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26日の小沢一郎氏の無罪判決後に、自民党の石原幹事長が、「秘書も逮捕されており、政治的・道義的責任は重い。(小沢氏に)国会に出てきて説明責任を果たすよう求めていく」と述べたそうだ。いったい何の説明を求めるのだろう。説明を求めるのは、検察の方だろう。現・元検事総長をはじめ、捜査指揮した元東京地検次席検事、元特捜部長などを国会に召喚するのが先である。
石原氏が本物の政治家であるならば、主権者国民の代表である国会議員が、国家の暴力組織である検察の暴走によって、その政治活動を制約されたことについて、もっと深刻に考え、怒るべきである。これは石原氏に限らない。小沢氏を党員資格停止処分した岡田副総理(当時幹事長)や、三審制を挙げ、処分解除に反対している前原政調会長ほか、多くの議員についても言えることである。
一連の小沢事件に関し、検察には、田代捏造報告書だけでなく、多くの疑惑がある。週刊朝日(5月4・11日号)の“小沢一郎を陥れた検察の「謀略」”によると、田代捏造報告書以外にも5通の報告書がある。その一つ【小沢供述の不合理・不自然性について】の全文を掲載した週刊朝日には、「『報告書』という形をとりながら、検審を“誘導”しようという意図が透けて見えるのだ」と書いてある。
発端の田代検事による捏造報告書について、新党大地・真民主の松木謙公議員が、国会で質問した時、小川法相は裁判中であることを理由にして、真相究明については言及しなかった。また27日の民主党議員の会合で、法相は「検察は本当の悪を厳しく追及して正義を実現すべき。証拠をいじったり嘘の報告をしたりしてはならない」と挨拶したが、そんなことより、真相究明の意思と方針を示せと言いたい。
既に、田代検事は市民団体から「虚偽有印公文書作成・同行使容疑」で刑事告発されている。さらに4月25日には、同じ市民団体から、東京地検大鶴元次席をはじめ、佐久間元特捜部長、木村元主任検事、斎藤特捜副部長、吉田元副部長が、偽計業務妨害で、田代検事が偽証で、堺特捜部長、斎藤特捜副部長が犯人隠避で、それぞれ告発された。小川法相はこの事実をどう受け止めているのだ。知らぬとは言わせない。
田代検事が告訴されたのは2月。行政処分は小沢裁判後としても、刑事処分は粛々として進めるべきだ。小沢氏の秘書達は、土地購入代金の支払い計上を、「仮払いした日」ではなく、会計学上正しい「土地の登記日」に計上しただけで、罪に問われた。そして第1審では禁固刑とされた。それに比べ、捏造報告書は、明らかに公文書偽造という犯罪である。法務省と検察がこれを放置することは許されないことだ。
田代捏造報告書について、法務省と検察庁が何もしないのであれば、国権の最高機関である国会が徹底的に真相究明を図るべきである。それは田代報告書に留まらない。週刊朝日が報じる5通の報告書についても、内容を公開し、それが真実からどの程度乖離しているか、またその意図を明白にし、刑事罰に該当する事柄については、現職検事といえども、厳正に起訴すべきである。
検察には今一つ大きな疑惑がある。それは「なぜ小沢氏だけ」を捜査したかである。元参院議員の平野貞夫氏は一昨年の2月に続いて、The Journal 誌上で、再び麻生内閣の森英介法相が「大久保逮捕は私が指示した」と話したのを聞いた財界人がいる、と述べている。平野氏は「小沢氏の政治的道義的責任を問うなら、まずは私とこの財界人を国会に招致し、証言をさせることが喫緊の国会の責務ではないか」とも言う。
さて、石原氏はこれにどう応えるのだ。法相の指揮権発動は違法ではない。だが漆間官房副長官(当時)の「自民党議員には及ばない」の発言からして、総選挙を前にして、検察を悪用して犯罪を捏造し、国民の意思を曲げようとしたことが推測される。これは民主主義国家では、決して許されないことだ。こういう疑いをかけられた森英介元法相はもちろん、自民党も潔白を言うのなら、法的手段に訴えるべきだろう。
この平野発言を知りながら、それを追及しない民主党議員は、いったい何を考えているのだ。136名の国会議員が、検察審査会の闇を究明するために、衆参両院議長に「法務委員会秘密会」の開催を要請したことは評価する。もちろん開催された場合である。だからこそ、検察審査会に留まらず、検察の不可解な“動機”の解明が求められる。マスコミが真のジャーナリズムなら、当然そう主張するはずなのだが・・・。
http://www.olivenews.net/news_30/newsdisp.php?m=0&i=12
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