03. 2012年5月02日 21:45:02
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1 名前:水道水φ ★[] 投稿日:2012/04/15(日) 22:30:26.59 ID:???櫻井氏 中国政府に「人権弾圧を直ちに停止することを求める」 4月6日に配信された10号では、櫻井よしこ氏が登場。ここでは その内容を全文公開中だが、その 最終回では、自らが理事長を務めるシンクタンク「国家基本問題研究所」が主催し、 チベット亡命政府首相のロブサン・センゲ氏、世界ウイグル会議事務総長のドルクン・エイサ氏、 モンゴル自由連盟党幹事長のオルホノド・ダイチン氏の三氏を迎えて行ったシンポジウムの様子を、 櫻井は こう説明する。 * * * チベットも ウイグルも モンゴルも 中国共産党が中華人民共和国を建国して以来、非常な困難に直面して きた。中国共産党の異民族に対する政策は、その民族を独立国家を形成するネーションとは認めずに、 少数民族、即ちエスニック・グループとして取り扱う不当なものだ。中国は 中国には56の「少数民族」が 存在すると主張し、チベットも ウイグルも モンゴルも、それらのひとつにすぎないとして、問題を 矮小化してきた。 中国に対して世界は時折、抗議をするが、中国共産党の異民族弾圧政策は本質的には少しも変わらず、 却って烈しさをましてきた。チベットでは僧などの焼身自殺が続いている。 センゲ首相がチベット政策を語った。「ダライ・ラマ法王14世の年来の主張は、 (1)独立は求めない、 (2)但し、チベット仏教とチベット語の学び、チベット文化の継承を認め、高度の自治を保証してほしい、 というものです。私も法王と同じく、独立ではなくチベット人として生きるために高度の自治を求めているに すぎません」 センゲ首相は、冷静に、しかし、憤りをこめて こうも語った。「いま、中国国内では、チベット人が 民族独自の宗教を学ばせてほしいと要請して平和的なデモをすれば射殺されます。 ポスターを貼っただけで連行され殺害される。 中国当局に批判めいたことを言えば、かき消されたように姿が消えて戻ってきません。居場所も生死も 不明なままです。チベット人は、こういう状況を世界に知らせ、国際社会の中で中国共産党の圧政を やめさせるしかないと考えて身を焼くという究極の残酷な手法で訴えているのです」 チベット人の焼身自殺は強い抗議を世界に発するための政治的行為なのだ。4月3日に開催された シンポジウムでは ウイグル代表のエイサ氏が語った。「私たちは東トルキスタンと呼ばれる国の ウイグル人です。宗教はイスラム教です。東トルキスタン人の特徴は極めて穏やかな性格にあります。 しかし 2001年9月11日にアメリカが同時多発テロで攻撃されたときから、中国共産党は私たちを過激な イスラム教徒であり、テロリストだと呼び始めました。そのようなレッテル張りは大変な被害を受けた アメリカ政府当局に すんなり受け容れられ、以来、不条理極まる弾圧が激しさを ましています」 「イスラム教徒」「テロリスト」という言葉で中国政府は不当にウイグル人を追い詰め、いまも 新疆ウイグル自治区のウイグル人はチベット人同様、 信教の自由も母国の言葉を学ぶ自由もない。 エイサ氏は こうも訴えた。 「毎年、14歳から 25歳のウイグルの女性たちが 古里から遠く離れた中国の大都市に連れていかれ、 そこで働かされます。彼女らは やがて漢民族の男と結婚させられるのです。こうしてウイグル人の男性は 結婚相手を奪われ、ウイグル人の消滅が図られています」 モンゴル代表のダイチン氏が日本語で語った。来日11年、モンゴルの実情について語り始めた彼は、 中国に帰れば投獄の運命が待っており、もはや、帰ることはできない。「日本には 1万人もの モンゴル人が住んでいますが、殆んどの人が恐怖で発言できません。発言すれば必ず ひどい運命が 待ち受けているからです。 自分自身だけでなく、家族にも累が及びます。だから、1万人も日本に住んでいながら、日本の人々に、 中国国内のモンゴル人が どれだけ ひどく拷問され、どれだけの人が虐殺されてきたか、知らせることも 出来ていません。 私は いま発言しています。けれど、私は中国のパスポートを持つ身です。日本に滞在することができず、 中国に戻されるときには、生きていられるか どうかも わかりません。このような立場の人間を、 日本政府は どうか、受け入れてほしいのです。永住ビザを何年間申請しても、却下され続けています」 日本政府は いま、中国人観光客の受け入れと、日本滞在 5年で簡単に永住ビザを与えていると いうのに、日本の永住権を真に必要としている 弾圧されている人々や民族に対しては出さないのだ。 3日の国基研のシンポジウムの内容も、4日の国会議員とセンゲ首相の意見交換の内容も、 広く日本国民に知ってほしいと私は切望している。 私たちの代表である多くの国会議員らは、センゲ首相の話に耳を傾け、共鳴した。首相来日に尽力した 安倍元首相が こう語った。「普段は国会で激しく対立している与野党だが、弾圧に苦しむ人々のために 党派を超えて力を合わせましょう」 センゲ首相の話を聞く会は、「日本国国会議員によるチベット人弾圧に関する決議」を全員の総意で 決議して閉会した。中国政府に「人権弾圧を直ちに停止することを強く求める」という決議である。 人権、自由、民主主義を尊ぶ日本で記念すべき一歩が踏み出されたのである。 私は この日集った約 100名の議員に深い敬意を払うものだ。とりわけ首相来日に関しての準備に 力を貸してくれた以下の議員には感謝を捧げたい。安倍晋三氏、下村博文氏、笠浩史氏、加藤勝信氏、 長尾敬氏、村越祐民氏、山谷えり子氏、若泉征三氏らである。 ソース:NEWSポストセブン 2012.04.12 07:00 http://www.news-postseven.com/archives/20120412_101099.html |