダー教育」の本質と重要性を見失わせて来た、最大の原因と考えています。
 御指摘の「武士道」も、単一な視点で捉えると「権威主義」「上意下達」的な、教育では無く「指導」に成りかねない、結果的に「知識のみ」の可能性を持つ側面を感じるからです。
 その意味で、父の答えが一つの方向性を持つかも知れません。私の「父自慢」と思われずどうかお聞き下さい。

 前回の私の父が問い掛けた質問ですが、父からの答えは全く別物でした。中学二年の私もまた、青鴉様と同様に想い、子供心から安易にC@ABと答えたのです。その時の父の真剣な顔は今でも覚えていますが、本気で私は怒られ理由を説明されました。曰く、

「お前は何を考えているんだ!。この場合、答えは何が何でもBの銀行だ!。他の問題は総て社員や母に任せる事だ!。社長は社長しか出来ない仕事をするのが役目なのだ!。銀行取引を社員に任せる馬鹿社長が何処に居る!。
 いいか、Aは総務部長が先ず謝罪に行き、誠意と賠償や管理者責任をご家族に説明すれば良い事だ。悪いのは事故を起こした社員であり、社長は管理責任を問われる者だ。それから逃げない会社の姿勢を現す事こそ、総務部長が持つ役目であり仕事なのだ。社長はお通夜に顔を出しても充分に間に合う。
 次にCは営業部長と製造部長の仕事だ。どの様な不良品か、検品担当者や製造担当が営業と出向いて、正確に事態を確認する事が先決だ。父さんは作りっ放しの納品などさせて居ない。きちんと検査もさせているし、製造ラインや社員も信頼している。それでも起きた不良品など、お客様からの指示ミスや、他社が納品した製品と混同している可能性だって有るんだ。
 そんな不確かな情報に、最も大事なBを放置する理由など何処にも無い!。それでも起きたミスなら、Bが済んでから私が相手先で土下座をしても取引停止期間を短くするようにお願いする。それが社長の仕事だ。
 @の祖母は最後だ。脳溢血ならもう助からんし、父さんを解る意識も無いだろう。戦地へ行っていた時に父(私の祖父)にも死なれた。親の死に目にも逢えない事は、社長と成った時から常に覚悟の上だ。
 しかしBの銀行は全く別だ。いいか、月商2000万と言う事は、当座預金に最低でも半月分の手形決済費用1000万は入ってなければならない。それが僅か数十万の手形で不渡りになるとは、全く資金準備や管理が出来て居ない事を意味するんだ。それがあと僅か、ほんの数時間(午前9時から午後3時)で用意するなど、どれほどの苦労かお前には解っていないんだ。
 家族全員の定期預金を崩し、家の権利書から母の指輪だろうが担保に入れて、月利1割の町金融から借りても当座預金を安定させねば、明日や明後日の手形決済はどうする?。明日だって明後日だって手形は落ちるんだぞ?。銀行から家を担保に融資を受けたくても、審査や手続きで一週間以上は掛かる。
 そんな重大事なのに、父さんの許された時間は僅か数時間。それでも@やA、Cの問題を構う余裕など有る訳が無い!。いいか、社長が会社を守る時は、他の問題など考えないで、最も重要な事に集中する者だ!。」

 中学2年の私は背筋が震えて返す言葉が有りませんでした。全くその通りなのですから・・。
 要するに父は「経営者(男)の覚悟」を教えてくれたのです。大企業の何百人もの部下を抱える重役や、年商何十億もの取引をする営業部長より、従業員僅か50名の社長の方が遥かに背負う責任は重かったのですね。
 そしてその自覚こそ、社会の知識や人生の認識を持つ遥か前に、男が最も真っ先に確立しなければならない「責任感」だった訳です。
 この教えだけでも私は今でも父に感服です。私も既にその素晴らしい父の死んだ歳になりました。死因は「肝硬変」でした。戦地で負傷した折に注射でC型肝炎を伝染させられたのです。随分と若くして亡くなったもの、と今更ながら思い起こす事が有ります。さぞ生きて居たかっただろう、と・・。

 父は私を怒鳴った後、こう告白していました。
「祖母や子供を後回しにするなど、薄情と思われるかも知れない。だが社長と言う立場をそれほど重いんだ。いいか、人を使うと言う事は気を遣うと言う事だ。人を使えねば会社は立ち行かない。社長の私が私情に走ったら、社員ばかりか銀行からだって信用されなくなる。そんな私が迷ったらどうする?。情を無くして良い訳では無いが、最も大事な事を見失わない事の方こそ遥かに優先するんだ。良く覚えて置けよ。」
 そう言って私の頭を撫でながら、笑った父の顔を今でも鮮明に覚えています。

 この父の質問を過去に多くの知人に話した処、総てが私や青鴉様と同様にこの質問の意図を誤解し、父の答えを聞いて愕然としていました。貴殿もこの答えを読んで如何お感じになられますか?。社長業とはまさにこの通りなのですから。

 教育とは知識以前に、父が教えてくれた「覚悟」「責任感」と言った「人間形成」が遥かに優先と思うのですが・・。今の政治家を観ると特にそう思います。
 青鴉様のご感想をお待ちしています。

 ps何度パスワードの番号を入れても駄目です。全部使われているみたい・・。
   とりあえず、今回も最上段に書く形でご容赦下さい。


78. 青鴉 2012年5月25日 19:48:49 : xWHO1sdaKTLUQ : LQDE1UwAdI
カノープス様

 HNが入らないのは、すでに誰かがカノープスという
名前を使った為だと思います。Canopusで入力してみて駄目なら、
たとえばカノープスの旅人、カノープスの隠者というように
二つの言葉を組み合わせてみて下さい。天橋立の愚痴人間という
HNがありますね。※和名では布良星というらしいです。

 さて、いつも力の籠った長文を書いて頂き、
私などがお相手するのは役不足と思えてなりませんが、
>>76で武士道を持ち出したのは、こういうことです。
軍人も経営者も共に大きな責任感を負わなくてはいけませんが、
前者が判断を誤れば多数の人命が失われます。倒産では済みません。
これは何ものにも代え難く、やはり武と商では
文脈が違う。フォークランド戦争に英国王室のアンドルー王子が
従軍したりするのは、最も貴重な人命を支配階級側も差し出すという
自己犠牲の道徳の形式をとっているわけで
あれこそノブレス・オブリージュの典型でしょう。
実際、過去にはそうやって沢山死んでます。
無論、王子でなくても人命の重さは変わりませんから
一人の歩兵だって全く同じです。同じですが
そこではカネを払えば許されるという態度は、
誰も認めない。歴史上、血を流した上で
確立した道徳感情を逆撫でするからです。

 おそらく小沢元代表は湾岸戦争を経験された時に
そのことを痛切に感じられたと思います。また現在においても
米国側が苛立っているのは、まず、この武の文脈においての
日本側の道徳についてです。「君たちは自分達で自国を守る気持ちが
本当にあるのか?」と呆れ顔で問うていると思う。
たしかに米国ぐらい憲法第九条を知り尽くしている国は無いし、
アーミテージやナイのような人達も内政干渉に触れるようなことは
言えない。限界があることは千も承知の上なのですが、
それでも彼らが第一に求めているのは物質的な方法論以前の、
武の文脈に基づく道徳だと思います。
(人命を賭けるという意味での)
その上で各自の国益に基づいた具体的な
方法論を議論したがっている。

 カノープスさんは軍事研究は一つの哲学だと言われますが、
欧米の近代軍事思想をどんなに学んでも、社会の全体的な構造から
部分を切り離して輸入する事はできないと思います。それをやろうとすれば
それこそ欧州の全歴史。中世の騎士団制度や宗教、メイソン思想から
何から何まで背景を研究し尽くした上で、東洋の日本の伝統の中に
移植するしか無いと思います。どちらにせよ
商ではなく武の部分の「再定義」は必要になるのです。
これは過去に帰る事では有りません。

 もしそれを退けるなら、従来通りの対米追従派の官僚達の
やり方で良いと思います。野田首相を支持するべきです。
全てカネで方をつけましょう。


79. カノープスの旅人 2012年5月25日 23:47:19 : Mq18EURcBMk8E : ObnzX9gnP6
青鴉様 軍事学(兵法)の歴史は、およそ人類史にも匹敵する古さを有して居ります。特に最も古い兵法書は、紀元前1100年に「太公望呂尚」の著した「六韜」とされています。

 私が中学二年の時に吉川英二の「三国志」を読み、その中で紹介されていた「六韜・三略」を中学三年で読破した時、その驚きは本当に言葉にも出来ない物でした。以下の抜粋文「六韜、文韜、文師第一節」をお読み下さい。

 文公「どのようにして民心を培い、国を治めれば天下の万民が帰服するようになるのでしょうか?。
太公望「天下は君主一人の天下ではありません。天下に生を受けている万民の天下なのです。君主たる者が天下の利得を、天下の万民と分ける心がけを持つなら必ず天下を得る事が出来るでしょう。これに反し、天下の利得を総て独り占めしようとすれば、必ず天下を失ってしまう事は明らかです。」
 天には春夏秋冬の四季が有り、大地には無限とも言える収穫・資源・財宝が有ります。この天の時と地の財を人々ともに分け合って、少しの私心の無い者を「仁」の人と言います。「仁」の在る所には天下の人はみな従います。
 人が死にそうになっているのを救い、災難に遭っているのを助け、人の悩み事を解決してやり、人の危急に役立ってやるのは「徳」です。「徳」の在る所には天下の人はみな従います。
 衆人と同じ様に楽しみ、衆人が好む物を好み、衆人が憎む物を憎む、これは「義」と言うものです。「義」の在る所には天下の人はみな従います。
 総ての人という者はみな死ぬことを嫌い、生きる事を楽しもうとし徳を好み利得に付くものです。努めて人を活かし、努めて人を富まそうと図る、これを「道」と言います。「道」の在る所には天下の人はみな従います。」

 私が知る限りで「仁」「徳」「義」「道」の最も古い語源はこれです。その後の解釈や「教え」の前に、これ以上解り易い解釈や認識も私は知りません。「孔子」「老子」より400年以上も古く、「孫子」も学んだ「六韜」を今の人々は全く知りませんし、この「仁・徳・義・道」は明らかに君主の「自己犠牲」を前提として書かれています。
 そして「軍事研究」「戦略」は、「如何に味方や全体の犠牲を最小限とするか」が目的で考察されます。故に私は「葉隠武士道」も良く存じ上げていますし、新渡戸稲造の「武士道」も読み知って居る積りです。

 私は今日の日本人で最も欠けている物、即ち貴殿もおっしゃられた「自己犠牲」と「相互理解」では無いかと考えています。その実態こそ、「人を正しく評価出来ない」と言う点で観られるからです。
 「人を正しく評価する」には、「人の見解や主張、言いたい理念を認めて受け入れる」事が前提となります。
 そこに「人が自分よりも優れているとは思いたくない」とか、「認めれば自分が劣っている事を直視せざるを得なくなる」など、歪んだ視点が加われば、先ず確実にまともな評価など不可能です。78番でおっしゃられた武士道「礼」の「下を侮らない心、」こそ、表現は違えどこの事を指しているのです。

 永年に亘る受験戦争と過剰な競争意識は、日本人に極端なエゴイズムと心の弱い自意識過剰を繁殖させ、前述した「頭が良い(有能)」とは真逆の人材のみを育成して来たと言えましょう。青鴉氏が78でおっしゃった「国を守る」には、「愚かな命令や指揮に従う」事も一つ間違えれば有り得るのです。私が申し上げたいのは、如何なる場合でも「味方の犠牲を最少にする」優れた指揮官の育成です。

 これは愚かな軍人の様に、「命令に従い死ぬ覚悟が人一倍であれば良い」のでは有りません。こんな指揮官に関わったら人の命など幾ら有っても足りません。
「戦争は一人の狂人でも起こせるが、終えさせるには百万の命を以ってしても足りはしない。」と言う言葉も有るくらいです。
 父の言った責任感とは、「社員の家族とその生活を守る」「お客様の製造ラインを止めず、エンド・ユーザーには絶対に迷惑を掛けない」為にこそ、「社長は何が有っても倒産だけは出来ない」と言う事なのです。

 その持つ善意と責任の本質が、軍人と経営者では比較にも成りません。軍人の方が遥かに現実では無責任なのです。戦時はそれほど人の命が軽くなる為です。
    そして軍人や公務員が、部下や市民を犠牲にした場合はどうでしょうか?。彼らは私の父ほど悩むでしょうか。

 その意味でもしも、私の申し上げる「21世紀の軍事戦略は無人化とステルス化」と言う意味のアンチ・テーゼで、青鴉氏が78番でおっしゃった「カネを払えば許されると言う態度は許されない。」が用いられたのだとしたら、これは明らかな私の見解と「戦争」への誤解です。
 と言うよりも軍事の持つ合理主義は、経済活動や国際競争力とも同一だからです。これを無視したら単なる感情論でしか有りません。アフガン・ゲリラが民間人に無差別爆弾テロをしながら、無人機の攻撃に向かって「卑怯だ!」と叫ぶ様なものです。

 これは中々ご理解し難いでしょうが、キーワードは「補給・生産もまた戦略」だと言う事です。私は現代戦を研究する中で、「日本の防衛思想」が本当に歪んでいる事を高三の時から気付いていましたけど・・。早い話、私は「軍事」のフィルターで観る視点も重要、と申し上げたいのです。
 この現実は21世紀となった今日でも変わっていません。その上で今の日本人に「自国を自分たちで守れ」は、いささか無理が有り過ぎる気もするのですが・・。 
 そして最後の一節なのですが、要するに「小沢先生」と「野田・腐敗官僚」との「カネの遣い方」が争点なのではありませんか?。青鴉氏がおっしゃっている意味が、ここへ来て急になので少し解らないのですが・・?。
 


80. カノープスの旅人 2012年5月25日 23:54:23 : Mq18EURcBMk8E : ObnzX9gnP6
「カノープスの旅人」ありがたく頂きます。感謝!。これで入力したらパスワードも簡単に決まりました。丁寧なご指導、心より感謝申し上げます。

81. 青鴉 2012年5月26日 23:57:18 : xWHO1sdaKTLUQ : a7CDidpYxs
カノープスの旅人様

 やはりHNが決まると良いですね。
仮の名とはいえ、その人の魂が宿る名の方が
ずっと親しみが持てます。それに仮の名はまた仮面となって
普段意識していない自分の声を喋らせることが
有りますから、一体、自分は何者なのかを
考えさせられます。そもそも、何故こんな書き込みを
しているのか。誰も知らない、誰かの役に立つわけでもない
ひそひそ話を延々続けている意味は何?
不思議です。

 自分でも分からないのですが、とにかく
続けます。今回、太公望呂尚の六韜に触れられたのは
大変嬉しかったですし、これは又、これで後ほど
話題にするとして、論点を少し絞ります。
「日本の防衛思想が歪んでいるのは何故か?」
ということで如何でしょう。

 >>28で、私は天皇を利用していた官僚(軍人)達が、
いまはアメリカを利用している。対米追従モドキというか
擬態を演じていると書いたのですが、この辺は
現在の官僚機構の原点である明治維新にまで
遡らないと分からないかも知れません。
なぜ、日本の統治機構において責任を引き受ける主体を
確立できなかったのかという問題は歴史的な
背景が有ると思うのです。

 ご存知のように、明治維新の熱狂的な尊王思想の
背景にあったのは平田篤胤の復古神道です。
つまり、天照大神の子孫であり、現人神である天皇による
祭政一致の神道国家の建設、これが彼らの夢でした。
それで維新によって政権内部に律令制の神祇官を
復興したりしましたが、結局、挫折しました(笑)
まあ当たり前ですね。

 この人達が考えていた神道国家観と、西洋列強に
並ぶ近代国家の建設を目指す人達の理想が一致するわけが無い。
元々、同床異夢なのに取りあえず、天皇と神道が
歴史の表舞台に引きづり出されてしまったんです。
結局、後者が主導権を握り、平田派は排除されていく。
その時から、権力と切り離されていた天皇は、
無理矢理、西洋の皇帝のような存在にさせられ
利用されていったのです。いまでも京都の人達は明治天皇が
帯刀した写真をみると、どうしてこんな下品な
お姿にさせられたのかと嘆くそうです。

 たしかに幕末期はどうしようもなかったし
明治維新も尊王攘夷も日本に必要だった。
世界中が帝国主義で争っているとき、
間違ったことはしていない。しかしそれでも負の遺産は
残ってしまう。それが私の言う因果応報です。
京都御所に宮家が、江戸城に徳川幕府が
並立していた時には無かった統治機構の歪みが
あの時、生まれたと思います。

 だから今、君が代を斉唱しろとか言っている
人達はアメリカを捨てて、再び、天皇を利用しようと
しているだけのように思います。利用対象が変わるだけです。
彼らが統治者として責任を引き受ける主体を
確立しているかどうかは大いに疑問ですね。
勿論、官僚機構の負の遺産はそのままです。

 ですから私は天皇家の方々には、京都御所に
帰って頂き、再び表舞台から立ち去って
頂きたいのです。宮中祭祀に専念して頂ければ
江戸時代のように庶民から忘れられていても
構いません。


82. カノープスの旅人 2012年5月27日 02:31:53 : Mq18EURcBMk8E : ObnzX9gnP6
青鴉様、 貴殿が武士道を主張された時、私が理解していない、或いは軽視している、と誤解されない意味で「仁・義・礼・智・信」の原点である「六韜」を紹介させて戴きました。これで良かった様で安心しました。
 しかも武士道の歴史と発展は未だ浅く、それも「士・農・工・商・エタ・非人」の身分制度が制定された「江戸時代」以降の物である以上、「六韜」を軍事研究の原点とする私には、無条件で信奉出来ない物が有る事をお汲み取り下さい。

 ただ、父の実話や他の紹介は貴殿のご参考になっているのでしょうか?。貴殿の論評が無いので少し不安です。決して私は、「自己満足」の積りで述べて居る訳では無いので、書かせっ放しは「フェア」では有りませんなぁ・・(笑)。

 話を戻し、「日本の防衛思想が歪んでいる原因」について述べさせて戴きます。
青鴉様は太平洋戦争時に海軍首脳の学んだ「軍事規範」が、日露戦争の英雄である「秋山真之」に拠って書かれた「戦略論」である事をご存知でしょうか?。これは現在の一般人も余り知らない事実です。
 「日露戦争」での勝利と、「日本海海戦」を大勝利に導いた「秋山真之」の卓越した「戦略」は、「大正・昭和」へ続いた海軍大学に於ける「戦略」の基本に成った物と言えます。

 「軍人官僚」の非凡な頭脳が滅亡寸前の我が国を救った事実と、目に観える現実の結果(大勝利)を実感した一般国民は、「秋山真之」個人の才能と努力では無く、「官僚組織全体」への信頼(盲信に近い)を持ってしまったのかも知れません。そしてこれが逆に「権威主義」を産み、最悪の「太平洋戦争」へと導く始まりと私は考えています。
 「太平洋戦争は戦略が無かった」、「出たとこ勝負」だったと私は本気で確信していますから・・。(具体的な理由はまた別の機会に・・)

 しかし官僚主義の最も悪い側面は、儒教的な「権威主義」や「年長者尊重思想(年功序列)」が存在する事です。従って「学んだ事とその内容、修学量、誰が最も前から学んだか、今までの経験・経歴」などが優先し、新たな発想(航空機の発展)への思想的準備や転換、航空戦略など想像も欠如してしまう結果に繋がったのですね。日本の航空機とその設計思想を観れば一目瞭然!。

 そして「官僚思想」の持つ最大の欠点は「記録を残さない」事です。これは今日の腐敗官僚体制でも全く同しで、その理由こそ「責任者を明らかにしない」「責任者を作ってしまう」為なのですね。
 要するに誰も責任を負わず、失敗の理由を認めたくない「人間性」が本質と言えましょう。私が「六韜」を書いた理由がこれです。別の言い方をすれば、「個の責任」しか考えられない「次元の低さ」を指摘したかったのです。
 貴殿がご指摘された「天皇利用論」は、まさにこの「低次元の隠ぺい」が目的でしょう。少なくとも私はそう受け取っています。

 「天皇陛下」「皇室の在り方」については、私は今のままで良いと考える者で特に論評は致しません。理由は一つ、太平洋戦争を終らせた「昭和天皇陛下」の御厚恩は、日本人なら末代まで忘れてはならない、からです。
 前述した「戦争は一人の狂人でも起こせるが、終わらせるのは百万の命を失っても難しい」事を、昭和天皇陛下は「たった一人が全責任を負う形」で終結させた事は、紛れもない事実だからです。
 これは米海軍総司令官「チェスター・ニミッツ」の名著、「太平洋海戦史」でも記されている「皇居は空襲するな」からも明らかです。陛下が処刑されず、皇室が存続しているのも、「天皇制」が日本の象徴として海外からも認知されている為でしょう。京都に押し込んで粗略に扱う必要は無いと思いますが?。
 だって問題の本質はもっと別の所に在るのですから。
 
 戦後の防衛戦略が今日とくに歪んでいるのは、「防衛以前に利権収奪」がその実態と私は考えています。これこそ変貌しつつある、「アメリカの極東軍事戦略」を無視した物であり、強いては国際平和全体を脅かす「日本の腐敗」と化していると私は感じているし、さすがのアメリカもこれにはもう気付いていると思っています。「オバマ大統領」が「辺野古移転」の主張をすっかり止めた事、「グアム移転」が具体的に始まった事、などがその証明でしょう。

 これほどの動きを前にして、未だ国民から真実や正しい情報を隠すなど、こんな「防衛戦略」や「官僚姿勢」を歪んでいないとする方がおかしいでしょう?。
 前述した「戦略とは犠牲を最少にする為のもの」を前提にしたら、隠し歪めるメリットは何ですかね?。その本音が「小沢問題」の本音でもあると思います。
 やはり抜本的な「官僚機構の改革」以外に手は無さそうですが・・ね。


83. 青鴉 2012年5月27日 15:38:10 : xWHO1sdaKTLUQ : a7CDidpYxs
カノープスの旅人様

 お怒りになると思ってました(笑)
お父様の話を外したのは、別に悪意があってという訳じゃないです。
元々、日米同盟の話ですから、
安全保障における国際外交の場では、
条約的な取り決め以前に、第三者と共有可能な文化的共通感覚が
必要であり、それがないと信頼関係にまでは至らないだろうと
考えていたので、話がスレ違ったのです。
場面を変えてお話ししても良いです。
いい言葉が無くて本当に困っていますし説明不足なんですが
所謂、ソフトパワーの分野のことを考えていた訳です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/ソフト・パワー」
※ハードパワーの分野におけるソフトパワーの部分と言うべきか。
ですから、騎士団制度や武士道、儒教やノブレス・オブリージュ
というのは全部、その意味での話なんです。→

※武士道についても、少し誤解が有るかと思いますが、
今の世に武家社会を甦らせろと言ってる訳では無いです(笑)
またあそこで、わざわざ儒教用語を入れたのは、中国は再び、儒教を
再定義し始めているからです。文化大革命であれほど
排除したにも拘らず。東アジアは日本を含めて儒教圏ですから
ポスト共産主義のソフトパワー戦略として
それを意識していると思う。やはり文化的共通感覚が
無いと外交も難しいと気がついている。

→いま米国の国民は世界各国に対して
「君たちは各々偉大な国家なんだから、自分の国は
自分達で守れよ」と言いはじめていて
若い世代はロン・ポールのような極論を主張する政治家すら
支持しつつあります。財政赤字にも金を喰う軍隊にも
徴兵制にもうんざりしている。この傾向は当分変わらないと思う。
世界的に見ても「自分たちの国は自分たちで守る」という
考え方の方が普通じゃないですかね。
オバマ大統領と米国政府が日本を信頼できないのは
その辺じゃないですか。やはり日米同盟の信頼関係を
回復させるなら、お互いが共有できる共通感覚を
持たないと難しいと思う。

 その上で日本は憲法上、色々な制約がありますから、
やれる範囲のことをやるということになると思います。
しかし、そこで官僚が駄目だからとか、
教育が良くないからと言っても通らないと思います。
そんなことは日本だけじゃない。
さっさと自分達で解決しろと言われるのが落ちです。
※集団自衛権の拡大について難題を
ふっかけられる可能性有り。


84. カノープスの旅人 2012年5月28日 01:30:59 : Mq18EURcBMk8E : ObnzX9gnP6

青鴉様、 そう言う意味でしたら、父の見解に関しては私の説明不足ですね。国際交渉の中で、ソフト・パワーの位置づけについては「ジョゼフ・ナイ」の発言とは関係無く、歴史上からもその重要性は別の意味で問われていたからです。
 詰まりは「相手の精神的バックボーン(信頼性・歴史的な精神の根幹・責任感)などで、貴殿は「武士道」に例を求めてそれを論じ、私は「責任感・人間の誠実性」を重視して述べていた事にすれ違いが生じたのでしょう。
 まあ以前、別の板で「武士道」に関して凄まじい言い合いを拝見し、その拘りに少々(それどころかたっぷりと・・)違和感を覚えていた為、私が過剰に解釈したのかも知れません。申し訳ない・・。

 要するに「鳩山・小沢」を「アーミテージたち」が誤解した原因として、「相互の共通感覚を持つべき」と言いたい意図は同じだったのに、方法論とその次元で行き違ったのでしょうね。
 私は今の日本外交官僚に「責任感など無い。」と言う意識でしたので、父の見解を紹介しましたが、まあ父の見解はひどく特殊ですから私は特にこだわりません。広告の落書きと聞き流して下さいませ。

 ただ貴殿のお書きになられた、「いま米国の国民は世界各国に対して〜」以下の見解がどうも理解し辛いのです。前述したアメリカを読む「四つの顔」の一つである「世論」がこの傾向を持つ事は解るのですが、その他の顔は?、と言う疑問に貴殿はどうお考えなのでしょうか?。
 これこそ、貴殿が最初にお書きになられた1番の見解(一部世論の動きでアメリカの動きと解釈するのは不自然。)とは矛盾する感じを持つのですが・・。
 前回はG・カーチス一人の見解でしたが、台頭する一部世論を米国トップの見解と読む、孫崎氏の姿勢と今度の貴殿の見解と同一化しませんか?。私はそんな印象を持ちますけど・・?。

 そこが明確にならないと、「オバマ大統領と米国政府が日本を信頼できない」の後が、「じゃあどうやって誤解しているアメリカの姿勢を改善させられ、日本側が信頼されるに値する外交姿勢を持ち得るのか、」と言う論点には到達し難いのではないでしょうか?。

 「彼を知り己を知らば百戦危うからず」の孫子では有りませんが、アメリカの正確な分析は「日米同盟」を発展・維持する為には不可欠なのでは有りませんか?。
 少々、対米分析と組み立ての論理が乱暴になって来た気が・・(笑)。
 
 


85. 青鴉 2012年5月28日 12:28:17 : xWHO1sdaKTLUQ : a7CDidpYxs
カノープスの旅人様

 米国議会の動きは「世論」の反映ですよ。
議会で決定された事が米国政府の意志でなかったら
いったい何なのでしょう。理解できませんが。→ >>61
米国議会<産軍複合体ではないです。
在沖海兵隊のグアム移転に必要な防衛費を
米国議会は可決しませんし、
全体的な緊縮は当分続くと思います。

 グアム移転費負担を日本に求めたのは、より上位にある
国民の意志(=カネは無い。各国は自主防衛しろ)を
前提にしているだけですが、しかし、オバマ大統領が
従来の共和党と自民党が暗黙の前提としてきた
吉田ドクトリンのような考え方に満足しているなら
日米首脳会議後の晩餐会を欠席するという
侮蔑的な態度を示す意味がわからない。
これはもはや同盟国の代表者に対する
態度ではないです。

 グアム移転計画の全貌があきらかになっていけば
それまで日本国民があまり意識してこなかった
島嶼部での防衛はどうするのかというような問題も
剥き出しになってくるし、海兵隊員の命とカネの交換に
によって成立していた日米安保も形骸化してくる。
また米国側の中国封じ込めを目的とした環太平洋戦略の動きは
予想以上に早いし、おそらく集団自衛権の問題も再浮上して来る。
だいたいTPPは中国排除のブロック経済の構築ですから
同時並行して日米豪韓の軍事的関係も再編されていく
と思います。

 こういう状況の中で、小沢元代表が米国から見て
好ましくない政治家であるとしたら、
対中政策の違いであって、日米同盟を前提とした
上での自主防衛の問題ではないでしょう。
アーミテージもナイも、日本が核武装するなら
それはそれで構わないとはっきり言ってますから。
※彼らの実務家としての個人的見解は反対ですが。

 まあ直接、小沢元代表に聞いたわけではないですが
彼の場合はおそらく憲法改正や自衛隊の機能強化。
ひいては常任理事国入りまで視野に入れていると思います。
少なくとも、もう吉田ドクトリンの時代では無いと
考えているはずです。ですが、それでも米国側にとって
より決定的な対立はやはり対中政策にあって、
そこをまず妥協しないと彼らは信頼しないと思います。
※強制起訴事件が起こっている間に
米国主導の中国包囲網が敷かれてしまい、
小沢・鳩山両氏はすでに敗北した感があります。

 外交の場でまず文化的な共通感覚を
共有するということは、一種の儀礼です。
それなしには喧嘩もできない。とりわけ同盟国間での
決定的な破綻を避ける為には必要なことだと思いますが、
今回書いたような文脈における基本的な合意は
もちろん必要です(笑)
書き切れません。


86. 青鴉 2012年5月28日 22:24:44 : xWHO1sdaKTLUQ : a7CDidpYxs
カノープスの旅人様

追記:随分と貴兄を傷つけてしまったであろうことを
申し訳なく思います。思えば1970年には私はまだ小学生でしたし
貴兄は高校一年生でした。人生の先輩であるのに
横紙破りの主張ばかりしてすみません。今まで肉親も含めて、
どれほど多くの人達の心を抉って来たことか。
しばらく、ぼんやりしていたいです。


87. カノープスの旅人 2012年5月28日 22:44:34 : Mq18EURcBMk8E : ObnzX9gnP6

 青鴉様、 漸く貴殿のおっしゃりたい意味が見えて来ましたよ(笑)。

 要するに「米議会(世論)は緊縮財政下の折、海外兵力を縮小せざるを得ないし、既にその方針を明確にしている。これに伴い日米安保・アジア戦略の在り方も従来通りとは成らなくなる。従ってアジア各国(日本・韓国・台湾・フィリピン等)自身の防衛負担が増える事は当然で、TPP等の対中経済ブロックも構築されつつある中、アメリカ側の日本に対する要求(政治姿勢や経済対策)も増す事は自明の理である・・。

 こういう意味なら良く理解出来ますが、「→今米国の〜」以降の文面だけで、この内容を汲み取るには私の能力では少々荷が重いです・・(苦笑)。
 それと私が理解する在日アメリカ軍の「防衛能力」では、やはり貴殿とは大きなギャップが有る様に思えます。それは防衛予算の中身の問題(理解内容)です。

 貴殿や米議会(世論)も、予算=防衛戦力とお考えでは有りませんか?。従って予算削減=戦力低下→同盟関係の変質→今後、日本はカネで海兵隊の命を買う事が出来なくなる・・、等々・・。

 申し訳有りませんが、私は今までに一度もこう言う米国の極東アジア軍事戦略を考えた事も無ければ、また今後もこの様な形に成るとは考えられません。
 私が永年に亘り、戦争を研究して最後に行き着いた先こそ、「アメリカの国際戦略」だった事は前述しましたが、それは恐らく現在でも「全世界の最高レベル」と位置付けざるを得ないからです。

 そしてその「ノウハウ」は現在の世界情勢に於いて、やはり他国(ロシア・中国・フランス等)を遥かに凌駕している事を確信しています。
 しかもこの「ノウハウ」を認識した上で、「日米同盟」「アメリカ・イスラエル同盟」「NATO」を観ると、その方針は現在も全く揺らいで居ません。
 私が掴む様々な情報やアメリカ政府の動きからも、少々の波は立ってもその本質が変わらない以上、「日米同盟」の希薄化・同盟の弱体化は考えられません。
 前述した「武器の共同開発」レベルでの関係をご再考下さい。

 私は「米議会→世論」が財政緊縮と海外派兵予算を議論はしても、戦後冷戦構造崩壊以降も確固と築き上げた、アメリカの「世界戦略ノウハウまでも修正・議論している訳では無い、」と申し上げたいのです。この意味をご理解頂けますか?。

 従来の「自民党・防衛省・外務省」がただカネを払い(思いやり予算等)、アメリカの要請に全く反発もせずに、ただ利権を貪る腐敗化の一方だった事は申すまでも有りません。

 しかし私はアメリカの緊縮財政は、今後は日本にも新たな期待・役割を担わせないと、中国台頭・イスラム過激派の核武装の脅威を前にして、「世界戦略の障害となる」と考え始めた、と分析しているのです。これのきっかけは、明らかに「リーマン・ショック」以降です。

 この姿勢転換から湧き出す様々なシグナルを、アメリカはブッシュ政権以降、オバマ政権に成ろうと送り続けている、と私は感じている為です。
 「F−22からF−35へのFX機種変更」や「エルピーダの米企業買収」等がこのシグナルの一つであり、アメリカ全体からのメッセージを意味します。少なくとも私はそう解釈しています(笑)。
 ここへ来て漸く青鴉様とは、「アメリカの日本への姿勢」に対する理解と解釈で違いが出て来ましたね。あれ・・、前から有ったかな・・?。(有っただろう、最初からたっぷりと!、と言う突っ込みは無しで・・)

 私はオバマ大統領の「野田総理の扱い」に、特段の不満も無ければ異論も有りません。オバマ大統領が全世界の「自由主義陣営の戦略」を模索しているにも関わらず、野田総理は自らの政治利権と政権闘争しか考えなければ、まともな相手をする事自体、自らその低次元な姿勢を支持する事になるからです。
 「晩餐会欠席」は、そんな総理を選んだ我が国全体の責任ですね。私はむしろ、そんな総理を選んだ我が国の「民主中間派」が情けないですが・・。

 これだけの対日メッセージを受けてもなお、「政争」に血道を挙げて政権抗争を今の政府主流派が続ければ、日本の同盟価値その物を低下させる「愚策」です。
 これに「民主中間派」は全く気付いていない。「再選」の事しか考えられないから、明確に国家の政策態度が決められないのです。
 アメリカの「消費税増税」要求は、「財政の健全化→経済回復」への道筋を明確にして欲しい、日本国内の消費拡大へと繋がる意図が有ります。

 しかしその増税が逆に景気悪化を招くなら、代わりの景気刺激策を提示する必要が有るのですが、野田・腐敗官僚はアメリカに「増税」の責任を押し付ける事に終始してしまっている。これではアメリカが悪者になってしまうだけです。
 その原因がG・カーチスのコメントと考えれば、アメリカの野田総理への態度と在日CIAへの評価も決まる様に思えますがね。

 海兵隊のグアム移転やオーストラリア展開は、そんな政争の道具にされるアメリカの明確なメッセージと私は捉えています。
 84番への補足と拙い解説でした・・(苦笑)。

ps、アーミテージ、ナイ氏の「日本核武装容認論」は完全な個人的見解ですね。
 「日本の核武装」こそアメリカとの「日米安保破棄」を意味するからです。それでイギリスやフランス並みの対等関係を築ける、と日本政府が思うなら日本が全世界から孤立する覚悟と、敵視・警戒視される代償を払うでしょう。
 そんな愚かな日本を観るくらいなら、私はさっさと死ぬか全財産を処分して海外脱出を考えますね(笑)。


88. カノープスの旅人 2012年5月29日 10:27:38 : Mq18EURcBMk8E : ObnzX9gnP6
青鴉様、 ごめんなさい、86番のコメントを読まぬ前に87番を書いてしまったみたいです・・。恐らく私が書いている最中に、貴殿から書かれていた様ですね。
 一晩寝てニュースを観ようとPCを起こし、ここを訪れたら86番が書かれていて本当にびっくり驚いた次第です。

 別段、私は貴殿が思われるほど「傷」など付いて居ませんからご安心下さい。人との話し合いに誤解や曲解は当然ですし、総てが一致する方が有り得ません。
 むしろ私の方こそ、貴殿からのご指摘には随分と勉強する事が有りました。見逃していた視点、米議会の動き、最新の情報、「田中宇」氏の紹介、HNの付け方、コピー&ペーストの仕方等々・・。度々のご丁寧な指導に、心から感謝している次第です。

 私の方こそ率直な物言いで、貴殿を傷付けたのでは・・、と思う事ばかりです。その意味で、86番を知らないで87番を書いた事を、改めてお汲み取り下さいませ。
 世代を超えた新たな視点に出会う歓びは、この阿修羅で幾度も経験して参りました。お互い、「匿名」のメールをやり取りする、気楽な感覚で良いのではありませんか?。
 
 改めてお願いします。87のコメントは86を読まないで書いた物だとご理解下さいませ。

 

 


89. 青鴉 2012年5月29日 12:51:42 : xWHO1sdaKTLUQ : a7CDidpYxs
カノープスの旅人様

 分かり難くて申し訳ありません。
>>85における返答は>>84に対するもので、
その文脈において>>61を参照して下さいと案内したまでです。
つまりそれは米国世論と米国政府の意志の関係の問題です。

 全体的な見立ては>>60>>61>>62の連番を
通して読んでいただけませんか。同一日の投稿です。
米軍再編計画はラムズフェルド時代に始まっていますから、
リーマンショック以後の緊縮財政とは関係ありません。

 この連番で何を書いたかというと
現在(1)と(2)が同時並行していて、
その意味で、米国議会にも、米国国防省にも、沖縄住民にも
在沖海兵隊の国外移転に反対する理由は無く、日本の対米追従派以外には
小沢氏を排除する意味が見当たらないということです。
つまり普天間問題における日本側の外交的な不手際はあったにせよ
大筋では米国側と目指す所は一致している。

 それで>>85で、もう一度、小沢氏排除の理由を
再考してみたのですが。やはり考えられることは米国側の
中国封じ込めを目的とした環太平洋戦略の動きが予想以上に早く、
当初は日・米・中の三角外交を目指していたであろう
小沢・鳩山両氏が反米と見なされてしまったという事ではないかと。
※だからといって強制起訴事件を米国政府が仕組んだは思えない。
謀略を疑われるだけで中南米における米国排除の動きに
繋がる可能性があり、TPP推進の観点からも
リスクが高過ぎる。

 高度なことは分かりませんが、米国内でも中国と付き合うべきか、
封じ込めるべきか、まだ明確に方針を決めかねていた頃には
小沢・鳩山両氏とうまくやっていけると期待していた
ような気もします。しかし鳩山元首相が東アジア共同体構想を出し、
小沢元代表が多くの民主党議員達と北京を訪問したときは、
既に中国封じ込め派が相当強く主導権を握っていて
ボタンの掛け違いになったのではないでしょうか。
※日米同盟の確認から発展的な三角外交への
手順ならまだしも良かったと思います。

 ですから仮に小沢政権が誕生したとして、
期待はしていますが、その辺の信頼の修復がどうなるかは
分からないです。しかし他に選択肢はないと思います。

※言っておきますが日本の核武装については当然、私も反対です。
それに憲法第9条の改正もね。ただ公的な出版物の中で、
アーミテージ氏らが内政干渉めいたことを言えないのは当然です。
核武装はあくまで日本の選択と断った上で、実務的には困難であるという
ということを強く主張している。しかしたとえ核を持ったとしても
日米同盟解消に繋がるとは両者とも言っていない。
そんなことは彼らには想定済みなのです。
ということは日米同盟を前提にするなら、
仮に小沢元代表が自衛隊の強化を視野に入れていたとしても
やはり排除する理由としては考えられないのです。
(つまりこの部分は日本の議会制民主主義の問題であり
同盟離脱以外は米国は関与しない)
基本的に対中外交のすれ違いが
問題になっているとしか思えません。


90. 青鴉 2012年5月29日 13:01:34 : xWHO1sdaKTLUQ : a7CDidpYxs
>>88 カノープスの旅人様

それは良くあることですね(笑)
私も>>88を読まずに>>89を書いてますから。
しかし貴兄がいらしたからこそ、曲がりなりにも
チラシの裏書きで終わらずにすんでいる訳で
御陰さまでもう阿修羅の投稿など興味も無くなりました。
指定弁護士にはたして控訴権があるのかなんて
もうどうでも良い事です。


91. カノープスの旅人 2012年5月30日 02:00:35 : Mq18EURcBMk8E : ObnzX9gnP6
青鴉様、 90番のコメントを読み、吹き出しました。貴殿から言われて見て私も全く同じだった事に、たった今気付きましたから・・。本当に、指定弁護士どもが控訴権を持つか否かなど、「もう、どうにでも勝手にしてチョッ。」って思ってましたねぇ・・。これは笑っちゃうしか有りませんなぁ・・。(大笑い)

 それと全体を改めて読み直して観ると、貴殿の見解(考え)と私はほとんどギャップも無いのですが、なぜ違和感を覚えたのでしょうかねぇ・・?。
 「この連番で(内容も含む)〜」から「リスクが高すぎる。」までのご見解は私も全く同感ですし、「鳩山東アジア構想」と「議員団北京訪問」から日米関係がおかしくなったと言う観測も全く一致しています。

 ただ「日本の核武装」が世界に与える反応を、アーミテージ氏が日本国内の動きから対外的影響の最後まで分析し抜いているか、と言う点では私は全く別の見解を持って居ます。
 更に貴殿の紹介を読むと、アーミテージ氏は「どうせ核など日本は持てっこない。持っても日米同盟は揺らがない」と超が着く楽観論を感じます。

 実はこれこそ、アメリカが時々見せる「ポカ」と私は感じています。そして問題はこれを、「アメリカの許可」と勝手に解釈したがる馬鹿(防衛省・反米右派・近隣諸国の反日感情派)が、如何に反応し利用するかこそが最も重要なのです。本当は間違ってもこんな事を、言って良い物では無いのですが・・。

 それと日本のFX(次期主力戦闘機)が、「F−22」から「Fー35」へ機種変更されたのは「リーマン・ショック」以降です。私はこれこそ最も顕著な、極東アジア戦略の重大な変更と解釈しています。
 ラムズフェルト時代の再編計画が、急激に後退した形と成ったからです。何故なら、「再編計画推進→日本の負担増→普天間返還→FX決定」と成っていたからです。それがF−22よりも能力が落ちるF−35に変更とは、私はここに重大な意図をアメリカ側に感じるのです。
 「たかが戦闘機」とは思わないで下さい。軍事戦略で最も大きな要素こそ、この戦闘機が作り上げる「制空権」なのですから。
 
 私は明らかに「小沢・鳩山」両氏が、「対中方針を誤った」と解釈しています。この点は「田中角栄」と同じミスでしょう。「経済的ウェイト」に目を奪われた結果ですね。そこを対米追従派に突け込まれた。
 「軍事・外交」面に弱い急所を叩かれた(ゴーリストのレッテル)訳ですね。その「ゴーリスト評価」が腐敗官僚とその走狗どもに利用され、更にマスゴミもそれに追従したのでしょう。

 特に政権を奪われた自民党が、自分たちの党利党略のみを考え、日本の国際的役割を放棄してしまった事が最も重い罪であったと言えます。これに「反小沢派」が便乗したのですね。「大連合」などの動きはその確かな証拠でしょう(笑)。
 この結果、世界経済の大危機にも関わらず、日本だけが政争に明け暮れる幕が開いたのですね。こんな馬鹿な国の首相など、オバマ大統領から鼻も引っかけられなくて当然ですよ(笑)。 

 それと中国を封じ込める方法など簡単です。日本の財界を締め上げれば良いのですから。「対中投資抑制」と言う形でね。逆にフィリピン・ベトナム・インドネシア・ミャンマー・スリランカへそれをシフトさせれば良いのです。
 私は以前から、アメリカ海兵隊の移転はその一環と捉えていますが、本来は「小沢・鳩山」両氏もそれをセットで「外交の柱」とすべきだったのです。
 「理想論・国内リップサービス」が少し先走り過ぎたのかもしれませんが。

 以上が89番への私の見解です。そして私が今最も恐れる事は、「小沢一郎がこの過ちを気付いているのか、」と言う点です。
 「知りたくもないし気付きたくもないと考える人だったらどうしよう、」そんな不安を何故か抱くのですが、青鴉様は如何ですか・・?。

 全く貴殿が明確に疑問と事実・証言を提起して下さるので、私も今まで抱えていた多くの「ロスト・リング」が埋められる想いです。それが上記の様な形(見解)に表現出来るのですから、この板での巡り会いは幸せな事だったと感謝致します。


92. 青鴉 2012年5月30日 21:21:46 : xWHO1sdaKTLUQ : a7CDidpYxs
カノープスの旅人様

 なぜ、F−22よりも能力が落ちるF−35に機種変更
されてしまったのですか? 素人の私が考えるに、
米軍の再編計画は全体のスリム化、コストダウンを図ると同時に、
強度や効率性においてもレベルアップを目指したものと
思うのですが。その場合、自衛隊の役割分担の拡大、
および機能強化が伴わないと、システムとしてはうまくいかないのでは?
その辺、もう少し、噛んでいただけませんか。

 小沢前代表については、彼の対中政策観がどんなものなのか
詳しく分からないので、まだ何とも言えないです。
じつは強制起訴事件が起きるまで
小沢氏には、あまり関心が無かったので(笑)
自分でも調べていますが、参考になる過去の発言録が
あったら教えて下さい。まあ柔軟性の無い人だとは思いませんが。
※お知り合いの議員の方は詳しくご存じないのですかね。
マル秘でこっそり教えていただけないかと。

 しかし民主党が消費税どうのこうのと、やっている内に
対中関係が変わって行きつつありますね。
昨日、中国書記官のスパイ容疑の報道がありましたが
北京と民主党の双方に向けてサインが出た感じです。
http://news24.jp/nnn/news89037031.html

 だいたい90年代から日本で活動している奴なのに
なぜ今さら公安警察が表沙汰にしたのか。ウィーン条約で禁止されている
外交官の商業活動に抵触するとか、健康食品会社から
毎月10万円の顧問料を受け取っていたなんて些細な事だし、
松下政経塾と中国の情報機関「人民解放軍総参謀部」を
結びつけて報道したことの方が意味作用としては
遥かに大きい。北京へのメッセージとしか思えない。
※公安は中国の書記官をやるならカーチスもやらんか。

 まあ小沢元代表にはまだ期待してますが、
民主党はどうなるか分かりませんね。半分は転向左翼の
馬鹿ばかりだし、中国封じ込めに米国が傾くなら
この際、解体して再編ということになると思います。


93. カノープスの旅人 2012年5月31日 00:53:32 : Mq18EURcBMk8E : ObnzX9gnP6

 青鴉様、  私が前述した「軍事の視点から世界情勢を観る」と言う意味は、貴殿がご質問なさった様に、「日本の次期主力戦闘機が何故F−22からF−35へ変わったのか」でも見えて来る事だからなのです。
 時系列で正確に読み取るアメリカ政界や大統領の発言よりも、「兵器の性能」と言う動かし難い現実の方が、意外と想像以上に認識し易い側面を持つ為です。

 現在の処、F−22の性能諸元は明らかにされて居ませんが、これこそ日本へ売却しなかった真の理由と私は分析しています。
 早い話、「性能が良すぎた」のですね。
 超音速でのクルージング性能、長距離レーダーの敵味方識別性能(ステルス機ではこの識別機能は最も不可欠)、どれを取っても「最高軍事機密」です。
 こんな優れた機体を日本に売るなど、今の防衛官僚の機密漏洩状態ではとても無理ですね。例の中国大使館書記官のスパイ事件は、その意味でF−35対策なのかも知れません。F−35も同様の高度な機密を抱えている為です。

 そんな最新鋭機F−22が、沖縄の「嘉手納基地」へ既に配属された事はご存じでしょう。やがてイギリス、イスラエル、サウジ・アラビアへも展開される筈です。この事からもアメリカの「日米安保体制」は少しも変化は有りません。
 そのルールから「小沢・鳩山政権は外れる積り」と思われたのでしょうね。例の「ゴーリスト」報告で。そしてそのアメリカが抱いた嫌悪感を「錦の御旗」に、貴殿の御指摘通り「占領下の官僚特権」維持を謀ったのかも・・。

 全く本当に貴殿との会話は、今まで抱いて来た多くの不明点が明瞭になりますよ。

 「対中関係の悪化」は、明らかに「尖閣問題」以後ですね。中国はあれで日米の「虎の尾」を踏んだのです。そして日本からの対中投資の低下、ヨーロッパ経済の不況が輪を掛け、対立国であるフィリピン・ベトナムへの圧力(南沙問題)と発展し始めた、と私は分析しています。
 私が噂で聞いた限りでは、「新人議員団の中国訪問は、アメリカには更なる大人数で行く意図の為だった」らしいですが・・。
 これはあくまでも「噂」ですが、「小沢先生がアメリカよりも中国を重視する訳が無いじゃないか」から来た話です・・。

 それを「自民と腐敗官僚、それに買収されたCIA」に邪魔された。中国以上の大議員団に拠る「オバマ大統領訪問」などをやられては、在日CIAにとっては大切な金蔓の没落に繋がり、自民は復権の道が断たれ、腐敗官僚は大規模な行政改革をやられて「天下り利権構造」が崩壊する、など、総ての利害が「小沢叩き」で一致したのでしょう。

 その腐った実態は既に「オバマ大統領」もご存じの様で、「海兵隊削減」の代わりに「日本負担増」では無く、「F−22配備に拠る在日空軍強化」で応じる意図と私は分析しています。ちなみにF−22の性能はF−15の20倍以上だそうです。
 要するに20回戦って一回撃墜される性能差の意味で・・。相手になる中国軍機や北朝鮮軍機が居るんですかね?。こうなるともうほとんど無敵ですな(笑)。

 それと以前、最新型弾道ミサイル原潜「オハイオ級」の、艦内撮影が民法で放送された事が有りました。弾道核ミサイル搭載艦が、何と特殊海兵隊員を二十名以上もミサイルサイロを半数近くも撤去した後に、戦闘状態で乗せていたニュースです。ご覧になりましたか?。

 サイロ跡に小型の特殊潜航艇を搭載し、敵地へ隠密裏に上陸・破壊工作する部隊の紹介です。その発進基地がグアム島でした。沖縄からでは有りません。青鴉様はこの事実を如何に考えられますか?。日本の政争とは関係無く、アメリカは着々と「新極東戦略」を構築している証しと私は考えますが?。
 もっと詳しくお話しできたら良いのですが、ネットの会話では自ずから限度が有ります事をお汲み取り下さいませ。

 今日の「小沢・野田」会談、大体想像通りだった様です。しかし野田総理の目が赤く充血していた事、あのNHKが九時のニュースで生出演させた事、など何か少しばかり変化の兆しを感じるのですが・・・。


94. 青鴉 2012年5月31日 21:26:49 : xWHO1sdaKTLUQ : a7CDidpYxs
カノープスの旅人様

 詳しく説明していただいて、本当にありがとう。
大体の事情はわかりました。FXの機種変更がなされたのは 
最高軍事機密が漏洩してしまうことを米国側が警戒したわけですね。
確かに中国あたりは喉から手が出るほど情報が欲しいでしょうし、
対し日本は脇が甘過ぎる。私が「自分達の国は自分達で守る」という
気概の無い国は駄目だとするのは、こういう所に弱点が出てしまうからです。
だいたい日本が軍事大国の道を歩まないのなら、
情報・外交大国になるしかなく、その為にはレベルの高い情報機関の
設立が必要なのですが、いまだ実現していない。
国民意識の上で「自分達の国は自分達で守る」という基本が出来てないからです。
そもそも米国が存在しなかったらどうするのか。

 その他の点ではほとんど同感です。特に以下の部分。
--------------------------------------------------------------------------------------------------
中国以上の大議員団に拠る「オバマ大統領訪問」などをやられては、在日
CIAにとっては大切な金蔓の没落に繋がり、自民は復権の道が断たれ、
腐敗官僚は大規模な行政改革をやられて「天下り利権構造」が崩壊する、
など、総ての利害が「小沢叩き」で一致したのでしょう。
--------------------------------------------------------------------------------------------------
こういう傾向は絶対あると思う。下の動画にあるように、政権交代当初、
ジェラルド・カーチスや塩川正十朗らは、オバマ大統領と小沢元代表が
直接会うことを警戒していた。
『オバマは小沢が来ても会うべきじゃないとカーティス』
http://www.youtube.com/watch?v=1-gVXWXNOeI&feature=related
※彼らの主張は筋論としては一見正しく思えるが、小沢元代表との会談を
要請して来たのは、カート・キャンベル国務次官補(東アジア・太平洋担
当でアーミテージ氏とは師弟関係にある)であり、彼は混乱を極める普天
間問題を巡って、日本の誰と話をつければ良いのか最も良く理解していた。
この時にオバマ・小沢会談が実現していれば、オバマ大統領が言うような
日本喪失(ジャパンミッシング)は無かったかもしれない。
------------------------------------------------------------------------------------------------------
『オバマ・小沢会談実現に全力 米国務次官補が表明』
http://www.47news.jp/CN/201002/CN2010021301000168.html
2010/02/13 11:27 共同通信
キャンベル氏は小沢氏を「日本の政治家で最も重要な一人。敬意を表する
ため(訪米実現に)全力を尽くす」と強調。小沢氏ら民主党議員団の訪米
を「大歓迎する」と述べ、近くワシントンへの公式な招待状を送付する考
えを示した。
------------------------------------------------------------------------------------------------------
時系列が少しはっきりしないが、
このような日米間の動きと前後して、地検特捜と検察審査会が
動き始めている。それに対し米国側では小沢元代表を大歓迎すると。
カーティス氏とキャンベル氏。この二人の態度の
対称的な在り方をいかに理解すべきか。まるで明と暗。


95. 青鴉 2012年5月31日 21:28:34 : xWHO1sdaKTLUQ : a7CDidpYxs
---------------------------------------------------------------------------------------------------------------
『陸山会事件・刑事訴訟』
http://ja.wikipedia.org/wiki/陸山会事件)
東京地検特捜部は2010年1月、政治資金規正法違反容疑で石川知裕衆議院議員
や小沢一郎の秘書である大久保隆規と小沢一郎秘書1人を逮捕。また、秘書を
告発した別の市民団体が小沢一郎に対しても政治資金規正法違反容疑で告発し
た。2月に秘書3人が起訴され、起訴状では20億円を超す虚偽記載であり、政
治資金規正法の虚偽記載罪では過去最大の金額となった。一方で、小沢は嫌疑
不十分で不起訴処分となった。

小沢一郎を告発した市民団体は不服申し立てを行う。4月に東京第五検察審査
会は2004年と2005年の土地購入経緯について小沢一郎に対し起訴相当を議決
し、5月に東京地検特捜部が再び不起訴とした。7月に東京第一検察審査会は2
007年の案件について小沢一郎に対し不起訴不当を議決し、9月に東京地検特捜
部が再び不起訴した。10月に東京第五検察審査会は2004年と2005年の土地購
入経緯について小沢一郎を起訴議決することを公表。
--------------------------------------------------------------------------------------------------------------
『小沢氏が訪米条件 大統領と会談要求』
2月9日7時56分配信 産経新聞

民主党の小沢一郎幹事長は8日夕の記者会見で、2日にキャンベル米国務次官補
(東アジア・太平洋担当)と会談した際、4月下旬からの大型連休中の訪米要請
を受けたことについてオバマ米大統領との会談を条件にしたことを明らかにした。
小沢氏は「訪米団を組織していくことは結構だ」と前向きな考えを示した。ただ
同時に、キャンベル氏に「民主党のオバマ大統領だから、せっかく行くなら大統
領にも十分な時間をとってもらわなければ困る」と伝えたという。さらに「政策
的な議論は政府がやることだ。友好親善が目的と考えてほしい」と、政策論議を
しないことも条件にした。小沢氏は8日の党役員会で「中国に行ったとき胡錦濤
国家主席にお出迎えいただいた。オバマ大統領もちゃんとやってくれるだろう」
と期待感を示した。
---------------------------------------------------------------------------------------------------------------


96. 青鴉 2012年5月31日 22:09:25 : xWHO1sdaKTLUQ : a7CDidpYxs
カノープスの旅人様

アメリカの「新極東戦略」は多分その通りでしょう。
私は演繹的に、カノープスの旅人さんは帰納的に見ていて
今のところ大筋で一致している感じです。
※私の場合は軍事的な知識は有りませんが、
原理原則からしてこうなる筈だし、未知のXの部分は、
こうならなくてはいけないみたいな感じで考えているので
帰納的な検証が必要です。


97. カノープスの旅人 2012年6月01日 06:49:55 : Mq18EURcBMk8E : ObnzX9gnP6
青鴉様、 私は日本が軍事大国、自主防衛が出来る国に成るとは想像も出来ません。「国を守る」とは気概では無く、明確で国民の総てが納得する「防衛戦略」が不可欠だからです。
 「官僚依存姿勢」「学歴至上主義」「他国に恨みを持たない国民性」「拝金思想」等々、日本人が「自主防衛」などハチの頭も考えられない国民で在るからこそドラッカー先生が述べられた様に、「世界でも稀に観る平和主事者」と評価されるのでしょう。これは既に立派な「防衛戦略」ですよ(笑)。

 私はこれを悪いとは思いません。むしろ「東条英機」が演説した様に「精神論」を持ち出してまで、国民を「自立」「自主防衛」に駆り立てる事こそ、行き着く先は「特高・憲兵」が支配する、恐怖行政・軍国主義と成ると考えています。
 そして大きな国家の流れには必ず利権が発生し、それが正しい「戦略」を阻害して最後は「大敗北」となる歴史は枚挙に暇が有りません。むしろこの様な一見正しく思える「自主防衛」こそ、成功した国の歴史は今までに一つも無いのです。

 また高度な情報機関・防諜体制も、我が国の様な腐敗化し易い官僚育成システムでは、一般国民を弾圧する方向へ行く危険性が高いと言えましょう。
 「他国に危険を及ぼす国では無い」と言う、我が国が誇る「憲法九条」の持つ優れた効能を、むしろ日本人はもっと理解すべきです。
 「国の防衛を他国に依存するとは何事か!」と言う、一見「気概に満ちた姿勢」こそ、未来に生まれる「何処にでも戦争をしたがる馬鹿」を助長するだけ、と言えましょう。
 九条の改正はむしろ「戦争をしたがる馬鹿」を止める「最後のブレーキ」を自ら壊すだけでしか無い、真に愚かしい「改悪」と断ずべきです。
 今が良くても、未来にまで考えを及ばさない「戦略」など有り得ません。それはもう「戦略」では無く、「単なる思い付き」でしかないのです。

 私は「戦略」の本質とは、「時間を味方に付ける」事と理解しています。「この手を打って置けば、後は時間が経つに連れて自軍が有利となる」と言う意味です。 早い話が「敵の時間を奪う事」こそが戦略目的と言えましょう。その急所が「戦略目標」であり、直にその目標を攻撃出来て、充分に目的を達せる兵器こそ「戦略兵器」なのです。この視点で過去の「戦史」を読み解くと、意外なほど多くの「過ち・誤解・失敗」が見えて来ますよ。

 私が戦争を研究して来たのは本質的に「反戦」が目的であり、今度の大震災でも海外の多くの人々から、「驚愕を覚えるほどの穏やかな国民性」と評価された、我が国の老若男女を、「ふざけた戦禍へ巻き込まぬ為にはどうするか」が主命題でも有りました。

 しかし考えれば考えるほど難しく、まるで「シューシュポスの神話」にも似た「平和」と言う大きな岩を、「誰の助け(理解)」も得られず、山の頂へ転がし上げ続ける作業にも似た気分なのですが・・(苦笑)。

 でもそれは仕方が有ません。「兵は詭道なり(孫子)」戦争であれ平和も、或る意味では「騙し合い」の結果だからです。その結果を「最悪」から救う事が出来れば、私の研究も少しは意味が有ったのかな、と「水平線の微かな光」を信じ続けて来た次第ですよ。全く、父も大変なテーマを与えた物です・・。

 でも94番で紹介された「G・カーチス」の録画を私も初めて見ましたが、実に巧妙で素晴らしい「詭弁」ですね(感心!)。「普天間の海兵隊が日米同盟の鍵」と、黙って聞いていたら誰もが信じる狡猾な世論誘導なのですから。
 これなら高度の「軍事戦略」が解らない一般市民や政治家は、赤子の手を捻るほど簡単に騙されますよ。

 「海兵隊」とは元々、攻撃が出来る空軍や海軍の代わりに、防衛力を奪った敵地を占領する「兵科」なのです。それを「日米同盟の要」に摩り替えたのですから、これを「詭弁」と言わずに何と申しましょう。いや「詐欺」が近いかな(笑)。

 一見した私でも直ぐに気付くくらいですから、アメリカ政府首脳がこの巧妙な詭弁(情報操作)に騙され続ける訳が無い。「オバマ大統領」も経済が最も難しい時に、肝心な「日本カード」を使い損ないましたね。これは明らかに「反民主」である、「米共和党」が「オバマ大統領」に仕掛けた罠ですな。

 その意味で「小沢叩き」は最高の手段だった訳ですね。だって「自民・腐敗官僚」が「オバマ大統領」の経済政策に同調するなど有り得ませんから。

 案外とそれ故の「経済政策の失敗」、「日米同盟の弱体化」が狙いだったのかも知れない・・。その結果が今の「ユーロ危機」ですね。こりゃあ「ユダヤ金融」が激怒しますわな。「共和党」の大統領候補が激戦になる訳だし、パパ・ブッシュ逮捕もその一環でしょうか・・?。
 本当に青鴉様の下さる情報は、私にとって欠けたピースを埋める貴重な物ばかりですね。また一つ疑問が解けて、胸のつかえが取れた気分です。

 「一葉、目を覆えば泰山も見えず。一豆、耳を塞げば雷鳴も聞こえず(カツ冠師)」小沢問題とはまさに国民の目と耳を奪った、まさに「国家反逆罪」級の大陰謀だったのですね。長々と拙い見解を申し上げました・・。


98. 青鴉 2012年6月01日 20:23:23 : xWHO1sdaKTLUQ : a7CDidpYxs
カノープスの旅人様

 申し訳ありませんが、事情があり、
これ以上、この場でお話しすることは出来なくなりました。
今まで長々とお付き合いありがとうございました。
これにて失礼します。


99. カノープスの旅人 2012年6月02日 02:20:58 : Mq18EURcBMk8E : ObnzX9gnP6
青鴉様、こちらこそ大変勉強になりました。振り返れば三週間以上もの実りある会話をさせて戴き、本当に感謝の気持ちで一杯です。
 一期一会、出会いが有れば別れも有ります。また何処かの板で、再びお目に掛かれる日が来るのを楽しみにして居ります。
                             敬具

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