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米国と霞が関を束ねて葬る方策なんてあるのか 先ずは“隗よりはじめよ” (世相を斬る あいば達也) 
http://www.asyura2.com/12/senkyo129/msg/694.html
投稿者 赤かぶ 日時 2012 年 5 月 04 日 09:58:01: igsppGRN/E9PQ
 

米国と霞が関を束ねて葬る方策なんてあるのか 先ずは“隗よりはじめよ”
http://blog.goo.ne.jp/aibatatuya/e/8b26e67ac7e336d03deba1185aedce1c
2012年05月04日 世相を斬る あいば達也


 5月1日の拙コラム「“霞が関解体”を進めるためには、当面、市場原理主義導入も致し方ない」では、多くの反論コメントをいただいた。筆者も一時は、小泉・竹中の野放図な改革路線が市場原理主義的であり、一層の格差社会を生みだす元凶と思ってきた。おそらく、好き勝手に市場原理主義を導入すれば、1%の富裕層と99%の貧困と云う現象が強く惹起されるだろう。その欠点を踏まえて、市場原理主義は取り扱わなければならない代物だが、競争を全面的に排除する思考経路にも重大な欠陥があることを認識するべきである。  たまたま昨日の長谷川幸洋氏のツイッターを読んでいたら、似通ったことをつぶやいていたので、以下に掲載しておく。

≪ 長谷川幸洋のツイッターまとめ  http://twitter.com/#!/hasegawa24
*私を新自由主義者とか。こういうレッテル貼りは本当にくだらない。新自由主義とか、しっかりした定義があるのか。レッテル貼りでしか議論出来ない人は信用しないね。私は学生時代はマルクス勉強してた。といって、自分がマルクス主義者だなんて思ったことは一度もない。

*なんとか主義とかんとか主義とか。人をそういうどっかの陣営にレッテル貼りしてしか議論できない人は、ものごとをレッテルでしか議論できない、っていうか考えられない単純な人よ。生身の現実はレッテルなんか、とっくに超えてる。それすら理解できない。

*日本の論壇は、残念ながら、いまだに新自由主義だのマルクス主義だの、なんだのかんだの、わけわからないなんだの主義で議論しようとしてる人が多すぎる。バカだね。話にならない。

*勝手にやってればいい。マスコミの世界でも、そんななんとか主義がどうたらこうたらとか「お前はなんとか主義だろ」とか。身の回りでもいまだにある。そんな馬鹿馬鹿しい議論につきあってる暇もエネルギーもない。はっきり言って、自分の勉強不足と知性の劣化を暴露してるだけ。

*だいたい、そういう人に限って、まず日本語の本しか読んでない。それはそうだ。世界の議論でなんとか主義だのかんだの主義だなんて議論はマイナーもいいところ。そんな話で政策論議ができるわけない。50年遅れ。

*若い人には、とにかく日本語の文献だけで勉強するな!と言いたい。そんな狭い世界で勉強してたら、世界で通用しない。もっとも、なんとか主義の議論が好きな人は、初めから世界で通用したいと思ってるわけじゃないだろうから、次元が違うだろうけど。そういう人に教わってる若い人は、本当に気の毒だ。

*訳本ではダメです。理由は原文を読めば分かります。原文を読まない理由はなんですか。読む根気がないというなら、勉強するつもりがないという話です。

*私の知る限り、ちゃんと中身で議論する人が「私はなんとか主義です」だなんて言うのを聞いたことがない。当たり前です。中身で議論していて、レッテルで議論してるんじゃないから。逆に「あれは、かんとか主義」とか言う人は例外なく、中身で議論できない人。

*中身で議論できない人が「あれは、かんとか主義」と人をレッテル貼りして、なんかモノを語ったような気持ちになってるだけ。中身で議論する人が「私は、なんとか主義」だなんて、恥ずかしくてばかばかしくて、するわけがない。なんで自分にレッテル貼るの?そんな必然性はどこにもないでしょ。

*ようするに「なんとか、かんとか主義」がどうたらこうたらっていうのは、自分に中身がない人が勉強不足を隠すために、人にレッテル貼って、ものごとをお手軽に理解しようっていうだけの話。ばかばかしくてお話にならないね。

*私は議論してる相手が「それは新自由主義」なんて言葉を使った瞬間から、これはバカだと思って、まともに相手にしない。時間のムダ。「それは市場主義」だの「競争主義」だのって言っても同じ。原理で議論せず、主義で議論しようとするのは、原理で物事を考えられない証拠。そういうのはバカです。≫(長谷川幸洋ツイッターより抜粋)


 少々言葉が辛辣だが(笑)、正論だ。筆者が「“霞が関解体”を進めるためには、当面、市場原理主義導入も致し方ない」の見出しは長谷川氏からバカ呼ばわりされそうだが、小泉・竹中ラインとか、ブッシュ政権とか、リーダーの選択した政策や行動を、我々はいつの間にか、アイツらは市場原理主義者だからと毛嫌いした傾向はあるだろう。

 この辺のことを反省しながら、あらためて日本の現状を見つめ直すのも大切なことだと思う。永田町も休みだ。議員連中は、選挙区回りで多忙を極めているに違いない。政局が動かない連休中だから、気づくこともあると云うことだ。社会政治の問題を総体的見地から見過ぎると、なんとか主義とかついつい言いたくなる。あまりにも個別の問題を根掘り葉掘りやると、オタクとかストーカーのようなコラムになるので、この按配が難しい。

 野田のまったく意味不明の米国公式訪問など、論じる中身がゼロなのは驚きだ。同盟の深化と云う言葉使わせて貰えなかったようだが、表面的にオバマに対し恭順の意を表しに行っただけの出来事だったようだ。水面下での話は判らないが、表向き新味ゼロの訪米だった。野田を呼びつけておきながら、オバマ政権幹部は中国の米国大使館に保護を求めた「盲目の人権活動家」陳光誠氏の処理問題で頭が一杯、早々に終わらせたい態度が見え見えだった。

 それでも、米国に隷属の姿勢を示さなければならない日本と云う国を思えば思うほど、なんか変だな〜と思うわけである。ついつい、米国支配からの脱却!と元気に叫びたいところだが、尖閣の島一つ防衛できるかどうか怪しい政府に、独立宣言せよ!と尻を叩くのは簡単だが、それでは空威張りの石原都知事になってしまう。正直、野田君は気づいていないだろうが、傍から見ると日本の首相より「盲目の人権活動家」の方が重要な人物だと扱われている気分にさえなってしまう。

 専守防衛の枠組みは、いまやなし崩し的な方向に至り、集団的自衛権の方向が主流になりつつあるようだ。武器輸出三原則も、米軍と共同の飛行場建設も、すべてがその方向に向かっている。気がつくと、自衛隊がアフガン駐留みたいな時代が来るのかもしれない。そんなこんなを、解きほぐしていくと、日本にとって、すべてが米国との関わりでしか問題解決出来ない国家になっている、改革の総本山は日米関係だ、と云うことになる。しかし、現実には、何処から手をつけて良いのかさえ判らない程、総体的支配関係になっている。

 国民が米国と云う国を考え、21世紀、彼らとどのようにつき合うべきか、考えるのは非常に難儀だ。やはり、国民が一定程度考えられる範囲は、国内問題と云うことになる。それが霞が関改革なのではないかと、筆者は考えている。“隗より始めよ”と云う教えに従うのが妥当と考える。故に、直近の国民生活にチャチャを入れ、余計なお節介をしているようなフリをして、実は、実にクダラヌ、己たちの利権構造の拡大しか望まない、霞が関官僚組織の改革が“隗”となり得るわけである。その意味で、小沢の考えも、橋下の考えも正しいのだ。その先に「対米自立」があるのか、対米従属があるのか、それは次の段階の話である。

 今までの自民党政権を見てきても判るだろうし、現在の民主党政権をみても判る通り、米国と云う国家は凶暴にして狡猾な国家である。準備も背景もなく、主義主張を振りまわせば、どうにかなると云う代物ではない。鳩山の二の舞になるのがオチである。ここは、歴史的認識も踏まえ、隗よりはじめて、次なるステップを踏むのが対米問題の対処法なのだと思う。おそらく、米国は変わらざるを得ない。その時、米国にただ利用されない国家の外交戦略を持つ政治家が生まれてこないと、一段と厄介な支配構造が構築されそうだ。

注記:@コメントの中に昨日のコラムの見出しにおける「急遽の策」は「窮余の策」ではないかとの指摘を受けたが、あれは敢えて「急遽の策」と表現しています。Aコラム「財務省VS朝日新聞 俄かに対立勃発とは言い難いが異常な事件、注目!」において、PSで≪ 「民主党政権 失敗の本質1」と云う以上、本来であれば時間的に「2」が出ても良さそうな時間が経過しているので、伝聞情報による”飛ばし記事”に近かった感じもする。≫と書いたが、民主党政権 失敗の本質2が同日紙の異なる紙面に掲載されていた模様なので、筆者の勘違いのようです。そこの部分はデジタル版では表示されないので、何が書いてあったか、判りません。


 

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コメント
 
01. 2012年5月04日 11:56:47 : pqR4c7Avl6
アメリカの軍事力が衰退し、東アジアの安全保障の要であった日米安保条約が事実上消滅するとしたら、日本は自国の安全を自らの力で作り直さねばならない。 今の自衛隊はアメリカの押し付けた憲法による規制が存在し、かつ駐留米軍の補助的な軍事力を持つものとなっているから、この新しい状況の変化の対応することは難しい。 日本の安全保障を自らの力で構築するには、軍事力の整備だけでは不十分であろう。 むしろ、独自の戦略を持った外交政策が、何よりも先に必要になると思う。 独自の軍事力も必要ではあるが、中国・ロシアに対抗するために核武装が必要だとする議論は間違っている。 核兵器は人間の使用できる兵器の範囲を超えたものであり、それを使用するような機会は絶対にないだろう。 言うまでも無く日米安保が消滅するとすれば、アメリカの手先でしかなかった自衛隊だけでなく、アメリカに協力することだけが理念となってきた霞ヶ関の官僚や大企業経営者は、その理念を根本から変えるように求められることになるだろう。 アメリカの属国的な立場から解放されたとしても、それから生まれるものが、かつてのような独善的で侵略的なものであっては、かえって日本国民に不幸を招くことになることを良く考えて欲しい。 N.T

02. 2012年5月04日 13:36:54 : khIVpiP5sA
軍事的にはアメリカの極東地域からの撤退は必定で、
将来的に日本、韓国、台湾、フィリピン、
インドネシアまで軍事的空白地帯が生じる可能性大であり、
軍事的空白ができれば、それを埋めようとする国家が
出現するのは必然、したがって日本は嫌でも自国の安全を自らの力で
作り出さねばならない。この辺は>>01氏とほぼ同意見です。

異なるのは、小沢一郎への執拗な弾圧の背後にあるものは
撤退しようとするアメリカ本国の意思にあるのではなく、
アメリカに撤退されると本当は困る、日本の親米官僚体制、財界、
また彼らの道具に過ぎない政治家たち(社民党、共産党含む)、および
アメリカ側の安保マフィアの総体的な意思ではないかと言うことです。

アメリカが本当に軍事的に撤退してしまうと
日本とアメリカの中間にいて双方を騙し、
利権をしゃぶり尽くしていた既得権益層は致命的な打撃を受けるし、
身動きもできない。そうなれば、あたかも滅びゆく恐竜の如しでしょう。

それがゆえに、早くからアメリカ・中国両国との
軍事バランスを見据えた独自外交を確立しようとしていた
小沢一郎が邪魔だったのではないか。将来いつか軍事的空白地帯が生じる
のは分かっている。しかし、小沢がそれを埋めるとすれば自分達は
排除されかねない。そういう焦りが政治的抹殺に駆り立てたのではないか。
彼らの危機感がそのようなものであったとすれば、
一連の動きも理解できる気がする。アメリカ本国と小沢の関係は
必ずしも敵対的なものではないかもしれない。

あいば達也の主張には異論はあっても賛成できる。
アメリカより、まず獅子身中の虫を殺すべき。


03. 2012年5月04日 13:44:47 : khIVpiP5sA
>>02訂正
誤:異なるのは、小沢一郎への執拗な弾圧の背後にあるものは〜
正:異なるのは、自分の場合はアメリカ本国と日米間の中間にいる
既得権益層の意思を必ずしも、同一のものとは考えていないことです。
例えば小沢一郎への執拗な弾圧の背後にあるものは〜

04. 2012年5月04日 14:28:38 : LrOXLWLTGQ
全体の話として
あいば氏と同意見だ。
あまり人物評価にレッテル貼りは意味がないのだろう。
時には
レッテルを貼ることで、議論が蔑ろになることもあるからね。
小沢の政治的足跡を見る限り、
米国6:中国4と云う感じのスタンスだった。たぶん今でもそうだろう。
このレベルでも、米国が抹殺しようとする意図は何か?
これを考えるのが、
これからの我々に必要なことだと思うな。
この辺のことを、あいば氏には思考して貰いたい。

05. 2012年5月04日 17:36:58 : VBBYgF81p2
あいば氏の意見にはほとんど賛成してきたが今回だけは賛成しかねる。小泉竹中の基本原理は新自由思想でありそれを梃子に日本の伝統と文化を政治的にも経済的にも破壊しつくしたのであるから原点を忘れると彼らの犯罪を犯罪として見逃してしまう方向に導くお恐れがある。確かに彼らのやったことは単にアメリカの命令通りの事をしたのであって新自由主義などは関係ないかもしれない。やったことが新自由主義でとなえられていることにマッチしていたにすぎないかもしれない。しかしそうかと言って新自由主義のレッテルを外すことで彼らの犯罪を許すわけにはゆかない。国の借金を倍増させ国民を働いても食えない状況に追いやり貧乏国家にして国民が将来の展望を持てない国にした事は間違いない。大量の自殺者を生み出した事は未必の故意による殺人である。そして国を貧乏にしながら一方で外国に送金しその金で日本企業を円キャリートレイドという名のもとに買わせたりしかもそれは通常の価格ではなく時価会計導入、株持ち合い禁止、特に銀行は自己資本比率を無茶に上げるルールの変更など悪意を持って日本企業の株価を下げてやったことは宗主国の強盗の共謀共同正犯である。それをレッテルをはるなということで弁護した形にしてはならない。小泉竹中は日本滅亡の口火を切った大犯罪人であることを忘れてはならない。二人の悪は5億や10億の話ではない何百兆円の話なのである。事実赤字国債30兆円ずつ発行して5年たったら借金は300兆円に膨らんでいる事だけでもわけのわからない話だ。国はその事に何ら説明をしていない。国民は小沢さんに国民には何の関係もない小沢さん個人の4億円の出所を聞く前に小泉竹中に二人が作った膨大な国の不明の借金の説明を聞くことのほうが大切だと早く分からねばならない。

06. 2012年5月04日 18:39:01 : khIVpiP5sA
>>05
まあ長谷川幸洋の主張は明らかにおかしいし、
自分の方こそ勉強不足の癖に生意気ですよ。

たしかに経済学の分野では新古典派という学派は存在し、
新自由主義はそれを基盤として生まれた政治的イデオロギーだが、
厳密な定義はない。しかし政治的文脈からいえば冷戦構造後の
ブッシュJr.時代のアメリカを中心とした新世界秩序構想に
則っており、竹中平蔵が所属していた国際シンクタンクIEEから
IMFに至るまで、ワシントン・コンセンサスと呼ばれる政策と
新自由主義政策は一致していた。その程度は常識なんですがね。
バカでしょうか? この人は。

一方、あいば達也の主張は、国際的にも批判されている
ワシントン・コンセンサスの悪評をかわしつつ、それでも
官僚主導体制を崩すには過激な自由主義をもって対峙するしかない。
したがって橋下は正しい、となるのですが、
これは私としても異論があるところです。

そもそも小沢一郎氏は自由主義者であっても
ブッシュJr.=小泉時代のワシントン・コンセンサスを
評価するようなタイプではない。もしそうであるなら2009年の
民主党マニフェストは生まれてなかったはずです。
官僚体制に対峙するのに必ずしも新自由主義的である必要はない。


07. たきちゃん 2012年5月04日 19:48:56 : xqqi7r7Xtc/sQ : oGt2NtOuC6

官僚は手ごわいぞ。あいば氏に賛成。

新自由主義が勝てば官僚はいらなくなるのは予想されることだ。その意味で新自由主義は期待できる。

しかし、官僚の強いところはアメリカと同意し新自由主義も取り込んでしまうところであろう。

コメの自由化がそれだ。コメの自由化で自民党は厳しく批判されたが、官僚はうまいぐあいにアメリカと合意してしまった。

そこで、要は、新自由主義勢力が官僚にどこまで妥協せず突っ張れるかだが、これは国民の支持があればできるだろうというのが、あいば氏の言いたいところであろう。


08. 2012年5月04日 20:20:40 : khIVpiP5sA
癌を治療するのには抗がん剤が有効だが、
抗がん剤のそのものの副作用で、
身体がボロボロになるかもみたいな話になるかと。

09. 2012年5月04日 20:29:28 : VBBYgF81p2
>07
あいばさんのコメント何回も読んでいただければありがたいです。

10. 2012年5月04日 22:44:22 : 6z78d6VStY
05さん、賛成です。
全国民が団結しなければ、問題を取り上げることも不可能ですが、永遠に放置すれば日本滅亡の気配がします。決してこのままにしてはいけない大問題ではないでしょうか。
>小泉竹中の基本原理は新自由思想であり、それを梃子に日本の伝統と文化を政治的
>にも経済的にも破壊しつくしたのであるから原点を忘れると彼らの犯罪を犯罪とし
>て見逃してしまう方向に導く恐れがある。…
>小泉竹中は日本滅亡の口火を切った大犯罪人であることを忘れてはならない。
>二人の悪は5億や10億の話ではない何百兆円の話なのである。事実、赤字国債30兆円
>ずつ発行して5年たったら借金は300兆円に膨らんでいる事だけでもわけのわからな
>い話だ。国はその事に何ら説明をしていない。

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