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小沢氏のことですが、私が始めて小沢に好意を持ったのは、25年以上も前のことでした。
自民党の幹事長になる前であったかと思いますが、テレビで朴訥に語るその話は、青臭く書生っぽいものでした。
政治家と言えば、如何にも偉そうに老成ぶりを誇りたくなるものですが、私は有力政治家の一人に数えられながらの、その小沢の姿勢に信じられるものを感じました。
その後、自民党を飛び出したことで、すっかりと小沢フアンとなりました。
ところが、最初に?マークをつけたのは細川政権をあっけなく潰したことです。
小沢のことを国家観を持つ唯一の政治家のように言いますが、その国家観を具体的に聞いたことはありません。
そのことについては、小沢の国家観はあまりにも青臭く、現実の政治家として不用意に外へ出せないものと心に秘めているものと解釈して支持を続けていました。
ところが、ある時、自民党との大連立に動いたことがあります。
この時は、ほとんど幻滅を感じるくらい疑いました。
それでも、理想を実現するための方策として止むを得ないものと考えていることと思い直していたものです。
民主党が政権を取る前に、マニュフェストというかたちで、政権の目標を掲げたでしょう。
その中で注目していたのは、基礎年金の話と、農家の戸別補償の件です。
特に農家の戸別補償の話の中に、小沢が考える国のかたち(産業の面)を垣間見ていました。
ほとんどの政治家が大規模営農へ向かっているとき、戸別補償により農家の数を減らさないことを考えていると思いました。
私はいつも雇用の面から産業界を見ていますので、この小沢の発想はグローバル化の防波堤として先のことを考えているように思っていたのです。
ところが、この政策も実際は他の議員の持論であり、結局は農家の票目当てであったようです。
それは、条件が整えばTPPに参加しても良いと言う態度で完全に裏付けられました。
零細農家を減らさない条件など整う筈はないのです。
表に出さない小沢の国家観を探る思いも、これで断ち切りました。
要するに小沢には、経済のことは解らず、経済のグローバル化の影響で、格差に苦しむ人たちの存在の理由が理解できす、もちろん、あるべき産業・経済のかたちなど全く認識できないのです。
これから深刻になるオキュパイ運動には、とても対応できる人ではありません。
現代社会で経済について識見を持たない宰相など、何の役にも立ちません。野田ブタとそんなに違わない存在なのです。
政治家としての一般教養は身につけていても、実社会でエキスパートとしての能力がなければ本当のリーダーとして信頼はできません。
また、次の様なこともありました。
民主党が政権を取った直後、小沢が幹事長であった時に、民主党が考える国家像を発表するとたしかに言いました。
それを聞いて私は緊張したものですが、結局出てきたのはマニュフェストを守るという方針でした。
あのようなものは、国家像でもなんでもなく、悪く言えば選挙用のバラマキ政策に過ぎません。
その時も、旧社会党の議員も多く、安全保障の面等で合意が得られなかったものと好意的に解釈していましたが、今となっては、小沢には何の国家観も存在しなかったということです。
要するに、角栄(この人も本物の国家観というものが無かった)と同じように政局を渡り歩く術だけに長けていたと言うことです。
しっかりとした国家観のない人間、集団に今の官僚改革など、とてもできないことは明白です。
私は、官僚も納得する国家像を示せば官僚も動くものと信じています。
これでは小沢の完全否定ですが、そんな小沢でも、他の奴らに比べれば信頼できるということが、悲劇ですね。
否、喜劇と笑うしかないのでしょうか。
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