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<日本にもR・マードックはいる>
イギリス議会の特別委員会が5月1日、メディア王で知られるルパート・マードックを「新聞経営者として不適格」との烙印を押した。傘下の大衆紙の盗聴事件を調査していた議会委員会の調査報告書で明らかにした。悪しき政府の盗聴事件は日常茶飯事だが、同じことをマスコミがやっていたということは、これまで聞いたことが無い。しかし、日本では国民に奉仕しない悪しき政府や財閥に貢献する新聞テレビが常態化している。R・マードックより悪質な経営者が沢山いる日本ではないか。
<中曽根・読売新聞も存在>
80年代に中曽根・読売新聞が登場した時の驚きは、忘れようとしても忘れられない。新聞記者のその日の仕事始めは、新聞の切り抜きからだ。インターネットのない時代は、大事な記事を切り抜いていないと、急いで記事をまとめることが出来ない。
記者クラブには、切り抜きのファイルが山のように積み重なるのだが、それが記者にとって不可欠だった。全国紙のすべてをチェックして、その上で関係する重要な記事を切り終わると、第一線記者にとってほっとしたものである。
手が真っ黒になる。新聞のインクのせいである。「中曽根・読売新聞」が登場するや、読売新聞の切り抜きを止めた。価値がないからだ。中立公正・客観報道を建て前にしていた頃である。
平和軍縮派の宇都宮徳馬さんとおしゃべりしていると、いつも読売批判が飛び出した。戦前の軍国主義時代、彼はペンネームを用いて読売紙面を使って軍部批判を展開した。その勇気にはあきれるばかりだが、彼は戦後、共産党活動で就職できないナベツネの保証人になって読売に入社させた。その人物が、児玉誉士夫の線などで国有地払い下げに成功、大出世(ナベツネの前任政治部長の説明)するや、改憲軍拡内閣の広報宣伝を買って出たものだから、宇都宮さんはそれこそ怒髪天を突くような形相になって怒っていた。
宇都宮さんにすれば、多分「ツネはマードックより悪いよ」と決めつけるだろう。
<政府広報紙ばかり>
彼の口癖は「ジャーナリズムが権力に屈したら日本はおしまいだ」である。新聞テレビが公器であることを止めると、その国・社会はどうなるか。間違いなく独裁国・独裁政権になるだろう。民主主義は形骸化する。
恐らく今の日本を「真っ当な民主国ではない」と断罪するだろう。筆者がやむなくネットに発進する理由なのである。
言うまでもないことだが、3・11を正確に報道した新聞テレビは存在しなかった。NHKは率先して嘘と隠ぺい情報を垂れ流した。メルトダウンを2カ月後になって報じたのだが、この間、どれほど多くの市民が大量の放射能を内外被曝したであろう。その罪は万死に値する。原発事件について、真相を突き止めて東電の責任を追及をしない。それは議会も同じである。東電の金と票に翻弄されるマスコミと議会・政府である。
一人読売だけではなかった。
普天間報道では、全ての新聞テレビがワシントンの立場を代弁して、鳩山内閣の正論を押しつぶした。「権力に屈しない報道」とは異質だった。ワシントンの広報紙になったようなものだから、お話にならない。
<公安情報にぶら下がる週刊誌>
週刊誌がたまに面白い記事を載せることがある。ただし、ネタ元は公安情報である。マスコミ関係者だと、このことは誰でも知っている。
政府の情報操作を受け入れて、それを活字にして、あたかも特ダネのように見せかけて世論操作するのである。ここにはマードックのような経営者と編集者がいることなのだ。
公安情報ネタに飛びつく行為は、ジャーナリストの死を意味するのだが、それが常態化している日本である。
<日刊ゲンダイが一番>
日本にまともなマスコミを見つけようとすると、それは曇り空で星を見つけるように容易ではない。新聞では日刊ゲンダイが一番である。
講談社系だが、完全に独立した編集権を確保している。従って宇都宮さんのいう権力に屈しない紙面が少なくない。生前の宇都宮さんの愛読新聞だった。むろん、筆者の所属していた東京タイムズもそうだった。政治面は筆者の独壇場だったからである。
一度だけ社長からクレームがついた。その時点で記者を辞めた。東京タイムズ時代の筆者にストレスが溜まることはなかった。日中友好にもペンを走らせた。痛快な政治記者時代だった。
<中日新聞も健闘>
東京新聞の発行元は中日新聞社である。東京新聞はかなり早く倒産した。その点で東京タイムズはかなり長生きした。筆者が辞めて間もなく破産した。
いまの東京新聞は、民意に沿う紙面作りに頑張っている。消費増税に反対している。読売・産経・日経が反共・体制新聞になり下がり、毎日・朝日がそれに追随しながらも、そんな中で東京新聞は健闘している。日刊ゲンダイと東京新聞にはマードックはいない。
2012年5月2日20時15分記
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