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地震、津波、原発事故というこの国の歴史始まって以来の国土の災難が続いている。そして今、国家の精神的崩壊の瀬戸際に立っている。4月26日、小沢一郎裁判の判決が下りる。法律と証拠に基づけば無罪判決である。しかしそう考える人たちのほとんどが有罪判決を危惧している。
なぜか?裁判所が法と証拠に基づいて判断を下す、ということを信じられなくなっているからである。判決を下すのは”裁判所”ではなく、法衣という黒い制服をまとった大善文男という一人の公務員・官僚なのである。裁判官というエリート公務員を支配するのは法と証拠ではなく、”公務員・官僚の論理”である。
官僚・公務員の論理とは、組織防衛、そして出世と保身である。小沢一郎は、法と証拠によって裁かれるのではない。裁判所に裁かれるのではない。大善文男という一人の官僚によって裁かれるのである。”官僚の論理”によって裁かれるのである。そのことが4月26日に明らかになる。そして国家の精神的頓死が明らかになる。
正義・良心・公正・自由……。すべての精神的価値の死が明らかになる。それは、悪人と、悪人に騙された愚人の勝利である。日本国憲法に三権分立の文字はないが、だれもが日本は三権分立の国だと思ってきた。実はそうではなかったということに気がついてしまった多くの国民がいる。司法は裁判所という機関が担っているのではなく、判事という官僚が支配していた。
裁判所は最高裁事務総局という部署によって管理・運営されているという実態が明らかにされてきた。この事務総局は、法衣を脱いだ裁判官によって運営されている。法衣を脱いだ裁判官に残っているのは、公務員の論理・官僚の論理しかない。検察庁は検事という官僚が、官僚の論理で運営している役所であることはすでに明らかである。
そして行政の中心に座るべき内閣が官僚に支配されている惨状を私たちは日々見せられている。それにもまして国会の惨状は目を覆わんばかりである。国会は国権の最高機関であり、唯一の立法機関である、という憲法の条文はまったく空文化している。国会議員はだれもが行政の長たる内閣総理大臣の座にあこがれ、省庁のトップたる大臣の椅子を狙う。
国会は大臣の供給基地に成り下がっている。国会議員は行政の長たる首相・大臣を目指すだけで、立法機関の一員としての職務・責任を全うしようという気概も矜持もない。国会が国権の最高機関であるならば、与党・野党にかかわらず国会議員は政府に対する管理・監督権を発揮しなければならない。党議拘束なんかでヘナヘナになっている立場ではないのだ。
国会議員は内閣の出す法律案はすべて拒否すべきである。必要な法律は我々が作る、という責任感と気概を持て!内閣は我々の作った法律の枠内で仕事をしろ、と言うべきなのである。行政に法律を作らせてどうするのだ!行政は、予算の決算と承認だけを国会に諮ればいいのだ。外交・防衛・教育等はすべて憲法・法律に則って執行していればいいのだ。法は行政を縛るものなのだ。
法治国家とは、行政機関が法律を作って国を治めるのではない。法が行政機関に法の範囲内で政治を行わせるのだ。そして法は国民の代表たる国会が、国会議員が作るものなのだ。政府は法律の下で仕事をするべきなのだ。法律を変えてはいけないのだ。法は行政の道具ではない。行政が法の奴隷なのだ。法律を官僚が作り、法律を官僚が使い、法律で官僚を守る。あってはならないことなのだ。
憲法では、内閣に法案提出権を認めている。本当は、認めてはいけないのだ。アメリカ大統領には法案提出権がない。それでも国は運営できている。国会議員に立法の責任者たる自覚があるなら、すべての内閣提出法案を否決せよ。そしてそれに変わる法案を自らの手で作れ!国権の最高機関の一員たる自覚と矜持があるのなら、司法の不正を見逃すな!唯一の立方機関の一員としての自覚と矜持があるのなら、行政から立法権を取り戻せ!官僚の奴隷に堕している野田政権をたたきつぶせ!
野田内閣に尻尾を振る民主党をたたき壊せ!建前上は辛うじて残っていた民主主義国家、法治国家という国家の精神が4月26日で完全に崩れ落ちようとしている。正義が消える。三権分立国家ではなく、三権合一国家の完成である。三権を統べるもの、それは”官僚”であり、”官僚の論理”である。
http://yamame30.blog103.fc2.com/blog-entry-267.html
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