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昨夜の報道番組「NEWS23クロス」に登場した第五検審会の元委員だったと称するX氏とは何だろうか。X氏と称する者がテレビ局に名乗り出たのか、それとも検審会事務局がテレビ局に紹介したのか。X氏によると、彼らは裁判所内ではなくある会議室で検審会委員と補充員が集まって、厚さ15センチほどの捜査資料を読み込み「陸山会事件」に関して討議したという。
検察から説明に出向いて来た人は事件の説明に乗り気ではなく、なんとなく非協力的だったという。そして捜査報告書が捏造されていたのを知って怒りを覚えるが、それにより議決が覆ったとは思わない、と断定した。
不思議なことがあるものだ。第五検審会で委員の選定が行われたのは9月当初とされ、議決は9月14日の民主党代表選のあった日に行われている。X氏はその間に厚さ15センチの資料を読み込み、仲間と討議し検察の説明を受け、補助弁護士の助言を受けて、すべての議論が出尽くしたから審査決議を行ったというのだ。
元検察審査会委員と補充員は何というスーパーマン・ウィメンを選出したのだろうか。厚さ15センチに達する資料の山を読み込むのに、一日中会議室に缶詰になったとして、僅かに10日前後で、休日を差し引くと8日前後で済ませ、議論を行い、検察の説明を受け、補助弁護士からも説明と助言を得て、議論がすべて終了して決議したのが偶々代表選の当日だったというのだ。
それが他に仕事を持つ普通の「市民」から選ばれた検察審査会委員だというのだ。「NEWS23クロス」はX氏が守秘義務に反しない範囲で報道したと断っていたが、X氏が元委員だったという証拠を最低限示すべきではなかっただろうか。
議決をなした委員の平均年齢が一回目も二回目も別々の委員を選任したにも拘らず、34.55歳と確立100万分の1というあり得ない超偶然が起こっている。いままで第五検審会の委員たちは誰一人として名乗り出ていない。事務局は審査の会議録はおろか個々人の年齢ですら開示していない。
それなのにX氏は実在する元検審会委員だと、テレビ局に名乗り出たというのだろうか。それを「news23クロス」はどのようにして元委員だったと確認したのだろうか。不思議なことがあるものだ。
大善裁判長は「無罪」判決の後で、摩訶不思議な判決理由を長々と開陳した。「期ズレ」は疑惑隠しの虚偽記載だと認定したという。何処が疑惑隠しの虚偽記載なのか、明確になっていない。04年の収支報告書に書かなかったから、というのが根拠だそうだが、小沢氏個人から「借り受けた」4億円は収支報告書の記載要項では記載しないで良いとされている。
だから記載しなかったのだろうが、登記簿謄本を見れば「仮登記」がなされて土地に代金支払いの痕跡が残っている。登記簿謄本はすべてが公開される。つまり「陸山会」の代表者たる小沢氏は個人の4億円を用立てることにより土地の所有権移転を止める「仮登記」を行って社会全般に当該土地購入予定を宣言している。
何も隠していない。隠す必要があるのなら「仮登記」などという天下に公表する手段を講じないで、土地所有者と念書か売買予約契約を結んで第3者への所有権移転を阻止するだろう。つまり、小沢氏と「陸山会」に土地購入を隠蔽する意思などなかったのだ。それを大善裁判長は長々と04年に隠蔽し05年に記載したのは収支報告書の虚偽記載だ、とハカなことに認定したのだ。
05年に登記したのは小沢氏個人の定期を担保に「陸山会」の代表者たる小沢氏が4億円銀行借り入れが実施されたから名実ともに「陸山会」の資産として登記した。何処に「隠ぺい偽装工作」があるというのだろうか。単に大善裁判官の認識の低さに他ならない。つまり実務を知らない者の屁理屈に過ぎないのだ。
大善判決を「NEWS23クロス」は物の見事に補完して見せた。御丁寧にも再現フィルムまで用意していたが、それなら随分と以前からX氏はテレビ局と接触していたことになる。 かつて石川氏が水谷建設の元社長からホテルの喫茶店で5千万円受領した「再現フィルム」を放映したが、同じテレビ局ではなかっただろうか。
しかし石川氏は水谷建設貸せ5千万円受領したという証拠は何も出てこなかった。テレビ局のフライングであることは明らかになったが、今度も思い込みによる再現フィルムでないと言い切れるだろうか。
小沢氏の「無罪」判決に対して「完全な無罪」ではないから小沢氏に説明責任が残る、だの小沢氏の無罪判決を受けても「道義的責任は残る」と発言したバカな評論家や政治家がいるが、彼らは明確なダブルスタンダードだと認識できないほどの愚かな人たちだ。
グレーな無罪とは何だろうか。人権侵害も甚だしい発言をしていると、当事者たちに認識のないゆえに、バカな人たちだと罵倒せざるを得ないのだ。彼らは大善裁判官の社会実務に疎い推認による「虚偽記載」認定は受け容れるが、彼が下した「無罪判決」は容認し難いというのだ。
これがダブルスタンダードのご都合主義でなくして何だというのだろうか。大善裁判官の何ら証拠のない「期ズレ」虚偽記載の認定は受け容れた上で、小沢氏無罪の判決は容認し難いというのなら、すべてをタナ卸して子細に検討を加えるのが「客観的にして科学的な態度」ではないだろうか。
ともあれ、小沢氏の強制起訴を議決した第五検審会の闇は暴かれなければならない。この日本の官僚組織の中にブラックボックスをいかなる理由であれ設けてはならない。民主主義は行政組織や司法組織のすべてが第3者による検証可能な仕組みではじめて成り立つ政治形態だ。
それが憲法に定める主権者国民の代表者により構成される国会が三権の長に君臨している所以だ。主客転倒は許されない。官僚組織が闇を構成して、民は闇支配に従え、というのは戦前の思想だ。断じて第五検審会の闇や検察の闇や最高裁事務総局の闇を暴かなければならない。
http://km2295.iza.ne.jp/blog/entry/2669145/
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