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「陸山会」事件26日判決/元秘書らとの共謀争点/東京地裁/小沢被告説明どう判断
「しんぶん赤旗」 2012.04.23 日刊紙 13面
資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐり、政治資金規正法違反(収支報告書の虚偽記入)の罪に問われた民主党元代表の小沢一郎被告の判決が26日、東京地裁(大善文男裁判長)で言い渡されます。法廷で「関心は天下国家」などとのべ、「今まで収支報告書を見たこともない」とした小沢被告の説明をどう判断するのか、注目されます。
売買関与 立証の柱に
最大の争点は、小沢被告と石川知裕衆院議員(38)ら元秘書との共謀です。
検察官役の指定弁護士側は、小沢被告に虚偽記載を報告し、了承されたとした石川議員の供述調書を共謀を示す直接証拠として挙げましたが、地裁は証拠不採用としました。このため、指定弁護士が積み上げた状況証拠を地裁がどう評価するかが、結論を左右することになります。
指定弁護士側は、同被告が土地売買に深く関わった点を状況証拠の柱に据えました。特に、自ら土地購入資金の4億円を提供したのに、さらに年間約450万円もの金利負担を伴う銀行融資を受けるための書類に署名した事実を重視。「借り入れは陸山会にとって不要なものだった。4億円を隠すためという融資の理由について報告を受け、了解していたはずだ」と主張しました。
また、秘書には虚偽記載する固有の動機はなく、収支報告書の記載内容に利害があるのは、政治家である小沢被告本人だけだと指摘。秘書による独断はあり得ないと強調しました。
さらに指定弁護士側は土地購入資金4億円について、小沢被告が銀行から引き出してビニール包装されたままの状態で個人事務所の金庫に保管し、石川議員に渡す際の袋詰め作業も自ら行うなど、秘書にさえその存在を隠していたと指摘。「あえて手元に置いていたのは、多額の資金を持っていることを隠したかったからだ」と動機の印象付けを狙いました。
捜査の問題が表面化
一方、公判では東京地検特捜部による捜査の問題点が表面化しました。
石川議員が隠しどりした記録には、特捜部に所属していた田代政弘検事が、過去の供述を維持するよう、再逮捕を示唆して圧力をかけたり、小沢被告が起訴されないとの見通しを示して誘導したりする、生々しいやりとりが残されていました。
元秘書の供述調書の多くを証拠不採用とした東京地裁決定は、録音記録を根拠に、「ここ(特捜部)は恐ろしい組織だ」とした田代検事の発言が圧力を与えたと判断。他の検事も圧力をかけており、取り調べは組織的なものだったことが疑われると言及しました。
田代検事への証人尋問では、取り調べ後に作成した捜査報告書の虚偽記載問題が発覚しました。同検事は「記憶が混同した」と説明しましたが、地裁は問答形式で詳細なやりとりが記載されていることから、信用できないと判断しました。
大久保隆規元秘書を取り調べた前田恒彦元検事=証拠改ざん事件で実刑確定=は証人尋問で、特捜部は筋書きに沿わない供述は調書化しなかったと指摘し、「筋書きや捜査の進め方、他の検事の調べも含めて、捜査には問題があった」と述べました。
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