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有田芳生の『酔醒漫録』
2012/04/29
小沢無罪判決へのコメント(「毎日新聞」削除部分をふくむ)
4月29日(日)小沢一郎元代表は無罪判決に対して控訴期日の5月10日に記者会見を行うようだ。指定弁護士が協議を行うのは5月2日。刑事弁護のベテランだけに、無理な控訴はしないと期待したい。昨日のツイッターにはこう書いた。〈小沢裁判の控訴期限は5月10日。指定弁護士の大室俊三弁護士は「高裁で判決を覆すことは容易ではない。被告人の立場を継続させることになるので慎重に判断する」と語る。この意見をあと2人が共有すれば無罪判決は確定する。3人の協議は5月2日。政局にも影響する無理スジの控訴は行うべきでない。〉無罪判決の翌日の毎日新聞夕刊に私のコメントが掲載された。記者とのやり取りの中で、字数の制限もあり削除した内容は以下の部分である。「元検察官の法廷証言でも明らかになったように、『小沢つぶし』が目的の捜査だった」「しかし、小沢氏は政策を政局に使うような人ではない。人間的に深みがあり、日本の政治家では大局をつかめる希有な人物だ」「小沢氏は代表選に出るべきだ。首相は若い人に任せ、党首として小沢氏は副首相などのポストで閣内に入るのでもいい。大局を見ながら力を発揮してほしい」。
http://saeaki.blog.ocn.ne.jp/arita/2012/04/post_c0a8.html
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司法の暴力に目つぶった−−有田芳生さん(民主党参院議員)
特集ワイド:「小沢元代表は推定有罪」の罪(毎日新聞 2012年04月27日 東京夕刊)
私は、小沢グループの一員でも、反小沢でもない。だが、この裁判が有罪だったならば、東京地検特捜部を含めた司法への信頼は完全に崩壊していただろう。
民主党は、元代表の主導でマニフェストに取り調べの全面可視化を入れ、検察など司法界からは強い反発も出ていた。だが、検察は政治資金規正法違反で自ら起訴できず、「元代表との全面戦争」に負けたことを認めたくなかった。そのため元秘書の石川知裕被告を調べた田代政弘検事が作り上げた虚偽の報告書を基に、法律の素人である検察審査会を利用して元代表を裁く流れを作った。これは民主国家における形を変えた最大の暴力だ。
民主党執行部が、そのことに目をつぶり、判決が確定しないのに、元代表を党員資格停止にした対応は誤りだった。党として、検察から議員を守るために断固として戦うべきだった。
元代表を排除する事態になった理由について、長く党にいる閣僚経験者らに話を聞いたことがある。以前は人間関係がギスギスした党ではなかったが、元代表と菅直人氏が争った10年の代表選以降、理屈抜きに元代表を嫌う人物が増え、「政策を政局の道具に使う」などと批判を強めていったという。
政権交代を成し遂げた立役者であることは間違いないし、原点であるマニフェストを守ろうとしている。元代表は9月の代表選に出るべきだ。民主党にとっては政権交代の理念と政策を実現する最後のチャンスである。
http://mainichi.jp/feature/news/20120427dde012010016000c3.html
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