http://www.asyura2.com/12/senkyo129/msg/605.html
Tweet |
小沢排除に大マスコミの次の一手 政治混乱の元凶は小沢叩き報道
http://asumaken.blog41.fc2.com/blog-entry-5665.html
2012/5/1 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
一体、小沢一郎がなぜ悪者なのか、一体どんな罪を犯したのか、司法が総がかりで有罪に裁こうとした陰謀も壊れたのにまだ悪あがきで悪人イメージをまき散らすのは何が目的なのか
小沢無罪判決の翌日の社説で、読売新聞はこう書いていた。「復権の前にやることがある」「国会で説明責任果たせ」。同じく朝日の社説は「政治的けじめ、どうつける」「説明責任を果たせ」だった。あとの新聞も金太郎飴のように切り口は同じだが、あまりに異常すぎないか。
検察官役の指定弁護士が控訴して小沢裁判が続くかもしれないのに、ダメ押しのように国会喚問キャンペーンを張る。手を緩めようとしない。そこから読み取れるのは、絶対に小沢を復権させないぞという大マスコミの呆れ果てた執念だ。
「マスコミはこれまで、法廷でシロクロ決着つけることに強制起訴議決の意味があると言い張っていた。その法廷でシロが出たのに今度は国会でシロクロつけろと言い出す。どこまで小沢問題を長引かせ、政治を混乱させたら気が済むのか。陰湿なイジメっ子のガキよりもタチが悪い」
ある国会議員がこう吐き捨てたが、もちろん、そんな指摘は日本の大新聞テレビには届かない。無視される。そもそも連中の目的は、小沢元代表を政界から排除して、官僚や財界、アメリカの言いなりになる政権をこしらえること。それで検察権力と結託し、寄ってたかって小沢抹殺を進めてきた。裁判での抹殺に失敗したが、あきらめない。今度は国会に引っ張り出して袋だたきにしようとキャンペーンを始めたのである。そうやって、指定弁護士には控訴をそそのかし、ダメでも国会で攻める両面作戦だから、えげつない。
◆増税反対世論より小沢喚問世論
政治評論家の森田実氏は「いい加減に小沢問題から卒業しなさい」と言った。
「いま大マスコミが報道すべき重大事は、他にいっぱいあります。このデフレ不況の中で、消費増税を強行して日本経済を潰してしまうのか。TPPや沖縄基地問題に象徴されるように、日本は対米従属のままでいいのか。今なお続く福島の放射能被害を国民に知らせない野田政権が原発再稼働を進めるのは間違いではないか。景気を回復させる気がない日銀をなぜ追及しないのか。こういう大事な問題を提起し、それを国会で議論させる、結論を出させることが大マスコミの仕事ではないですか。原発被害や経済の立て直しと比べて、小沢さんの問題は、さまつでどうでもいいこと。国民生活には関係ないのに、いつまでも騒ぎ続ける。くだらないのひと言ですよ」
小沢排除の次の一手を正当化させるために、大マスコミはすぐに世論を引き合いに出す。「小沢氏は説明不足だとの声が8割あった」と。3年間これだけ小沢叩き報道を続ければ、世論が洗脳されるのは当たり前。それを知っていて世論をさらに悪用するのだから、悪質。この国の大マスコミは腐り切っている。
それならば、洗脳されてもなお6割が抵抗する消費増税反対の世論のことも大きく取り上げてみたら、どうなのか。
◆無罪判決でも未練たらたらまだ続けられる人民裁判
小沢元代表は、無罪が確定したら、記者会見を開くと言っている。疑問があるなら、そこで聞けばいいのだが、しつこく国会喚問を要求する大マスコミは、小沢を呼びつけて何を聞くのか。一体彼はどんな罪を犯したというのか。
小沢事件を追い続ける司法ジャーナリストの魚住昭氏は常々こう言っている。
「小沢事件は、突き詰めれば、水谷建設からの1億円のウラ金が渡っていたかどうかです。渡っていたのが事実なら、小沢さんは攻撃されても仕方ない。しかし、東京地検特捜部が死に物狂いで捜査しても裏付けが取れなかった。それでウラ金捜査は断念。小沢さん本人を不起訴にするしかなかったし、秘書3人も形式的な政治資金の不記載の容疑でしか起訴できなかったのです。検察は、小沢さんに全面戦争を挑みながら、見立てを誤って敗北したのです」
小沢捜査に携わった前田恒彦元検事は、当時、最高検検事だった大鶴基成氏や佐久間達哉特捜部長を指して「捜査は一部幹部の妄想で始まった。現場は厭戦気分だった」と法廷で証言していた。元秘書3人の「陸山会」裁判の登石裁判長は、この妄想に輪をかけた判決文を書き、「推認裁判長」と呼ばれているが、結局今もって水谷建設からの1億円授受では何ら物証は示されていない。
それでも大マスコミが小沢叩きを続けたいのなら、1億円献金が本当だったのかウソだったのか追いかけたらどうなのか。国会の秘密会に大鶴氏や佐久間氏を呼ぶのが先決ではないか。そういう真相解明をやらず、形式的な帳簿の期ズレ問題を引きずり回す。小沢がその「共謀」を認識していたかどうかといった国民生活に関係ないミミッチイことにこだわる。こうなると、完全にイチャモンだ。「最初に小沢排除ありき」の人民裁判でしかない。
◆"売らんがため"には何でもアリ
「裁判所が無罪判決を出した。検察も民主党野田一派も自民党も大マスコミも敗北したのです、潔く謝罪すべきなのです。国会で小沢さんを喚問しろと騒ぐのは、ムチャクチャな言い分であって、立法が司法の判断を再審査するのは、三権分立に反することです。経済をブチ壊す増税推進のほかはロクに仕事もしないのに、司法介入だけは一生懸命なんて、とんでもないことですよ」(経済アナリスト・菊池英博氏)
大新聞は二言目には、無罪判決で小沢が復権すると政局になる、国会審議が混乱停滞すると報じている。朝日の夕刊「素粒子」は「小沢氏の復活で永田町にまた奏でられる政局ロンド。堂々巡りの舞踏会が開宴し」と書いていたが、冗談じゃない。小沢問題を引っ張り、その存在を誇張し、国会をかき回そうとしている張本人は大マスコミではないか。
「大新聞は、戦前戦中と何も変わっていない。戦争モノが売れるからと、無責任に軍部を煽(あお)った。いまは民主党の内紛を無理やり煽って、目を引こうとしている。政争をはやし立て、国会が混乱するのを楽しんでいるのです。こんなことを続けているから、日銀白川総裁は保身から大胆な金融緩和をやらず、再び円高が進んできた。株価は下がり始めた。大マスコミの堕落で、この国は政治も経済も破滅へ一直線ですよ」(森田実氏=前出)
政治混乱の元凶は、小沢ではない。小沢叩きに明け暮れる大マスコミの狂気であることはハッキリしているのだ。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK129掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。