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4月20日 小沢政経フォーラムでBS報道局長鈴木哲夫氏が小沢氏の本質を突く!(前編)
http://31634308.at.webry.info/201204/article_21.html
2012/04/21 22:55 かっちの言い分
副題:小沢氏の目指す、民主主義の仕組みを変える意味
講演1時間の内容なので、前編、後篇と分けて報告したい。以下は前編である。
鈴木氏は今はTVの報道局長であるが、実際は物書きの方が多いという。したがって、今回はジャーナリストとして話すと述べた。別に小沢さん側に付こうとした訳ではないが、ジャン―リストの中では自分は少数派であろう。鈴木氏のジャーナリズムとして見た場合、小沢氏の報道の扱いは虚像であると思っている。自分の番組で小沢氏と話すと、自分のことを小沢派と言う人がいるが、全く気にしていない。客観的に見て、小沢報道は間違いがあると考えている。小沢一郎の言葉をどう読み取るかで、民主主義ってなんなのか?、政治とはなんなのか?という真の姿が見えてくるという。
所謂、小沢バッシングは、小沢氏が何をやっても、何か言われバッシングされる。では何もしないのが一番いいのではないかとおもうが、何もしないでいると、何もしていないと批判される。例えば、番組で小沢氏が野田首相に本来の民主党の約束に戻ってほしいと言うと、次の日に朝には、「小沢氏、野田首相を痛烈に批判」と書かれる。また裁判において、長時間座って腰が痛くて姿勢を崩すと、「緊張してそわそわ落ち着かない小沢」と書かれてしまう。何をやっても反対に書かれる。従って、そんな新聞記事を読むと、全て逆なんだなと思ってみている。
何でこうなるのか? それは至極真っ当で正論だからである。正論を言わない連中は、正論を言う小沢氏をバッシングする。つまり、未だに小沢氏が怖いのである。それがずっと続いている。20年間、永田町は、「唯物史観」ならぬ、「唯一(郎)史観」で動いてきた。それだけ小沢一郎の存在が大きいことを示している。どうでも良かったら永田町では全く相手にされず、無視される。常に小沢一郎を軸に書かれるのは、その裏返しと考えている。悪口を書かれることは、それだけ存在が大きいということである。心を白紙にして小沢さんの話を聞けば、非常に簡単なことを述べている。小学生でもわかる論理である。しかし、世間にはその言葉が理解されない。
2009年の政権交代の意義をどうとらえているのか?自民党の手垢の付いた政治を変えてくれるのだろうと思う人もいるかもしれない。自民党の政策でないことをやってくれると思った人もいるだろう。しかし、鈴木氏は政権交代の本質を述べた。この本質の話は、不勉強ながら目から鱗であった。
鈴木氏は、『新しい民主主義がこの政権交代で生まれた』と思っていると述べた。細川政権は、政権交代などとは違う。2009年は、2つの保守の全く違う政党がガチンコして、選挙という手段でまるまる政権が交代したということで、これが本当の民主主義の仕組みの結果であると強調した。選挙の仕組みがガラッと変わり、国民はそれで小選挙区制という意味を初めて知ったと述べた。
小泉政権のとき、大勝したのは小選挙区制のせいとよく言われているが、これは大嘘で、これは自民党の中の争いで、郵政賛成か反対かをやっていただけである。2つの大きな保守の政党が、ガチンコしての勝ち負けではない。そのときの選挙は、国民は自民党内の選挙に1票を投じたようなものである。
それらに対して、2009年の時は、国民は政権交代というものが本当に出来るのだと悟った。これが民主主義の根本の仕組みである。つまり、政権交代が国民の唯一の政治への関与できる選挙によって出来ることを。
鈴木氏は、ここから言えることは、政権を取った民主党はマニュフェストを4年間死に物狂いで実現するよう頑張らなくてはならないと、声を大きくして強調する。4年後、国民が民主党が約束したことが出来ずダメだと判断したのなら、別の政党に政権が移る。日本の民主主義の仕組みががらっと変ったのが2009年の政権交代の最も大きな意義であった。しかし、菅、野田政権は歌を忘れたカナリヤになってしまった。
小沢さんの言葉を読み解けば、小沢さんが一番言いたいのはここである。小沢さんは、民主主義の新しい仕組みを日本に根付かせなければならないと考えている。つまり、最後までマニュフェスト実現するまで努力することだと。これを小沢さんが一番やりたかったことと考えている。民主主義の仕組みを変えることに全てを掛けている。そう考えれば、小沢さんが4年間歯をくいしばってマニュフェストを守ってやるべきと言っていることがわかる。
最後まで努力するのが新しい民主主義の仕組みであり、それを国民がダメだと思ったら別の党に政権交代させられる。国民が、全ては出来なかったが許してやろうと思えば、また政権を取らせてもらえるかもしれない。それが新しい民主主義の仕組みだ。これが小沢さんが最も言いたかったことと思っている。なぜなら、小沢さんも絶対に全てマニュフェストが出来なければならないとは言っていない。
しかし、それを民主党の人がどれだけわかっているか?わかっていない人が多い。なぜなら、わかっていれば4年間マニュフェストを実現するために努力するはずだ。国民の1票で政権交代が出来ると言うのが新しい民主主義の仕組みである。
最近、橋下大阪市長も国の仕組みを変えると言っていて、小沢さんも評価している。しかし、私から見れば完全にパクリである。この仕組みを変えれば、官僚の意識も変わり、国民の意識も変わる。そこに緊張感が生まれる。国民の1票で政治が変わるから、お互いに切磋琢磨する。
小沢さんは、土台、仕組みを変えたら、もう引退してもいいと思っているのではないかと述べた。この土台、仕組みを変えれば、後に続く、どの政治家がやってもうまく政権交代の機能が働くと述べた。
これを聞いて、さすが私が一目置くジャーナリストだと思った。不勉強ながら目から鱗であった。民主党、国民を含めて、どこまでこの深層の意義を理解していただろうか?そういう意味からすれば、小沢氏がなぜ民主党に最後までこだわっているのか、その意味が理解出来る。折角小沢氏が命を掛けた2009年の新しい民主主義の仕組みの確立が、良くも悪くも分裂してしまえば、小沢氏が目指した小選挙区制の2大政党の政権交代という意義が霧散してしまうと読み取れば理解出来る。
明日は後半編を書きたいと思う。
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