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小沢グループ“倒閣”決起へ号砲!橋下市長との“連携”あり得る
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20120427/plt1204271811004-n1.htm
2012.04.27 夕刊フジ
★鈴木哲夫の核心リポート
民主党の小沢一郎元代表は「無罪判決」を受け、復権に一歩前進した。消費税増税に反対する勢力を結集し、野田佳彦首相との全面対立も辞さない構えだ。これに対し、野田首相は小沢氏を直接説得する姿勢を見せながら、「小沢切り」を条件とする自民党との連携も視野に入れる。小沢氏が判決直前に見せた素顔と、小沢グループの今後の戦略とは。政治ジャーナリスト、鈴木哲夫氏が舞台裏を暴いた。
結論から言おう。この核心リポートで書き続けてきたように、無罪でも有罪でも、控訴で裁判が長期化しようとも、小沢氏が心に決めた政治行動は揺るがない。「倒閣」または「離党・新党結成」だ。
判決前夜(25日)、小沢氏に近い議員が、私に本音をこう吐露した。
「頭の中が『もし有罪になったら…』という思いでいっぱいだ。無罪と信じているが、そう思えば思うほど『逆に有罪じゃないか』という感情が首をもたげてくる。小沢氏が一番、そういう思いのはずだ」
小沢氏は昨年末から、「正しい判断(無罪)が下る」と短く語る以外は、表向き踏み込んだ発言はしなかった。ただ、近い人間には「判決はどうなるか分からないぞ」と緊張感を持つよう指示してきた。
事務所関係者は「1人になると疲れた表情になる。裁判が精神的に相当キツイようだ」と話していた。
判決の瞬間、小沢氏は表情を変えず、裁判長に小さく頭を下げた。重く苦しかった心中に、大きな安堵感がきっと広がっていたはずだ。しかし、小沢氏はそれを悟られまいと、懸命に冷静な表情をつくった。
一方で小沢氏は、裁判闘争と切り離し政治闘争に踏み込んでいった。野田首相らがマニフェストを捨て去り、消費税増税に突っ走っていたからだ。小沢氏は昨年12月、周辺にこう語った。
「もう民主党はダメだ。政権交代した民主党ではなくなった。政界再編へ動き、もう一度、二大政党の仕組みを作り直すしかない」
小沢氏は年明けから始動。
少人数のグループ議員と会合を重ね、いつ次期衆院選があってもいいように、1年生議員にハッパをかけた。党の合同会議では、執行部の増税方針は決まっているのに、今後の離党や新党結成への大義を作るため、グループ議員に愚直に反対意見を言うよう指示。
増税法案の採決をめぐって政局の節目が来ることを見越して、集団決起の準備を進めてきたのだ。小沢氏に近い議員がいう。
「消費税増税には徹底して反対していく。単なる『増税反対』ではなく、『マニフェストを守る努力を貫かなければ、政権交代の意味がない』ということだ。野田首相や党執行部がやらないなら、倒閣するまで。採決に造反して処分されるなら、堂々と離党して新党を立ち上げる」
これに対し、野田首相らが「消費税増税」の旗を降ろすことはない。すでに増税法案を国会提出しており、今後、先鋭化すると考えた方がいい。
「政治生命をかけると言った以上、野田首相は妥協はしない。自民党からは『小沢を切れば協力する』というメッセージも届いている。法案修正してでも、自民党と連携して成立させる。小沢グループが造反するなら即除名。法案成立が厳しくなれば解散に踏み切る覚悟だ」(首相周辺)
輿石東幹事長は党分裂や政権転落を避けるため、「小沢氏の党員資格停止処分の解除」や「野田首相と小沢氏の会談」などを模索している。だが、双方の溝が埋まるかというと絶望的というしかない。
小沢氏としては「淡々と勉強会などを開き、増税法案採決後の大政局に向けてグループの結束を図る」戦略。加えて最もカギとなるのが「大阪維新の会」を率いる大阪市の橋下徹市長との連携だ。
小沢グループの議員は「小沢氏は次の大政局は『既成政党vs第三極』という構図とみている。第三極の象徴は大阪維新の会。いずれ、小沢氏と橋下氏は接触する回数が増え、選挙協力や選挙後の連携など話し合うだろう」と語る。
小沢氏の判決直後、維新幹事長である、大阪府の松井一郎知事が「小沢グループとの連携は一切ない」とコメントした。ところが、実は、これこそ橋下氏のうまさと計算なのだという。橋下氏のブレーンがこう話す。
「橋下氏の手法は『反権力側から攻める』ことで徹底している。小沢氏が有罪になっていたら『あの裁判はおかしい』と擁護するはずだった。無罪になり、小沢氏が政局でどう動くかを見極めたいので『連携はない』と距離を置いた。次期衆院選の争点が増税となり、小沢グループが反権力側になれば、一緒にやれるというはず」
小沢氏の無罪判決は、先鋭化していく大政局の号砲だ。
■すずき・てつお 1958年生まれ。早大卒。テレビ西日本報道部、フジテレビ政治部などを経て、現在、日本BS放送報道局長。著書に「政党が操る選挙報道」(集英社新書)、「汚れ役」(講談社)など。
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