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国民はTPP=敗戦を見抜いている
http://news.livedoor.com/article/detail/6514067/
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国民はTPP=敗戦を見抜いている
2012年04月28日10時00分
提供:ゲンダイネット
9コメント TPPは「完全毒殺構想=Total Poison Program」の略。投資家対国家の紛争解決=ISD条項は「インチキな訴訟で大打撃」。“分厚い中間層”を壊すのがTPP。「ALWAYS三丁目の夕日」ならぬオールウェイズ不吉な13丁目の暗黒。改める国の改国ならいざ知らず、壊す国の壊国を許すまじ。
24日開催「訪米時のTPP交渉参加表明に反対する議員集会」には、みんなの党を除く与野党11党派、無所属の衆参両院議員200名余りが出席しました。
僕も挨拶に立ち、冒頭の台詞に続いて「朝日新聞」掲載の世論調査を引用しました。「TPPを巡るアメリカとの交渉で、日本の交渉力にどの程度、期待出来るか」の設問で、「大いに期待出来る」と回答したのは驚く勿(なか)れ、僅(わず)か1%、「ある程度期待出来る」が24%。国民の4人に3人は「敗戦」を見抜いているのです。
加藤紘一氏も登壇し、バラク・オバマ大統領が今年1月13日、TPP交渉窓口のUSTR=米国通商代表部を始めとする6つの輸出関連機関を整理統廃合し、商務省も廃止した上で輸出促進の為の単一機関を新設する旨の文書を上下両院に送達する迄、日本政府は「情報」を把握していなかった事実を語りました。即ち、組織防衛の方便としてTPP前のめり状態を演じていたUSTRのお先棒担ぎを、喜々として日本の経済産業省も外務省も担っていたのです。「止めなさいよ、リストラされる機関を窓口にした日米交渉なんか!」と自民党「TPP参加の即時撤回を求める会」で霞が関官僚を一喝した加藤氏を、「SAPIO」誌で「ゴーマニズム宣言」を連載する畏友・小林よしのり氏も「加藤紘一、なかなかやる。中国に甘く、自虐史観だが、パトリオティズムは有るからTPP参加には反対になる」と賞賛しています。
昨年11月、232名の衆議院議員が直筆署名した「TPP交渉協議への参加表明を日本政府はAPECの場で行うべきでない」国会決議の会見で僕の両脇に座ったのも、「南京」を巡って真逆の見解を持つ自民党の稲田朋美、社民党の阿部知子両嬢でした。
我らの仕事を奪い、我らの生活を壊すTPP阻止は、自民から共産までのイデオロギーを超えたムーブメント。が、今回の衆参合わせて321名が署名した「訪米時のTPP交渉参加表明反対署名」を、25日付新聞各紙は総じて10行程度のベタ記事扱い。東条内閣に抗った中野正剛、反軍演説の斎藤隆夫を逆に糾弾した戦前の大政翼賛メディアを想起させます。
【田中康夫】
(日刊ゲンダイ2012年4月25日掲載)
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